エレメンタリー4

エレメンタリー4の1 過去との遭遇

早くもシーズン4が始まった。前回ホームズはやっぱりクスリをやっちゃったのね。そのことと、オスカーへの加重暴行のせいで、起訴されるかも。されなかったとしても、もう顧問でいるのは無理。グレッグソンが心配して差し入れに来る。でもクビはクビ。私から見ても3の最終話でのホームズはやり過ぎ。今回は1話目とあって、まあたいていのシリーズでもそうだけど、よくできている。複雑な流れだけど、ちゃんと理解できる。ブルームが現われ、女三人が姿消してることで疑われていたけど、そのうちの小娘二人は自分が殺して埋めたとホームズに言い出す。でも妻のアリシアに関しては何もしてないと言い、ホームズの目の前で自殺。前の三件と今回の件でマスコミに追い回され、生きていくのがいやになったらしい。ホームズとワトソンはアリシアの行方を調べ始める。彼女と同じ頃姿を消したマリベルに注目するホームズ。同じ年頃で、同じホンジェラス出身という共通点はあるにしても、都合のいい展開。この事件の捜査の他に、ホームズの父親のことがある。例によって、来ると言っておきながらすっぽかす。ホームズは慣れっこだが、ワトソンは腹を立てる。今回やっとラスト、父親が登場する。演じているジョン・ノーブルは知らない人。「フリンジ/FRINGE」に出ているらしい。リューはいつにも増して魅力的だ。東洋系の強味である、不思議な若さを保っている。ホームズとのやり取りもいい。ワトソンだけでなくグレッグソンやベルの、ちょっと距離を置いた・・相手の領域に無遠慮に踏み込んだりしない態度もいい。さて、ホンジェラス料理店のオーナーの話から、マリベルが捜していたというラテン系のハンサムな男性が浮かび上がる。アリシアとマリベルはアメリカへ渡ろうとしてメキシコのカルテルに家族を殺されている。復讐しようとして、逆に殺されたのではないか。オーナー役はデヴィッド・ザヤス。見覚えがあるので調べてみたら、「ザ・フォロイング」でライアンの友人役で出ていた。私はなぜか、この人と「ボアvs.パイソン」などに出ているデヴィッド・ヒューレットの区別がつかない。他にマクナリー役でティム・ギニー。これで三回目の登場かな。

エレメンタリー4の2 洗脳プログラムの秘密

今回FBIに協力するので、今シーズンは市警じゃなくてこっちなのかなと思ったが・・最終的には市警に復帰するみたい。ホームズの父親モーランド・・ジョン・ノーブルはいい声している。彼は自分の力で市警顧問に戻せると言うが、ホームズは後で代償払わせられるのではと疑っている。ワトソンも後で彼と会う。彼は息子を立ち直らせてくれたと彼女に感謝していたが、ホームズはクスリに手を出したばかり。おかしな言葉だと思うのは私だけ?FBIの方は面接代わりにというところ。巨大な組織だけに、すぐ捜査からはずされそうになり、やりにくい感じ。バーク捜査官にあとは自分達でやるからと言われてもホームズは怒りもせず黙ってる。でも、聞いている彼の口がひん曲がっているのが笑える。事件の方は、DARPA(国防高等研究計画局)で起きた殺人。研究者二人と被験者一人が殺された。なぜかネズミも一匹死んでいて。ここではいくつかの研究をやっているが、その一つが洗脳プログラムの開発。状況から見て誰かが犯人を招き入れたようだ。浮かび上がったのは被害者サーキジニアンとメールをやり取りしていた中国系のダン。つまり背後には中国が・・。なぜかダンのことがマスコミに流れ、彼は出頭。誰かにはめられたようだ。次にサーキジニアンの元夫アントノフが疑われるが、いきなりなので、えッ?誰?何で疑われるの?と、見ていてとまどう。次がDARPAの副長官メヘル。洗脳プログラムは全く効果が出ておらず、サーキジニアン達もそれはわかっているので、出資を辞退しようと言っていたらしい。そうなると責任者であるメヘルの面目丸つぶれ。プログラムのこともマスコミに流れ、彼はクビになりそう。でも、自分に不利なことをマスコミに流すのはおかしい。彼の解雇で得をするのは誰だ?となって、浮かんだのがヴォン・シーという女性。彼女は足が不自由で杖をついているが、事故なのか病気なのかは不明。最初中国の仕業となるのも、え?いいの?はっきり出しちゃってと思うけど、障害者が真犯人でしたというのも、どこからかクレームがつきそう。ヴォン・シー役の人は「ザ・フォロイング」に出ていたな。

エレメンタリー4の3 ドッペルゲンガー殺人事件

これは途中で何が何だかわからなくなったので、感想も書けずほったらかしにしていたのだが、もう一度見直して・・。今回のホームズとモーランドの件は、結局どうでもいいようなことだった。ドーニャ役の人は見覚えがある。それとあの低い声。調べてみたら「イルマーレ」でヒロインの同僚やってた。まず二人の男性が殺される。プロの仕業に思えるが、不思議なことに二人は顔がそっくりだ。一人はこの部屋の住人ティムで、もう一人はドイツから来たばかりのオットー。ティムの父親ですら見分けがつかない。ティムが養子というのは結局無関係。そのうち二人はドッペルハントというサイトで知り合っていたことがわかる。顔認証ソフトを使って、自分にそっくりな人を見つけ出すのだ。サイトを作ったドリアンによると、カウンテナンス社のソフトをコピーし、精度を上げて挑発したところ、狙われ始めたとのこと。カウンテナンス社のトファノも正体を隠してサイトに参加。ドリアンのソフトをコピーして盗み返す。そういうことはこの世界ではあたりまえのことらしい。ドリアンに罪の意識はなく、事件が解決して命の危険がなくなると、また同じことやり出す。「全然懲りてない」とワトソンも呆れ顔。ティムのそっくりさんはオットーだけではなかった。その人物は金と引き換えにティムの代わりにDNA検査を受けるよう言われたが断ったとのこと。調べてみたら大学の時新入生カドローが失踪。半年前遺体が偶然見つかり、遺体の爪に残っていたDNAと照合するため、容疑者である友愛会のメンバー達がDNAを提出することに。他の者は全員シロだったが、ティムだけはまだDNAを提出していない。一人目に断られたため、改めて身代わりを捜していたのだ。結局犯人はカドローの弟だった。警官になった彼は、兄を殺したのはティムだと思い込み、仇を討ったのだ。オットーは巻き添えを食ったわけだが、弟は何とも思っていないようで、短絡的すぎると言うか・・。しかもDNAは結局ティムのものではなかったし。弟はドリアンのことは何も知らず無関係。ドリアンのソフトを使ってトファノのそっくりさんを見つけ出す。トファノも事件当時容疑者の一人だったが、そっくりさんを使って検査をパスしていた。遺体の爪にあったDNAは彼のものだった。カドローを死に追いやったのはティムらしいが。やれやれ、何度も再生してやっと書いたぞ。もっとシンプルにお願いしますだ。

