エリジウム
こりゃまた凄まじい映画ですな。未来の地球は汚染され、一部の超富裕層はエリジウムとか言う空中都市で優雅に暮らしている。ものすごい格差と言うか、差別。あくせく働くマックス(マット・デイモン)は事故で照射線(って何?)を浴び、あと五日の命。エリジウムを作ったアーマダイン社のカーライル(ウィリアム・フィクトナー)は、総裁の地位を狙う長官(ジョディ・フォスター)の依頼で、システムをすべてリブート(って何?)するためデータを自分の頭に。で、それをスパイダーという男がマックスの頭に移すと。でも、後でわかるけどデータを取り出すとマックスは死んでしまうと・・。と言うことは同じことをすればカーライルも死ぬってこと?それを承知でそういう設定にしたと?わけわからん(白旗降参)!マックスは死んでたまるかと行動するんだけど、結局は他の人を救うために死を選ぶと。幼なじみフレイ(アリシー・ブラガ)の娘で白血病末期のマチルダを救うために・・。そのことに感動しろってことなんですかね。エリジウムには何でも治せる医療ポッドがあって、地球からの不法移民が絶えないのはそのせいもある。マックスもこれで助かりたかった。ラストではデータが書き換えられたことで、多数の医療ポッドが地球へ運ばれ、人々が押し寄せ、一見ハッピーエンド。でも、多くの人が書いているように、全然解決にはなっていないのだ。結局地球の混乱がエリジウムにも持ち込まれるってだけ。第一医療ポッドの説明がなさすぎ。死にそうなマックスが何とかスーツで強くなったりとか、アクションシーンはとにかくハデ。パッパッと光り、光線とか稲光とかビリビリバリバリくっつける。カメラは上下左右に振り回し、いろんなものが飛び散る。何かやろうとしても必ず邪魔が入る。いろんなものが壊れ、いろんな人が死ぬ。死んだと思ったらポッドで生き返るし、生き返るかと思ったら死んじゃうし、わけわからん(全面降伏)!金かけて、有名スター揃えて、最新技術駆使して作っているのに、この深みのなさときたら・・。フォスターは細かいシワが目立つ。相変わらず鼻の穴おっぴろげているのがホセ・パブロ・カンティージョ。テリー・チェンがちょこっと。