ねらわれた学園

ねらわれた学園(1981)

これは見るの二回目。最初見た時はえらく失望した。テレビと全然違う!いや、そりゃ違ってあたりまえなんだけど、それにしてもさあ・・ひどすぎるな。内容はきれいさっぱり忘れていたから、初めて見るようなもの。何しろ覚えてるの高見沢みちる(長谷川真砂美さん)の思いつめたような顔だけ。まあ・・記憶から消してしまいたいほどひどい出来だったんだって今回見直してわかったけど。こちらは中学ではなく高校か。のっけからスカート覗き。由香(薬師丸ひろ子さん)が水を飲む、その口を大うつし。桜が咲いてるようだから新学期か。新入部員の勧誘・・ガチャガチャとスクールメイツ状態で踊る。まともな授業シーンてなかったような。関(高柳良一氏)は転校生じゃなくて、高見沢の方が札幌からの転校生。関は母親はいなくて父親がハナ肇氏で、家は酒屋で剣道部の主将。高柳氏は「時をかける少女」で深町やってたけど、こっちの方が二年前。てことは「時を」のひどい大根演技はわざとそうさせられたんだな、こっちでは普通だもの。薬師丸さんはセーラー服で、家に帰れば着物で、クライマックスではミニのネグリジェ。お客を楽しませるためか作り手が楽しむためか。なぜ彼女は突然超能力が授かったのだろう。なぜ京極という妙な男が近づいてくるのだろう。京極は原作では高校生だけどこっちは峰岸徹氏。あっちは未来人だけどこっちは金星人。高見沢の登場は40分くらいたってから。それまでは話ちっとも進まない。いつも半開きの口と、フワフワしたしゃべり方の薬師丸さん見て満足できる人はいいけど、こちとら困ります。ガチャガチャ騒がしかったり、何で?ってくらいオーバーな演技だったり、しょぼいギャグ出してきたり。剣道の試合もひどいな。主将の関くらいはまともな動きするかと思ったら・・何ですかあれは。クライマックスはもう何と書けばいいのか・・文章が浮かびませんなアホすぎて。教育テレビの幼児向け番組だってもう少しマシなんじゃ・・。由香と関の関係が恋人よりは親友寄りなのはよかったけど。だってこれで初恋ときめき路線に行かれたってねえ。ただでさえ混沌としてるのに。