CSI:NY9

CSI:NY9の1 燃え盛る衝動

CSI:NY9の2 炎の支配者

今回は何と言うか・・低調。起伏がない。レナードは放火で15年の刑を食らい、出てきたところ。エレベーターでいちゃつくカップル・・は無関係で、訪問看護師のリタがあぶり殺される。監視カメラには、エレベーターの点検と偽って出入りするレナードがうつっていた。彼はエレベーター内にカメラを取りつけ、一部始終を見ていたようだ。リタのペンダントにはジェンとあり、そのことからリタというのは偽名らしく思われた。レナードの部屋に突入したが、彼の姿はなし。マックにかかってきた電話の内容からみて、まだやりそう。ジョーは何か手がかりがつかめるかもと、レナードがセラピーを受けているビデオを見まくる。その頃麻薬課から、刑事のジェイミーが移ってくる。潜入捜査をしていたが、顔がバレたとか何とか。美しいだけでなく、てきぱきとしていて有能で、ドンもマックも彼女を気に入る。今になって・・最終シーズンになって新メンバー?ドンに(久しぶりに)恋の花が咲くのか。さて公園でクラークという男性が死ぬ。体の中でヤケドを起こしたような奇妙な死に方。死因はサンドイッチのマヨネーズの中に入っていたセシウム。レナードはサンドイッチ店に勤めている。これで犠牲者は二人。クラークとリタにはつながりがあるのか。あれこれ調べた結果、リタ・・本名ジェニファーはレナードの母親で、クラークは里子だった。9歳で父親をなくすまで、レナードは幸せだった。12歳で放火を始めるまでの三年間に、彼を変えることが起きた。母親の虐待が始まり、助けてくれるかと期待したクラークも一緒になって・・。それだってまわりの者から見れば、自分を守るため・・虐待を受けないための方法だが、レナードから見れば母の協力者だ。実は里子はもう一人いた。レイチェルだ。子供の頃の写真しか手がかりはないが、現在の顔を機械を使って作成。見つかった彼女はアルコール依存症のようだ。一足違いでレナードに拉致されてしまったが、行き先は例のビデオから聖エイダン病院と割り出し、駆けつけると、今しも火をつけようとするところ。あの時自分を助けてくれなかったというのが言い分だが、当時7歳のレイチェルに何ができたというのだ。それでも彼女はずっと後悔し続けた。アルコールに依存したのもたぶんそのせいだろう。ラスト・・再び囚人となったレナード。メガネのレンズを使って本に火をつけ、自分で自分に区切りをつけるのかと思ったら・・吹き消しちゃった。

CSI:NY9の3 2918マイル

白昼逃げる若者。余裕でつかまえたのはマック。で、72時間前にさかのぼる。イーサンという19歳の若者が殺される。殴り合った後刺され、失血死。バックパックには若い女性の死体らしき写真。これが入っていた封筒の宛先から、15歳のメアリーが浮かび上がる。両親の話ではケンカして、その後銀行から700ドル下ろしているから、家出したのだろう。とは言え、この写真が作り物の可能性もある。シドによれば、殴られたあとや流れている血は本物。ただ、写真の一枚では腕時計のガラスが曇っている。息をしていたってことだ。ティーンエージャーの娘を持った悩みや心配はジョーも同様。娘のエリーが出かけた・・こりゃチャンスと、FBIの元同僚コノヴァーとベッドになだれ込む。ところが何やら物音が。不法侵入者がいる!と銃を構えてキッチンへ行くと・・エリーとジョーダンが。暗くてよくわからんが、キスをしていたらしい。あたしゃ冷蔵庫の中あさっていたのかと・・。せっかくのいいムードもだいなし・・なのはお互い様だが、エリーはともかくジョーの方は、コノヴァーの泊っているホテルへなだれ込めばよかったのに。とにかく、男どもは退散し、問い詰めるジョーとふてくされるエリー。さて、イーサンの死体からコンタクトレンズが見つかる。彼のじゃないから、争った時落ちた・・犯人のものだろう。で、浮かび上がったのが前科のあるハックマン。一方イーサンと電話かけ合っていたのがエップス。もうここらへんになると誰が誰だって?状態。「イーサンと電話かけ合っていた男だな」というマックの説明的セリフがありがたい。このエップスはメアリーが夢中になっていた上級生らしい。まあこの頃には我々も、メアリーは生きていて、親の手を離れたくて芝居したのだろうと思っている。話が冒頭に戻って、逃げていたのがエップス。彼はメアリーに頼まれ、死んだように見せかける写真をとる。それをイーサンに届けさせる。その途中イーサンを襲ったのがハックマン。見つかったメアリーは自分の行動を後悔していたけど、この先どうなりますかね。彼女にどう接するか両親も迷うことだろう。厳しく接するとまた家出するかもしれないし。さて、ジョーはコノヴァーに引かれているのだが、仕事と娘より上じゃない。だからこっちへ来ないかというコノヴァーの誘いも断る。彼だっていつまでも待ってはくれないと思うが、それならそれでいいんだろう。

