ピラミッド(1980)

ピラミッド(1980)

最初見つけた時「やった~!!」って喜んだのよ。でもよく見たら「あら違う」。ジャック・ホーキンスとジョーン・コリンズの「ピラミッド」早くDVD化してくんなまし。昔見てぜひもう一度と願っている人多いと思うんだけど。こちらの「ピラミッド」はチャールトン・ヘストン主演。ブラム・ストーカーによる原作があるらしい。歴史からは名前消されたカラという邪悪な王女がいて、その墓をマシュー(ヘストン)と助手ジェーン(スザンナー・ヨーク)が見つける。マシューの妻アン(ジル・タウンゼント)は身重で、仕事ばかりでちっともかまってくれないといらついている。赤ん坊は仮死状態で生まれるが、カラの棺開封の瞬間産声を上げる。何やら因縁めいた出生の女児はマーガレットと名づけられるが、マシューに見切りをつけたアンは赤ん坊とともにアメリカへ去ってしまう。18年後マーガレット(ステファニー・ジンバリスト)は美しく成長し、マシューの元を訪れる。マシューはジェーンと再婚していた。この映画のいいところはエジプトでの発掘とか本格的で、景色も美しいこと。宝物やピラミッドの内部、カラの棺なども本格的で見ていて楽しめる。それ以外はいいとこなし。もったらもったらしていて、これからどうなるのかというワクワク感がいだきにくい。マシューはヘストンが演じているだけあって強引で自分かってで魅力なし。聞くところによると彼は「オーメン」を蹴ってこちらに出たのだそうな。展開は確かによく似ている。ただグレゴリー・ペックには同情できたがこっちのヘストンはどうなろうが知ったこっちゃない。何もかもブツ切れで、高まっていくものがない。ジェーンも、マーガレットと親しくなりかけたポールも、最後はマシューもみんな死んでしまう。カラがマーガレットに乗り移って復活完了というところで映画は終わってしまう。これからだってのに終わりかよ!!カラの腐食は何だったんだろう。壺の内臓は?マシューがミイラぐちょぐちょかき回して破壊してそれでも復活できたのはなぜ?すべてがいいかげんでほったらかしの駄作。劇場で見た人はあっけに取られただろうな。ステファニーは名前でわかるがエフレム・ジンバリスト・Jrの娘。「サンセット77」や「FBI」でおなじみのエフレムはまだ生きているようだ。「FBI」の若手スティーブン・ブルックスは死んじゃったのね。「インターン」にも出ていて好きだったのに。