エレメンタリー4の4 血と骨

ワトソンが以前勤めていた病院の同僚から連絡が来る。不妊治療の検査技師をしているアビーが行方不明だと言う。2歳の娘がいるので自分から行方くらましたとは思いにくい。ホームズはすぐアビーを見つける。ただしなぜか骨格標本になっていたけど。こういう場合まず疑われるのは夫のネイト。死因は絞殺だが、彼は体格もよく、握力も強い。それに医者だから一度ばらした骨を元通り組み立てるのも可能。ただ彼が言うにはアビーは末期ガンで、ガンが専門であるネイトが自ら治療していたとのこと。ほどなく死ぬのになぜ殺す必要が?アビーは同じ病院の医師フィッシャーと浮気していたが、そのうち話は妙な方向へ。ネイトとフィッシャー、アビーの三人で結婚していたと。このようなグループ婚はアビーは以前にも経験していて、その時はアビーも含め、男女六人だった。これにはグレッグソンも呆れ顔。彼は奥さん一人でもうまくいかなかったから。あれこれあってかなり複雑だけど、前回よりはマシ。「ドッペルゲンガー」は何が何やらで感想書けん。さて結局は元に戻ってくる。何も怪しいことはなさそうに思えたネイトが犯人だった。ガンではない患者にガンだと宣告し、不要な治療受けさせ、医療報酬増やす。よくなった患者は治療のおかげ、担当医のネイトのおかげと感謝することはあっても疑うことはない。ただ、本当にガンになってしまって夫の治療受けていたアビーは、不正に気づいてしまう。今回ワトソンには別のトラブルが・・。コニーアイランド署のコルテスというのがワトソンの友人達にあれこれ聞いて回っているらしい。彼女には全く心あたりがない。直接コルテスにあたってみたが、敵意丸出しで何も話してくれない。その後いろいろ調べ、アン・ヴェシーに行きあたる。以前グレッグソンの後任として名前があがり、ワトソンは彼に頼まれて身上調査をしたことがある。結局グレッグソンが異動を断ったため、ヴェシーはそのまんま。ヴェシー異動後彼女の後釜に座るはずだったコルテスは当てがはずれ、ワトソンの報告書のせいと逆恨みしているらしい。コルテス役の人は「ザ・フォロイング」のシーズン3に出ていたようだ。ネイト役の人は「サロゲート」に出ているらしい。DVDを入手したので見直してみたが、どこに出ているのかわからずじまいだった。

エレメンタリー4の5 ビデオゲームの墓場

今回はやや地味な内容。エディという男性が殺され、家は燃やされる。彼は何やら発掘していたらしい。それも70年代、80年代のゴミ。調べていくうちに、幻のゲームが目的だったのでは?となる。「ノッティンガムの騎士」という、あまりにも評判が悪く、発売前に廃棄されたゲームだが、今ではマニアの間で一本1万ドルもするらしい。エディと掲示板で情報をやり取りしていた男性が怪しいとなるが・・。私が今回一番印象に残ったのがここ。その男性は六年前にすでにこのゲームを見つけ出していた。発掘のために雇った者には念書を書かせ、発掘の模様は撮影して証拠とする。値崩れしないようすぐには売り捌かず、数ヶ月に一本ずつ売りに出す。発掘したことがばれないよう、エディには間違った情報を与える。この・・間違った情報を与え続けるというのがねえ・・。踊らされるエディを想像してほくそ笑んでいたんだろうなあ・・。とにかくエディはゲームソフトを捜していて、別のものを見つけたってことだ。そのうち汚染物質の不法投棄らしいとなって、最初はコリガン化学が怪しく思える。しかし委託した廃棄業者が、金だけ取って不法投棄したのかも。最終的には埋め立て地のオーナー、ブライスが怪しいとなるが、ここらへんになるとよくわからなくなる。ブライスにはアリバイがあったが、彼には前のビルが火事になって保険金を受け取り、建て直したということがあった。今回もその時の放火犯を雇ったに違いない。ね?地味な内容でしょ?ホームズはビデオゲームには興味ないようだ。時間の無駄に思えるのだろう。今回アルフレードが登場。ホームズが会合に出てこないので、オスカーの件で自分を避けているのではと心配している。実際はホームズは断薬に失敗したこともあって、顔なじみのメンバーと顔を合わせるのは気まずく、他の会合に出ているらしい。ホームズはまた、自分が全然会合に出ていないとアルフレードが言ったってことは、彼自身いつもよりひんぱんに会合に出ているってことで、何か起きているのではないかと気にする。結局アルフレードの悩みは何だったんだっけ?支援者と友人とは両立できないようで、そこらへんははっきりしてるなとは思う。支援者は事務的に、感情に流されず、客観的な立場で行動しなければならないのだろう。

エレメンタリー4の6 摩天楼のスナイパー

今回の見どころは地味に豪華なゲストかな。いや、わたくし的にですけど。真っ昼間金融街で狙撃事件が起きる。死者四人に負傷者五人。ホームズのところへ父親モーランドが訪ねてきて、犯人はガニエというスナイパーだと言う。彼が以前手がけた仕事で、条件が折り合わず断ったものがあった。で、相手は別のに依頼するわけだが、そっちは手段を選ばない連中で、ガニエもその一人ということらしい。内通者の安全のため警察に届けるわけにはいかないとなって、ホームズは父親と行動を共にすることに。最初標的はダイナスティック・エナジーとかいう会社の重役パリスだと思われた。弁護士フィッツジェラルド役でリード・ダイアモンドが出てきたので、たいていの人は「あ、これで犯人決まり」と思ったはず。ガニエのような一流スナイパー雇うには100万ドルは必要だそうで、金のあるやつでないと無理。そのうち標的は配管工のボヴァでは・・となる。ホームズ達は妻に話を聞きにいくが、収穫なし。この妻役の人はバーバラ・アンダーソンに似ている。結局ボヴァはフィッツジェラルドの妻と浮気していたことがわかり、俄然彼が怪しくなるが、彼は浮気の証拠写真を見せられて逆上。どう見てもたった今知ったとしか思えない。それにしてもこの写真・・誰が誰にとらせたのだろう。フィッツジェラルドが妻を疑い、探偵を雇ったというのならわかるが、彼は浮気のことは知らなかった。ボヴァの妻でもない。女癖の悪いダイナスティック社の社長が、フィッツジェラルドの妻と浮気していたが、ボヴァに乗り換えられてしまったことを恨み、スナイパーを雇ったというのが真相だが、これっておかしいでしょ。彼が相手の浮気を疑い、探偵に写真をとらせたとしか思えないが、じゃあ探偵は社長ではなく、警察に写真を渡したのか?何で?自分の妻を寝取られたというのならわかるが、間男が間男を恨み、100万も出して、しかも標的がボヴァだとばれないよう八人も死傷させるなんて・・おかしいんじゃないの?まあ私は犯人がダイアモンドでなくてよかったとホッとしましたけど。他に今回はエドアルド・バレリーニも出ている。インターポールの捜査官か何か?私にとってはダイアモンドとバレリーニで、十分豪華ゲストです。バレリーニは10話にも出ているらしいが、ひどい目に会いませんように。モーランドが脅していたので心配。

