ザ・フォロイング3-最終決戦-

ザ・フォロイング3の1 新しい血

このシリーズはシーズン3で終わりのようだ。最終回ではみんな解決して、すっきりと終わって欲しい。これからも苦悩は続く、災いは終わらない・・なんていう結末はかんべんしてね。今回も何人殺されたのやら・・こちとら殺人が見たくて見てるわけじゃないです。ベーコンが出てるから見てるだけ。前回から一年たって、今日は盛大な結婚式。マイクとマックスがついにゴールインか・・と思ったのは私だけじゃないと思うが。花婿はどこにいるのかいな・・と、不思議だったけど、メンデスの結婚式なのね。つまり同性婚。ライアンはERに勤務しているグウェンと半年ほど付き合ってる。演じているズレイカ・ロビンソンは「スラッシュ!」に出ていた。あれから10数年たって、しっとりとした女らしい雰囲気が出てきた。一方マイクとマックスは別れたらしい。マイクは行方をくらましたマークをつかまえるまでは・・と思っている。マックスとのことはその後だ。マックスが止めるのも聞かず彼は去る。海外へ行っていたらしいが、それじゃあマーク追えないじゃん。マックスはFBIへ入って一ヶ月目。同じFBIのトムと同棲中か?ライアンとキャリーの仲はどうなったのだろう。向こうの人は次から次へと相手を変えるなあ。前回ルークの死体をかついだマークが乗り込んだ車・・私はキャリーの車だと思ったけど違いました。アンドリューとか言う泣きまねのうまいオッサン。メンデスの結婚式にウエーターとしてまぎれ込んでいて、コーバンにいたシェリーの父親と名乗って、出席者の前でライアンをののしる。ライアンがショックだったのは、シェリーの顔を思い出せなかったこと。それくらいたくさんの犠牲者が出た。後で彼はシェリーの両親を訪ねるが、そこでわかったのは結婚式にいた父親はニセモノということ。キャロルの死刑執行は間近に迫っている。マークがアンドリュー達を使ってリリーやルークの復讐に動き始めたのは確かだが、キャロルとの関連はまだ不明。マークは半分ルークになっていて、一人で会話していて、見るからに異常。そこらへんに戦慄しろということだろうが、怖いと言うよりあほらしい。死体を使ってリリーやルークが殺された現場の再現をするところは「ハンニバル」風。

ザ・フォロイング3の2 箱の中の男

見終わって気づいたけど、箱の中の男ってクラークのことなのね。私は箱イコール独房で、キャロルのことだと思ってたんだけど違いました。どうも気が滅入るようなシーンばかり続く。多くの人は仕方なく見ているんだと思う。今シーズンで終わりだから付き合ってあげよう・・って博愛精神。マークは、母親のリリーは不当に撃ち殺されたというのを、ライアンに告白させたいんだろう。でもあの時の状況は、彼は知らないはずで。その場にいなかったんだから。状況を知っているのなら、撃ち殺したのがライアンではなくマイクだってわかるはず。どうもそこらへんがもやもやしているのよね。メンデスはライアン達が何か隠しているのでは・・ウソをついているのでは・・と疑っているが、決め手はない。今回マークが標的に選んだのはクラーク。彼の許可でライアンはかなり強引な捜査ができたけど、そうでもしなけりゃキャロルはつかまえられなかった。でも、キャロルやリリーの犯行とは別に、捜査する側の犯した罪も厳しく問われる。捜査する側からすれば、じゃあ犠牲者の一人も出ないクリーンなやり方があるのなら教えてくれよ・・となるだろう。そりゃあもちろん捜査する側の暴走を防ぐ歯止めは必要だけどさ。ライアン達は口裏を合わせてシラを切ったが、クラークは心労が重なり、心臓がおかしくなる。ライアンが病院へ連れていくが、そこで会ったのがグウェンというわけ。たぶんついでにボクちゃんの心臓も見てよペースメーカーの具合がどうも・・なんて口実設けて近づいたんだろうなあ。前回逮捕されたアンドリューがキャロルと一緒にストラウスの講義を受けてたとわかり、ライアンが面会に行くが、収穫はなし。たぶん見ている人はキャロルに会いに行ったと思ったはず。メンデスに行くよう言われていたから。でもストラウス。なかなかキャロルを登場させず、何もったいぶっているのかね。マークはクラークの命を助けたかったら告白しろ・・と要求してくるが、ライアンが告白しようがしまいがクラークは助からないってのは予想がつく。案の定約束の時間が来る前にクラークは惨殺されていて。彼の妻アンナの命が助かったのだけが救いか。カイルとデイジーはマークを助けているけど、別の目的があるようだ。それが何かなんて興味ないけど。

