ゲノムハザード ある天才科学者の5日間
石神(西島秀俊氏)は広告会社で働くイラストレーター。美由紀と結婚して一ヶ月になる。今日は彼の誕生日。ところが家に帰ると妻の死体。近所で殺人があったと聞き込みに来た刑事二人は彼の態度を怪しみ、署へ・・となるが、途中で刑事じゃないと気づき逃亡。運転しながらケータイで話すという非常識なジウォンの車にはねられるが、大したことはなく逃亡を助けてもらう。彼女は記者なので、特ダネになりそう・・と興味を持つ。死んだはずの美由紀から電話がかかってきたり、死体や血痕が消えたり、後で再度自分の家へ行ってみたら知らない一家が住んでいたとか、次々に不思議なことが起こる。石神は運転できないはずなのにできちゃうし、時々韓国語が出てくる。左利きのはずなのに右利きになっている。前半は、次はどうなるのだろうとワクワクする。途中でソウルに飛んだりするが、話は意外と広がらず、ちまっとして来る。実は石神はオ・ジヌという韓国人の天才的な生化学者。アルツハイマー治療の画期的な方法を研究。常々早く人体実験をしたいと思っていた研究所長の佐藤(伊武雅刀氏)は、事故ではねた石神を、どうせ死ぬんだからと・・。で、あれこれあって石神の記憶がオ・ジヌに移る。ところが一年たち、石神の記憶が薄れ始め・・これってつまり実験は失敗ってことなんだけど(細かいことは省略)。私達はあの死体が美由紀だと思い込んでいるけど、あれはオ・ジヌの奥さんユリ。彼女と結婚してたけどオ・ジヌとしての記憶をなくした彼は、美由紀と結婚。はたから見ると重婚ですな。ユリは何も知らないから夫を必死で捜し、美由紀のことは愛人だと思い込む。美由紀も元々は佐藤に頼まれて近づいたんだけど、そのうち本当に好きになってしまい、そのせいで悲劇が・・。まあ見ていて?と思うところはいっぱいあるけど、いちいちほじくるのもめんどくさいからスルー。ヒマつぶしに見る分には楽しめる。でもラストはなあ・・。あたしゃてっきり石神というかオ・ジヌは死んじゃうんだと思ってたから、一年後のジウォンとの再会にはがっかりした。あんなのいらん。潔くない。