エクス・マキナ

エクス・マキナ

ブルーブックという検索エンジンの会社があって、社員のケイレブは社内抽選で1等賞になって、社長ネイサンの別荘へ。ヘリで行くような場所で、ケータイも圏外。ネイサンから依頼されたのはチューリング・テスト。何ですか、それ。AIの感情が本物かどうか?守秘義務の書類にサインして、エヴァというAIのテスト。他にキョウコという女性がいて、あたしゃ人間だと思っていたら彼女もAIでした。ミニマリストの家みたいに物っけのない部屋。酒ばかり飲んでいるネイサン。エヴァに引かれていくケイレブ。時々停電が起きるが、それを利用し、エヴァは「ネイサンのことを信用するな」とケイレブに警告する。ネイサンが冷血な科学者なのか、エヴァがケイレブをだましているのか。何かあってもすぐ外のきれいな景色に切り替わる。監視カメラの映像は小さすぎて何がうつっているのかよくわからない。普通の映画ならアップにすると思うが。そのうちケイレブは抽選にあたったのではなく、ネイサンに選ばれたのだとわかる。孤独で善人でお人好し。ネイサンはものすごく頭がよく、正直で自制心もあるけど、どこか感情に欠けたところがある。エヴァの前にも試作品があり、彼女の後にも次のモデルがあることにケイレブはショックを受けるけど、ネイサンにとっては当然のことで。ケイレブ役ドーナル・グリーソンは名前でわかるがブレンダン・グリーソンの息子。どことなくマーティン・フリーマン似。エヴァ役はアリシア・ヴィカンダー。ちょっとびっくりしたのはネイサン役オスカー・アイザック。「ボーン・レガシー」に出ていた人だ。ラストは外に出て自由を獲得したエヴァより、閉じ込められたままのケイレブの方が気になる。いくら何でも社長に連絡取れないままじゃ不審がられるでしょ。ケイレブを連れ帰るはずが別の女性・・しかも荷物なし・・運んだヘリの連中は不審に思わないのか。部屋には配線や通気のための設備があるはずで、それを伝って外へ出られるかも。がんばれケイレブ。ネイサン殺しを疑われるかもしれないけどその時はその時だ。窒息死や餓死する前に脱出しろ!たぶん作り手は自由を獲得したAIに感動して欲しいのかもしれないけど、あたしゃ全然。何と言うか・・「オートマタ」で感じたようなAIへのいとおしさのようなものは全然感じませんでしたな。生き延びろケイレブ!・・それだけ。それにしてもネイサン・・人間に危害を加えてはいけないというのはAIの必須条件でしょうが。