ザ・フォロイング3の3 綻ぶ嘘

カイルとデイジーの似顔絵が公開され、二人はなぜ漏れたと動揺する。私もなぜかな~?と不思議だったけど、クラークの妻アンナが証言したのかな。そのアンナは、クラークから真相を打ち明けられていたらしく、夫が殺されたのはライアンのせい・・と、恨んでいる。じゃあ真相ぶちまけるのかな・・と思ったが、しなかったな。記者会見ではライアンはマークが関係していることをメンデスの許可なくしゃべる。突っ込んだ質問をした記者のウォーレンは、早速目をつけられ、同僚と共にマークに拉致される。カイル達は別の女から指示を受けていたけど、標的はマックスのようだ。この女の正体は不明だが、マークとは無関係だから、ストラウス関係か?キャロルは相変わらず出てこない。今回はクラークを箱詰めにしたニールのことが主に描かれる。認知症の父親と暮らす木工職人。どうも彼は父親から虐待を受けて育ったようだが、父親を憎む代わりに、自分のことを思って・・と、ねじ曲がった愛情に。だから父親からちょっと目を離した看護師を許せず、殺そうとしたりする。ライアンがニールにたどり着いたのは、クラークと同じ手口の犯罪を調べて。その際ヘイリーという女性から情報を聞き出すが、彼女は以前ライアンのせいでひどい目にあった、「鞭と悔恨」のケイトだ。あの時のことを恨みながらも協力してくれる、気のいい女性。あれこれあってニールを追いつめるが、スーパーで三人とも中へ入っちゃうのはおかしい。一人は出入口か、ニールが使ってる車の近くで見張るはずでしょ。案の定関係ない人が・・たぶん殺されて、車を奪われる。結局ニールは射殺されるけど、(自分の犯行は)ライアンのせいにしていたな。どいつもこいつも人のせいにする。自分が悪いとは決して思わない。カイル達も殺人を重ねながらも、家に帰って子供を持とうなんて考えてるし、頭の中はどうなっているのやら。ライアンは精神的に追いつめられ、グウェンとは距離を置くべきだと思いつつも、そばにいて欲しい。彼女の支えがないと自分は持たない。マイクとマックスも追いつめられている。マックスの部屋にはカイル達が忍び込み、たぶんカメラか何か取りつけている。ずいぶん簡単に侵入されちゃってるね。

ザ・フォロイング3の4 殺人の企み

今回まずレジーという青年がカイル達に殺される。その後マークも含めて三人で消防署を襲い、四人殺す。マークは例によってライアン達を告発する血文字を残す。ここはマックスの父・・ライアンの兄・・が勤めていたところ。写真が飾ってあるということは、殉職したのか。ライアンのところには、グウェンが越してくる。彼女には何でも話すよう言われているが、ライアンはその決心がつかない。・・と言うか、話さない方がいいよ。そのうちカイル達の家が見つかる。彼らはマークのところにいるから、踏み込んでも誰もいない。ぴかぴかで生活臭がないのが意外。だっていかにもだらしなさそうじゃん二人とも。家の裏手を調べると、地下室があって、マネキンがいっぱい立ってる。着ている服にはみんな血がついていて、これらは記念品と言うわけ。あれこれあって、カイル達は自分達がやばい状況なのにあせるが、仕事が残ってる。レジーの恋人マリソルに近づき、恋人の死を悲観して自殺したように見せかけるのだ。消防署を襲ったのは、大学の寮に入り込むマスターキーでも手に入れるためだったのか。もちろんマークはこのことは知らない。マックスは消防署の件で落ち込み、マイクを呼び出して一夜を共にするが、朝になるとたちまち後悔する。たぶん今回マックス株は大暴落しただろう。自分から呼びつけ、自分から迫ったくせに、朝になると間違ってた・・と、マイクを追い出しにかかる。何て自分勝手な女なんだ!!もちろんこれらは隠しカメラを通じてカイル達のパソコンに。このパソコンの使われ方は変だ。目的は何だったのか。FBIが踏み込むことはカイル達は知らないし、パソコンに気づいたのがトムというのは偶然。彼は映像を見て動揺し、服の下に隠す。ここも、凶悪犯のアジトでパソコンを見つけてすぐスイッチを入れたりするか?って感じ。スイッチが爆弾の起動に繋がるかもしれないってのに。マリソルは間一髪助かるけど、カイルは撃たれてしまう。パニクったデイジーはマークに助けを求めるが、見ている人誰も同情しないと思う。今まで二人して何人殺してきたことか。それもウキウキと楽しそうに。そんなことやっていて、順番が自分達に回ってきただけの話。今回彼らの背後にいるのがストラウスだとはっきりする。マリソルは彼の裁判を担当する判事の娘とか何とか。

