バットマンシリーズ

バットマン

ゴッサム・シティは、道の両側からそそり立つビルのせいで、空も見えないくらいだ。たぶん夜になると成長するのだろう・・って「ダークシティ」かよッ!今や犯罪都市となりつつあり、町から出ていく者があとを絶たない。犯罪組織のボスはグリソム(ジャック・パランス)だが、右腕ジャック(ジャック・ニコルソン)はボスの女に手を出すなど好き勝手にやってる。いい気になりすぎて、怒ったボスにはめられ、化学工場で酸の樽に落ちるが、ジョーカーとして甦り、ボスや邪魔者を始末。でもこんなストーリーはどうでもよくて。前に一度見てるはずだが、ほとんど記憶にございません。ニコルソンは好きじゃないのでどうでもいい。ヴィッキー(キム・ベイシンガー)は何度悲鳴を上げたんだろう。今じゃこういうヒロインは時代遅れだ。ブルースとヴィッキーは恋に落ちるけど、結局は別れたようだ。「リターンズ」で、ブルースがセリーナにヴィッキーのこと話してて。初デートで前の彼女のこと延々聞かせるってどうよ。デリカシーに欠けるって、私は思ったんだけど。ブルースの両親殺したのは、若い頃のジャックだった。だからジョーカーを倒すことは、両親の仇討ちでもある。たぶんジャックはウェイン親子のことなんか覚えてないだろうけど。執事のアルフレッドはブルースの父の親友だったらしい。ブルースは彼がいないと何もできないような感じ。日常生活だけではあるまい。つまりバットマンスーツとかそういうのがないと、まともに動けない。生身だと殴られたり撃たれたりで、すぐやられちゃう。スーツで守られているから生きてられる。いちおう逆さになるなど、トレーニングはしているようだ。新しく来た判事デント(ビリー・ディー・ウィリアムズ)は、「フォーエヴァー」でトミー・リー・ジョーンズが、「ダークナイト」でアーロン・エッカートがやったキャラだよね?後にトゥーフェイスになるっていう・・。でも敏腕でも何でもなくて、ホントに何にもしてない。全体的に画面が暗く、展開はもたもた。余計な部分があって長すぎる。煙幕を張るのに、ボン!とやった後、煙で姿が隠れるのをじっと突っ立って待ってるなんてのは・・マンガの一コマであって映画じゃない。特撮担当はデレク・メディングス。「サンダーバード」や「謎の円盤UFO」でおなじみだ。こちとらティム・バートンなんかよりメディングスの方がよっぽど身近なんだいッ!!

バットマン リターンズ

一作目と二作目はちゃんと見たんだか見てないんだか、どうも記憶があいまい。元々アメコミにはさほど興味ないし、知識もない。テレビシリーズも見たことなし。冒頭からジャンジャンという感じで音楽が鳴り響き、休みなく続く。こってりしたセット、個性的すぎる登場人物。いかにもティム・バートンらしい世界がくり広げられる。ファンにとってはたまらないのかもしれないが、こちとら全然乗れません。善と悪ははっきり分かれているようでいて、そうでない部分も。クリストファー・ウォーケンのシュレックは悪者だけど、息子を助けるところは普通の父親。ダニー・デビートのペンギン男はグロテスク。彼のことかわいそうだと思わなくちゃいけないのかな。ミシェル・ファイファーのキャットウーマンは魅力的だけど、説明不足すぎる。何で生き返ったのか?自分を殺したシュレックに復讐するっていうのならわかるけど、その部分だけ記憶が抜けてる設定か。そのせいで行動にまとまりがない。主なキャラは皆二つの人格を持ってるってこと?その代表がブルース?マイケル・キートンと言うと「パシフィック・ハイツ」の奇怪なキャラ、「サイレントノイズ」の奥さん恋しいキャラの二つしか知らん。元々はコメディアンらしいが、そういう役は見たことなし。バットマン役に決まった時にはミスキャストだという声が上がったらしいが、公開されるとおさまったらしい。私自身ははまり役だと思っている。この映画で一番地味なのは実はバットマン。ついでに言うと、一番何にもとらわれていないのが執事のアルフレッド(マイケル・ガフ)。ブルースはいいとこのボンボン風。それがバットマンのスーツつけると、首をおおっているせいで太く見えるし、胸板は厚そうに見える。あまりしゃべらなくて、反応鈍そうで。いや、落ち着いていると言うべきか。全体的にどのキャラも反応は鈍い。相手が何かする間、じっと立って見てるし。シュレックが入れられた檻・・出ようと思えば出られるほど棒の間が広いけど、試そうとしない。ブルースとセリーナは引かれ合うけど、バットマンとキャットウーマンの時は戦う間柄。これにシュレックとペンギン男が加わって・・話は進んでいるのやらいないのやら。音楽はうるさいし、何がどうなろうとどうでもいいって感じ。猫がかわいいのと、キートンがすてきなので、それで何とか最後までがまんして見終えた。