CSI:NY9の4 静かなる銃声

ん?ニール・マクドノーが出てるの?お久しぶり~。そう喜んだら・・何あの出番の少なさは・・。もうちょっと重要な役で・・悪役ってことだけど・・出ているのかと思ったのに。上院に出馬するハミルトン候補役。その集会で警護にあたるメンバー達。ルーシーを連れたリンジーもいる。そのルーシーを見失い、捜し始めるリンジー。人がいっぱいいるし、騒がしいし。この時のリンジーはしゃがんで、子供の足が見えないか捜す。大人がほとんどだから、伸び上がって捜すよりこっちの方が理にかなってる。パニックになってやたら動き回ったりしない。子供だからそう遠くへ行ってるはずがない。やっと見つけて抱きしめた時、ふと目に入ったのが、男がズボンのポケットから銃を取り出すところ。リンジーはルーシーを抱いてそのまま身をかがめる。銃だ!とか叫んだりしないで、黙って。まず娘の身の安全を第一に考えたってことね。発砲騒ぎで騒然となる中、リンジーは(これほど用心したのに)頭を負傷し、病院へ。ドンは男を追うが逃げられてしまう。その男ウェスコットは途中で銃をゴミ箱へ。近くで遊んでいてそれを見ていたロニーは銃を拾い、ふざけていたらエイミーに弾が当たってしまう。ドンは何もできず、死んでいくエイミーを見ているしかできない。何ともやりきれない事件だ。標的は当然ハミルトンだと思われた。ところがいろいろ調べてみたら、銃の登録者はハミルトン自身。こりゃ選挙で劣勢なのを挽回するための自作自演か。聴取するドンの態度は、エイミーのことがあるから、ついついトゲのあるものになってしまう。それに幼いロニーが受けた心の傷もはかり知れない。ただ、ハミルトンは銃のことを聞かされても驚くばかり。半年前に盗まれたが、時期的に外聞が悪いので、盗難届も出していなかった。で、マクドノーの出番はこれで終わりです。ただとばっちりを受けただけでした。代わりに浮かんだのが、あの時壇上にいた公立学校指導主事とやらのマッコード。彼女が校長だった頃、女子児童への接し方がよろしくないというので、ウェスコットは一時的に解雇されたことがある。自分には何のよこしまな気持ちもないのに・・。疑いが晴れても、一度そういうことがあるとまわりの目は不信感に満ち、前には戻れない。ただ、その子供思いのウェスコットが捨てた銃のせいで、エイミーは命を落とすはめに。彼は一生後悔するだろう。暗い内容だなあ。

CSI:NY9の5 汚名

さあてと・・やっと感想が追いついてきたぞ。「NCIS」の方はまだしこたま残っているけど。それとこっちの方はシーズン9で終わりだし、残念と言うかありがたいと言うか。元々これを見始めたのはエドワード・ファーロング目当て。だからシーズン1と2は見なかった。例によって後で後悔したけど。だって見始めればゲイリー・シニーズすてきだわ、全部見たいわとなるから。今の彼は他のに出ているらしいけど、そっちはやめとく。録画地獄にはまるから。それにしてもシーズン9は暗い内容が多いな。今回も心が重くなる。20年前にトミーという8歳の男の子がいなくなった。疑われたのは17歳のワル、キース。クスリをやってたし、服についた血はトミーのものだった。そのキースが殺された。刺殺だが、その少し前にひどく殴られており、しかも抵抗した様子なし。トミーの母親エイプリルは、夫ネイサンがキースを殺したかもしれないと言ってくる。そのネイサンは、酒場でキースがいるのに気づき、追いかけて殴ったことは認めたが、その後の記憶がない。事件当時キースは、決め手がなくつかまらなかったが、町の者は彼を憎んでいた。その中の誰かが殺したのか。マックはこの事件を担当したが、まだ若く、ベテラン達のやり方に疑問を持っても、どうにもならなかった。その後キースはクスリもきっぱりやめ、真面目な人生を送っていた。結婚し、子供も生まれることになって、事実を明らかにするべきだと思い始めた。つまり彼は真犯人を知っていたのだ。自首を勧めようとして殺されたのだ。当時の彼は素行が悪いせいで、ミッチのことを言っても両親でさえ相手にしてくれなかった。そう、トミーを最後に見たとされるミッチこそ、真犯人だったのだ。キースも、ミッチにいきなり話を持っていくのではなく、警察に相談すりゃよかったのに。当時のベテラン連中は退職していないだろうから、まだ残っているマックに話が行ったかも。そうすりゃキースも晴れて親子三人の新生活に乗り出すことができただろう。さて、前回から続くマックの後遺症・・失語症。ジョーは何かあると気づくが、マックは打ち消す。それでクリスティーンに相談持ちかけたが、それを知ったマックにプライベートに立ち入るなと言われて憮然。自分のこととなるとマックもやはり人並みに隠し事するのね。