ザ・フォロイング3の5 不都合な証人

今回もああなってこうなって正義は栄えず、悪ははびこる。次回予告・・新しい悪が・・いや、もういいですってば。今シーズンで終わりなんだから今更じたばたせず、今あるものをちゃんとやってよ、始末つけてよ。カイルは死んだかと思ったらまだ生きてた。別にマークに助けてもらわなくたって・・。彼らの最後の任務は、ストラウスの裁判に証人として出廷するキャリーの始末。回想シーンには出るけど、キャリー自身は結局出て来ず、カイルに刺殺された後、焼かれる。裁判は・・いつもそうだが、陪審員は凶悪犯の味方。ストラウスは釈放されてしまう。ライアン達のやることはすべて裏目に出る。と言うか、見ていても首を傾げたくなる。ライアンはカイルを撃ち殺すけど、彼が持っているのはナイフ。肩か手を撃てば逮捕できるのにそれをしない。ナイフを振りかざして迫ってくるのを待って(←?)撃ち殺す。マークを船に追いつめた時もそうだ。マイクが撃とうとするのをライアンが止めるが、そのスキにマークは海に飛び込んで逃げてしまう。見ている我々全員マークがそうするってわかってる。わかってないのはライアンとマイクだけ。おまえらそれでもFBI捜査官かよッ!しかもマイクが持ち場を離れたせいで、マックスはデイジーにボコボコにされ、ストラウスは逃げてしまう。ライアンとマイクはお互い相手をののしる。こういうのを見ていて思う。キャロルやリリー、ストラウスと言った連中は、悪をまき散らす。普通の人まで悪に染まってしまう。あるいは不幸になる。善人は悪人の影響を受けるが、悪人は善人の影響を受けない。順番が来て自分達が死ぬまで、悪や負をばらまき続ける。それに対抗するにはライアン達は自分達も罪を犯しすぎた。自分達の無力を感じるという点では、グウェン達医療に関わる者は、ライアン以上だ。彼女は助けることができなかった患者の話をする。三度目までは蘇生できたけど、四度目はだめだった。でも、次の患者が来ればまた最善を尽くす。今回はこのグウェンの言葉が印象に残った。無力感にとらわれているのは、強大な相手に挑んでいるのは、FBIや警官だけではないのだ。ラスト・・ついにライアンはキャロルに会いに行く。・・ってヘリ飛ばしてたけど、アンタ停職中なのにそんなことできるの?

ザ・フォロイング3の6 再会の償い

とうとうライアンはキャロルに会う。得た情報は・・ストラウスは教え子を頼る・・って、別にそんなことわざわざ聞きに来なくてもわかるでしょうに。キャロルはまた来てネ・・とおねだり。直後にトイレで吐くライアン。ストラウスの弁護士が殺される。釈放に持っていってくれたのになぜ始末するの?殺したのはテオ。今回から新しく出てくる悪キャラは彼?演じているのはマイケル・イーリー。「アンダーワールド 覚醒」に出ていた人だ。このシリーズに出ていると知ったけど、なかなか出てこないので、何の役なんだろうと不思議に思っていた。トムじゃないし。テオはストラウスの逃亡用にID用意したり、裁判で証拠として出されたニセメール作ったり、ハッカーとしての才能があるらしい。ストラウスも彼が一番の教え子と言っていて・・キャロルじゃないんだ!キャロルは目立ちたがりやだからか。今回はビーコンという町へベーコンが・・いや、ライアンが行く。そこの保安官は・・おんや~「メンタリスト」の局長だぞ、生き延びてたの?ここでは六件の失踪事件が起きている。ストラウスの教え子の仕業かも。冬で落ち葉がいっぱいで地面が見えない。いかにも何か埋められていそう。「フローズン・グラウンド」とか「ハンニバル」風味。結局九体も死体が見つかり、後でダイナーのダンカンの仕業とわかる。ストラウスの潜伏先にテオが現われるかな~と思っていたら、ダンカン。これにはちょっとびっくり。ストラウスの教えを守り、目立たないようふるまっている。彼は自分の妻も殺したようだ。死体からは心臓を抜き取る。ずっとそんなことやっていても誰にも疑われない。町の人は保安官の息子ジャスティンが怪しいと思っている。確かに彼はクスリの製造とかやってるんだけど、ストラウスとは無関係。ダンカンを演じているのはティム・ギニー。やっぱりカイルとかマークみたいな若造より、こういう中年のオッサンの方が説得力がある。さてストラウスはテオにあっさり殺されてしまう。彼が家庭ではよき夫よき父なのがラストでわかる。家庭を壊したくなくて、仕事をさせたストラウスを恨んだのかな。一方トムは相変わらずパソコンで盗撮動画見ている。マックスとマイクの会話で、マイクがリリーを処刑したの聞いちゃいましたぜ!

