おさるのジョージ/Curious George

おさるのジョージ/Curious George

夏休み真っ盛り、レディス・デー、シネコンは行列していたけど「ジョージ」は関係なし。一日一回午前中、公開一週目だと言うのにお客は10人あまり。チケット売場のにぎわいは別世界の話。私が見にきたのはWOWOWでちょっと見かけて気に入ったから。私だっていつも血みどろホラー映画ばっかり見ているわけではありませんよ!声はウィル・フェレル、ドリュー・バリモア、ディック・ヴァン・ダイク、ジョーン・プロウライトなど魅力的な顔ぶれ(声ぶれ?)だが、吹き替えなので関係なし。ジョージはそのまんま。アハァとかホホゥとかそういうのばっかだから吹き替える必要なし。歌も英語のままだった。印象としては色彩が明るくどぎつさがない。光の当たり方など表現が細やか。大都会描いても鋭さはなく、どことなく和らげられている。出てくるキャラに悪人はおらず(人も動物も)、安心して見ていられる。心がほわっと暖かくなる。のんびりさせられ、ちょっぴりほろりとさせられる。無邪気でいたずら好きなジョージはとってもかわいい。時々小さなお子さんがクスクス笑う声が聞こえてくる。わかりやすくあきさせないストーリーなので大人も楽しめる。歌が流れると自然に体が動く。明るく親しみやすくさっぱりした、耳に心地よい歌声。途中ジョージはつかまって檻に入れられる。でも鉄格子の幅が広くて、あれじゃあ簡単に出入りできちゃう。見ている子供の心を傷つけないようにという配慮かな。最初から最後まで楽しく見たが、一つだけ残念だったことがある。出てくる子供達がかわいくないというのはまあ置いといて、主人公であるテッド、彼に思いを寄せるマギー、この二人はもうちょっと美男美女にして欲しかった。いくらコメディーでも夢が欲しい。特にマギーは、顔も体も何だかねじれたような感じでひどかった。若くて心の広いやさしいいいコなんだからもっときれいでスタイルよくしてあげてよ。・・この映画もし実写でやるとしたらテッド役はぜーったいブレンダン・フレイザー!動物に好かれる心のやさしい青年。何やってもへまばっかりで、マギーの気持ちに気がつかない鈍感男。大柄で、でもけっこう身軽で(風船で空を飛ぶのは「モンキーボーン」で経験ずみ!)、美しく澄んだ瞳の持ち主・・。エンドロールはかなり長くて、かわいい猿の絵がところどころ出てくる。あれが元の絵なのかな。バックも普通の映画と違って黄色。バナナの黄色!