ハンニバルシーズン3

ハンニバル3の1アンティパスト

いや~まいった。前回あんな終わり方したじゃん。みんなのその後・・生きてるかどうかが気になりますわな。ところが・・舞台はパリとかイタリアらしくて、レクターとべデリアはフェル夫妻として滞在していて、延々そればっかなんですわ。もったいぶってると言うか、気を持たせると言うか。回想で殺される前のギデオンが出てくるが、残った方の足も食べられちゃったのかな。レクターは司書の仕事についてる。博学だから誰も疑わない。前任者が消えたことも。今回ディモンドという男が出てくる。レクターに近づくが、見ていても理由がよくわからない。ディモンド役トム・ウィズダムは「ポアロ」や「ミス・マープル」に出ていたらしい。ハンサムなので、すぐ退場しちゃうのはもったいない。・・これは一回目見ての感想。最終話まで取りあえず全部見て感想書いたけど、確認のためもう一度見るわけよ。時間かかるけどなるべくなら間違ったことは書きたくない。アホ映画ならそれでもいいけどさ。レクターはパリにいる時はヤコフと名乗っている。早速ローマンを殺して食べていたけど、彼の妻の方は?顔を見られた以上生かしてはおかないよね?このローマンはカッポリーニ宮の司書で、彼を殺したのはその後任におさまるため。それはうまくいったけど、パリで会ったディモンドが現われ・・。彼はレクターがパリではヤコフと名乗り、今はフェルと名乗っていることから、何か裏があると思っている。ローマンの失踪に関係してるに違いない。弱味を握ったぞ、対等な立場・・あるいは優位な立場に立てるぞと勘違い。こんなことレクターが許すはずもなく。だって彼はグレアム一筋。それ以外のパートナーなんていらないと、即排除。一回目見た時はよくわからなかったディモンドのことも、しばらく時間をおいて見直せばああなるほど・・となる。

ハンニバル3の2プリマヴェーラ

冒頭シーズン2ラストの血の池地獄がたっぷりとくり返される。病院で目覚めたグレアム。面会人として何とアビゲイルが来る。助かったの?ここで彼女が言う「急所をはずしてあった」は、彼女のことかと思ってたけど・・だから生きているのだと・・でももしかしたらグレアムのこと言ってるのかも。8ヶ月後、グレアムはアビゲイルを連れてイタリアへ。以前レクターとの会話に出てきたパレルモ宮殿。床には骸骨の絵。フィレンツェ警察の主任捜査官パッツィが近づいてくる。ちょうどディモンドの死体が発見されたところ。パッツィは20年前同じ手口の事件起こした怪物・・イル・モストロを執念深く追い続けている。写真を見せられたが、レクターそのまんま。こんなにはっきりわかっているのにレクターがつかまらずにすんでいるのは、まわりが誰もパッツィの言うこと信じないからか。今回レクターのことリトアニア人と言っていたな。FBIがこの情報キャッチしていればねえ。20年前の事件では男女の死体をボッティチェリの「春」の一部に見立ててあったが、今回のはそれとは似ても似つかない。でもなぜかパッツィには同一犯の仕業とぴんときたのだ。グレアムはレクターに近づくなとパッツィに忠告するけど、聞くはずもない。結局アビゲイルはあの時死んだようだ。グレアムは幻を見、幻と会話していたのだ。