CSI:NY9の6 タートル池のプリンセス

ドンがレニックという男をつかまえる。凶器の銃をセントラルパークのタートル池に捨てたというのでアダムがもぐるが、見つけるのは難しいってんで、マックの指示で池の水を抜く。こりゃ大がかりだな。ゴミがいっぱい沈んでいると思うけど、銃だから金属探知機を使う。めでたく見つけて一件落着・・と思ったら、ボートと若い女性の死体が。死後二、三日でだいぶふやけてはいたが、指紋からドラッグの前科があるアシュレイという大学生とわかる。今は真面目にやっていたようだ。ドレスには彼女のじゃない血がついていて、前科どっさりのジョゼフが浮かぶ。彼にはアリバイがないが、様子から見てシロに思える。彼の話では、彼女は大富豪の御曹司とデートに出かけたとのこと。池のすぐそばにそびえるベルヴェデーレ城には、犯行時エリート達が300人も集まっていた。アシュレイはそのうちの一人の連れとしてパーティに参加したのだろう。破かれたアシュレイ宛ての5万ドルの小切手も見つかる。振り出したのはコロネーション財閥の副社長マシュー。彼はアシュレイともめたことは認めたものの、彼女はカンザスにいると思い、捜索願いも出していなかった。翌朝メールが来ていたからだ。彼は殺されたと聞いてショックを受ける。小切手のことも覚えがない。母親のクリスタが出てくるので、彼女が犯人に決まり・・と、見ている者は思う。リンジーは現場近くの靴跡や、落ちていた血から、目撃者がいたと割り出す。傘がどうとか言っていたが、傘から地面へしたたり落ちた雨粒のあとから、傘を持っている人物の身長割り出したのかな。マシューが当てはまるので、彼は目撃者か。犯人か。ジョゼフはアシュレイの仇だとマシューを撃つが、ケガですむ。ジョゼフはまた前科が増えるな。おっちょこちょいめ。でもなぜマシューが疑われていると知ったのかな。まだマスコミ沙汰にはなっていないようだが。結局犯人はクリスタ。パーティへ出たものの、自分が浮いた存在だとわかって帰ろうとしたアシュレイ。それを止めようとしてブレスレットで手を切ったマシュー。それがあの血痕。これを見て二人を別れさせるチャンスと、小切手を渡そうとしたのがクリスタ。しかしはねつけられ・・。死体を乗せたボートは池の中央へ。何も知らずそれを岸から見ていたのがマシュー。ただ、雨の中でそんなことすりゃクリスタはびしょぬれになったのでは?

CSI:NY9の7 殺人ゲームへの招待

冒頭はバレリーナ達の優雅な踊り。そのうちの一人アレクサが、エレンの死体を見つける。首を絞められた後、なぜかロープで吊るされていた。友人の死に動揺していないのは変とアレクサが疑われるが、彼女は犯行時刻にはみんなの前で踊っていて、アリバイがある。エレンの死体を調べると、過食症だったらしい。また、自傷行為のあとも。その頃ヘルズ・キッチンで見つかったのが身元不明の女性の死体。ピストル強盗のサムが疑われるが、彼が見つけた時にはもう死んでいたと。この女性に使われた銃と、エレンに使われたロープに残っていた黒色火薬の残渣から、犯人は同一人物では・・となる。身元不明の女性から検出されたのが抗鬱剤。そのことからこの女性は双極性障害のリサとわかる。彼女もエレンも精神科医エマーソンの患者だった。サムは結局シロで、彼がリサの死体のそばで拾ったのがエマーソンの銃とわかったことから、俄然彼女が怪しい・・となる。クリニックへ踏み込むが、彼女はおらず・・。マックはゲームだと言い出し、見ているこっちは何が何やらわからなくなる。どうやら”クルー”というゲームがあるようで、〇〇が〇〇に当てはまるとか何とか。サムが出てきた時には、いきなり別の番組でも始まったのかいなと面食らったが、ここでもまた面食らう。捜査は進むが、私は置いてけぼり状態になっていましたとさ。はっきりしているのは、まだ犠牲者が出るということ。で、見つかったのがシェーンという男性。その次がエマーソンの婚約者で、チェルシー大学の教授クレイトン。容疑者は、やはりエマーソンの患者だったスティーヴ。彼は治療を受けているうちにエマーソンを好きになってしまう。困った彼女は他の医師に変えるが、スティーヴは薬も飲まず、したがって症状も悪化。エマーソンを逆恨みし、彼女を困らせてやろうと。あたしゃ最後にもうひとひねりあるかと・・話が一周回ってアレクサあたりに戻ってくるのではと思ったけど、それはありませんでしたな。マックはとうとうクリスティーンに失語症のこと話す。あたしゃ死ぬとか全身マヒになるよりはマシでしょ・・と、クリスティーンがマックを一喝するかと思ったけど、それもありませんでしたな。

