ブラインド・ホライズン
公開当時興味を持ったものの見逃した作品。砂漠に男(ヴァル・キルマー)が倒れている。病院に運ばれ、そのうち目覚めるが、自分が誰だか思い出せない。断片的に記憶が戻るが、そのなかみと言うのが大統領の暗殺計画。大統領は選挙に向けて遊説中だが、こんな田舎町になど来るはずがない・・と保安官(サム・シェパード)。やがてフィアンセだと名乗るクローイ(ネーヴ・キャンベル)が現われる。男はフランクという名前で国税庁の人間だという。しかしフランクに接触してくる男、かかってくる電話、そして頭をよぎる記憶・・やっぱり何か計画されているのだ。相手は自分が記憶を失っていることに気づいていないのか。もし暗殺計画が事実なら止めなくては・・。なかなかおもしろいストーリーだが、出来はさほどいいとは言えない。DVDには特典もついているが、話をするのは製作者、編集者、脚本家ばかり。監督のコメントゼロ。普通こんなことありえない。どうも監督の作ったものが大幅に変更されたらしい。カットされ編集し直され・・おそらくストーリーもだいぶ変わったのでは?それで監督怒ったのでは?でなきゃメイキングに出てきてしゃべるはず。まあこれらは私のかってな妄想ですけど。映画では、新聞記者が副保安官の不正をあばくとか、主ストーリーには関係のないエピソードが描かれ、わかりにくくなってる。フランクが看護婦リズ(エイミー・スマート)と恋に落ちるのも?だ。記憶を失っているせいでクローイに愛情がわかないのはわかる。しかし事件が解決したらリズと町を離れる決意をしているフランクが、クローイとラブシーンに突入するのは合点がいかない。リズに対する裏切り行為じゃん。フランクはその後記憶を取り戻すけど、わからないことだらけ。彼は単なる殺し屋?FBI捜査官?クローイはFBI捜査官で、フランクを始末しようとしたけど失敗。記憶を失っていると知ると、今度は彼を利用して他の二人(暗殺はフランクを含め、三人で決行されることになっていた)をあぶり出そうとしたのだ。フランクの上司(フェイ・ダナウェイ)の正体は?彼女とクローイとの関係は?あーん、もうわからないことだらけ。こういう映画こそコメンタリー必要だけどついてない。きっとつけられなかったんだわ、編集で何とかつなげてできた映画だから。どことなく心引かれるいいムードを持った映画で、私はこういうの好きなんですけどね。