ハンニバル3の3セコンド

グレアムはレクターの故郷リトアニアへ。貴族出身だからお城が残っている。重く垂れこめた灰色の空、湿った空気・・まるでドラキュラ城だ。近くには墓地があって、ミーシャの墓も。城には千代という日本人らしき女性が住んでいる。レディ・ムラサキじゃないのね。地下には男が幽閉されていて、グレアムは逃がしてやるんだけど、男はなぜか戻ってきて千代を殺そうとするが、返り討ちにあう。この男はミーシャを殺したやつだが、詳しいことは不明。レクターが人間を食べるようになったきっかけを作った男だろうに何で通り過ぎるかね。レクターは彼を殺そうとしたが千代は止め、その後監禁して彼女が見張ることに。レクターはいやな思い出があるので城には近づかない。何だか彼女だけ貧乏くじ引かされたような・・。だって自分は外で好き放題。ただ、男が死んだため千代はここにいる理由もなくなった。解放されたわけだが、殺人を犯したという苦悩を背負うことに。無意識にそう仕向けたのはグレアム。はなぜか男の死体をレクター、あるいはシーズン1で出てきた異常者達と同じような方法で飾りつける。こんなことしても意味ないと思うが。城には誰も来ないから見る人がいるわけでもない。第一グレアムがこんなことするとは思えない。男役はジュリアン・リチングス。ホタルのシーンなど幻想的で美しいが、相変わらず暗いシーンが多く、何が何やら。第一目が疲れる。

ハンニバル3の4アペリティーヴォ

グレアムが目覚めた時、面会に来たのはアビゲイルではなくチルトンだった。あんなふうに撃たれたのにまた生き延びたのだ。グレアムに「(面会人は)別の人がよかったよ」なんて言われてかわいそうに。チルトンはその前にメイスンにも会っている。メイスンがレクターにかけた懸賞金が目当てらしいが、相手にされなかった。その後アラーナの面会にも行っている。よっぽどヒマなんだろう。彼女はあの状態ではオムツをしているか管を入れてるはずだが・・。身動きできないのだから。一生車椅子でも不思議じゃないが、その後杖は使うものの歩けるほどに回復。2の13のラストの惨状はいったい何だったのだろう。今回特徴的なのは、レクターとグレアムの間にあるものは友情ではなく、愛情レベルだとアラーナが言っていること。やっと愛情という表現が出てきたぞ。腐女子は大喜びしそう。アラーナもチルトンもクロフォードも入り込む余地はない。ディナーの席でグレアムとレクターが二人してクロフォードを殺すという意味深なシーンが出てくるが、そうやってクロフォードを始末した後、二人して手に手を取って駆け落ち・・じゃない、逃亡することもグレアムの意識のどこかにあったらしい。歩けるようになったアラーナはメイスン邸を訪れ、マーゴと出会う。次にクロフォードが目覚める。ベラと一緒にベッドに並んでいるのが何とも皮肉。危うく彼の方が先に逝くところだった。回復するとFBIは退職し、残されたわずかな時間をベラと過ごす。チルトンはクロフォードのところにも来るが、やっぱりここでも相手にされていなかった。結局彼はレクターに復讐したいが一人では心もとないので、誰かを巻き込みたいのだろう。そのうちベラは亡くなるが、葬儀にはレクターの悔やみのカードが届いたりする。そしてグレアムは自分の作ったボートでレクター捜しに出発?

ハンニバル3の5コントルノ

千代はレクターの叔母ムラサキのところへ小間使いとして預けられたらしい。うんと若い頃のレクター知っている。ミーシャはその頃にはいなかったらしいが。彼女はグレアムとフィレンツェへ向かう。シーズン3ではカタツムリがひんぱんに出てくる。例の男の死体にはカタツムリが群がり、それをホタルの幼虫が食う。はいはい、グロいシーンをありがとね。クロフォードはベラと出会ったのがイタリアらしく、遺灰を川にまき、結婚指輪も放り込む。これからは独身だぞ~ってか?アラーナはべデリアが毎週通っている店を突き止める。やっぱり通う店や通る道はひんぱんに変えなきゃだめってこと。逃げてるんだからそれくらい用心しないと。でもレクターは自分の嗜好の方を優先する。千代はずっと城にいたから、外の世界に戸惑っている。それでいてなぜかグレアムを列車から突き落とす。パッツィはフェル博士がレクターと確信するが、金に目がくらんだらしく、メイスンに連絡。逮捕したって金は入らないし、名誉なんて一時的なもの。それに若くて美しい妻に贅沢させたい。証拠として指紋のついたものをとか身柄を拘束しろとか言われる。これは当然だが、指紋のこと言われる前に写真くらいとっとくのが普通でしょ?もちろん彼はレクターに殺されるけど、そこに現われたのがクロフォード。レクターはその場にいたわけでもないのに、クロフォードがベラにクスリを多めに投与して、苦しませずに死なせたことをお見通しだった。もっとも今回もレクターは逃げ延びてしまい、話はちっとも進まないのでありました。