エレメンタリー4の7 ライアーゲーム

今回はちょっと変わっている。手ごわいのが現われたという感じ。木材の破砕機で粉砕された死体。元FBI捜査官のアンダーヒルで、退職しても仕事が忘れられず、妻とは別居中。妻の話では未解決事件を独自に調べていたようで、そのうちの一件に進展があったらしい。たぶんその事件の犯人に殺されたのだろう。そのうち10年前に起きたミナという少女の誘拐事件が浮かび上がる。つい最近そのミナが犯人のスキをついて逃げ出し、10年ぶりに両親の元へ帰ったとマスコミを騒がせた。ホームズの見るところこのミナはニセモノで、富豪の両親の財産を狙っているのに違いない。父親リチャードをやっているのはラファエル・スパージ。年のせいか、こういう父親役が多くなったな。ホームズの指摘に両親は激昂。しかしミナはホームズを訪ね、自分がニセモノなのを認める。狙いは21歳になるとミナが受け取る500万ドル。そもそもミナを殺したのはリチャードで、性的虐待をしていたらしい。21歳になるまであと二週間待ってくれとミナは言うが、ホームズもワトソンも信じていない。そのうちリチャードは自分がアンダーヒルを殺したと自首して来る。彼は自分のせいでミナがさらわれたと、ずっと後悔している。償いに娘の罪をかぶるつもりなのだ。で、DNA検査とかあれこれあってややこしいのだが、終わり近くになって話がぽーんと飛んで、ホームズは本物のミナを見つけ出す。で、今度こそめでたく両親との再会となる。それはいいのだが、途中から話についていけなくなる。ニセのミナ・・キャシーはなぜミナのことを知ったのか。あちこちにいたから・・で、すまされてもねえ。大男で、しかも元FBIのアンダーヒルをどうやって殺したのか。唐辛子スプレーだけじゃだめでしょ。破砕機に入れるのも大変。その前に切断・・小分けにしたのか(ウゲゲ)。彼女は凶器も出てないし、冷静で頭もよく芝居もうまいから、裁判になっても何とか逃れられると自信持ってる。苗字を言わなかったけど、何か意味があるのか。このままじゃ終わらない感じで、再登場するのか。演じているアリー何とかという人はジャレッド・レトによく似たすごい美人。髪を長くした写真を見ると、「ストーリービル」の時のシャーロット・ルイスにも似ている。とにかくキャシーは興味深いキャラだ。ホームズと互角に渡り合えそう。

エレメンタリー4の8 罪人の子

ホームズが帰宅してみるとベルがいて、しかも落ち着かない態度。ホームズがカマをかけると、ワトソンも嘘をついているとわかる。で、すっかり二人の仲を誤解しているのが笑える。口とは裏腹に気にかかったらしく、調べたようなのがまたおかしい。で、ベルが昇進試験を受けるつもりなのがわかる。本当はいやなんだけど・・彼は現場が好きだから・・母親がリストラされたので、経済的援助をしたいから。昇進ではなく、昇給が目当て。それでワトソンに試験の準備を手伝ってもらっているのだ。金なら貸すと言うホームズだが、ベルは断る。それでも指導は自分がすると勝手に決めているホームズがおかしい。ラスト・・ホームズのおかげでベルは母親の窮状が解決し、試験を受ける必要がなくなる。ベルにはとても考えつかないような方法で、ホームズは金を手に入れる。そこが何だかよかった。事件の方は、エレンという女性が殺されたこと。夫アーニーあてに留守電を入れているところを襲われていて、相手・・犯人は顔見知りのようにも思える。検視の結果、彼女は不妊手術を受けていたのに妊娠していたことがわかる。アーニーは何とかという病気で父親ではありえず、したがってエレンは浮気していたようだ。そのうち彼女の父親は16人も殺して服役中のグリアだとわかる。父親と同じ手口で殺されているので、犠牲者の遺族が復讐したのかも。エレンも兄のクレイグも名前を変え、父のことは隠している。エレンの浮気相手は不動産業者のクリフト。アーニーは浮気のことも妊娠のことも知らなかったようだが、アリバイはなし。クリフトは実は母親をグリアに殺されており、グリアに面会して思いをぶつけるためエレンに近づいたらしい。浮気や妊娠は予想外。彼は何者かに襲われて大けがをするが、これはエレン殺しは彼と勘違いしたアーニーの仕業。見ている者はたぶん出てきた時からクレイグが怪しいと思う。で、やっぱり彼が犯人だった。彼は父親の汚れた遺伝子は自分達の代で終わりにしなければ・・と、エレンと共に不妊手術を受ける。子供が二人いるが、養子である。それなのに妊娠したエレンは産みたいと言い張り・・。クレイグの気持ちはわかるけど、わざわざ父親と同じ方法取る必要ないと思うが。それと、妻や子供にどんなショック与えることになるか考えなかったのかね。

エレメンタリー4の9 操られた暴走車

今回も同じパターン。事件が起きていろいろたどっていくけれど、最後には最初の方に出てきた一見怪しくなさそうな人が実は・・となる。途中でいかにも怪しい人が出てくるが、怪しければ怪しいほど犯人には思えなくなる。今回で言うとバルサムが出てくると、全然関係なさそうだけど実は何か得をするというのでこいつが犯人なんだろう・・と予想する。いかにも何かやりそうで、利害関係が大いにあるマガラックが出てきても、こういう怪しいのに限って意外とまともなんだろうな・・と予想する。途中で話はロシアとウクライナの和平交渉とか、そっちの方まで広がって、私なんかはついて行けなくなる。こりゃ筋を理解しようなんて思っちゃいけない、あきらめろ・・という指令が私の脳から(NOから?)発せられる。どんな状態でもマイペースなホームズがいい。シーズンを重ねるごとにジョニー・リー・ミラーの演技が円熟味を増してきている。何となくお節介なのもいい。自分はスキンシップを楽しむが、家で一人のワトソンのことを気遣う。彼でも後ろめたいのか。ワトソンの方はさしてさびしいとは思っていない。山盛りのポップコーンを用意し、「ゴッドファーザー」を見るつもり。そこへモーランドが訪ねてくる。ホームズは監視カメラか何かを取りつけていて、父親が来たことを知るが、話の内容まではわからなかったようで。ワトソンはモーランドの食事の取り方、飲んでいる薬、それと血液バンクの話から、ある結論を引き出す。普通の人ならモーランドは不治の病にでもかかっていて、それで生きているうちに和解を・・とホームズに近づいてきたのかな・・と思う。でも、ワトソンは医学的な面から推測する。そこはよかった。マイクロフトの名前が久しぶりに出てきたが、そう言えば彼どうなったんだっけ?何だかごちゃごちゃしていてよくわからなかったような・・。ハッカーのメイソンが何度目かの登場。ストリップバーでの居心地悪そうなベルもいい。あと、猫カフェもよかった。みんな大人しくて・・猫がだけど。事件の方はロシアの資産家ゾロトフが殺され、犯人二人も直後に交通事故で死亡。二人の雇い主が口封じのため、車に搭載されたコンピューターを操って暴走させたと。あと、モーランドが誰かに命を狙われているらしいこともわかるが、見てる人誰も心配しないと思うよ。

