LUCY/ルーシー

LUCY/ルーシー

留学生(たぶん)のルーシー(スカーレット・ヨハンセン)は、知り合ったばかりのリチャードのせいでとんでもないことに。彼は運び屋らしいが、なぜか自分で行くのを嫌がり、ルーシーに押しつける。相手のチャンは韓国人か。さんざん怖い思いをしたあげく、自分が運び屋やるはめに。おなかの中にクスリを入れられる。ここは台北らしいが、なぜか途中でチャンとは別の組織に拉致され(ここらへんは何の説明もない)、おなかを蹴られたせいでクスリが漏れ出す。エンドクレジットでリュック・ベッソンの名前を見て、なるほどな・・と思った。メチャクチャなストーリーもそれで納得。クスリの正体はCPH4と言い、妊娠六週目に体内で作られる、骨を形成するためのエネルギー源。と言われても、それがなぜ人を超人にするのか、説明になってないけど。この合成薬を、誰が何のためにどうやって作ったのかも不明。まあそんなことはどうでもいい。クスリは存在し、ルーシーは超人になる。人類は脳の10パーセントくらいしか使っていないのだそうで、彼女はそのうち100パーセント使えるようになるが、それと共に人間性が薄れていく。銃が撃ちまくられ、車は引っくり返りまくり、人は殺されまくる。見ていて感心するか、いや全然。楽しいか、いや全然。人間は10パーセントで十分だ。体の方がついて行けないし、第一力をコントロールする分別もない。他の出演はノーマン教授がモーガン・フリーマン、デル・リオ警部がアムール・ワケド。ひしゃげたような顔をしていて、何で?と思う。男性はヨハンセン見てりゃいいけど、女性は?何で美形出してこない?ホテルのシーンで出てくる男性は見たことがある。「無実はさいなむ」のキャルガリー・・ジュリアン・リンド=タット・・ランドサットみたいだな。チャン役チェ・ミンシクはたぶん有名な人。ルーシーが時間さかのぼって宇宙の誕生まで行ったとしても、NHKスペシャルで見たような映像なので新鮮味はない。作り手には何も新しい考えはない。ルーシーはそのうち戻したヒジキみたいな黒い怪物に。ルーシーが閉じ込められた部屋の壁に”保持清潔”とあるのは、何の冗談かね。せめて背嚢別損とかさ。