プリズナーズ・オブ・ゴーストランド

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド

久しぶりのニコラス・ケイジだけど、大はずれもいいとこ。冒頭から何じゃこりゃ感満載で、見始めたのを後悔。何とか最後まで付き合ったけど、早送りボタンを何度押したくなったことか。どこやらの町で・・一番最後にサムライタウンと言ってたけど・・銀行に押し入ったヒーロー(ケイジ)とサイコ(ニック・カサヴェス)。サイコは行員や警備員、小さな子供まで撃ち殺す。町はガバナー(知事)が牛耳っており、ヒーローは逃亡したバーニス(ソフィア・ブテラ)を捜し出すよう言われる。彼女は強盗事件で巻き添えを食って足を負傷した少女。あれから何年か経過しているわけだ。ヒーローは爆弾つきのボディスーツを着せられる。脱ごうとしたり興奮したり、あるいは制限時間が来ると爆発するが、トイレはどうするの?ケイジのフンドシ姿や、ママチャリを漕ぐなど珍しい姿が見られる。町から離れたところにゴーストランドがある。住民はここから逃げ出せないと思っているのか。とにかく何が何だかさっぱりわからない。英語のセリフは字幕が出るけど、日本語の時は出ない。でもその日本語が・・何しゃべってるのか全然聞き取れない。吹き替え版なら出るかもしれないが、こんなの見るの二度とごめんです。かろうじてよかったのはヤスジロウという用心棒風のキャラ。ヒーローとの戦いはスピーディーで迫力あったけど、二人なぜ戦わなければならないのか。ヤスジロウは味方斬っていたし、てっきりヒーローと手を組むんだと・・。演じているのは坂口拓氏。何と言うか、芝居ではない殺気の出せる人。マネキンを作っているキュリは栗原類氏。あとは知らない人ばっか。カサヴェスはそう言えば「フェイス/オフ」でケイジと共演していたな。ケイジよりずっと背が高い。IMDbによるとケイジ183センチ、カサヴェス198センチ。サイコは再登場して何かするのかなと思ったけど・・だいぶヒーローのこと恨んでるみたいだったし・・何もなかったな。まあある程度お金もかかってるだろうにいったい何でこんなの作ったんだろう。すべてがただの寄せ集めで、ケイジの熱演も空回り気味。最近よく見るブルース・ウィリスのバカ映画の方が名作に思えるくらい。