デビルクエスト

デビルクエスト

中世の騎士物なんて普段は見ないが、ニコラス・ケイジが出てるもんで。ただそれだけの理由で見た。十字軍として戦い続けてきたけど、ある時ふと女子供まで手にかけることに疑問を抱いた騎士のベイメン(ケイジ)は、いつも一緒に行動している親友フェルソン(ロン・パールマン)と共に脱走。この二人の友情がなかなかよろしい。べたつかずさっぱりしているのがいい。あれこれあって脱走兵とばれた二人は、セヴラックの修道院へ魔女を護送することに。そこで裁判を受けさせるのだ。この頃ペストが蔓延しており、魔女の仕業だと思われていた。他に神父のデベルザック、騎士のエッカート、案内人のハガマー、それにあとをつけてきた侍者のカイで、一行は七人。エッカートやハガマーは途中で命を落とす。たぶん生き残るのは魔女とカイだろう。いろいろあって修道院へたどり着くが、ペストのため全滅していた。奇妙なことに数人の僧は本を書き写している最中。で、これが”ソロモンの鍵”という本。ここで、魔女が実は悪魔に取りつかれていたことがわかる。悪魔の目的はこの本を捜し出すこと。と言うか、この本のある修道院へ連れて行ってもらうこと。悪魔ならわざわざ女性に取りつかんでも・・鳥にでも取りつけばすむことで。途中で出てくる狼とか、クライマックスで悪魔に取りつかれて襲ってくる修道士(の死体)とかはCGバリバリなので新味はない。画面は揺れるし暗くて何が何だかわからない。案の定ベイメンもフェルソンも死んでしまうしで、何だよ~つまんねえの。2011年なので、ケイジもまだ(いちおう)美しい。最初は”ソロモンの鍵”の魔女用の呪文唱えていたのが、悪魔が相手とわかって悪魔ばらい用の呪文に切り替えるところがおかしかった。「ヘル・フライト」でも飛行機用のがなくて家用のでもいいかな・・なんてやってたのを思い出した。こういう本は呪文も各種取り揃えてあるらしい。思った通り生き残ったのはカイと、悪魔から解放された女性アナの二人。カイ役の人はどこかで見たような・・。ロバート・シーハン・・「シャドウハンター」のサイモンだ。アナ役クレア・フォイは「蜘蛛の巣を払う女」のリスベット。悪魔が退治されたおかげでペストもおさまった・・みたいな結末には、おいおいと思ってしまった。