ラヴィアン・ローズ

ラヴィアン・ローズ

ヴァンサン・ペレーズの出演作を集めていた頃、どうしても見つからなかったのがこれ。プレスシートだけは手に入れて、いつの日か見ることができますように・・って。今回店のビデオの棚に目を走らせていたら・・ふとペレーズの顔があるのに気づき・・「ロシアン・ゴッドファーザー」?あらまあ、これが「ラヴィアン・ローズ」だわ、あった、あったぜ!!うれし~!!早速借りて腹ふくらませて・・じゃない、胸ふくらませて見ましたら・・これがパピプぺポパピプペポなんですの。何が・・ってフランス語ってこう聞こえるの。しゃべりっぱなしでとにかくうるさい。ストーリーはめちゃくちゃ。出てくる人皆まともじゃない。ロシアのマフィアのボス、パパはなぜか知らんがフランス人使ってウズベキスタンかどこかのマフィアだか要人だかに架空の綿の工場売りつけて大金せしめようとするけど、フランス人が死んじゃった。それで娘のオクサナ使って、空港で足止めくっていたフィリップ(ペレーズ)誘拐する。さんざん抵抗した彼も仕方なく詐欺の片棒かつぎ、いったんは成功するけどすぐばれる(あたりまえじゃい!)。ロシアとウズベキスタン両方から命狙われるけどオクサナ好きになっちゃったしぃ~。私にはパパが何でこんなアホな詐欺するのかわからん。フランス人なら誰でもいいみたいな替え玉捜しもアホくさい。96年頃のペレーズは、額はだいぶ広くなっているが、まだ美しい。オクサナ役ターニャ・飯食ってきな・・じゃない、メシチェルキナも美しい。肌が透き通るように白い。アイススケートもできるのか短いスカートでサービス。フィリップは彼女にはかかわらず、元の世界に戻った方が身のためだと思うけど、若くて美しい女性だとそうもいかないのでしょうね。逃げる途中女装するシーンがあるけど、「愛する者よ、列車に乗れ」もこの頃か。ペレーズは女装をしても美しい。トルコ兵に目をつけられ、「男だ」って言うんだけど「それでもいい」とか言われて襲われそうになるところは怖いな。「アラビアのロレンス」思い出す。ロレンスはトルコ軍探るため女性の格好することがあった。頭からすっぽり布で覆うから、白人男性であることが隠せる。まあとにかくアホコメディーのくせに暴力描写がけっこうあって、切断されたフィリップの首が出てきた時にはぞっとした(もちろん夢だけど)。ペレーズの美しさを以てしてもあたしゃだめでしたこの映画。期待はずれ。