密輸空路

密輸空路

私は白黒映画でのアラン・ラッドが好きだ。白黒の方が彼の美しさが際立ってみえる。当然若いからシワもなく、たるみもないわけで。ニール(ラッド)、ペドロ(ウィリアム・ベンディックス)、ビルの三人は中華国際航空のパイロット。機体には中とか印度とか漢字が・・。貨物を運ぶこともある。エンジンがトラブル起こすと、迷わず積荷を投下・・捨てちゃう。客を運んでいる時も?仲のいい三人だが、ビルはアメリカ人女性ジニー(ゲイル・ラッセル)と恋に落ちたとウキウキ状態。ところがその彼が絞殺死体で見つかる。ニールはすぐ二週間の休暇を取り、犯人捜しを始める。警察なんかに任せてられるか。彼にとってはジニーも容疑者。それでいて二人は惹かれ合うものを感じる。あれこれあってニールは機体の床下に宝石の入ったバッグを見つける。ニール達は知らないうちに密輸の片棒をかつがされていたのだ。機内捜索のあたり、その後の襲われるあたりは暗くて何も見えない。テレビかデッキが故障したのかと思った。途中でジニーが怪しく思えてくる。しかし彼女には大の男を絞殺することはできないから、主犯は他にいる。そうなるとカジノやってるラッサーしかおらず、あまり推理の醍醐味はなし。ニールはクールな性格。ホテルのナイトクラブの歌手マリーナは報われない愛情を抱き続けている。彼がインド人の女性と付き合ってもどうってことないが、今度のジニーの登場には心配になる。彼女の前でさりげなくニールとの古くからの付き合いをアピールしたり、ニールの本音を聞き出そうとしたり、まあその気持ちわかるわかる。ペドロとの仲は・・と言うか絆は深い。ニールが殺人犯として疑われると、進んでウソの証言をし、身代わりなる。ニールが真犯人を見つけると信じている。ベンディックスはここでもいい味を出している。あと、スミスという太った女性が出てくるが、一瞬「トータル・リコール」の顔が割れる女性思い出しちゃった。まあ全体的にパッとしない内容だけど、若くて美しいラッド見られるのだからあたしゃ満足です。珍しく女性・・ジニーの顔を何度も平手打ちにするシーンがあ、いくら愛してると言われても警察に突き出す。そうそういくら若くてきれいでも罪は罪。甘い顔しちゃいけません・・と、若くもなくきれいでもないオバサンはうなずくのでありました。