ＳＲＯ～警視庁広域捜査専任特別調査室～

日本でもアメリカのＦＢＩのような機関が必要・・というので作られたのがＳＲＯ。警察庁から出向してきた芝原（木村佳乃さん）の肩書きは副室長。でも来てみると何やらほこりっぽく、雑然とした感じ。室長山根（田辺誠一氏）は昆虫オタクの変わり者。尾形（木下隆行氏）は元マル暴で、がさつなタイプ。針谷（徳山秀典氏）はチャラ男っぽいし、木戸（安藤玉恵さん）は化粧がケバい。存在感が薄い富田役の日野陽仁氏は「能面検事」の３話に出ていたな。芝原は以前情報通信局にいて、やる気満々だが、元上司胡桃沢（山口馬木也氏）から盗聴器を渡され、スパイするよう言われる。ＳＲＯの必要性を首相に具申したのは山根だが、胡桃沢はこんなものは早くつぶしてしまいたい。かえって捜査の邪魔になると考えている。白骨死体が見つかるが、場所が県境なのでＳＲＯが乗り出す。この作品は原作があるし、シリーズ化されてもいいと思うのだが、今のところこれ一作だけ。一作目ということは、メンバーの過去・・威嚇射撃なしで犯人を射殺した針谷のトラウマお父さんを返して幼い少女の絶叫つき・・とかが入っていたりする。あるいはとかく非協力的な態度を取る尾形を従わせるため、芝原が剣道の試合を持ち出すとか。肝腎の事件の方だが、数体の白骨死体から連続殺人となって犯人を追うのだが、途中で木戸が危うく次の犠牲者になりかける。その前にさんざんうつされる拘束されていた女性はどうなったんだっけ？あれは過去の出来事で、あの白骨の中に彼女もいたんだっけ？犯人も出てきたとたんわかります。だって彼らしか出てこないんだもん。夫（温水洋一氏）の方が主犯に見えるけど、こういうのは一見仕方なく手伝ってきた、そうするより他なかった・・なんて弁解自己弁護している方が主犯なのがお約束。芝原は見抜いているのかと思ったらコロッとだまされてましたな。「青いね」なんてバカにされて。少しは不破を見習いましょう（←？）。それにしても戸田恵子さんはいろんなのに出ているな。「遺留捜査」でしょ、棟居刑事シリーズの「高層の死角」でしょ、最近見た「トリック」の三作目でしょ、最近見返した「二流小説家」にも出ていたな。山根は室長なのにカゲが薄かったけど、盗聴器が見つかった時も「スパイなんてどうでもいい」「盗聴されて困ることは何もない」と言っていて、そこは印象に残った。彼は純粋に事件の解決だけを望んでいる。縄張りも手柄も関係なし。事件の解決なんてどうでもいいと言いきる胡桃沢とはえらい違いだ。