タイム・シーカー(タイム・クラッシュ 超時空カタストロフ)

タイム・シーカー(タイム・クラッシュ 超時空カタストロフ)

画面サイズや時々暗くなることでわかるがテレビムービー。でもひまつぶしに見るには最適のSFアクション。SF的要素を全部なくすと「サドン・デス」ぽい。その後廉価版DVDを買った。トムは花形記者だったが、発電所火災で無理な取材続けたせいで、撮影クルーを死なせてしまった。彼が助かったのは、落ちてきたメダルに気を取られ、足を止めたせい。あのまま先へ進んでいたら自分も死んでた。仕事を干され、だいぶたつが、今でも悪夢を見る。それでも何とか立ち直ろうとタブロイド紙・・うわさのスクープ社へ。ボスのエリノアに取りあえず過去に起きた災害を見直すよう言われ、調査部へ。パソコン使って20世紀の災害調べているうちに、妙なことに気づく。タイタニックとかハリケーンの惨事の写真に同じ男がうつっている。100年も間があいているのに年を取っていない。裏を取るためワシントンへ飛ぶが、途中飛行機の中で息子のケヴィンに電話をかける。妻とは仕事にかまけていたせいで離婚、ケヴィンの態度もめている。今更父親らしいことしようとしても受けけてくれないし、元妻とはすぐ口論に。ところが例の男が機内にいるとわかって家族どころじゃなくなる。おりしも乱気流のため機は不安定な状態。男が席をはずしたすきに荷物を探ると、パンフレットのようなものが。スリルシーカーとあって、いろんな大惨事のことが載ってる。このパンフ手に入れときゃあとあと説明するのに役に立ったろうけど、戻ってきた男ともみ合ったり銃があったりで・・。駆けつけた機長に銃を突きつけたせいで、りっぱにハイジャック犯になっちゃった。パンフには航空機の衝突事故が載っていた。今自分が乗っている機だ!忙しく頭を働かせ、機長に高度を変えるよう要求する。本来なら緊急着陸をするため、高度を下げるところだが、逆に上げさせた。おかげでスレスレのところで衝突を避けられたが、例の男・・マーレイはトイレに入り、そのまま消えてしまう。この映画では消失することをリセットと言っていたな。トムはFBIの取り調べを受けるが、わけを話しても信じてもらえない。マーレイともめてるのはまわりが見ていたし、トムのおかげで事故が防げたと機長が証言してもだ。

タイム・シーカー2

FBIのうち、年寄りの方はベイカー。走るところとか苦しそうだ。若い方はスタントン。発明が趣味で、道路の真ん中でボーッと突っ立っていてひかれそうになったり、銃で撃たれそうになったりと、まわりへの注意ゼロ。捜査官には全然向いていないタイプで、たぶん彼がタイムマシンを発明するのだろう・・と予想つく。途中でいきなり男女二人組が現われ、トムを連れ出そうとする。サングラスをかけた女・・コルテスの方はどう見たって「マトリックス」のトリニティ。ただしどうしてこんなの出してくるの?ってくらいオバサン。彼女が持ってる銃は、見かけは普通だが威力はものすごい。トムがマーレイから奪った銃はどうなったのだろう。調べれば未来の銃ってわかるはずだが。トムは調査部のエリザベスを巻き込み、FBIと二人組両方から逃げ回る。二人組がタブレット端末のようなもので交信するのがグリファシ。おやおやマーティン・シーンだ。未来の旅行会社・・と言っても時空を超えた旅行だが・・がやってるのがスリルシーカー。安全な立場から歴史的な大惨事に立ち会える。マーレイはそのツアー客。そのうちわかってくるが、トムはあの発電所火災の時死ぬはずだった。マーレイがメダルを落としたせいでトムは生き延び、そのせいで歴史が変わってしまった。今回また飛行機事故を防ぎ、多くの人を救ったためますます未来はおかしなことになった。人口が億単位で増えたとグリファシが言っていたけど、マーレイがいるのは70年後の世界。70年でそんなに増えるか?さて、パンフには地下鉄の事故が載っていた。どの列車かわからないけど、マーレイが乗っているあの列車に違いない!運転士が心臓発作を起こしたため、列車が暴走するのだ。客をなるたけ後部車両へ移し、先頭車両を切り離そう。車両の切り離しってそんなに簡単に素人にもできちゃうの?とは思うけど、そこは映画だからね。トムが例の端末奪ったため、マーレイはリセット・・その場から消えることができず・・トムみたいに後ろの車両に飛び移る勇気もなく・・。考えてみりゃ歴史が狂い出したのってトムのせいじゃないんだよな。マーレイのせい。今回だって列車事故を見ようとノコノコ現われるからトムはこの列車だと見当つけたのだ。