エレメンタリー4の10 学資ローンの罠

苦労して大学を卒業したものの、高額な奨学金の返済が待っているという話は、新聞や女性雑誌で読んだことがある。颯爽と働く医師や弁護士も、実は生活が苦しいのだと知って、意外に思ったものだ。社会復帰のため大学で学ぼうという元依存症患者や前科のある人を、詐欺まがいの手口で大学に勧誘しているのが大学CEOのトレガー。演じているのがティト・ドノヴァンなので、あ、これで決まり・・という感じ。彼はローンにあえぐ者を選び出し、金と引き換えに邪魔者を排除させてきたらしいが、聞いていてもよくわからない。詐欺にあった人達はどうしているのか。内部告発しようとしたヒックスが殺され、次にホームズ達に調査を依頼したリリーも殺される。ホームズはどちらかと言うと前回から引きずっている父親の件を調べる。モーランドが事実を言っているとは限らないので、見ていてもよくわからないのだが・・。二年前の暗殺未遂は事実らしい。モーランドは一時それをホームズの仕業だと思い込んでいたが、そのうち調査チームに、息子は除外しろと指示。ホームズが近くで目撃されたという情報が怪しくなってきたからだが、ムラーはまわりにはそう思わせておいて、モーランドはまだホームズを疑っているのではないかと思っている。前にムラーがモーランドに脅しをかけていたのは、ホームズをまだ疑っていることをばらすぞということか。彼は前任者クラークが殺されたのをモーランドの仕業と思っているのか。モーランドがムラーにそう思わせておびえさせ、言うことを聞くように持っていってるようにも思えるが。結局クラークがモーランド暗殺未遂の犯人で、モーランドに消されたってこと?クラークの黒幕は不明だが、ホームズは自分で探り出す気のようだ。てなわけでムラーは今回もあんまり出番なかったな。まあ私は彼が何か悪いことやってて、消されるとか逮捕されるとかするのではと心配していたので、そうならなかったのにはホッとした。何と言うかモーランドは何層も重なったような一筋縄ではいかない人物で、ムラーが感じたように、近づいてはいけない存在なのだ。

エレメンタリー4の11 行先は死体安置所

安置所に刺殺されたホームレス、べレスが運ばれてくる。直後に爆発が起こり、運んできたニコールが死亡。彼女に好意を持っていた検視医ホーズは大ショック。保管されていた死体の中にはギャングのもあり、爆破して証拠隠滅を図ったのかも。つまり、べレスを殺したのと爆破したのは同一人物だと思われた。その後ギャングの線は消える。ホームズはべレスの死体発見現場が、別の犯罪現場のすぐ近くなのに気づく。そちらではジャネットという若い女性の死体が発見されたのだが、ちょうど川が郡の境目だったせいで、別々に捜査が行なわれていたのだった。ジャネットの遺体は保管所が満杯だったせいで、こちらに。え~と、犯人は川が境目だったことは知らなくて、すぐ近くだから両方とも同じ安置所へ行くと?本来なら別々の安置所へ送られるから、ジャネットの死体を破壊するためべレスを殺して爆弾埋め込んでも意味ないわけで。あれこれあってジャネットからクスリを買っていたトビーが浮かび上がる。彼は精神に問題があり、セラピーを受けるなどしていたらしい。ジャネットのボーイフレンドの部屋に隠しカメラをつけるなど、彼女に執着している。クスリを買うのは会うための口実で、使ってはいない。日記に50通りの殺し方を書くなど怪しいが、トビー自身はセラピーのためだと思っている。アリバイもあるから彼は犯人じゃない。彼の父親ニールは出てきた時から怪しい。彼が犯人なのは確かだが、自白させるにはトビーを犯人に仕立て上げ、ニールの、子を思う親心に訴えるしかない。それにしても爆弾を仕かけるためだけにべレスを殺すというのは短絡的すぎる。ジャネット殺しを見られてゆすられたというのならわかるが。トビーは気の毒な感じで、印象に残る。ホームズも少しは共感するかなと思ったが何も感じてないようで。ニール役ジョン・フィンは「ブラックリスト」に出ていた。今回コルテスが再登場。正義を自分の暴力性の発散にすり替えていると言うか・・。ホームズとワトソンを陥れてやろう、邪魔してやろうと執念燃やしていて、異常な感じ。これからどうなるのか気になる。

エレメンタリー4の12 悪魔の要塞

ホームズは父親の件を調べている。壁にはクラークの写真。でもそっちには行かず、別の事件。サタンズ・ブルートという暴走族がいて、麻薬も扱っている。証拠をつかもうとダニングという刑事がもう一年も潜入捜査。麻薬課のロンバルディ警部は、アジトに潜入して総長ファリスのパソコンのなかみをコピーしたい。ダニングが隠しカメラでとった映像などを元に、ホームズは女の子用のおうちセットを利用して計画を練る。ところがダニングが殺されてしまう。彼が身につけていたカメラには犯人の手足がうつっていて、手首にはホクロが。ダニングが殺されたことでアジトは急襲されるが、ファリスや手下達にはホクロはなし。ホームズがダニングの遺体を確認するとホクロがあって・・。ここでいつものようにわけがわからなくなるが、そのうち何となくわかってくる。ワトソンとの会話の意味を考えてはいけないのだ。後で引っくり返るから。ダニングはアジト急襲を主張したが、ロンバルディはホームズに頼むなど慎重。で、ダニングは自分が殺されたと見せかけ、急襲を促そうとしたのだ。身元不明の遺体を自分に仕立てるとかして・・それって難しいと思うが。とにかくダニングには仲間がいるのだ。押収されたパソコンを調べるのはサイバー班のヘーガン警部。彼女がダニングの仲間で、目的はパソコンから入金口座の情報を引き出し、金を奪おうと。ダニングを殺せば疑われるのはファリス達。しかも金を一人じめできる。ダニングもヘーガンもカメラにうつったホクロを見逃すのはおかしい。また、ラグの汚れを見逃すのも変。今回9話のフィオナが再登場。ワトソンに新しい上司の身辺調査を依頼する。前の上司に彼女のプログラムを悪用されたので、心配なのだ。そのうちワトソンはホームズがフィオナに恋しているらしいのに気づく。デートもまだなのに、別れる心配をしているホームズがおかしい。フィオナの方もホームズが好きで、ある晩訪ねてくるが(ワトソンに調査のお礼をというのは口実だろう)、その時のホームズの表情が何だかいい。一種の自閉症で、ウソのつけないフィオナにハンサムだしいい匂いがすると言われ、目をぱちくりさせているホームズ。一瞬でいつもとは違う純粋で若い表情になる。その演技力に感心させられる。