CSI:NY9の8 遅すぎた言葉

ヴァーノン学園の図書館でルークの死体が見つかる。マグカップで頭を何度も殴られていた。マックは父親のフランクとは友人で、ルークのことも知っているから驚く。フランクは検事か。ルークの所持品からデキストロアンフェタミンという、発達障害の治療薬が見つかる。少し前、友人のネイトが過剰摂取で死んでいる。冒頭出てくる若者がネイトかなと思ったが、違った。ルークからは薬は検出されない。では、彼は使用する側ではなく、売り捌く方だったのか。薬の袋から出たのはビリーの指紋。しかし彼は薬は発達障害治療のため医師に処方してもらったもので、それをルークが盗んだと話す。その後ネイトと付き合っていたメラニーが疑われたりするが、決め手がない。フランクは、ビリーが四人の精神科医から薬を処方してもらっていることを調べ上げ、復讐心から暴走しようとするのを、マックが止める。どうやらルークは学園に薬が蔓延していることを告発しようとして、殺されたようだ。アダムがビリーのメールを解読し、薬の注文なのも判明。ビリーが犯人なのは間違いないと思われた。しかし彼は取引を申し出、教師のコナーズの名前を挙げる。ルークとビリーが争った時仲裁に入ったのがコナーズ。後でまた出てくるだろうな・・と思ったら予想通り。彼は優秀な教師として何度も表彰され、昇給もした。生徒達の好成績が薬のおかげとわかってショックを受け、公表しようとするルークを止めようとしてはずみで・・と思ったら、違った。コナーズとビリーはぐる。これにはちょっとびっくりですな。サブストーリーはリンジーの心の整理がつくまで。母親は亡くなり、父親はモンタナで一人暮らし。ルーシーを連れてきていないのにはそれなりの訳があるのだろうと思っていたら・・。しきりに思い出されるのは親友・・ルーシー、ケリー、キャロラインとのあれこれ。実は若い三人の命を奪った犯人ダニエルの死刑執行が迫っていたのだ。この期に及んでも彼は無実を主張する。執行の直前になってやっと罪を認め謝罪する。遅すぎた言葉ってこれのことかな。ハンサムなのに死刑はもったいないな(これこれ)。ビリー役はマイケル・ウェルチ。「トワイライト」シリーズに出ていたようだ。

CSI:NY9の9 ブラッド・アウト

ジェイミーが乗ったバスで傷害事件が起きる。彼女はとっさに警官だと名乗って行動したが、乗客の一人の女性の視線が気になる。一方、拷問されたあげく、胴体を切断された死体が見つかる。その死体にかかってきた電話が、ジェイミーからのものだったため、ドンは心配になる。殺されたのはトリニタリオスという、ドミニカ系ギャングのベニー。ジェイミーは以前彼のところへアニータという名で潜入。苦労して彼の手下になったが、警官だとばれたため、麻薬課から今の職場へ。最初に登場した時、いきさつについては言葉を濁していたが、今回そのあたりが明らかになる。潜入し、犯罪者達の世界にいると、外側から警官の目で見ていた時とは違う感情におそわれる。彼らも自分とそう変わりはない、自分だって一歩間違えればあっちの人間になっていた。特にベニーは、自分の素性がばれた時も見逃してくれた。アニータはギャングの世界から消え、それですむはずだった。でも、バスに乗っていた女カルメンは、消えたはずのアニータが生きていて、しかも警官だと知ってしまった。ジェイミーはベニーに危険が迫ることを恐れ、何度も電話したが結局通じなかった。カルメンは逃げようとして墜落死。ジェイミーの以前の上司ヒックス捜査官は、ジェイミーの安全を危惧するマックに対し、もうすぐギャングの連中をつかまえられるから大丈夫と請け合う。彼が使っているタレ込み屋レイモンドは、前科どっさりのヘクトルを調べろと言う。ヘクトルの車のトランクには、拷問用の道具とチェーンソー。これで犯人はヘクトルに決まりと思われたが・・。ヒックスみたいな顔立ちしてるやつは、出てきたとたん怪しい、裏がありそうと思ってしまう。だから、実は・・となっても驚きがない。結局犯人はレイモンド。ベニーはアニータが警官だと知っていた。ベニー自身も警官なのではと疑ったレイモンドは、白状させようと拷問。生きながらの胴体切断。気の毒なベニー。なまじ気骨のある男だったせいで、こんなひどい目に。ヒックスは途中で犯人がレイモンドだと気づくが、彼が逮捕されると、レイモンドの証言によってギャングを骨抜きにしようという今までの苦労が水の泡に。それでヘクトルを犯人に仕立て上げたと。

