アメリカン・ヒーロー
スティーブン・ドーフはわりと好きなので見てみたが・・何じゃこりゃ。ラスト近くは早送りで見ていた。私普段はこんなことしないんだけど、あまりにも退屈で・・。メル(ドーフ)はドリーンと離婚。息子レックス会いたさの行動が誘拐となってしまう。裁判所で訴えるつもりが、社会奉仕命令。ドリーンにもレックスにも接近禁止。彼には念動力があって、科学教師ルーカスが個人的に検査したり観察したりしている。彼になぜこのような能力があるのか不明。彼は本を読み、ピアノを弾き、クラシックを聴く。その一方でタバコにクスリにアルコールにパーティ。レックスのためにいい父親になりたいと思いつつ、怠惰な日々を送る。やさしい母親と口の悪い妹と同居。子供の頃父親はいなくなった。レックスにはそんな思いさせたくない。ああでもやっぱりクスリにアルコールにパーティ・・そのくり返し。一度心肺停止で病院へ運ばれ、一命を取りとめた時にはさすがに考えた。自分の持ってる能力で人のためになることを。クスリもアルコールも断って・・レックスのために。この地域ではネイサンとその一味が警官ジミーの悩みの種だ。彼らは子供にまでヤクを売っている。いつ魔の手がレックスに伸びないとも限らない。しかしあまりにもあけすけにネイサン一味に宣戦布告したために、親友のルシールが撃たれてしまう。ライルやダニーも迷惑こうむった。落ち込んで再びアルコールにクスリ。能力も使えば使うほど体を消耗させるらしい。で、いつになったら本題に入るのかと思って見ていたのだが・・。普通はレックスがネイサンらにさらわれ、メルが自分の能力生かして助け出し、今度こそ真人間になってドリーンも彼に惚れ直すとか・・。でも何にもなくて。意味深な医者の言葉もそのまんま。まあせっかく超能力を持っていても、ろくに生かせないというのはわかる。超能力イコール優れた人間じゃない。小さな器に大量の水は入りきらない。無駄に流れ出るだけ。ドリーンの冷たい態度も当然だと思う。息子の将来を思えば、ろくでなしを近づけたくない。特撮は違和感ゼロで、技術の進歩を感じさせる。「ハンコック」に似ているけど、スケールは小さい。ラストは拍子抜け。これに感動しろと?下半身マヒのルシール役はエディ・グリフィン。「アンダーカバー・ブラザー」の人ね。うつし方はドキュメンタリータッチで、カメラに向かって話しかけたりする。まあとにかく・・見始めたことを後悔しますた。