エレメンタリー4の13 死の幻覚キノコ

バランタイン教授と学生達がキノコ茶を飲んで死亡する。”青い天使”を体験するはずが、”死の傘”と呼ばれる毒キノコで。標的は教授で、学生達は巻き添えだろう。疑われたのは以前バランタインと共著で本を出したハーパー教授。考えの相違からたもとを分かったが、別にもめてはいない。こういう・・何でもなさそーな、すぐ疑いが晴れる人物って後でまた出てきそう。バランタインにキノコをおすそ分けしたのは助手のシャルロッテ。彼女はすでに毒で死んでいて、死体にはキノコが生えていた(「ハンニバル」かよ!)。標的は彼女で、バランタインと学生達は巻き添えを食ったのだ。彼女はゼラケム社ともめていて、その会社が怪しい・・となる。シャルロッテは婚約者グリフィンと二人で薬を偽造していたが、儲けはどこに行ったのか。そのうち彼女がゼラケム社周辺の不動産を買いまくっていたことがわかる。あれこれあるのだが、思った通り最後の方になってハーパーが再浮上する。ものすごく怪しく思えたゼラケム社のパルは結局はまともだったというのもいつも通り。シャルロッテは新薬の製造は自分が先と、社と争うが敗訴。それを恨み、土地の規制を逆手に取って大金をせしめてやる・・と不動産を買いまくる。グリフィンには言わず、一人でやってる。また彼女は実はハーパーの妻なのだが、離婚には応じないでいた。グリフィンの出現で応じる姿勢に転じたが、不審に思ったハーパーは探偵を雇って調べさせる。その探偵が不動産買い占めに気づき・・。今シャルロッテが死ねば、不動産は夫である自分が相続できる。それで毒を合成し、妻を殺したのだが、彼女は毒とは知らずバランタインにおすそ分け。それをまたバランタインが何事も経験と学生達にふるまい・・。私から見れば幻覚作用のあるキノコを試すということ自体信じられないんだけど。シャルロッテは印税を要求したり、離婚に応じなかったりとハーパーを悩ませたようだ。やり手で気が強く、まわりを振り回すタイプ。自分から死を引き寄せていたのでは?今回ワトソンは隣りが民泊になったせいで騒音に悩まされる。どうも前の住人ガービーが、ホームズに悩まされた仕返しに騒音OKという触れ込みでミュージシャンやパーティ用に貸しているらしい。彼が恨むのももっともな話なのだが、ホームズは全然気にしていない。最近の彼なら少しは人のこと思いやるはずだが。代わりにワトソンが心遣いを見せ、ガービーの怒りを和らげる。

エレメンタリー4の14 チャイナタウンの戦場

アメリカでは第5シーズンか。最初の頃に比べ視聴人口がだいぶ下がっているようで、いつまで続くか心配になる。今回もあまりおもしろくはない。わかりにくいし。まずモーランド暗殺未遂の件。その時犠牲になったのがモーランドの恋人サビーヌ。ホームズはむしろ彼女が暗殺する側の一人だったのでは・・と考えている。彼女から情報がもれるのを恐れ、口封じに殺された可能性はある。で、手がかりを捜そうとサビーヌの娘ソレイユの家へ。市警の顧問やってる立場で物取りに入るなんて、ちょっとありえないと思うが。ワトソンは変装すらしていない。今回ホームズの母メイのことが少しわかる。彼が8歳の時に両親は離婚。33年前のことらしいから、ホームズは41歳の設定か。メイは火事で亡くなるが、ホームズは今でも父親を許せない。でもモーランドの話によると、彼にもそれなりの事情があったようで。メイはクスリの依存症で、断薬を条件に結婚したのに、失敗。それで離婚したのだ。そのまま見捨てたわけではなく、施設での治療を勧めたがメイは聞かず、自分で治すと・・。もっともこれを聞いたからと言って、ホームズの気持ちが和らぐわけではないが。事件の方は中国マフィアの抗争が何たらかんたら。ゲームセンターで三人殺され、それが元で「スネークアイ」と「ゴーストマウンテン」の間で何たらかんたら。「スネーク」の方のボス、モン役はジェームズ・ホン。古くは「サタンバグ」、それから「ブレードランナー」や「ゴースト・ハンターズ」、近くは「地球が静止する日」。この人絶対宇宙人か幽霊だよなあ・・あんまり変わらないし。「ゴースト」の方のボスはツィ・マー。見ていても何が何やらさっぱりわからない。「あんたが犯人だ」「こういう証拠がある」・・ベルやワトソン達が自信たっぷりで追いつめる。相手はさんざん否定するけど、たぶん彼が犯人なのだろう。何で彼が犯人で、どういう証拠があるのか、もう一度再生する。ん~それでもよくわからん。スヴェンは何をするつもりだったの?金を手に入れるつもりだったの?手に入る?まあいいや(白旗)。サビーヌの件は思った通り持ち越しです。別にモーランドのことなんかどうでもいいっすよ。