ザ・フォロイング3の7 姿なき狩人


ザ・フォロイング3の8 葬られた顔

変な話だけど、ここんところ少しおもしろくなってきている。これはたぶんカイルやデイジーが退場し、マークも姿を見せないからだろう。薄っぺらなキャラの、薄っぺらな行動が、内容をつまらなくさせていたのだ。今頃気づいても遅いんだけどさ・・って、気づいたのかね脚本家。タッカーのことはよくわからないが、テオによって容疑者に仕立て上げられる。殺されてミンチにされていたから、行方知れずのままか。と言うか、あのひき肉どうするんだろう?ドノヴァンはタッカーを追っているが、ライアンは時間の無駄だと思ってる。メンデスが早期退職すると聞いて、思いとどまるよう説得するライアン。一度は思い直して戻るが、テオの子供が命落とすところだったのを見て、再びやめると言い出す。彼女にも子供がいるから、こういう状況に向き合うのはもう耐えられないのだ。見ているこっちも、彼女にはやめて欲しい。思い直して現場に戻った刑事や警官、捜査官が命を落とすってのはお約束だからね。彼女には死んで欲しくない。テオへの包囲網はだんだんしぼられてくる。どんなに愛し合ってる夫婦でも、仕事が忙しいと言われ続けていると、浮気を疑い出す。そういう奥さん・・この場合シンディ・・は、たいてい女友達に相談する。すると友達・・この場合ナンシー・・は、シンディ以上に張り切って、テオに作り話とかして反応を見る。絶対突き止めてやる・・と、意欲を燃やす。それくらいテオにもわかるから、ナンシーと夫のボブを無理心中に見せかけて殺す。ただ、そうやって死人を出すと、当然警察が動き出す。ライアンやマイクは何とかテオを見つけ出そうと走り回るが、自宅を見つけた時にはシンディは殺され、子供達も間一髪のところだった。他の犯罪者と同じく、テオも家族を手にかけるのはためらい、悲しむのかと思ったら・・。ピンチになると、もう一段下から・・奥の方から別の人格が出てくるような・・。二重人格かな?とも思ったが、違うようだ。シンディに「家族ごっこはもうおしまい」と言っていたし、すべては演技だったようで。となると、ストラウス殺しも、家庭を守りたいからではなかったのかな?ライアンには何百人も殺したと言っていたし、さすがストラウスが一番の弟子と言うだけある。キャロルは処刑が近づき、ライアンが出てくる白昼夢を見たりする。ライアンもキャロルの幻を見たり・・この二人精神が感応しているみたいだ。