CSI:NY9の10 偽りの1万ドル

マックの失語症は改善する傾向にある。これもクリスティーンが支えてくれるおかげ。そんな二人の、公園での静かなひとときも、呼び出しによって邪魔をされる。リアル・マッコイというバーのバーテン、ジェイソンの死体が見つかったのだ。売り上げのうち、1万ドルだけがなくなっていて、残金はそのまま。財布もカードも手つかずで、何とも妙な強盗だ。彼が付き合っていたコートニーは、バーでダンサーをしている。オーナーのイーライとも古い仲。まず疑われたのは、出所したばかりのネイサン。彼はドンを見て逃げ出したけど、後から考えると逃げたのも当然で。しかしこの時のドンもダニーも、あまり深く考えてなかったようで。次に疑われたのはジミー。バーに密造酒を卸していたのを勘づかれて・・。しかし酒を注文したのはコートニー。店の経営が不振なので、少しでも安くあげようと・・。ジェイソンはそういう金銭面のことにはうとかった。あれこれ調べ、再浮上したのはネイサン。彼は強盗で服役したが、奪った金は未発見。ジェイソンとイーライは以前屋根会社をやっており、ネイサンの祖母の家で仕事をした際、隠してあった1万ドルを発見。出所したネイサンはその金を取り戻そうと。この時点では盗んだのはジェイソン・・と思われているが、見ている我々は、イーライでしょ・・と思っている。そのままジェイソンで行くと思わせて・・やっぱり後で盗んだのはイーライとわかる。ちょうどこのバーを開くのに1万ドル足りなかったのでつい・・。でもドンはそれを聞いてもそのまま帰っちゃったな。ネイサンは1万ドルで子供に父親らしいことしてやりたかったのに、またムショへ逆戻り。ちょっと気の毒。人違いで殺されたジェイソンはもっと気の毒。サブストーリーはアダムの悩み。父親チャールズはアルツハイマーで施設へ入っている。彼はアダムや妻を虐待したくせに、そのことを都合よく忘れているのが悩ましい。父親が自分にしたことは忘れようったって忘れられないのに。しかしそのチャールズも父親に虐待されていたらしいのだ。救いは、ここ数ヶ月付き合っているミッシェルがアダムを理解し、支えてくれそうなこと。ところで冒頭の意味ありげな女性。絶対翌朝死体になってると思ったでしょ、皆さん。コートニーがジェイソンのことで何か怒ってたらしいのは、何だったの?