エレメンタリー4の15 大いなる遺産

今回グレッグソンの交際相手がはっきりする。元刑事で今は書店やってるペイジで、演じているのはヴァージニア・マドセン。ワトソンはホームズの、いわゆる検証に付き合っていたのだが、空腹になったので店へ。そこでばったりグレッグソン達と会う。彼は一緒になりたいようだが、ペイジはためらっている。ワトソンに見られたので、グレッグソンは事情を説明する。ワトソンにはプライベートなことに踏み込む気は全くないのだが、グレッグソンはペイジに彼女が市警顧問だとは言えず、医者だとごまかす。それで気がとがめたのだ。グレッグソンによると、ペイジは10年ほど前成り行きで横領の片棒をかつぎ、そのせいで退職したようで。ワトソンと出会った後別れ話になったが、自分の過去が彼のキャリアを傷つけるのではと思ってのことだろう。結局後になってペイジが別れ話を持ち出した本当の理由がわかる。彼女は難病にかかっているのだ。グレッグソンはワトソンに病気のことを確かめた上で・・将来に希望が持てないことを覚悟した上で彼女にプロポーズするのか。ペイジが前の奥さんと似たタイプなのが・・何だかねえ。やっぱり似た人に引かれるのかなあ。事件の方は老婆が殺され、住んでいた建物の空中権が何たらかんたら。不動産王ハルが建てようとしているブスケ設計の建物が、計画変更を迫られる。NHK 見ていると時々妙ちくりんな建物がうつる。七夕の時に作る紙の飾りのような・・。調べてみたら水戸芸術館のシンボルタワーらしい。すでに建てられた建物を、ホームズ達が別の建物からながめるシーンがあるが、いかにも合成って感じで異様。まわりと釣り合っていない。そこだけ浮き上がっている。で、水戸のを連想したわけ。あれも異様でしょ。で、ブスケのだけど、まだ設計段階。でもどうなっているのかよくわからないの。こんな変な形のがホントに作れるの?もちろんこれを・・完成予想図見た時点でからくりはわかっちゃう。設計ミスを隠すための犯行。ハルはカジノがどうとか言っていて、シーズン3の「欲望という名の地図」に続いての出演のようだ。自分が死んでも建物は後に残るというのが彼の言い分だが、ひどい景色見せられ続ける人々はたまったもんじゃないね。

エレメンタリー4の16 キラー・ドッグ

今回はそう複雑でもなかったな。途中までは次回へ続くの?ってな感じだったけど、最後の方でササッと解決。犬のコーンウォールとか遺伝子操作反対運動家のセルデンとか、何も引っかからず通り過ぎちゃったな。「バスカビル家の犬」関連は「ドクター・グレンジャーの犬」で終わりかと思っていたらまた使っていて・・まあ原作でもポピュラーな存在だし。ジョギング中のチャールズが何者かに追われ、振りきったと思ったらトラックにはねられて死亡。弟ヘンリーは事故死とは思えないとホームズに調査を依頼。チャールズは投資家だが、バイオ事業では遺伝子操作反対のセルデンらに脅されていた。ワトソンは事件を目撃したホームレスを捜し出し、話を聞くが、チャールズを追っていたのはクマとも狼ともつかない怪物だったと聞かされる。警察の捜査がどうだったのかは全く描写されない。ああやって酒ビンが残っているくらいだから、何もしてないのか。普通はホームレスに話を聞いたが愚にもつかぬ内容なので、酔っていたのだろうと相手にされなかったとか、そういう流れになるはずだが。あのままだとチャールズをひいたドライバーだけが悪者にされちゃう。次にヘンリーが狙われるが、ホームズの機知で助かる。襲ったのは奇妙な形のロボット。見ている我々は犬めいた化け物を期待しているから、拍子抜けする。これだと入り組んだ林の中でチャールズを追いかけられるかな。チャールズ、ヘンリーのバスカヴィル兄弟の死で得をするのは・・となって、疑われたのはステープルトン。ロボットは彼の会社から盗まれたものだし、アリバイも嘘だった。先祖の遺言で、重罪犯になると相続権は失うのだそうで、ホームズはこれを利用し、罠をかける。ステープルトンがヘンリーを殺したと新聞にデカデカと載せ、誰が相続人に名乗りをあげるか様子を見る。引っかかったのはステープルトンの会社で働くライオンズ。彼女は婚外子で、ステープルトンの姪にあたるらしい。「だましたのね」と言うライオンズに「活字は信用するな」とホームズ。ヘンリー役はトム・エヴェレット・スコット、ステープルトン役マイケル・グラディスは「メンタリスト」などに出ている。今回検視医ホーズが去る。例の爆破事件の後、不安から薬の依存症に。仕事にミスが出始めている。大丈夫だと言い張る彼に、ホームズは自分の経験を話す。それで彼も現実を直視することになる。

エレメンタリー4の17 NYのヒーロー

今回もパッとしない内容。朝、パン屋の前で見つかった射殺死体。マントにくるまれていたせいでホームレスと思われ、発見が遅れた。彼はミッドナイト・レンジャーと呼ばれる正義の味方。コミックのヒーローの扮装をして夜な夜なパトロールをし、クスリの売人やひったくりをこらしめていた。なかなか正体はわからなかったが、マイクというのが本名らしい。レンジャーキャラの著作権はスーパーラティヴ・コミック社にあり、マイクとはもめていたようだ。レンジャーが誰かを傷つけたり、逆にマイクが傷つけられたりすれば迷惑するのは会社。しかも映画化の話も持ち上がっている微妙な時期。レンジャーは誰かともみ合ったらしく、戦闘ベルトがちぎれていた。相手のものだとすれば手がかりになる。コミック・ヒーロー物は無数にあり、子供の頃からなじんでいる。自分もああいうふうになりたいと憧れるのは当然で、中にはマイクのように実現させちゃう者も。ホームズが「なぜ皆ガンで死なない?」と言うのが笑える。常識的に考えればそうなる。でも昔は・・「ミュータント・サブ」とか「アトムの子ら」とか・・放射能の影響で超能力や高度な知能が得られるってのはよくあった。それにしてもレンジャーのやっていたことは非常に危険なことだと思う。相手は銃やナイフを持っているかもしれないのだから。マイクは防弾ベストを着ていたけど、それでも死んでしまったし。コミックのヒーローは何度でも生き返るけど、現実はそうはいかない。コミック社の編集者バクスターが、もめていたはずのマイクに金を渡していたことがわかる。彼はコミックの原作者の孫で、会社の手前黙っていたけど、マイクとは友人だったと話す。一度怪しく思えたけど、その疑いが晴れるといういつものパターン。後でまた出てくるなと思っていると、本当にそうなる。ホームズは別のヒーローとして現われたベンのことはいつものように初対面でズバズバ分析するけど、バクスターのことは見抜けなかったのか。ホームズが会社で非常ベルを鳴らした後は省略がある。話が飛ぶ。ベルと言えば、ベル刑事のヘアスタイルが少し変わったような。やせて見える。ワトソンはモーランドの依頼を受けるが、それを利用して逆にモーランドの行動を監視するつもりのようだ。何を考えているのかね。