バットマン フォーエヴァー

ウーム、何だこりゃ。おもちゃ箱を引っくり返したような・・。カラフルでにぎやかで大げさで。出演者は豪華。ヴァル・キルマー、ニコール・キッドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、ドリュー・バリモア、クリス・オドネル・・主役級が勢揃い。キルマーは二代目バットマンですか。見る前はイメージ違うんじゃないの?と思ったんですが。何しろ私が見たキルマーって「マインドハンター」とか「デジャヴ」とか。「パタリロ」じゃないけどつぶれ大福みたいな、横に広い丸顔になってる。「レッド・プラネット」ではまだ踏みとどまっていたけど。そんなイメージ持ってただけに、この作品でのキルマーにはびっくり。彼って(昔は)こんなにステキだったの!!クリスチャン・ベールよりもいいんじゃないの(言いすぎ)!お金持ちのボンボン。裕福だけど満たされていない。孤独を身にまとっている。メガネかけて口閉じて髪きれいになでつけてスッと立ってるところなんて・・ほれぼれ。とびきりハンサムとかムキムキとか、外側に向かうものがなく、内へ内へとこもっている。無口で声も低い。澄んだグリーンの瞳に悲しみをたたえている。バットマンとブルース両方に恋するのがニコール扮するチェイス博士。まあ確かにニコールは美女。美しい金髪、白い肌、グリーンの瞳に真っ赤な唇、セクシーな肢体。でも・・魅力ないんです。彼女のは発散する美。みんな外に出てくる。香水みたいにぷんぷんにおうけど、そのうち蒸発してなくなる。感情もそう。うすっぺら。バットマンに興味しんしん。でもバットマンが寝室訪れると今度はブルースが好きだから・・と断る。わざわざ訪問するバットマンも律儀・・いや、アホだね!この映画でのバットマンはかなりアホで、この時に限ったことじゃない。何度も窮地に陥る。後先考えないで行動している。でもそれが欠点に見えない。その不器用さがかえって魅力。他に好きな人がいると言われて、そうか・・って帰るんだけど、チェイスに背を向けて思わずニマッとするところがこの映画のハイライトシーンでしょうか!かっわい~!!そのニマッ・・っがこれまた「パタリロ」連想するんですけどさ。さて「ビギンズ」の印象が強いだけに、この作品のマンガチックなおふざけモードにはどうも乗れない。悪役が二人ってのもなあ。どちらも個性的、キレてる。