CSI:NY9の11 コマンド+P

賠償金狙い専門の弁護士ハインドが頭を撃たれて死ぬが、見つかった弾には線条痕がなかった。特殊な銃が使われたようだ。次にエンジニアのジャスティンが心臓を撃たれて死んでいるのが見つかるが、その弾もハインドのと同じだった。ジャスティンのケータイを調べるアダムは、その間にミッシェルとおしゃべり。でもこういう行為はマックには気に入らない。前回アダムの悩みを聞いてあげた時と違って、厳しい態度を取る。ま、それが当然ですわな。さて、ジャスティンは殺される前、アンディ・スタインという投資家とクラブで会っていたらしい。スタインには、アイデアを盗まれたとか悪い噂もあるが、彼はクラブでは一人だったと話す。会うはずだった相手が来なかったと。そのうち、ジャスティンが開発していたのが3Dメタルプリントだったとホークスが突き止める。3Dプリンターで銃を作れるみたいなことのようで。彼はアイデアをスタインに売り込むつもりだったが、彼がクラブで声をかけたのは、アンディ・ルイスという仮釈放中の男。「スタインさん?」と言えばよかったのに、「アンディ?」と言っちゃったから、ルイスも「こいつ誰?」と思いながらも「そうだ」と返事するわな。で、銃の話聞いて興味持つ。彼の妻は、彼がつかまると早速離婚手続き。おまけにその弁護士ハインドと寝ちゃった。こりゃハインドに復讐するチャンスだ。ジャスティンの言う通りなら足のつかない銃なんだから。で、彼を殺し、次にハインドを。ただ、銃は試作品の段階で、二発目を撃ったところで爆発。ケガをしたルイスはERへ。そこから足がついちゃった。一方巷では市内の10人に匿名で100万ドルの小切手が来たと大騒ぎ。そのうちケンプという男が、送り主は自分と名乗り出る。しかしジョーは、贈られたうちの一人に心当たりがあって、調べ始める。そして本当の送り主がシドであることを突き止める。シドはジョーに、自分がガンであることを打ち明ける。枕の特許でお金は入ったけど、あの世へ持っていけるわけじゃない。いつも死人を相手にしているけど、生きている人のために使いたい。それはいいけどケンプがウソつきだってことははっきりさせといた方がいいのでは?10人がケンプに恩を感じて、変なことにならなきゃいいけど。

CSI:NY9の12 騙しのテクニック

非番でアルバイトをしていたライリー巡査が殺される。襲ったのは黒人三人組。肩を撃たれたアンソニーは前科がある。自分はただの目撃者と主張するが、傷の状態と矛盾する。その場にいてライリーに撃たれたとしか思えない。しかし監視カメラにはうつっていないのだ。今回はだましだまされの連続。いつもならドンが脅し、マックがなだめるが、今回は逆。マックが凄み、ドンが辛抱強くアンソニーに付き合う。アンソニーの部屋を捜索すると、黒人のマスクがあった。これで疑問が解けたが、彼はなかなか口を割らない。どうやら妻子に仕返しの手が及ぶのを恐れているようだ。彼はあまり頭がよくないようで、供述書に「逃げました」と書くところを「逃げたでした」と書いて、ドンを呆れさせる。ライリーは手当てのかいもなく亡くなり、妻や息子ジェイソンは悲しみにくれる。いつもなら実は事件の裏で糸を引いていたのはジェイソンだった!・・などとなるところだが、今回はひねりもなくストレート。アンソニーに弁護士がつくと、自白が取れなくなるので、その前にとマック達はあの手この手。それでなくても警官が殺されたとなればみんなの意気込みも違う。ウソのニュースを流してライリーはまだ生きていると思わせたり、仲間と思われるムーキーがつかまって自供を始めたと思わせたり。極めつけは取り調べのシーンをアンソニーに見せること。みんな自分のせいにされてはかなわないと、ついにアンソニーは自供を始める。見ている我々は、ニュースの件があるから、取り調べシーンも作り物だろうなと思う。後でこれをアダムが作っているシーンが出てくる。パソコンで画像を細工して顔の部分を入れ替えていたな。もう一人の仲間はエリック。アンソニーはそのエリックに借金があったようだ。襲うのは元の職場だから手順はわかっている。ライリーが銃を持っていることもわかっている。手違いが起きたのは、ライリーがもう一丁別の銃を持っていたこと。それでアンソニーは肩を、ムーキーは脚を撃たれてしまった。ライリーを殺したのはエリック。彼は今までに何人も殺しているらしい。マック達はつかまえたエリックをアンソニーと同じ房に入れる。そうなると小心者のアンソニーは黙っていられず、釣られてエリックも余計なことしゃべってしまう。何とムーキーはエリックの目の前で出血多量で死んだらしい。しかしアンソニーはなかなか信じない。エリック役グラント・ハーヴェイがいい。キレると何をするかわからない感じ。

