テスラ エジソンが恐れた天才

テスラ エジソンが恐れた天才

「エジソンズ・ゲーム」を見たおかげで、当時の状況はうっすらわかる。テスラと言えばまず思い出すのは「プレステージ」のデヴィッド・ボウイ。すごくよかった。「エジソンズ・ゲーム」ではニコラス・ホルト。若くて、エジソンとウェスティングハウスとの争いからは少し離れた位置にいるという印象。火の粉をまともにかぶらずにすんでると言うか。でもネットで調べるとも山あり谷ありの人生だったのね。冒頭何だかフラフラしているテスラ。こりゃてっきりアル中で、幻覚でも見てるのかと思ったのよ。そしたら違った。後でまたこのシーンが出てくるけど、ローラースケートのせいなのね、フラフラしてるのは。そこから九年前に戻ってエジソンにこき使われていた頃。何かエピソードが紹介されて、そうなんだと思っていると、これはウソ・・と、っくり返る。変わった伝記映画だ。画面が暗く、誰がしゃべっているのかよくわからないことが多い。背景が絵だったり写真だったりすることもある。テスラ役はイーサン・ホーク。最初と最後では何十年かたってるわけだが、全然変わらない。出てきた時から老けている。もうちょっと若い俳優の方がよかったのでは?編静かな感じで、何かの偉業を成し遂げたという感じが伝わってこない。途中のコロラドでの実験も、何をやってるのかさっぱりわからないので、ワクワクしようがない。この映画でかろうじてドラマチックなのは、サラ・ベルナールの演シーンくらい。彼女にはテスラがなぜか俳優のように見えたらしい。でも映画を見ている私には全くそうは思えないんですけどぉ。「エジソンズ・ゲーム」のせいで、エジソンのイメージはだいぶ変わったけど、ここで彼もいやなやつ。演じているのはカイル・マクラクラン。ずいぶん久しぶりですな。ウェスティングハウスの方は白髪で太っていて・・たぶん彼がウェスティングハウスなんだろうと思いながら見ていたんだけど。語り手も務めるアン・モーガン役はイヴ・ヒューソン。なかなかきれいな人だ。アンはテスラに恋しているが、彼は研究のことしか頭にない。アンの父は大富豪。「エジソンズ・ゲーム」でマシュー・マクファデンがやってた役だな。鼻がどうとかこうとかいう人物。テスラは87歳で亡くなったから、映画のラストからまだ数十年ある。あの後何をしていたんだろう。