バットマン フォーエヴァー2

トミー・リーのこんな役(トゥーフェイス)見たくないし、キャリーのもなあ。映画を盛り上げるかぶちこわすかの紙一重のところにいる。悪役というより二人とも頭がおかしいだけ。ブレーキ壊れてる。一方でブルースはブレーキかけまくり。無口で無表情だけど頭の中ではいろいろ渦巻いている(はず)。チェイスは精神科医だからそういうブルースをある程度分析できる。二人の悪党の方はもっと直接的にブルースの頭の中覗こうとする。キャリー扮するリドラーは気の狂った発明家で、何やら怪しげな装置を作りみんなに売る。これって脳波を吸い取るの?私には今いちよくわからなかったんですけど。ブルースの頭の中って・・そりゃ見てる人全員興味あるだろうけど、コウモリ飛んでいて・・それだけ?彼の頭の中ってずいぶんシンプルなのね。さてこの映画、別に大したストーリーあるわけじゃない。「ビギンズ」みたいにちゃんとしてない。おふざけ、単純な追いかけっこをくり返し見せられる。美女との恋愛、新しいパートナーの登場。ブルースは大金持ちだしバットマンとして行動できる土台がある。強靭な精神と肉体、献身的な執事アルフレッドの存在。でも代償ももちろんあって、それは孤独。正体知られてはいけないし、相棒はたいていの場合足かせとなる。だからチェイスもロビン(オドネル)も引っ込んでろ!特にロビンは絵に描いたようなアホバカノーテンキ。上下関係ってもんが全然わかってなくて、最初からバットマンと対等なつもり。いや~若いって無知って怖いねえ。ブルースは何でこんなの仲間にするんだろ。何度も言うけどストーリーはどうでもいいようなもの。大げさな悪役その他にうんざりさせられるだけの映画。ひたすらバットマンかブルース現われるのを待ち、おバカムードの中で生真面目にふるまう彼を見て胸キュンするわけ。「ビギンズ」だとまわりも真面目だから、バットマンの真面目さも目立たないけどね。いやとにかくキルマーはよかったです。ブルースは孤独・苦悩・悪夢をかかえながら、一方ではバットマンとして悪と戦い、見ず知らずの人を助けてこれからも生きていく。心の中に恐怖(コウモリが怖い)をかかえながら、一方では悪人に同じ恐怖(コウモリ・・バット・・バットマンが怖い)を与えていくわけね。

バットマン ビギンズ

WOWOWでやってるけど何となく見逃して、でも平日の午後やっと見たのよ。キリアンが悪役で出ていると知ってちょっと興味がわいたのよ。「ビギンズ」だからそもそもが描かれる。前半はチベットと中国とニンジャと・・まぜこぜ。ニンジャには脱力するけどまあいいか今に始まったことじゃなし。クリスチャン・ベールはなかなかいい。神経質そうな顔立ち、いろいろ辛い目に会ったけどどこかお坊ちゃま風。悟りを開いたわけでもない。いちおうバットマンとしての行動起こしたけど、まだぐらついている部分もある。ポイントは仮面・スーツ・マント。隠れる部分が多くなればなるほど思いきった行動が取れる。ラスト、幼なじみのレイチェルはブルースがバットマンだと知るけど、素顔のブルースに対し仮面だと言い、バットマンの姿が本当の顔なのだと言う。これは鋭い指摘だと思う。人は何かで隠された方が本音で行動できる。レイチェルはその点何も隠さない。悪にまみれたゴッサム・シティで、法による正義を通そうと奮闘している。彼女の力は微力だが、仮面や武器や財力に頼らない彼女の方がブルースよりは精神的には強いかもしれない。演じているケイティ・ホームズは、合っているとも言えるし合っていないとも言える。ムダなものがなく、意志の強さを感じさせるのはいい。弾力のある体つきもいい。ただ、彼女を見る度に私は溶けかかった雪だるま、あるいはアイスクリームを思い浮かべてしまう。目や口が、あるいはトッピングが・・ぐにゃ~りとろ~り。目や口が垂れ下がったような顔立ちが、大作のヒロインには向いていないような・・。この映画大スターいっぱい出てるけど男ばっか。めぼしい女優彼女だけ。でも美人じゃないし華もない。ただこれほど意志が強く確固たる信念持ってるヒロインは珍しいし、質素な生活ぶりにも好感が持てる。ブルースのお守するのが執事のアルフレッド。演じているマイケル・ケインはいろんなのに出ているよな。同じクリストファー・ノーラン監督、ベール主演の「プレステージ」は、見たかったけど見逃しちゃったな。アルフレッドは屋敷が炎上した時、中にいるブルース助けようとゴルフクラブで悪者倒す。ぶん殴ってから消防の方じゃありませんよね・・とか言って笑わせてくれる。暗く深刻になりがちなストーリーだけど、彼が出てくると何となくホッとするの。

