X-MENシリーズ

X-MEN2

一作目はイアン・マッケラン目当てでWOWOWで見た。公開当時マッケランは、「手からクモの糸出してるような映画とは違うんだ」とか何とかインタビューで偉そうにしゃべっていたけど、私から見るとどっちも大して変わりないと思う。私はこういう超大作映画ってほとんど見ないんだけど、今回はヒマだったので(つまり昼間やってくれたので)見てみた。「1」はおもしろくなかったし、終わり方が変だった。あら?終わり?って感じ。今回はストーリー続いているんだろうけど、見ていてもさっぱりわからない。2時間以上あって長い。30分くらいは短縮できると思う。メインはウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)とジーン(ファムケ・ヤンセン)なんだろう。二人ともはまり役。特にヤンセンはよかった。でも最も印象的なのはミスティーク(レベッカ・ローミン=ステイモス)。次々に変身するので自分がない。ミュータントにもそれぞれ悩みやしがらみがあるが、彼女には何もなさそう。性格は?過去は?何を考えてる?わからないってことがかえって魅力的。ストーム(ハル・ベリー)はあまり目立たない。彼女の内面もあまり描かれない。ウルヴァリンとジーンとスコットの三角関係、ボビーとローグ(アンナ・パキン)の若く青い、いらついた関係。そういう恋愛関係とは無関係なストームになぜか目が行く。スコット役はジェームズ・マーズデン・・こんな役もやってたんだ!・・とびっくり。プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)側のいいミュータント、マグニートー(マッケラン)側の悪いミュータント、何やら企むストライカー(ブライアン・コックス)と部下のレイコ。この三グループがあれこれやるが、さっぱりわからないしおもしろくない。ストライカーはウルヴァリンの過去に関係しているらしい。ナイトクロウラー(アラン・カミングス)はなぜ大統領を襲った?ブルース・デイヴィソン出番あれだけ?クライマックスももたもたしている。ダムが決壊すれば甚大な被害出るはずだが何も描写しない。愛の方が大事・・ってあんた・・。見ている人全員、アイスマンボビーがいればダム一瞬で凍るじゃん・・って思ってたはず。「1」もぱっとしなかったけど「2」もぱっとしないな。何で人気あるのか、ヒットするのか、私には不思議ですぅ・・。

X-MEN :ファイナル・ディシジョン

今回は監督がブライアン・シンガーからブレット・ラトナーに変わったわけだが、ラトナーって「レッド・ドラゴン」の時思ったけどわりと器用に何でもこなす人だ。今回は特撮びしばしのSFだけどそれなりに・・。「2」より短いし冒頭から活気が感じられる。ただ、登場人物が多いぶん掘り下げが足りない。説明しなくたってわかるでしょ・・って感じ?ジーンは顔がちょっとくすんで見えたけど意図的なのかな。彼女はプロフェッサーXやマグニートー以上の能力の持ち主。でもそれをコントロールできるほど性格は強くない。不死身じゃないから最後は死んじゃうけど、「2」のラストで死んで(と言うか死んだと思われて)、「3」の冒頭で生き返って、ラストまた死んで・・。プロフェッサーXも死んだけどエンドクレジットの後で・・。マグニートーは普通の人間になったけどラストシーンでは・・。どうも生と死がはっきりしないな。コミックの世界だから何でもありだけど、あまりに何度も見せられると節操がないと言うか、何を信じたらいいの?マグニートーが橋を動かすシーンとか、ジーンの(あるいはもう一つの人格フェニックスか)凄まじい超能力とかは見ごたえがあった。ところで私がこれを見る気になったのはベン・フォスターが出ているから。飛ぶシーンは美しかったけど出番は少なかったな。マッコイはあれじゃ誰だかわかんないけどケルシー・グラマーなのね。「潜望鏡を上げろ」などでおなじみの彼、意外と若いのだ。ローグ、スコットは見せ場なし。スコットは目から光出すくせに、サングラスかけているくせに、ジーンが現われた時は光に目がくらんでいたな、何で?ミュータントを人間にする新薬キュアのカギとなる少年はキャメロン・ブライト。この頃いろんなのに出ていたんだよなキャメロン君。最近見かけないけど。アンソニー・ヒールド、ケン・リョン、ビル・デュークは「レッド・ドラゴン」にも出ていた。リョンの針にやられる女科学者は「イルマーレ」でサンドラ・ブロックの同僚やってた。キティ役エレン・ペイジはぽちゃっとしてかわいいが、「JUNO/ジュノ」のヒロインですか。「2」ではキティは別の人がやってたらしい。ケイティ・スチュアート・・テレビシリーズの「クロウ」のサラですか、へぇ~。大きくなったね。他にオリビア・ウィリアムズ、ジュリアン・リチングス、ヴィニー・ジョーンズなど、いろいろ出てました。