未来世紀ブラジル

未来世紀ブラジル

これは2時間以上あるので、前ザ・シネマでやった時録画したけど、見ないな・・と思って消去したのよ。でも今度はWOWOWでやったので、まあ見てみるか・・と挑戦。前知識はゼロ。何しろザ・シネマで録画したのは「未来惑星ザルドス」と間違えてだもんね。20世紀のどこかの都市。情報省によって厳しく管理されているけど、反抗する爆弾テロも多いと。事件の発端は書類のタイプミス。タトルの代わりに関係のないバトルが連行され、拷問受けて死んでしまう。誤認逮捕を目撃していたのがジル(キム・グライスト)。そのため命を狙われるはめに。一方情報記録局に勤めるラウリーは、空を飛び、美しい女性と出会う夢をひんぱんに見る。その女性にそっくりなのがジルで、彼女のことを知りたい一心で情報剥奪局へ移る。ラウリーやってるのは・・ん?ジョナサン・プライス?「キャリントン」の人?へ~若い頃はこんな感じで、こんな役やってたんだ。基礎がしっかりしている人は、こういうアクションの多い役もできるんだ。他の配役もすごい。スッと出てくるタトル・・あら?もしかしてロバート・デ・ニーロ?出番は少ないけどおいしい役。元々はジャック役やりたかった?いやいやタトルの方が。ラウリーに頼りっきりの記録局上司カーツマンがイアン・ホルムで、剥奪局での上司ウォーレンがイアン・リチャードソン。ラウリーの母親の整形やってる医師ジャフェがジム・ブロードベント、ダクトを直しにくるスプーアがボブ・ホスキンス。いや豪華ですな。空を飛ぶシーン、ヨロイ武者との戦い、妙な形の車。セットもいちいち金かかっていそうだし、高い天井とか這い回るダクトとか特徴のあるものが・・。暗いシーンが多く、見えにくいのが残念だが、それも狙いのうちか。ラストもハッピーエンドと思わせて・・あららやっぱりねえ。世の中物事そううまくはいきませんて。ジルが死んだと聞かされたとたん、ラウリーの頭の中で退行と言うか、現実逃避が始まったんでしょうなあ。それでいてさほど悲惨な感じも受けない。この映画はすごく影響受けたって人と、どこがおもしろいの?って人とに分かれるようだ。私はまあ思ったより退屈もせず、最後まで見られたかなというのが正直な感想。うまい人はどんな役もきっちりこなすんだ・・って感心した。