バットマン ビギンズ2

全部は解決しないけど、最悪の状態から一つマシな状態に引き上げてくれるって言うか・・ユーモアの力でね。いろんな秘密兵器作ってくれるのがモーガン・フリーマン。ただ一人悪に染まらずにいるゲイリー・オールドマン。彼は警察官だからレイチェル同様孤軍奮闘。ブルースの父親がライナス・ローチ。決して完璧でも強くもないけどブルースに一番影響を与えた人。悪役側はキリアン、ルトガー・ハウアー、トム・ウィルキンソン、渡辺謙、リーアム・ニーソンなど。日本では渡辺氏出演というのが話題になったけど、実際見てみると・・どうでもいいような役で、別に彼でなくても・・。見た人みんなびっくりしただろうな。ラーズ・アル・グールは実はハゲ武者・・じゃない影武者・・身代わり。本当のボスはリーアムの方だったんだぜい!このボス何百年も生きていて400人以上子供がいて・・ノベライズではそうなってる。カゲで糸引いてるって千年女王悪役版みたいだな。さて、主なところでもこれだけの顔ぶれ揃っていて、それでいて主役のベールはそんなに存在感あるわけでもない。だから埋もれちゃっているんだけど、ブルースでいる時はそれでいいの。変身するとコスチュームのせいでがっしりしたいかつい大男に見えちゃう。そりゃ顔半分見えてるけど金持ちのボンボン風なところは全くなくなる。あの格好で、声作って、しかも夜なら・・レイチェルでさえブルースだと気づかなくて当然よ。ラスト近くになると正直言って何が何だかよくわからない。ハデなクライマックスに向けてストーリーもモノレールも暴走ぎみ。見ている間は目を奪われるけど、後であれッ?っと思うのよ。結局ナローズ島の中はどうなったの?とか。まあノベライズ読めばわかるけどさ。さて、今回WOWOWで録画しておいたのを、かなりたってから見たわけだが、ナローズ島でのシーンに、一瞬スティーブン・ウォルターズが患者役で出ているのに気がついた。「ハンニバル・ライジング」を見た後なので「あッ、ミルコだ」ってわかるけど、そうでなきゃ気がつかない。それくらい一瞬。「ハンニバル」と言えばドートリッヒ役リチャード・ブレイクもブルースの両親殺すチル役で出ていた。さて・・この映画のテーマは「恐怖」なのかな。「人は理解できないものを恐れる」という・・。恐れたまま行くのか、直視して克服するのか、そこにあるものとして抵抗せず受け入れ、共存するのか。