CSI:NY9の13 913番地の呪い

夜、男性が空から降ってきてタクシーに激突。1929年、この913番地のビルのペントハウスからウェントワースが飛び降り自殺をして以来、この男性が37番目。しかしシドによると、事故死ではなく首を刺されていると。妙な格好をしているが、ウェントワースの扮装をして、クラブの客や観光客と一緒にカメラにおさまっていたらしい。警備員やクラブの者も彼のことはよく知らず、身元不明のまま。ところが衣装からはケータイ、財布、時計に宝石とぞろぞろ出てくる。どうやら記念写真をとる時、あれこれスリとっていたらしい。ってことは、スリの被害にあった者が殺したのかも。現にケータイの一つには脅しのメールが。そのケータイの持ち主カルヴィンは、ビルのエレベーターのカメラにうつっていて怪しいが、決め手はない。彼はせっかくニューヨークへ来たのに、楽しむどころかケータイは盗まれるわ警察には疑われるわでさんざん。運の悪いおのぼりさん。演じているロバート・ベイカーはもっさりしたマーク・ウォールバーグってとこ。さて被害者の口にはなぜか丸めた新聞紙。ホークスは凶器は手作りの刃物と割り出し、犯人は元囚人だろうということになる。新聞の日付と同じ日につかまった人物。しかも採取されたのがスパンコールの破片だから女性。また、被害者がアレックスという名前なのも判明。捜査の積み重ねが実を結び、メイシーという女性が浮かび上がる。彼女は出所したばかり。マックは彼女はアレックスのスリの片棒かついでいたと思っているが、メイシーは自分は無実と主張。でも誰も彼女のいうことは聞いてくれなかった。何もやっていないんだから司法取引もしなかった。そうか・・取引するってことは自分がやったと認めることになるからな。刑務所の中で復讐の計画を練り、武器をこしらえ。アレックスを殺したことで刑務所へ逆戻りだが、仕返しはできた。何だか偉いな、彼女。一方ジョーは自分をつけてくる男性に気づく。そのグラントは何とジョーの妹リーアンの心臓によって命が助かったと。リーアンは酔っ払い運転の車にはねられて死んだらしい。思いがけないことなのでジョーは気が転倒するが、このグラントがまた実にいい男で。ハンサムで知的で物静か。ジョーは彼の心臓の音を聞かせてもらう。他にリンジーが二人目のオメデタ。今回は盛りだくさんな内容でした。メイシー役ローラ・ヴァンダーヴォートはシャーリーズ・セロン似の美人。グラント役はヨハン・アーブ。

CSI:NY9の14 ホワイト・ゴールド

スプレーでペイント・・落書きするアビーと、もうやめようよとくどくど言ってるノア。近くで車の衝突音がして、その後銃声。いちおう警察に通報。それにしてもアビーのような女性は危ないな。警戒心より好奇心の方が先に立つ。死んでいたのは若い男。車はバンとBMW。バンに乗っていたやつがBMWをカージャックしようとしたのか。男の身元は不明だが、シドによると胆のうがないそうで。そういう手術は多くないから、病院の記録を調べ、ピザ屋で働くポールだとわかる。彼はピザ屋をやってるレイの甥。レイによると、ポールが乗っていたのはポンコツの方。じゃあ彼はカージャックしようとしてBMWに乗ってるやつに返り討ちにされたのか。バンとBMW両方なくなってるから、相手の人数は二人以上だ。BMWは盗難車で、持ち主にはアリバイがあるからシロ。ポールは何度かカナダへ行っており、バンで何か運んで・・密輸していたのか。そのうち車が見つかったので、徹底的に調べる。バンには床下に隠しスペースがあり、車高などあれこれ計算すると250キロくらいのブツを運んでいたらしい。しかもポールの部屋には2000ドル隠してあった。BMWにあった血痕からリノという男が浮かび、急行すると、部屋にはそれらしき包みがいくつか。これで決まりと思ったら・・なかみは何とチーズ。しかも部屋には血だまりを拭いたあと。話はどんどん思いがけない方向へ。レイの店は経営が苦しかったが、ポールが帳簿づけを受け持つようになってから上向いてきたと。どうやら彼はカナダではチーズが高いというので、バンで運び、その利益を店の売り上げにこっそり足し、レイに孝行していたようだ。しかし夜、ポールがこっそりとそれらしき包みをバンの隠し場所に入れてるのを、近くの自動車修理工場のフェリペが見て、なかみはドラッグ・・と勘違い。そのフェリペは死体で見つかる。つかまったリノは全部フェリペがやったと主張するが、マックとジョーは次々に証拠を出し、ウソをついていると暴く。検視の時ポールの鼻の穴からなぜか小麦粉が見つかったが、レイによるといつもくしゃみをしていたそうで。何だか泣けますな、気の毒で。