エレメンタリー4の18 備えあれば患いあり

スプリンガーという男が息子を連れて依頼に来る。ベイダーという医師が失踪して六日たつ。失踪の二日前に息子がベイダーを脅したというので、警察に疑われているとか。息子には鎮痛剤の禁断症状が出ているが、ホームズの見るところ痛みの原因はスプリンガーの虐待にある。で、ホームズはスプリンガーを殴ってから依頼を引き受ける。隣人のガービーが戻ったが、彼の部屋から聞こえる騒音(何の?)のせいでホームズはいらついている。殴ったのもいらつくのも実はフィオナへの思いをこらえているせい。ベイダーの妻は、どうせ女と逃げたのだろうと心配もしていない。その女は製薬会社の営業担当で、彼女によるとベイダーは薬の横流しをしては金を稼いでいたらしい。ところが査察が入ると知ってあせり、彼女に帳尻合わせのため不足分を融通してもらったのだ。浮気疑惑の次は麻薬組織とのトラブル、次はベイダーが凝っていた”プレッパー”・・自衛マニアの線。話が次々に飛ぶのはいつも通り。ベイダーは大金を払ってシェルターの会員になる。ホームズとワトソンも入会したいと施設を見せてもらう。セレブしか入れないが、モーランドの名前を出せば信用してもらえる。それなりの施設見せられ、説明も受けるが、ホームズは一目で詐欺と見抜く。オーナーのライトは詐欺やベイダーの死体を動かしたことは認めるが、殺害は否認する。凶器はサバイバル用の斧だが、ライトは肩の故障で振り上げるのは無理。ベイダー殺しは彼にはできない。この斧はベイダーの家の一室・・サバイバル用品どっさり・・から持ち出されたもの。この時点で、やはり犯人はベイダーの妻か・・と思うが、そうならず・・。サバイバル用品どっさりと言うと、私が思い出すのはクーンツの「ファントム」。映画には全く出てこないが、原作では保安官補が金や武器、食料などをどっさりため込む。時代が変わりこちらではネットで宣伝する。金さえ払えば何でも向こうが用意してくれる。問題は相手が信用できるかどうか。でもセレブ専用という、謳い文句に釣られる。自分達さえ助かりゃいい。さて、フィオナはホームズの態度を勘違いして別れを切り出す。でも勘違いしてたとわかるとすぐくっつく。見ている方はスプリンガーの息子の虐待がどうなったのか、そっちの方が気になるんですけど。


エレメンタリー4の19 標的のポーカー


エレメンタリー4の20 DNAの迷宮

フィービーという女性が殺される。彼女の兄キースは車泥棒の前科があるが、犯行は否認。フィービーは三年前にとった自撮りの写真をSNSにアップ。それらの写真を引き伸ばしてアート作品として個展やってるのがヒル。少し前何点かの作品が盗まれたらしい。また、モデルとなった人達ともめているらしい。あれこれあって、ホームズはフィービーの写真が細工されていることに気づく。前にはうつっていた人物が、今の写真にはない。この人物ルイスはマリッサ殺しで服役中。彼はマリッサにつきまとっていたし、遺体からは彼のDNAが。でも彼は無実を主張。誰かにはめられたとしたら、DNAの一致はなぜ?自撮りをアップして楽しむ人は多い。たくさんの人に自分を見て欲しい。その一方で危険も引き寄せる。流用されたくないならアップしなけりゃいいのにと、私なんかは単純に思うけどね。もう一つの危険はDNAの過信だ。DNAそのものはウソをつかないが、扱う人間がウソをつくかも。今回鑑識のメルカドがニセの報告してたことがわかるが、罪悪感は感じてないようで。確かな容疑者がいるのなら、警察・検事側に都合のいい結果を出してやる。事件解決のスピードアップに貢献してあげる。彼女はコネチカットにいるから、逮捕されれば彼女の扱った案件はすべて洗い直さなければならなくなる。大変な手間だ。まあ私はコネチカットなどと実在の地名を出さず、架空の町にして欲しかったが。だって実際にコネチカットで働いてる鑑識の人はいい気持ちしないでしょ。結局マリッサ殺しはテリーで、フィービー殺しはクリスタってこと?こちらも同性婚カップルの犯罪ってことになって、抗議の声があがりそう。クリスタ役の人は見覚えがある。テレビシリーズの「クロウ」に出ていた。サブストーリーはウェンとワトソンのあれこれ。ウェンは困った時はワトソンを頼るけど、解決するともうほっといてとなる。ワトソンを傷つけるためウソをついたりする。でも、心の底ではワトソンと仲良くしたいのだ、やれやれ。ホームズならワトソンがあれこれ悩むのは時間の無駄だと思うかも。と言うか、彼はウェンを見ても何も・・血の繋がりは感じなかったのかな。何だか最近の彼感性が鈍ってるのと違う?

エレメンタリー4の21 裏切りは誰の手に

どっちがブッチでどっちがタルトか区別できないうちに終わっちゃったぞ。結局車の中で死んでいたのがタルトで、路上で死んでいたのがブッチ。撃ち合って死んだにしては不審な点が多く、二人とも誰かに殺されたようだ。この、手際が悪いというのが手がかりか。ブッチはタルト殺しを依頼されるが、逆にタルトと手を組んで依頼料をだまし取ってやれ・・となる。二人が殺しの芝居をしている時に、第三者が現われたのだ。まず疑われたのはタルトの共同経営者ポッター。値上がりを見込んで買った土地が売れず、訴訟中。資産ゼロと言いつつ、実はその土地には高額で売れるアメリカ人参がびっしりと自生。これを一人じめしようと、ブッチを雇ったのだ。ところでこの人参・・どう見ても朝鮮人参だよな。ポッターはアリバイも、ブッチに支払う礼金も用意していたけど現われなかったと。殺しの依頼は認めたけれど、二人は殺していないと主張。他に疑われたのはタルトの妻。生活が苦しくなったのはポッターのせいと恨んでいる。ブッチの恋人ロクサーヌも怪しいが、決め手はない。結局いつも通り元に戻ってくる。つまり犯人はタルトの妻。死んだことにしてタヒチへ行くつもりだったのはタルト?ロクサーヌはブッチが自分を捨ててタヒチへ行くつもりだったと怒って、彼の家に放火するが、早とちり?今回ネコが出てくる。ホームズからフィオナへのプレゼントのはずが、相性が悪かったらしい。そう言えばフィオナはネコ好きという設定だったな。ワトソンもネコを見て、いやそうな顔をしていたな。ネコにとってはいい迷惑だ。冒頭ホーズが出てくる。クラブのコメディアンとしてだが、セラピーの一環か。よくなったらまた検視医に戻るつもりのようだ。ワトソンの命令でモーランドをスパイしているクルツが再登場。クラスノフという囚人が逃亡中で、モーランドの暗殺未遂に関係があるらしいのだが、よくわからない。クルツはいつまで続けるのかとワトソンに訴えるが、ライバル会社のスパイだとばらされたくなかったら協力しろと冷たい。案の定クルツは強盗の巻き添えに見せかけて殺されてしまう。クルツが標的とばれないよう、無関係の人まで死傷。後味の悪い展開だ。

