ヴィクター・フランケンシュタイン

ヴィクター・フランケンシュタイン

これも録画したままほったらかしにしてたのをやっと見た。一度見ようとしたけど、何だかゴチャゴチャしてるし、重苦しい感じだしでやめたのよ。今回また初めから見た。サーカス団のピエロで、ひどい扱いを受けてるけど、他に生きるすべを知らない若者(ダニエル・ラドクリフ)。せむしだし、名前すらない。その彼は空中ブランコ乗りのローレライ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)を密かに愛している。ある日彼女が転落。彼とヴィクター(ジェームズ・マカヴォイ)とで助ける。彼には医学の知識があった。ヴィクターの助けでサーカス団を脱出。背中も治してもらい(治療と言うより襲われているみたいだが)、イゴールという名も与えられ、新しい人生が始まる。そんな二人を追うのがロンドン警視庁のターピン。ある日パーティでイゴールはローレライと再会して喜ぶ。彼女も命の恩人・・と喜ぶ。彼女は今ではけっこうな身分だ。アクションシーンなどはロバート・ダウニー・ジュニア版「シャーロック・ホームズ」みたいで、フランケンシュタイン映画とはずいぶん趣が異なる。監督のポール・マクギガンはテレビ版「シャーロック」もとっていて、ヴィクターもシャーロック風のキャラになっている。まわりには理解されない独創的な人物。しかし何かを成し遂げるにはワトソン的人物が必要で。おまけにターピンやってるのはモリアーティ役のアンドリュー・スコットだ!ターピンは悪人ではなく、常識的な考えの持ち主。病気で妻を亡くしたが、天国で会える。死体をつなぎ合わせて新しい生命体を・・なんていうのは神を恐れぬ暴挙で。ただ彼は令状もなしでヴィクター宅へ押し入ったため、停職になってしまう。それでいて部下を引き連れてスコットランドまで来るのはおかしいけど。ヴィクターの実験に興味示したのは資産家のフィネガン。実験に成功すればヴィクターは始末される・・自らも殺されるところだったイゴールは心配するが・・。最後の方は駆け足気味。どこからパーツ集めたのか不明だが、稲妻を利用して実験開始。怪物は目覚めたものの、知性がなく空っぽなのに失望したヴィクターは・・。う~む・・知性はこれから蓄えるんでしょうが。目覚めたとたん知的なんて虫がよすぎますってば。てなわけでハデな花火大会にグラディエーター。見ていて疲れる。ラドクリフはピエロのメイクするとエドワード・ファーロングのクロウみたいでなかなかよろし。このところアレレな役が多かったもんで。ヴィクターの父親役でチャールズ・ダンス。フィネガン役フレディ・フォックスはエドワード・フォックスの息子。肝腎の怪物が今いちだったのは残念。