噂のモーガン夫妻
毎度おなじみのキャラ・・ぎゃあぎゃあうるさいキャリアウーマンのアメリカ女と、皮肉たっぷり英国人男のカップル。夫の浮気のせいで別居して三ヶ月。夫はよりを戻したいと思っているが、妻の方はもう信じられないと。ところが後で、別居中妻も浮気していたことがわかるのである。夫が信じられないじゃなくて、自分が信じられないだろッ!偶然殺人事件を目撃したせいで、証人保護プログラムのもとに置かれることになった二人。ド田舎へやられ、二人で過ごすはめになったせいでだんだんいいムードに。別居はやめようということになるが、妻の告白のせいで夫は大ショック。そりゃそうだろう。セリフにもあったけど、今までさんざんキツツキみたいにほじくり返されていたのに、妻も同じことをしていたとは・・。ストーリーは予想を全く裏切らない。ラストで二人がまたくっつくことはお約束。殺人犯が田舎までやってくること、ロデオ大会、熊よけスプレー。たった一つ私の予想がはずれたのは、犯人が逮捕されて二人がまた一緒になって、不妊のはずだったのに子供ができて・・”ニューヨーク”に住み続けること。あら、田舎に住むんじゃないんですか。やっぱりバリバリ仕事したいんですか。養子縁組で得た赤ん坊は中国系。妻の出産で赤ん坊は二人になる。たぶん育児は夫に押しつけられ・・。妻メリルがサラ・ジェシカ・ハーパー。あたしゃどうもこの女優さん好きになれない。演技がへたなわけじゃないし、スレンダーな体形保っているのも偉い。でも、どうもね。夫ポール役ヒュー・グラントは相変わらず。いつも同じだけど彼の場合それでいいんです。会話の端々に余計な一言くっつけるとか、皮肉きかせるとか。ド田舎で一夜過ごして二人ともよく眠れないんだけど、ポールの「静かすぎて細胞分裂の音が聞こえそう」なんてのはいいセリフだと思う。二人を迎え入れるのがウィーラー夫妻。ケンカしている二人に「殺人鬼の方がマシだ」とうんざり顔のウィーラー(サム・エリオット)。そうか、保護する人間の中には司法取引した殺人鬼とかいるのか。仲のよさそうな夫妻だが、この夫婦も危機を何度も乗り越えて今がある。殺人事件は起きるものの、その後は死者が出ないのがいい。コメディーでも死者続出って作品が多いからね。そういうのは後味が悪い。撃たれたヘンダーソンも防弾チョッキ着ていて無事なようだし、よかったよかった。