エレメンタリー4の22 逆転の推理

いかにもモーランドが怪しいように見せる。ホームズは「人間の形をした悪魔」と断言する。でも・・調べてみると”この件に関しては無実”。もういいかげんこういう流れやめにしません?見ていて疲れるんですけど。クルツとレジ係の他に、人質に取られた女性も救急車で搬送中に死亡。ただ彼女の死因は銃創ではなく、アレルギーによるショックのせい。その原因となったのはピューマ。というわけで剥製師のテッチがつかまる。彼は意外とあっさり犯行を認める。雇ったのはキングという男で、クルツの前に精神科医ネイラーも殺したと話す。ネイラーは検事局のために精神鑑定をやっているが、パソコンを使って”ダンテ”というアンケートもやっている。クルツが死んだことでワトソンもホームズに黙っているわけにはいかなくなる。ホームズは激怒するが、モーランドには誰が黒幕か自分が調べると宣言する。もちろん彼は父親を疑っているが、上にも書いたように調べていくうちに無実の可能性が濃くなってくる。モーランドはクルツを逆に利用してライバル会社にニセの情報を流すこともできるわけで、そのクルツを殺す理由はないから無実。でも私はいやいやモーランドならやりかねない・・って思うけど。一方グレッグソンはホームズに初めてモーランドのことを聞かされ、会って自分の目で確かめる気になる。彼ならモーランドが表向きは紳士でも、一筋縄ではいかない人物だとわかったはず。相手が権力をちらつかせても一歩も引かず、ホームズやワトソンに手を出したらただじゃおかないとクギをさす。この時のグレッグソンの男っぷりにホレてしまいました!!事件の方は、ネイラーの助手ウォレンが”ダンテ”を利用してサイコパスを選び、報酬を得ていた・・となる。彼女はCIAの仕事だとだまされていたが、依頼人の名前がバベッジと聞いたホームズは・・。キングだけなら気がつかなかったけど、バベッジという名前も使われたとしたら、モリアーティが関係してるに違いない。二人ともモリアーティの部下の名前だから。シーズン4もそろそろ終わりということで、ここで爆弾落として次のシーズンへの興味を繋ごうと?あたしゃモリアーティより前回のネコちゃんがどうなったか、そっちの方が気になります。

エレメンタリー4の23 見えざる手

何となく大詰めが近づいてきている感じ。ホームズの考えでは、モリアーティ自身は服役中で外部との通信も限られているから無関係だろうと。彼女が逮捕されても組織は残っているから、誰かが後釜に座ったのだろうと。モーランドの部下が二人殺され、ビルが爆破される。彼はマレーシアに出張と称して身を隠す。隠すと言いつつホームズには居場所わかるし、二人で窓の外で話をする。モーランドがホームズのアパートに来たりするし、それで隠れてるつもりかよ。後釜もわりと簡単にわかる。ヴィクナー教授がクラスノフを渡米させ、爆破をやらせたのだ。モリアーティ逮捕のせいで、組織内ではいろいろあったようだが、今はヴィクナーがまとめている。ホームズの前には彼がモリアーティの愛人で、娘の父親も彼。彼女からはホームズとワトソンには手を出すなと言われているそうで。ヴィクナーはモーランドにはサビーヌ殺しの犯人捜しはもうして欲しくないと。ホームズにはなぜ彼がモーランドを暗殺したいのか理由がわからないと。仕事が原因とは思えないと。暗殺の実行犯、及び今回の爆破と殺人の犯人クラスノフがつかまり、雇い主がヴィクナーとわかっても、ホームズはモーランドに言わない。彼なら法に任せず、自分で手をくだす。サビーヌの仇を討ちたいから。同じくヴィクナーのことは警察には話せない。グレッグソンやベルを始め、他の犠牲者が出るおそれがある。ワトソンはベル達にウソをつかなければならないのが心苦しい。モーランドは今度のことはホームズのせいだと怒る。モリアーティを逮捕した後、組織をそのままにしていたからだと。ヴィクナーとモーランドではヴィクナーの方がマシに思えるのは私だけですか?もっとも作り手はモーランドが悪く思われないようあの手この手。何と署内でクラスノフが殺され、撃った警官もその場で自殺。彼は”ダンテ”で選ばれたサイコパスだった・・となる。頭を抱えるグレッグソンが気の毒だが、ホームズはまだ黙っている。ヴィクナー役はトニー・カラン。「リーグ・オブ・レジェンド」の透明人間だ。「ミディアム」にも出ていた。

エレメンタリー4の24 最後の死闘

家に爆弾が仕かけられていたけど、ホームズは難なく解除。ヴィクナーはホームズ達に手を出すはずがないから、これは別の者の仕業。モーランドのビル爆破と同じ手口使えば、疑われるのはヴィクナー。で、彼と対立しているハシュミにモーランドともども会いにいく。彼女によれば組織は巨大すぎて解体は難しいと。チャンスはヴィクナーにホームズ、ワトソン殺しの罪を着せることだったけど、それもだめになったと。ホームズやモーランドが驚いたのは、モリアーティが逮捕された時、後継者としてモーランドの名前があがっていたこと。これでモーランド暗殺計画の謎は解けた。代わりにサビーヌが死んでしまったけど、モーランドが悲しんでいる間にヴィクナーは足場を固めたと。ハシュミは後継者になるつもりはない。愛する者を失うような目にはあいたくないと。そのわりにはホームズやワトソンを殺すことは何とも思ってないようで、呆れた女だ。で、ホームズはヴィクナーを逮捕させるために指紋など証拠を捏造し、グレッグソン達には迷惑をかけたくないので、FBIに話を持ち込む。FBIには迷惑かけてもかまわないらしい。以前出てきた剥製師テッチの、オータムという女性殺害事件にヴィクナーも関係しているとか何とか。ここらへんになると話に無理がある。証拠の捏造なんてこういうのの主人公はやってはいけない。以前オスカーをボコボコに殴ったのもそうだが、見ている者の反感を買うようなことはしてはいけない。ワトソンはずっと沈んだ感じだ。自分達が命を狙われたのがショックだし、モーランドのことが信用できないし、市警やFBIにウソをつくのがいやだ。彼女のは正常な反応だ。結局ヴィクナーは死体で見つかる。過去の犯行が明るみに出、逃亡したものの、自殺したように見せかけてある。モーランドはいつの間にかハシュミと手を組んでいる。ヴィクナーを消し、組織は彼が継ぎ、ハシュミが補佐をするという流れ。組織を内部から解体するにはこの方法しかないと説明し、ニューヨークを去る。私が思うに彼はハシュミの家で見た、世界の市場を操作することに興味を引かれたんだと思う。彼の性格から言って、組織の規模の大きさに心を動かされないはずがない。ワトソンはウェンとベルを引き合わせようと思っている。非人間的で異常な世界はたくさんだ。独身の二人をくっつける方がよっぽど人間的で正常な行為だ。