プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

これはアメリカでは思ったほどヒットしなかったのではないか。製作ジェリー・ブラッカイマー、ゲームが元ネタというヒット要素はあるのに。今頃作り手は思っているだろう・・3-Dにしときゃよかった・・って。いや、これは私の推測だけど。見たのは公開してだいぶたってから。平日昼間でお客は二人。例によって見ようかどうしようか迷っていたのだ。引きつけられる点は主演がジェイク・ギレンホールということ(だけ)。彼がアクション見せてくれる。この映画のためにだいぶマッチョに変身したらしい。何度も書いてるけどハンサムで大人しそうな男性が思いがけなくキレのいい動き見せてくれる、アクションもいけることを示してくれるってのが私の好み。体はマッチョになってもジェイクは顔はそのまんま。まつ毛が長く、迷子の子犬みたいな目をしている。そこがいい。大味なストーリーも許そう!こちとらゲームには興味ないし、カメラゆらしすぎのアクションシーンなんか見たくない。トレーニングしたのに何でちゃんととってあげないのかな。まあ3-Dにしないだけマシか。3-Dだったらいくらジェイクでも見ないだろう。でも今度の「バイオハザード」、3-Dらしいんだよな困ったな。ウェントワース・ミラーが出ているらしいから見ないわけにいかないんだけど。と言うかこっちでやってくれるかどうかそれが先に来るけど。話を戻して、どうもなまぬるい感じがするのは、三人の王子が結局仲がいいからだろう。悪いのは叔父ニザム(ベン・キングズレー)。やっぱり兄弟が殺し合う方がインパクトあるでしょ。ニザムは力があると言っても老人だし。いや別にもっと残酷にしろと言うわけじゃないけど。ダスタン(ジェイク)はとってもいいやつで、タミーナと恋に落ちるにしてもわりとのどかなのがいい。女の子に目の色変えるより、気の合った男友達とワイワイやってる方が好きな、無邪気な主人公の方がそりゃいいですってば。安心して見ていられる。重要アイテムの剣には魅力なし。中に砂が入ってるってのがわかりづらい。ストーリーは途中までは把握できるが神殿のあたりからは雑になってくる。その後の展開はさっぱりわからん。最後は・・リセットですよ。ホント、ゲームなんだな。軽い、浅い。でもたくましくて、それでいて純なところ失わないジェイク見ることができて満足。アクションもがんばったね!ラストの歌は・・アラニス・モリセットだな。