リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

公開終了まで二週間というレディス・デーだったけど、二回とも35人くらいでちょっとさびしい。私より年上の女性もちらほらいたけど、きっとショーン・コネリーのファンでしょうね。私のお目当てはもちろんスチュアート・タウンゼント様。撃たれてハチの巣みたいになってもスーッと直ってしまう不死身の男。これってやっぱりエリックでしょう!今のうちに(若いうちにってこと)「クロウ」を彼で作ってください。「アンダーワールド」とか「デアデビル」とか、黒ずくめの主人公が高い建物の上から見下ろしているシーンを見ると「ザ・クロウ」、つまりV・ペレーズ主演の二作目のポスターそのままなのに驚く。予告を見た時にはそれこそ一瞬ギョッとしたわよ。ペレーズはもう無理だけど、タウンゼント様なら絶対はまり役です。さてこの映画は最近よくあるCGに凝りすぎてなかみがカラッポになってしまった失敗作。着想は悪くないし、うそっぽいストーリーもファンタジーだと思えば許せるし、出演者も悪くない。特に紅一点のミーナを演じたペータ・ウィルソンがよかった。こんなに地味なヒロインも珍しいが、逆にそこが十九世紀末のイギリスっぽい。シェーン・ウエスト演じるトム・ソーヤーは「ハムナプトラ」のリックそのまんま。単純で力まかせのアメリカン。シェーンは若々しくて新鮮だけど、演技はブレンダンと違ってひねりも陰影もなく物足りない。この映画である程度名の知られた人と言うと、コネリーとD・へミングスだけ。へミングスはすぐ殺されちゃうし、映画を引っ張っているのは何と言ってもコネリー。「一体、この企画のどこにひかれたのだろう」という批評もあるけど、彼のおかげでこの映画は少しはマシになったと思う。飛行船の爆発があってもそのために起こるはずの衝撃波が全く表現されていないとか、狭い運河をあんな大きな潜水艦が通るとか・・。ハイドが戦う相手ときたら・・見ている方が居心地悪くなるほどひどい。精巧なCGを見せられつつも、何か大事なことを忘れてません?と心の中でずっと問い続けていた。すごく苦労して作ったんだろうけど、あっと言う間に古くなってしまう映画。タウンゼント様が裏切り者の役なのがちょっと残念。ペータ嬢にお色気がないぶん、タウンゼント様がチラリと色っぽいシーン(ハチの巣が直るところ)を見せてくれます。CGなんですけどね。穴だらけの服まで元通りになるのは解せないけど。