花嫁の父

花嫁の父(1950)

大昔に一度見たような気もするが、定かではない。NHKBSでやったのを見た。同じ監督(ヴィンセント・ミネリ)、同じキャストで続編「可愛い配当」が作られているが、見たことなし。弁護士スタンリー(スペンサー・トレイシー)とエリー(ジョーン・ベネット)の娘ケイ(エリザベス・テイラー)が、バックリー(ドン・テイラー)と結婚するまでの、てんやわんやの三ヶ月を描く。まだ子供だと思っていたのに、ある日突然結婚すると言い出す。相手との対面、相手の両親との対面、婚約パーティ、さまざまな準備、直前になってのキャンセル騒ぎと、すぐの取り消し。式のリハーサル、本番、自宅での披露宴とハネムーン。1950年頃の日本ではたぶんとても考えられないような、圧倒的な豊かさ。決して経済的に楽ではないと言いつつ、どんどん規模が大きくなる。一生に一度のこととは言え、金をかけすぎな気も。そういうのをわかった上で、ハデににぎやかにやってるんだから、こっちは目を丸くして見てりゃいいんだけど。トレイシーは戦争物か「ジキル博士とハイド氏」しか見たことなくて、コメディーは初めて。スタンリーは時々ハイド氏に見えた。ベネットはこの頃40歳くらいか。ほっそりとしていて、特に腰のあたりなど・・維持力100%と言うか。偉い!40歳頃のリズなんか膨張・変形しまくりで。ベネットは「サスぺリア」に出ているようだ。ケイの弟トミー役でラス(ティ)・タンブリン。まだ生き残ってるのは彼くらいか。結婚業者役でレオ・G・キャロル。彼はいつどの映画でもすでにおじいさんだ!今回興味を持って見ていたのはドン・テイラー。たぶんほとんどの人の記憶に残るのは、リズの美しい花嫁姿。花婿の方は・・思い出せない。だから注意して見ていた。長身で髪をきれいになでつけた、なかなかのハンサム。でもしばらくしたら顔を忘れるだろう。この映画のメインは、娘を送り出す両親。今までのことを振り返り、子供が巣立った後の自分達について改めて考える。その古カップルに負けじと光を放っているのが若さにあふれたケイで、バックリーはほとんどどうでもいい存在。で、このテイラーだけど、監督として「新・猿の惑星」「オーメン2/ダミアン」「ファイナル・カウントダウン」「ドクター・モローの島」などをとっていて、これにはびっくりしたな。