ザ・フォロイング3の9 闇の配達人

例によってライアンはキャロルの悪夢を見る。キャロルの方は、処刑が近づいてきているので、平静を装いつつも、ついホンネ、おねだりが出る。「ライアンは私のものだ!」。ライアンが来るとまわりに職員がいるのに「泊まって行け」「横に寝ろ」・・すみません、笑ってもいいですか?さて、デイジーはテオに見逃してもらったものの、まともな生活が送れるはずもなく、アトランティックシティでまた殺し。もうクセになっちゃってるのね。快感を覚えるわけでもないし、金が目当てというわけでもない。ただ機械的に殺す。そこになぜかマークが現われる。今はもうルークだとか言ってるけど、それでもまだマーク。デイジーを殺しにきたのに、復讐を手伝うからとか言われて思いとどまるなど、簡単に言いくるめられちゃってる。テオは弁護士のバーンズの事務所から何やら盗み出す。ストラウスの手帳?なぜバーンズが持ってたんだ?なかみは暗号なので、テオは解読できず、キーワードを探ろうとゲイリーという男を監房へ送り込む。「君を選んだ」だの「君は生まれ変わった」だの、ストラウスかキャロルみたいなこと言うが、このゲイリーはアホ。アホは選ばれたって生まれ変わったってやっぱりアホ。いい気になって、自分を捨てた元妻にテオのケータイで電話したりする。キャロルはテオを信用せず、結局収穫はなし。たぶん会いたいのにライアンは来てくれず、死刑執行に立ち会って欲しいのに断られたしで、機嫌が悪かったのだろう、ゲイリーを殺してしまう。また一件罪状が増えたわけだが、カウントされず、このまま刑が執行されるのか。ここ二回ほどいい感じだったけど、またアホ連中が出てきたせいで、つまらなくなってしまった。テオのヒゲもひどいな。かえって目立つ。ハッカー技術を駆使して信号機や監視カメラを操作し、データを書き換えて混乱を起こす。一方例のパソコンの存在がマックス達に知られ、トムは大あわてで壊す。トム君毎日アクセスしてマックスの部屋覗いていたらしい。さてテオだけど、ゲイリーを行かせ、自分はキャロルの前に出ないなど、用心深い。彼はサムとしてセキュリティ会社に勤め、テオとして家庭を持ち、他にも別の名前持ってる。家も三つ持っていて、たぶん彼は大金持ちなんだろう。技術を悪用して株の操作などで大儲けしているのではないか。

ザ・フォロイング3の10 大鴉

キャロルの死刑執行日、ライアンはテレビの前でイライラと落ち着かない。キャロルは看守を殺し、人質を取って立てこもり、ライアンが来るよう要求する。ライアンはマイクやマックスと共に駆けつけ、丸腰で一人乗り込む。最初から彼が執行に立ち会うことを承諾していたら、こんな騒ぎにはならなかったのかな。まあキャロルはライアンに告白して欲しかったのよ。人を殺す時気分がよかった、スカッとした、夢にキャロルが出てきた、殺しを教わっていた、友人だった。それでやっとキャロルも満足する。自分のあとを継ぐ者ができた、自分が死んでもライアンの中で生き続ける。ところが・・死刑囚の監房がテオによって開かれる。凶悪な連中が出てくる。状況は一変、ライアンとキャロルは彼らと戦うはめに。外にいるマイク達は、システムダウンのため突入できず、やきもきする。で、ライアンは二人ほど囚人を殺す。ベーコンのあの顔だからねえ・・キャロルとの対決で精神的に追いつめられ、フランケンシュタインの怪物みたいな顔になってる。そこに血を浴びるからいっそう凄惨な感じになる。これだけの事件が起きたのだから、刑が延期になってもおかしくないが、予定通り執行される。このシリーズが始まって以来、いったい何度刑務所側の不手際があったことか。と言うか、こんなことそもそもありえないけど。とは言え主演二人の演技は見ごたえがある。キャロルの死を見届けたライアンは、酒に手を出す。飲む前からすでにキャロルの幻を見ている。てことはこれからもキャロルは出てくるんだな。さて、テオの方だがだんだん残念なことになってくる。彼には妹ペニーがいた。彼は妹の恋人ジョシュを殺す。暗号を解くため、サカモトという男を拉致するが、役に立たなかった。彼はどうなった?そのうち解読に成功するが、あれは・・座標かね。凄腕のハッカーだから何でもできる・・刑務所のシステムに侵入し、自由に操れるというのは安易な設定だ。それでいて暗号は解けないのか。次々に人を殺すのも安易なやり方だ。彼の目的が、自分の存在を消してくれる人物を突き止めることで、その手土産となるのがライアンの死というのも。彼は自力でそれができる、すごい存在ではなかったのか。まだ知られていない、いくつもの顔を持ってるとライアンに豪語していたくせに・・。