ハンニバル3の6ドルチェ

クロフォードからからくも逃げ延びたレクター。手当てをするべデリア。なぜか何事もなく現われるグレアム。アンタ走ってる列車から突き落とされたんでっせ。あの時財布もパスポートも全部身に着けていたの?メガネも割れなかったのか。二人がパッツィ殺害現場でぐずぐずしている間に、レクターはお風呂に入ってさっぱりし、ついでにべデリアにここから出ていくよう言われる。千代が来た時にはだからレクターはいなかった。この時のべデリアはクスリを打とうとしていて・・薬物中毒か。千代の後にはグレアムとクロフォードが来る。千客万来。結局レクターがいたのはボッティチェリの「春」の前。グレアムとレクターは明らかに再会を喜んでいる。二人の会話は要するに「あなたなしでは生きていけない」と言ってるのと同じ。二人の間の境界線がぼんやりしている、同化しているとグレアムは言うけど、そういうのは「どうかしている!」ですけど?それでいて二人で歩いている時グレアムはナイフでレクターを刺そうとし、千代に肩を撃たれる。レクターがグレアムを連れ込んだ(←?)のはソリアート教授の部屋。なるほどここなら見つからない。ソリアートは失踪したと思われている(実際はレクターが始末)。グレアムの手当てをするレクターは楽しそう。一方マーゴとアラーナは妙なことになっている。以前メイスンはマーゴのことをレビアンと言っていた。兄や父親を見ていれば男に幻滅したって不思議じゃない。原作だと彼女が遺言書で無視されたのは父親が彼女の性向を嫌ったため。でもアラーナは?彼女のキャラは最初の頃に比べると変化している。それもストーリーに都合のいいように。化粧も濃くなっている。二人のラブシーンはゲージツ的なうつし方やスローモーションで、何が何だかわからない。まあこの二人に限ったことではないが。今回グレアムは頭を切られて脳を・・。映画の「ハンニバル」にあるような・・(まだ見てないけど)。途中でフィレンツェ警察のべネッティが来て・・。レクターがここにいることを教えたのはべデリア。本物のフェル夫妻は別にいて、行方不明になってる。

ハンニバル3の7ディジェスティーヴォ

べネッティ達はメイスンの賞金目当てだから、レクターとグレアムは連れていくけど、クロフォードはどうでもいい。で、今度はクロフォードがウィーンと頭切られそうになって、でもそれを救ったのが千代。クロフォードは助けてもらう代わりに、レクター達が送られるのがアメリカ、メリーランド州のメイスンのところだと教える。結局賞金300万ドルをせしめたのはべネッティ達か。ところでべネッティ達が来なかったらグレアムはあのまま殺されていたのかね。グレアムは頭の次は顔の皮膚をぎ取られそうになる。頬にメスを入れられる。そのわりには助かった後顔にこれといった傷もないし、腫れてもいない。しゃべるのだって大変だと思うが。二人の脱出に力を貸したのはまたしても千代。彼女は守護天使か。都合のいいキャラだがカッコいい。レクターの影響受けないよう距離を置く賢明さがある。今回は例外だが、事がすめば去っていく。メイスンはマーゴとアラーナに殺される。メイスンは代理母を見つけたと言い、豚の腹に胎児を入れ、マーゴ達に見つけさせる。どうやって手に入れたのか不明だが、死んでいる胎児を抱いたマーゴ達はもうためらわない。皮膚移植手術のため麻酔をかけられたメイスンからレクターが精液を採取。代理母(アラーナ?)もいるし、メイスンはもう洋梨・・じゃない、用なし。それにメイスン殺しの罪はレクターがかぶってくれる。一件くらい増えたって今更どうってことない。グレアムが目覚めたのは・・後でわかるが彼の家。そばで見守ってくれていたレクターに、グレアムはもうどうでもいいとつれない。犬達は恋しいけどレクターのことは恋しくない。振り返ってみりゃ楽しんでいたのはレクターだけ。自分はちっとも楽しくはなかった。明らかにショック受けているレクター。頭切って脳味噌べろんちょとしようとしたのがまずかったのか。いくら好きな人でもアイソが尽きた、距離置こう・・ってなるわな、そりゃ。駆けつけたクロフォード達に投降するレクター。逃亡しなかったのは、自分の居場所をグレアムに知っていて欲しいから。どんな時でも計算を忘れないレクターなのでありました。