バットマン ビギンズ3

どれが正しい方法かなんて言えない。そういうことを考えながら見るのも一つの方法。あるいは単純に独特のコスチュームや荒唐無稽な武器、アクションを楽しむか。ホンネを言えば「マッハ!」や「トム・ヤム・クン!」を見た後では、「バットマン」に限らずほとんどすべての映画のアクションは・・今いち。細切れ、スタントマン、合成・・。そりゃもちろん撮影する方も俳優も大変な苦労していると思うよ。思うけど・・感心も感動も今いち。がしっとカメラ据えて、ちゃんと本人が、ちゃんと一通りやってくれるのでなきゃ感心してあげない。感動してあげない。ちゃんとやってくれりゃ少しくらいスピード遅くてもジャンプ低くても心から賞賛してあげる。とは言え、武器や装置を駆使するところは、この映画の見どころ。コウモリを呼び寄せるところ・・その数の多さ・・CGとわかっていても凄まじい。空を飛ぶところ・・大きく羽を広げ、巨大なところがいい。それとあのバタバタという音。これらには独特の魅力がある。一方で、コウモリの巣になっている洞窟はきれいすぎるという気も・・。コウモリの大群が大昔からあそこをねぐらにしていたのなら、床はフンだらけのはず。「ランボー」の原作「一人だけの軍隊」にはそこらへんリアルに描写されていて、読んでいてぞっとさせられたものだ。映画の終わりで、次回作へのつなぎとしてジョーカーの存在が示される。ジョーカー役はヒース・レジャーらしい。どんなジョーカーになるのだろう。レイチェル役はケイティからマギー・ギレンホールになるらしい。うーん、もっときれいな女優さんの方がいいと思うが・・。フリーマン、オールドマン、ケインは続投。監督も同じノーランということだし、次回はちゃんと映画館で見なくちゃね!キリアンは出ないのかな~それだけが残念。ところでテレビで「バットマン」シリーズを二作ほど放映していたので見た。ヴァル・キルマーのとジョージ・クルーニーのやつ。どっちもあんまり出来がいいとは思えないんだよな。「ビギンズ」はブルースの子供時代、放浪時代、戻ってから・・と、かなり盛りだくさんな内容なんだけど、要領よく描写されているので長たらしいという感じはしない。かなりよくできた映画だと私は思う。何よりも演じているベールがすばらしいし、ロビンやらバットガールなんていう余計なのが出てこないのもいい。

ダークナイト

お客は二人。何だかものすごい映画だな。普通ならこの7割くらいにして、あとは次回に・・ってなるところを、全部作っちゃいましたって感じ。長いしいっぱい詰まってるし休憩がほとんどないから見てて疲れちゃった。まだ終わらないの~?って感じ。ジョーカーに関してはこれでよかったんだけどさ。ヒースに「次」はないから(涙)。今回クリスチャン・ベールはカゲがうすかった。バットマンが元々どういうキャラなのか知らないけど、うじうじ悩むのは映画としてはまずいんじゃないの?一人で戦って会長としての仕事やって社交もしてじゃ綿のように疲れて、悩むヒマもなく眠りに落ちるんじゃないの?「バットマン フォーエヴァー」を見直したばかりなので、ハービー(アーロン・エッカート)がトゥーフェイスになるのか・・と思いながら見ていた。そのうちバットマンとトゥーフェイスが戦う作品も作られるのかな。それとも死んじゃったの?アーロンはステキだった。のびのび演技していて魅力的。でも顔が焼けただれてからの彼は見たくなかった。CGだろうけどあの顔はやりすぎ。おなじみのメンバーの他にウィリアム・フィクトナー(出番あれだけ?)、エリック・ロバーツ(悪役が似合う)、マギー・ギレンホール(途中退場にはびっくり)。キリアン・マーフィちょこっと出ていたよね?今回印象に残ったのはモーガン・フリーマン演じるフォックス。眉一つ動かさず莫大なお金使ってバットスーツやバットカー開発する。でもブルースが盗聴網作った時には反対する。ジョーカーをあぶり出すためだけに使うのであって、他意はないんだけど、倫理にもとる・・とやめることも辞さない。フォックスは信念の人。ブルースのようには悩まない。その点アルフレッドはもう少し考え方が柔軟。内容は要するにいたちごっこ。苦悩するのは善人だけ。悪人は悩まないから悪事はやまない。いつまでたっても先が見えてこないのでそのうちうんざりしてくる。病院をまるまる吹っ飛ばすシーンはすごかったし、二隻のフェリーのエピソードはじーんとした。まあホントお金と手間と執念のかたまり映画。こんなすごいの作っちゃってクリストファー・ノーラン監督どこまで行くんだろ。でも人物のまわりぐるぐる回るうつし方はやめてね。何の効果もないから。ところで「ナイト」って「騎士」という意味なのね。あたしゃずっと「夜」の方だと思ってた。