ザ・フォロイング3の11 悪魔の誘惑

朝、ライアンが目覚めると隣りには見知らぬ女性。酒を飲んだあげく浮気。みんなキャロルのせいにしてるけど、いい気なものだ。ライアンってすぐ調子に乗る方だから。やり直したいと説得する彼にグウェンはもう無理と・・。ラストではライアンのいない時に自分の荷物みんな運び出していて。妊娠のことは今回も言わない。何で冷静になってライアンに告げないのかね。反対されるのを恐れてるのかね。我々から見ると、ライアンを踏みとどまらせることができるのは、彼女と、おなかの中の新しい命だけだと思うが。マックスも彼が酒を飲み始めたのを憂慮するが、あまり強くも言えない。キャロルが言った、テオはフィラデルフィア出身というのを手がかりに調べてみると、25年前に起きた一家惨殺事件が浮かび上がる。生き残ったのはテオだけ。容疑者は母親の恋人だが、アリバイがあったため、事件は迷宮入り。恋人は六年後に死んでおり、DV男だったらしいからテオが家族の復讐したのか。しかし犯行の資料を見たライアンはすぐ・・当時ちゃんと捜査されただろうにすぐ、手がかりを見つけ、マッドマンという殺人鬼の仕業と割り出す。昔同僚だったリサに協力してもらうが、情報を得ても彼女には言わず、単独行動。マッドマン・・ヴコヴィッチの自宅へ。しかし取り逃がしてしまう。当然リサは激怒。その後ヴコヴィッチがリサを襲おうとしているのをライアンが取り押さえるが、ホテルのフロントが犠牲になる。ヴコヴィッチの話から、一家惨殺はテオに頼まれたのだとわかる。当時テオは10歳で、母親に虐待されていたらしい。また、金目当てで養子にした妹がいたこともわかる。それがペニーだ。ここらへんの繋がりはよかったけど、もう一つの繋がりは・・。デイジーはマークを説得し、テオと手を組む方向へ持っていく。例のパソコンの件ではテオに力を貸してもらうしかない。でもテオがこんな連中と組むと、せっかくのユニークさが薄れてしまう。彼は孤高の存在のはずなのに・・バカやアホがうつってしまう!!今回テオはイライザという女に近づくけど、何を考えているのやら。一方トムは突入時の行動がまわりの状況と食い違うとスローンに指摘され、窮地に。あげくの果て、彼を訪ねてきた彼女を、はずみで殺してしまう。なまじ銃を携帯しているから取り返しのつかないことに。今更途方にくれたって遅いですがなトム君。

ザ・フォロイング3の12 断崖

今回もああなってこうなって、曲がりくねってあっちこっちで死人が出て。ライアンはグウェンの職場まで押しかけてきて、「乗り越えられる」「チャンスをくれ」と哀願。仕方なく復縁を承知すると・・あら~もう酒を飲んでるぞ~こりゃだめだ。しかも勤務中だってのに・・。デイジーとマークはテオとペニーに会うが、相手のこと信用してないし、互いに出し抜こうとしてるしで、本来ならこんなことありえないんだけど。マーク達はパソコンを使っていたのがFBIの誰なのか知りたい。テオの協力でトムだと知ると、早速彼の家へ。そこにはスローンの死体があって、弱味を握られたトムはマーク達の言いなりになるしかない。彼はFBIのサーバーへ侵入する細工をさせられる。この細工はテオの目的。マーク達の目的は、トムを使ってマイクをおびき出すこと。リリーの復讐をするのだ。さんざん利用されたトムは殺され、マイクの命も風前のともし火・・と思われたが、テオが現われ制止する。と言うのも、ペニーがクスリ欲しさに出かけ、ライアンにつかまってしまったのだ。妹を助け出すにはマイクと交換するしかない。ところでライアンはマックスにはペニーを見失ったとウソをつく。スローンの死体発見の知らせにショックを受けたマックスは疑いもせず、その場を離れる。ライアンはペニーを連れ帰り、テオの居どころを吐かせようとするが、ペニーは里子時代にひどい目に会ったから何されても平気だも~ん・・と、しぶとい。ライアンは酒を飲み、キャロルの幻にそそのかされ、もうかなり精神的に破綻している感じ。ライアンが実はペニーを縛り上げていて、マックスにはウソをつくところは意外でよかったが、あれこれあったあげく身柄交換となるのは、またかよ・・って感じ。そんなキャッチボールみたいなこと、今まで何度出てきたことか。イライザのことがはっきりしないのもおもしろくならない原因の一つ。彼女とライアンの関係が全くわからない。テオが彼女の協力でCIAからもFBIからも追われずにすむようになりたいと言うのも説得力がない。だって追われ始めてからだいぶたつけど、全然追いつかれてないじゃん。かえって自分の方からライアンに連絡取るなど余計なことしてるじゃん。