タイム・シーカー3

あの二人組はトムを始末する代わりにマーレイの旅行やめさせればいいだけの話。でもそれだと映画にならないか。さて、またまた多くの乗客の命を救って・・でもそれで終わりじゃなかった。端末によると三日続けて惨事が起きるのだそうで、三日目はスタジアム炎上。1万人以上の死者。ゲッ!ケヴィンは母親とその恋人との三人でアイスホッケーの試合見に行くと言ってたぞ。こりゃ何としてでも止めなきゃ。止めればそのせいでまた未来が大きく変わるけど、未来ってどうせ枝分かれしてるんだしい・・。それに息子の命がかかってるとなれば、未来の連中がこうむる迷惑なんてかまってられるかっての。どうでもよくないのがコルテス。トムのせいで歴史が変わり、自分の息子が死んじゃった。こりゃ何としてでもトムを殺し、時空のゆがみを正さないと。と言うか、コルテスも男の方のフェルダーももう未来には存在しないことになってるらしい。それとグリファシが妙なこと言ってたな。トムが助けた男がタイムマシンの発明者を、発明する前に殺しちゃったから、タイムマシンは発明されないとか何とか。てことはスタントンは誰かに殺される運命?まあここらへんになると見ていても「はあ~?何だって~?」とわけわからなくなって、巻き戻してもう一回見たりしてね。理解が追いつかん。と言うか話が破綻してきているんだけど、時間を扱う以上しょうがないんだよな。途中でエリザベスが死んじゃってびっくり。トムは気を取り直してスタジアムへ急ぐけど、コルテスの仕けた爆弾は次々に爆発し・・。ありゃ爆弾三つもよくスタジアムに持ち込めたね。それと1万1000人以上も犠牲者が出たのにわりとあっさりトムはケヴィンの遺体を見つけていたな。もちろんこのままじゃ終わらない。あっと驚くどんでん返し。端末の使い方もわからないのに。でも事故の3時間前に戻ることができるのだ。そこではまだ爆発は起きておらず、エリザベスもケヴィンも生きている。コルテス達まで3時間前に戻ってるのはなぜなんだろう?まあ、いいか。

タイム・シーカー4

ここらへんになると何でもあり。見てる方だってバッドエンディングよりハッピーエンドの方がいい。トム役はキャスパー・ヴァン・ディーン。99年だからまだ若い。ヒゲはあるけどさほど気にならない。端末で宣伝やってる女性はキャサリン・オクスバーグ。ん?どこかで聞いたような。「シアトル猟奇殺人捜査」でマイケル・パレの奥さんやってた人だな。ディーンは犯人役。この映画の時は二人は夫婦だった。いや、パレとディーンがじゃなくてオクスバーグとディーンがさ。でも2015年に離婚しちゃったらしい。マーレイ役はジュリアン・リチングス。この頃はよく見かけたけど・・「クライモリ」とか・・最近はどうなのかな。コルテスがテレサ・サルダナ、フェルダーがピーター・アウターブリッジ。アウターブリッジは「サイレントヒル:リベレーション3D」に出ていたらしいが覚えなし。今回はちょっと後退し始めた生え際とか顔立ちとかノエル・ハリソンによく似ているのでびっくりした。エリザベス役キャサリン・ベルは顔が小さくて、強調しているわけでは決してないんだけどボインだ。そういえば前見た時もそう思ったんだっけ・・と思い出す。ラストは・・グリファシがやってる会社はこんなトラブル起こして責任取らされたか何かしたんだろうけど、性懲りもなく別の会社が同じことやって・・と言うことなのか。人の不幸、大惨事、自分が安全なら見てみたい、経験してみたい、立ち会ってみたい。人間の性格なんて未来になったって変わるもんじゃない。そういえば「カタストロフ 世界の大惨事」という映画があったな。「グレートハンティング」なんていうのもあった。私はこういうの苦手で、映画館で予告かかっても目をつぶって見ないようにしていたけど、怖いもの見たさでお客は詰めかけたんだろうな。あの頃はスクリーンで見るわけだが、数十年後の今はヴァーチャルで体験できる。それが数十年後の未来では自分が実際にその時代へ行って体験できるわけだ。ただ、何か起きた場合の影響力は映画やVRの比じゃない。映画で見てる分には楽しいけど、タイムトラベルは・・タイムトラブルもだけど・・実際に起こっては欲しくないね。