ハンニバル3の8レッド・ドラゴン~序章~

レクターが投降してから3年。チルトンは彼を題材にした著書を出し、ベストセラーに。ただ、彼にもわかっているが、レクターの本質には近づけていない。世間の熱はさめやすく、今巷を騒がせているのは”噛みつき魔”だ。レクターは精神異常ということで死刑にはならず、精神障害者犯罪病院にいる。院長はチルトンではなくアラーナ。レクターの部屋はずいぶん広く、特別待遇だが、なぜなのかは不明。アラーナとマーゴの仲も続いている。メイスンの精子によって男の子が生まれ、ヴァージャー家は安泰だ。でも、女の子が生まれていたらどうするつもりだったのかね。その場合に備え、精子は冷凍保存してあるとか?レクターは(機会があれば)アラーナを殺す気らしいが、彼女は一歩も引かない。グレアムは子持ちの女性モリーと結婚し、山の中に住んでいる。どういうきっかけで一緒になったのかは不明。グレアムが何の仕事してるのかも不明。さて、映画の方の「レッド・ドラゴン」は映画館で何度も見た。DVDも買って見たし、原作も何度か読んでる。ここんところご無沙汰しているが、それでもストーリーや場面は頭に入っている。だからこっちのレッド・ドラゴン事件見ると当然のことながら比べてしまう。6話分あるから展開はゆっくりだし、付け足し部分もいろいろ。ダラハイド役はリチャード・アーミティッジ。チャニング・テイタムとアンドリュー・プラインをミックスしたような感じ。ある日クロフォードが訪ねてくる。彼はいつだってグレアムを闇の世界へ引きずり込む悪魔だ。せっかく(表向きは)平穏に暮らしているのに。クロフォードはFBIは退職したはずだが、レクター逮捕の功績で返り咲いたのか。満月の前夜、二家族が続けて惨殺された。この次の満月までに何とか犯人を見つけなければ。レクターは手紙ではやめろと書いているが、本心はどうだか。二つの家を調査したグレアムは、意見を聞くためレクターに会いに行く。

ハンニバル3の9レッド・ドラゴン~誕生~

アビゲイルの死の偽装など現在と過去が入りまじり、現実と幻も入りまじる。見ていて時々混乱する。それに比べると映画はストレートだった。音楽がちょっとうるさかったけどテンポがよく、わかりやすかった。被害者宅を調べて回るグレアムが、エドワード・ノートンに見えてくる。ノートンのグレアムはホントよかった。こっちのヒュー・ダンシーもいいけど、不精ヒゲがねえ・・何とも残念。ヒゲがない方がういういしさ、危なっかしさがもっと出た。ダラハイドの頭の中では何かが聞こえているはずだが、映画同様我々には聞こえない。彼の過去もほとんど描写されない。また、こちらのリーバは黒人女性になっている。盲目だが、それをちっともハンデととらえていない積極的な女性。ダラハイドは外見やしゃべりにコンプレックスを持っているが、彼女は全然気にしない。言語療法の仕事につきたいと思っているという設定なので、人とのコミュニケーションが苦手なダラハイドにかえって興味を持つ。もっと早い段階で二人が出会っていれば、ダラハイドの運命も変わっていただろうに。”噛みつき魔”は襲う前にまず下見をする。犬や猫などのペットは遠ざける。猫は死んだけど、刺された犬は助かった。でももう飼い主はいない。グレアムは残された犬を引き取るつもりらしい。やさしい性格なのだ。