ザ・フォロイング3の13 幸福な取引

今回もあっちへ行ったりこっちへ行ったりキャッチボール状態。もうすぐ終わるってのにこんなことしていていいのかな(いいんでしょう)?マックスはマイクのケータイ追跡して倉庫へ。そこにはケータイと大量の血。血はトムのだろうけど、マックスは知らないから心配する。マイクはテオに連れ出された後。マークはせっかくのチャンスまたもやふいにさせられ不満で仕方がない。テオ達が隠れたのは大きな空き家。部屋がいっぱいあって、そのうちの一つは家具などでいっぱいで、「ウーマン・イン・ブラック」みたい。そっち・・大邸宅・・に気を取られるほどこっち・・人間どものあれこれはつまらない。テオとマークは劇場へ下見に。後でここを人質交換の場所に使うためだが、なぜここなのかは不明。ここでもマークは無駄に殺人を重ねる。一方なぜかリサが再登場。連絡の取れないライアンを心配し、マックスと二人でアパートを訪問。ライアンはうまくごまかすが、戻ってきたマックスにペニーを拉致して拷問しているのを知られてしまう。マックスは驚くが、マイクがとらえられてるとあっては、ライアンに協力するしかない。今の彼女はトムの死体が見つかっても、マイクでなくてよかった!!ってなもんよ。マイクは一度逃げ出そうとするが失敗。どさくさにまぎれてマークは姿を消す。テオに命令されるのはもうまっぴらだ。劇場にはテオはデイジーを、ライアンはマックスを連れていく。何がどうなったのかよくわからんが、マイクは助かり、ペニーは死ぬ。彼女は逃げるのを拒み、テオの言うことを聞かず引き返す。自分を水責めにしたライアンをこのままにしておけるか。でも撃ち殺される。子供っぽいと言うか・・。テオはショックを受けるが、デイジーにせき立てられ逃走する。ライアンはグウェンに妊娠を告げられ、立ち直ろうと断酒会へ。どうせ勝手な行動ばっか取ったせいで捜査からははずされたし。これからはリサが指揮をとる。マックスとマイクは無事を喜び、ラブラブ状態。ところがマークが現われ、マイクを刺す。マックスも危なかったが、マイクがマークを撃ち殺す。マイクはこのまま死んじゃうのかな?見ていて思う。マークもテオもデイジーも逃げていて、事件は終わったわけではない。それなのに不用心すぎる。何で鎖かたびら着用するとか(無理だってば!)防弾チョッキ着用するとか(重いってば!)背後に気を配るとかしないのか。

ザ・フォロイング3の14 死線の果て

マイクは重体ながらも生き延びるようで。FBI捜査官が襲われたということで、グウェンやメンデスなどライアンの周囲の者にも護衛がつく。妹を失ったテオは、森の中で一人・・頭に銃を向け、自殺するのかと思わせておいて・・いや、あと一回残ってるから自殺するわけないんだけど、こうやって自分をギリギリの状態へ追い込んで、次にどうするかひねり出すわけ。そういう時の彼は、前にも書いたけど一段奥から別の顔が出てくるみたいで。そういうのがわかるのは目の表情によって。何と言うか、切り替わる感じ。演じているマイケル・イーリーは目に特徴のある人。黒人だけどきれいな澄んだ青い目をしていて、カラーコンタクトでも入れてるみたいな。その目の美しさが、今回は邪悪さも表現していて。で、彼は再び行動を起こす。イライザのところへ行くんだけど、行く度にボディガード殺していて、後始末が大変だ。今回もイライザのことははっきりしない。ペニーが死んでしまったから、姿を消すのに協力もへったくれもないと思うけど、ボディガード二人を借りる。で、行った先がメンデスの家。もう退職したからと言いつつも、そこは元FBI。家には避難部屋もちゃんとある。できればもっとよく中を見せて欲しかったが。入口に暗証番号を打ち込むキーパッドがあったけど、中に避難している時これを壊されたらどうなるのかな。警護していたFBI二人は早々にやられ、ボディガードがすり替わる。一人はなかなかのイケメンで、どこかで見たような。デヴィッド・カランザとか何とかいう名で、「ブラックリスト」に出ていたらしい。「エレメンタリー」にも出てるようなので要チェック。ライアンのところへメンデスから電話が来るが、ライアンは何かおかしいと感じ、リサに報告。さすがにもう勝手なことはしないようで。一人で乗り込み、ああなってこうなって・・。デイジーはマックスに撃たれて死亡。メンデスと子供二人は無事。パートナーのドーンは撃たれたものの、命に別状はなし。よかった、よかった。テオはライアン殺すつもりだったけど、イライザから生けどりにしろという連絡が来る。ライアンがテオに銃を突きつけられているところで次回へ続く。

