フォードvsフェラーリ
これは見る気なかったけど、JJ・フィールドが出ているらしいので。彼ってあまり見る機会ないから。でも・・ん?あれだけ?メガネかけてるし。フォード・モーター社のチーフ・エンジニア、ロイ役だけどあのシーン以外にも出ていたのかしら。てなわけでそっちの方は期待はずれ。カーレースもなあ・・こちとら車のことはよくわからないし。シェルビーはカーデザイナーらしい。レーサーだったが、心臓が悪いので引退。フォードはフェラーリに合併を持ちかけるが断られる。その際かなりバカにされる。こん畜生となって、フォードもレースカー作ってフェラーリを見返してやれということになる。ドライバーには、扱いにくいところがあるが天才的なマイルズがいい。ただ、フォードのような大会社になると、間にいろんなのがいて邪魔しまくる。代表的なのが副社長ビーブ。車のことよく知りもしないくせに口を出してくる。うまくいくと自分の手柄として横取りしちゃう。スピード感、汗やガソリンの匂い、摩擦による熱、うなるモーター音・・そう言ったものがこの映画の魅力だが、その裏にあるものもちゃんと描かれる。一瞬のうちに命を失うことになるかもしれない危険さ、車を自分の体のように感じ、調子を探り、あるいはなだめ、あるいは尻をたたき・・。それ以外にもコースの状態、天候。それに対しスーツ組の頭の中にあるのは金、手柄、出世。ル・マンでマイルズはトップに立ちながら手柄を横取りされ、呆然。これが実話でなけりゃシェルビーとマイルズはフェラーリに移り、フォードを負かしてざまあみろとなるところだが、マイルズはほどなく事故死。もっとも、実話だからと言って実際のビーブがあの通りのキャラだとは思わない。物語には悪役が必要。シェルビー役はマット・デイモン。だいぶどっしりとしてきたな。ガムをくちゃくちゃやってるのがいやだったけど、それ以外はよかった。マイルズ役はクリスチャン・ベール。何かが乗り移ったかのような感じで迫力満点。その一方で、ポケッとしたおサルさん的表情の時もあって笑ってしまう。ビーブはジョシュ・ルーカス。「ステルス」の頃は顔の形が長細かったけど、だいぶ四角くなってきた。太ってきたんだな。