ハンニバル3の10レッド・ドラゴン~覚醒~

ダラハイドはレクターの弁護士メトカーフを装って電話をかけてくる。交換手に怪しまれないよう、どもらないよう練習したりする。冒頭彼が忍び込んでいたのはレクターの家で、電話はここから。グレアムはべデリアの講演会場に姿を見せる。彼が彼女のことを「怪物の花嫁」と言うと、べデリアは「あなたも彼(レクター)の花嫁よ」と切り返す。いいぞ、わかっているじゃん。お互い嫉妬してるとしか思えん。別の時の会話ではレクターからレシピ付きのカードが送られてくるとか何とか。シリーズ最後のシーンの伏線か。彼女はまたレクターから回された患者ニールのことも思い出す。ニール役の人は鼻が大きくてカール・マルデンに似ている。ダラハイドがリーバを動物園に連れて行き、薬で眠らされた虎をさわらせるシーンが出てくる。見ていてもどうも本物の虎には見えなかったんだけど。たとえ眠らされていたとしてももっと動くだろうし、息づかいだって・・まあ危険だから仕方ないけど。その後二人は結ばれるが、例によってモヤモヤしてはっきりしない。でもそんなことはどうでもよくて、私はダラハイドが住む家の方に興味引かれる。何階建てなんだろう。窓はステンドグラスかな。一方レクターは電話に細工してチルトンの秘書からグレアムの住所を聞き出す。グレアムと会っている時、家族が襲われるとそれとなくほのめかすが、彼はそれが自分の家族だとは夢にも思わない。ダラハイドはブルックリン美術館へ行って、ブレイクの原画を食べてしまう。逃げる際グレアムと遭遇。ダラハイドは当然監視カメラにうつっているはずだが・・。

ハンニバル3の11レッド・ドラゴン~葛藤~

今回グレアムの妻モリーと、義理の息子ウォルターが大ピンチに。レクターにそそのかされたダラハイドはグレアムの家へ。犬達が食あたりらしき症状で病院へ・・という時点でグレアムに知らせていれば、彼もぴんときたはずなのだが、パパは忙しいから内緒に・・ってなっちゃった。レクターに再三ほのめかされてもまだ気づかないグレアム。未熟よのう・・。いったい今までレクターと対峙して何を学んできたんじゃい!夜、忍び込むダラハイド。気づいたモリーはまずウォルターを逃がし、自分は息を潜めてじっと機をうかがう。結局通りがかった車の運転手が犠牲になったようだ。モリーは肩を撃たれながらも命は助かる。この部分は本当にハラハラした。病院でウォルターはテレビの野球中継を見ていたが、彼の実の父は野球選手だったと原作にはある。もう死んでるのかな。この後巻き添えを食った不運な男性のことは全く触れられない。妻子が助かったのだからあとはどうでもいいでしょって感じ。目が覚めたモリーが、治ったら射撃の練習をするわ!と宣言するかと思ったが、何も言わなかったな。それどころか彼女もウォルターも以後出てこなくなる。”嚙みつき魔”がメトカーフのフリをして電話してたのに気づいたアラーナは激怒。レクターが受けていた様々な特権を奪う。便器を取りはずしていたけど、これからはバケツってこと?後で”嚙みつき魔”からの電話を逆探知しようとするけど、レクターが途中で教えたため、ダラハイドは逃げてしまう。