ザ・フォロイング3の15 審判

いよいよ最終回だ。何か無理に終わらせたみたいな・・。まずテオがライアンをどこかへ連れていくけど、あわやという時にイライザが現われる。テオはペニーが死んだので、ライアンに復讐することしか考えてないけど、それって今までの経過と矛盾しているような。イライザはライアンに何を嗅ぎつけたのか話せと迫るけど、ライアンは何も知らない。かえって何があるのか探り出してやる・・となる。とんだヤブヘビだ。イライザがここへ来れたのは、ライアンに発信器がつけられていたから・・って、いつの間に?イライザとリサが繋がっていて・・今更こんなことわかっても仕方ないんだけど。それにリサならライアンが何も知らないってことわかってるはずで、みんなしていったい何をやってるのか理解に苦しむ。テオは、生まれてくる赤ん坊に自分と同じ人生を送らせてやれ・・と気を変え、グウェンを拉致する。マックスはマイクが敗血症を起こし、心配するが何とか危機を脱する。グウェンの行方を必死に捜すライアンは、テオの車をダムの近くで発見。テオを撃ち、グウェンと無事を喜び合うが、テオが迫り・・。もっと背後に気を配れよ、と言うかちゃんと死んだか確かめろよ・・と言うか、こめかみ撃たれたのに何であんな元気あるの?普通即死でしょ?ここでちゃんと注意払っていたらその後の展開も変わっていたはず。でもライアンはテオもろともダムに落ち、必死の捜索にもかかわらず行方はわからない。でも、いくらもたたないうちにライアンは病院へ現われる。リサの病室へ入り込み、泥を吐かせる。マックスと一緒に森にいたはずの彼女が、なぜかグウェンの拉致された現場に。テオに脅されたと言い訳し、実際テオに撃たれていたから、ライアンが変に思うはずないんだけど。発信器をつけることができたのは彼女しかいないとなぜかわかったようだ。で、彼女も誰かの命令を受ける立場で、表には出ない悪の存在があるとにおわせる。「ブラックリスト」かよ。ライアンは彼女を始末し、闇の存在に立ち向かうべく立ち去る。自分一人の方が身軽に動けるから、グウェンやマックスには死んだと思わせておく。何となくこの先もあるぞよみたいな感じで終わるのはいいが、そういうライアンを見守るキャロルの幻とか、そんな映像があってもよかったと思う。

ザ・フォロイング~まとめ

これでこのシリーズも終わりだ。開始時は視聴人口も多かったようだが、その後は低迷。たぶんもっと続ける予定でいたんだろうが・・。見始めてすぐ、ショッキングな描写に何じゃこりゃ・・となる。その後すぐ失望させられる。キャロルが何を考えているのかはっきりしない。しゃべることはしゃべるが、なかみがない。フォロワー達もなかみがない。キャロルは元妻と息子と暮らしたくて、フォロワーを利用しているだけ。ロデリック・・ネルソンは他の者よりは少し考えるあたまがあるから、キャロルに不満をいだく。家族のことなんか超越すべきだ。シーズン1が何とか見ていられたのは、ロデリックのおかげだ。それと比較的純粋なタイプのチャーリーのおかげ。他の者は殺しまくるだけ。毎回意味のない殺しを見せられたのでは・・そりゃあ視聴者だって引きますって。見ている者は別に血に飢えているわけじゃない。中には飢えている者もいるかもしれないが、たいていは、なぜ、どうして、どういう目的があってこういうことをするのか、納得させて欲しいと思って見ている。ところで、チャーリー役トム・リピンスキーはジョシュ・ブローリンそっくりだな。シーズン2はリリーの登場で期待させるがそれもすぐ裏切られる。二人のバカ息子がそれに輪をかける。キャロルは他の教団を乗っ取ろうとするが、相変わらず何を考えているのかはっきりしない。他の教団を乗っ取ること自体、彼のなかみが空っぽなのを表わしている。シーズン2では魅力的なキャラは皆無。で、3だが、本来なら最終回がキャロルの処刑になるはずだ。ラストで彼の幻が現われ、ライアンの未来に暗雲が垂れ込める。で、4に続く・・と。でもそうならなくて、10話以降はキャロルは脇へ。グウェンが妊娠を告げてからは出てこない。そんなにあっさりと消えてしまう存在だったのか。代わりに登場したテオは、いちおうがんばってはいる。しかし・・打ち切りのせいなのか、元々そうなのか不明だが、彼も何をしたいのかはっきりしない。イライザも同様だ。いつの間にかリサも裏切り者になっているし。これほど全体にわたってはっきりしない、わからないままで作られたシリーズも珍しいのでは?3で心に残るのは7話に出てきたケント。作りは今いち、今二だけど、わりとイケメンがたくさん出てきてくれたので、その点では目の保養になった。