ピエロがお前を嘲笑う
これはNHKBSでやった。ベンヤミンという青年が出頭し、ユーロポールの捜査官ハンネの聴取を受ける。孤独な少年時代、育ててくれた祖母はそのうちアルツハイマーに。彼にはハッカーとしての才能があり、マックスやその仲間・・パウルやシュテファンと知り合ったことで生活が変わる。現実ではさえない彼も、ネットの世界ではスーパーヒーローになれる。彼らはピエロの面をつけ、”CLAY”と名乗り、この世界の帝王とでも言うべきMRXに認めてもらおうとするが、無視される。だったら認めさせてやれと、やることがエスカレート。クリプトンという男が殺されるが、彼はロシアのサイバーマフィア、”フレンズ”の一員・・実は情報局が送り込んだ犬だった。CLAY・・と言うか、ベンヤミンが機密を漏洩させたせいで死人が出、しかもCLAYが犯行声明出したことになってる。ボクチャンどうちたらいいの~!!あのねえ調子に乗るからそういうことになるのよ。まあ私の頭じゃ難しいことは無理です、理解できません。でもそんな私でもやってはいけないことがあるってことくらいはわかります。やったらスカッとするとかみんなから喝采受けていい気分になるとか、そんなのは一時的なこと。いつか破綻するし、とんでもないのを相手にするはめになる。とうとうマックス達は殺され、ベンヤミンもいつ殺されるかわからないってんで警察へ保護を求めに来たわけ。MRXだってつかまえてあげますから。そのうちハンネはあることに気づく。マックス達は実在するのか。ベンヤミンの話には穴がある。どのホテルでも死体は見つかっていない。彼の母親は多重人格だったし、それが遺伝している可能性がある。おまけにリタリンという薬物を乱用しているようだし。で、ベンヤミンも多重人格者だ・・となるが、それもラストで引っくり返る。あれでハンネが心を動かされず、ベンヤミンを逃がしてくれなかったらどうなっていたのかな。でも彼女はすっかりだまされてしまった。おかしいと気づいた時には手遅れ。マックス達は存在し、全員ゆうゆうと船で去るのでありましたとさ。ベンヤミン役トム・シリングはジョニー・デップとジェームズ・マカヴォイをミックスしたような感じ。ハンネ役トリーヌ・ディホルムは「未来からの挑戦」に出ていた島田妙子さんに似ている。