15 ラスベガスからの追跡者

CSI:NY9の16 バレンタインの夜に

今回はバレンタインということで三つの事件。カード選びに迷うマック(似合わん!)。クリスティーンは事件から立ち直ろうと努力中。あっちでもこっちでも殺人が起き、シドは大忙し。薬を飲んでたけど、病気のことはジョー以外知らない。マックも気づいてない。「愛を探して」・・客引きのセオドアが殺される。高級ホテルの一室で。部屋を取ったのはウェイン。バレンタインだってのに一人ぼっち。最初はバーで飲んで終わりにするつもりだったけど、美女に話しかけられその気に。ところが部屋に押しかけてきたセオドアに首を絞められ、とっさにコルクスクリューで相手の首を刺した。しかしシドが言うにはセオドアの死因は頭を殴られたせい。どうやら美女・・ローラは娼婦で、仕事のはずがウェインと気が合ってセオドアに連絡入れ損なった。それで怒った彼は・・。ボトルで殴ったのはローラ。ウェインは彼女がその場にいたことは黙ってた。彼女をかばおうとして。彼女がプロだってことも気づいていた。どっちも正当防衛だし、これをきっかけに二人は仲良くなれるのか。「愛は盲目」・・バーニーは糖尿病なので、甘いものは御法度。なのに胃からはチョコが1キロも。ケータイを調べるとイヴリンという女性とひんぱんにメールをやり取り。こりゃ浮気に気づいた妻のサンドラが、ノンシュガーと偽り、チョコをドカ食いさせたのか。バーニーはデブで、いかにももてなさそうなタイプだが、サンドラは心から彼を愛していた。いつ彼に別れ話を持ち出されるかとびくびくしていた。後でわかるが、すべては彼女の勘違い。イヴリンは旅行代理店の女性。バーニーはサンドラに旅行をプレゼントするつもりだったのだ。まあ何ですな、夫のメールを盗み見するのはやめましょうってことですな。「無償の愛」・・投資会社のCEOジェレミーが撃たれて死ぬ。彼は投資でもめていたし、妻のウェンディとは離婚でもめていた。凶器の銃は、元巡査で今は警備会社やってるレイノルズのもの。彼の部屋を調べるとウェンディの写真が・・。では彼はウェンディを狙っていたのか。いやいや、彼は反対にウェンディを助けたのだった。人を信用しないジェレミーは、妻の弱味を握ろうとレイノルズを雇う。でも調べてみるとウェンディはボランティアに熱心なやさしい女性。しかしジェレミーはいさめるレイノルズを殴ってクビに。このままじゃ彼女が危ないとレイノルズは・・。まあマックは彼の取った行動には反対してましたけどね。

CSI:NY9の17 今日を生きる

最終回だ。また1の1からやってくれないかな。見逃した回もあるし。宝石強盗の二人組を追っていた巡査のケヴィンとトレイ。途中で二手に分かれ、トレイの方は逃げられてしまう。ケヴィンは途中で相手が撃ってきたので、相手を見つけ、しかもポケットに手を伸ばしたのを見て発砲。ところが死んだブラウンは銃を持っていなかった。警察の前には銃を持ってないのに殺したと抗議する群衆が集まり、一部が暴徒化して署内へなだれ込み、大混乱に陥る。シンクレア局長や市長は早くケヴィンを拘束し、大陪審に引き渡せとマックをせっつく。しかしマックは真相を突き止めたい。いくらケヴィンが撃たれたと主張しても、銃は見つかっていない。後でわかるがシドの調べでもブラウンの両手から発射残渣は見つからなかった。マックはケヴィンがウソを言っているのだと思っている。こうなると証拠を集め、何が真実なのか突き止めるしかない。盗まれた宝石は途中で捨てられていた。ブラウンが持っていた宝石はまがい物ばかり。どうやら彼は自分の持っているものを質に入れ、指輪を買っていたらしい。恋人のトーリーにプロポーズするつもりだったのだ。彼は強盗の一人と同じ黒人で、しかも同じ服装。ケヴィンは人違いをしたのだ。彼を現場へ連れていくのは危険なので、アダムとホークスがビデオカメラ等を用意しておもむく。ケヴィンが撃たれたあとが配管にあり、薬莢も見つかってひとまずホッ。この薬莢から二つの未解決事件が浮かぶ。また、トレイが追いかけていた方の犯人が残した上着から召喚状が出てきた。ブラウンが無実だとなると、犯人二人は野放し。ケヴィンとトレイを署から出そうとするが、成功したのはトレイの方だけ。ケヴィンは危うく袋だたきにあうところだった。わりと都合よく、トレイの追っていた方が見つかる。一緒に逃げたのがいるから、犯人はこの二人で決まり。ジョーはそのうちの一人キースを撃ち殺す。とにかく真犯人は見つかった。でも、ブラウンは戻ってこないし、ケヴィンは一生後悔にさいなまれる。トーリーはパッとしない平凡な女性だが、これ以上ないというくらいりっぱにマスコミに対応する。ここはけっこう泣ける。また、つらくなるからとブラウンの指輪も受け取らない。今回の事件で今を生きることの大事さを痛感したマックは、すぐクリスティーンに会いに行き、プロポーズする。