ハンニバル3の12レッド・ドラゴン~暴走~

グレアムはモリーを殺す夢を何度も見る。捜査をするうちにダラハイドと同化し始めたのか。べデリアは自分は襲われないと思っている。レクターは彼女を食べる気らしいが、今の拘束された状態では手を出せない。「ハンニバルは僕を愛しているのか」と聞くグレアム。オヨヨ”愛してる”というセリフが出始めたぞ!”嚙みつき魔”をおびき出すため、罠を仕かけることになる。ラウンズが出してるタトル・クライムというタブロイド紙にでかでかと悪口を載せれば食らいつく。彼を怒らせる文章をグレアムが考え、真実味を持たせるため専門家のチルトンにしゃべらせる。二人でうつった写真を添える。普通に考えればチルトンはこんなことしない。べデリアの自信と言い、チルトンの乗せられぶりと言い、なぜ恐怖を感じないのだろうと思ってしまう。アラーナは協力を断ったが、それは正解だった。自分はそれほどバカじゃない。イコールチルトンはバカだとうことだ。には護衛がついていたが、何の役にも立たず拉致される。ダラハイドがチルトンを脅しつけている最中にリーバが訪ねてくるのは拍子抜けする。彼は彼女を殺すのを避けるため遠ざけたのだが、彼女はよりを戻したいようだ。この後チルトンは舌を食いちぎられ、全身大やけどをしながらも生き延びる。車椅子で火だるまというのはラウンズと同じ。とにかく罠は失敗。グレアムはレクターの代理人は”嚙みつき魔”ではなく、彼自身とべデリアに言われてしまう。チルトンがあんな目にあったのは彼のせい。彼はこうなるとわかっていてこういう計画を立てた。意図的にではないが。ラスト、ダラハイドはリーバを誘拐。自分の正体を明かす。

ハンニバル3の13羊の怒り

いよいよ最終回。リーバをさらってきたダラハイドは家に火をつけ、自分はショットガンで自殺したように見せかける。助かったリーバはそう証言する。レクターに面会したグレアムは、「自分と会えてよかったか」と聞かれ、「まさか」と一蹴する。アイソも何も尽き果てたって感じ。ダラハイドが生きてることはすぐ明らかになる。映画と違い、リーバにちょっかい出してた男を身代わりにしたわけでもない。給油所の男らしいが描写はなし。ダラハイドの過去もモリー達も省略。今までゆっくりしてたのが急ぎ始める。ダラハイドはレクターに会いたい。レクターには裏切られた。彼を殺せば今以上の存在になれる。だからレクターを餌にする。病院から拘置所に移送中に脱走したとなれば、ダラハイドは必ずレクターの前に姿を現わす。見ている我々全員アホな計画だと思う。クロフォードやグレアムはこの機会を利用してダラハイドだけでなくレクターも殺すつもり。移送中ダラハイドが襲ってきて、自由になったレクターはグレアムと共に崖の上にある家に。レクターの別荘か。襲われるという前提で移送しているのだから、警官達が次々に殺されるのはおかしい。ヘルメットや防弾ベストを着用し、襲撃に備えるはずだが。二人の行方は分からずクロフォードは呆然アホか!マーゴとアラーナは息子を連れて身を隠す。レクターが檻の外に出たから。自由になったから!現われたダラハイドは、すぐ殺せばいいのにレクターが死ぬところを撮影するとか引き伸ばすから返り討ちにあう。アホか!もっともせっかくのクライマックスも暗くて何が何やらわからない。レクターとグレアムが初めての協同作業・・ウェディングケーキ入刀・・じゃなくて、ダラハイドを切り裂く。その後誓いのキスをして(してません!)、新婚旅行に出発(二人して崖下に転落)。たぶんグレアムは死んで、レクターは生き残るのだろう。私の勝手な想像だが、レクターは前にここから飛び込んで予行演習してたはず。私としてはグレアムは飛び込まず、家族の元へ帰って欲しかったけどね。ところであのラストシーンはどういう意味?ネットにはべデリアが自分の片足切断して料理し、レクターとグレアムが現われるのを待っているところとある。でも外科医でもない彼女が自分で自分の足を切断できるはずがない。蛇足と言うかオマヌケなだけでした。