ザ・フォロイング1の1 洗脳殺人鬼の計画
これはWOWOWでやったのだが、なかなか全部は録画できず、抜けている回も。再放送を待っているけどやる気配なし。DVDが発売され、レンタルも始まったからか。見てないのがたまるばかりなので、いっそ消してしまおうかとも思ったが・・思い直して・・挑戦。元々興味を持ったのはケヴィン・ベーコンが出ているから。とうとう彼もテレビに進出ですか!!連続殺人鬼キャロルが脱獄する。来月には死刑になる・・というところだったが、彼に洗脳された看守のジョーディが手助けしたのだ。キャロル役は「バイオハザード」に出ていたジェームズ・ピュアホイ。ちょっと老けたが、ハンサムぶりは健在。それにしても変な名前だな・・アホイ。キャロルをつかまえたのはFBIのライアン(ベーコン)だが、心身共にボロボロになってやめたようで。今もそれを引きずっていて、酒浸り。例によってこういうすさんだ暮らししていても、ライアンは贅肉一つない。たぶん腹筋も割れているのだろう。さて、キャロルには多くの信奉者がいる。ファンクラブがあり、面会も多い。洗脳され、命を投げ出す者も。ライアンが気がかりに思うのは、キャロルの元妻クレアと、最後の被害者サラ。キャロルはクレアとライアンの仲を疑っている。キャロルとクレアの間にはジョーイという息子がいるが、ベビーシッターのデニースはもちろんキャロルの手先。サラの方は事件から立ち直り、医師として働いているが、キャロルにとってはし残した仕事。狙われるのは必至。ライアンはどちらの女性からも信頼されているが、体は一つしかないから、まずはクレアの方へ。案の定サラはさらわれてしまう。何かと親切にしてくれる隣人・・ゲイのカップルがやはりキャロルの手先。見張りの警官がいるのになぜ・・という謎はすぐわかる。サラのクローゼットの奥から隣りの部屋へ抜けられるようになっていたのだ。ここらへんは意外な展開でよかった。ライアンの奮闘も空しく、サラは惨殺される。ここらへんは非常に後味が悪い。サラ役マギー・グレイスは「96時間」のリーアム・ニーソンの娘役の人か。若いし大柄だし護身術習っておけばよかったのに。構成は現在と過去が入りまじり、ややわかりにくいが、滑り出しとしてはまあまあ。クレア役ナタリー・ジーはなかなかの美人。マイク役ショーン・アシュモアの、「間違ってるなら正してください」という謙虚さに胸キュン。
ザ・フォロイング1の2 血の第2章
キャロルをつかまえるのには成功したものの、サラは救えず、ジョーイは行方不明。デニースには二年も前から子守をしてもらっている・・と、クレアはいまだに信じられない様子。看守のジョーディは大学の女子寮で三人殺す。今回はライアンの他にデニースの回想も入る。回想だらけでごちゃごちゃわかりにくいだけでなく、時間稼ぎのようにも見える。ジェイコブとポールがゲイというのは見せかけ。少なくともジェイコブはデニース・・本名エマと恋人どうし。ポールは子供が嫌いなので、ジョーイなんかすぐ始末したいし、生意気なエマが主導権取るのが気に入らない。で、このエマがどうやってキャロルに洗脳され、手先になったのかの回想が入るわけ。彼女はある時、長年自分を押さえつけてきた母親を殺すんだけど、この母親シャロンをやっているのは「ヒドゥン2」のヒロイン、ケイト・ホッジらしい。何年もかけてクレアやサラに信頼されるなど用意周到だが、行動を起こしてからはやることがない。上から・・つまりキャロルからの指示が来るのか・・横から・・つまり信奉者どうしの連携があるのかはっきりしない。エマとジェイコブはしきりにイチャイチャするし、ポールはそれを見てイラつくしで、見ていてうんざりさせられる。さて、FBIではライアンを捜査からはずしたいのだが、キャロルが彼をご指名なので、そうもいかない。捜査の指揮を取るパーカーは有能だが、どことなくキャロルの手先っぽい雰囲気も。「メンタリスト」と同じで、どこに裏切り者がいるかわからない、誰も信じられない・・というムードを出したいのだろう。エマが以前住んでいた家で、ライアンはポーのかぶりものをした男に襲われる。なかみはジョーディかな?と思ったが、エマはリックと言っていたな。1話では大学教授だったキャロルがポーに心酔して書いた「ゴシックの海」が批評家に酷評され、その後おかしな方向へ行ったと説明されていた。今回もポーのかぶりものが三つほどあって、ライアンはおもちゃだからと油断していたら、そのうちの一つがむくむく動き出して。ここは「ソウ」みたいでびっくりしたな。でもこんなふうに連続殺人鬼を生み出す原因になった・・みたいな描き方されたのでは、ポーも迷惑なんじゃないの?
ザ・フォロイング1の3 ポーの仮面
ポーの格好をした男・・リックが公衆の面前で男性を焼き殺す。彼フェローズは書評家で、以前キャロルの著作を酷評した男。リックは次にキャロルのいた大学の学部長を刺し殺す。彼はキャロルの本が失敗すると、終身在職権を取り下げたらしい。これにライアンを加えた三人が、キャロルのキャリアを崩壊させた張本人ということになるらしい。何だかんだ言っても結局キャロルも普通の人間と言うこと。自分をこんな目に会わせたやつらに復讐してやるという、誠に人間的な感情。そこには超越したところも非凡なところもない。でも本人は自分は特別だと思っている。リックの身元は簡単にわかる。家へ行ってみると、別居中の妻マギーが隠れていた。彼女は以前リックに腹を刺されたことがあり、ひどくおびえている。パーカーは彼女に同情するが、後でとんでもないことがわかる。何とマギーもエマ達の仲間。リックとはグル。警護していたトロイは殺され、すぐそばで待機していたライアン達もリックは倒したものの、マギーには逃げられてしまう。パーカーはだまされたと悔やむが、ライアンには他人事には思えない。彼がキャロルと親しくなった頃の回想が何度か挿入される。若い女性の連続殺人に関し、キャロルに知恵を借りるつもりだった。ハンサムで人あたりのいい彼が当の殺人鬼だとは夢にも思わず、人柄に魅了されたほど。ここらへんはレクターとグレアムの関係をほうふつとさせる。それにしてもマギーの件では本当に誰も信用できないのだと痛感させられた。ただ、こういうことはあまりくり返してしまうと、何でもありになってしまい、話が成り立たなくなる。あの人もフォロワーだった、この人もフォロワーだったでは能がない。トロイは落ち着いた信頼できるタイプだったので、退場は残念。一方エマ達の方は険悪な雰囲気に。ポールはとうとう町へ出かけ、女性を誘拐して来る。また、ジェイコブにはエマに秘密(ゲイは見せかけだけのはずなのに、肉体関係を持ったこと)をばらすぞと言い出す。ポールがわざとトラブルを起こすのは、自分が軽んじられているのががまんできないからだ。まあ確かにエマがジェイコブといちゃつくのは、半分はポールに見せつけるためだとしか思えない。ジェイコブが休戦を申し出てもはねつけるし、嫌な女だ。冒頭の大道芸人っぽいシーンはよかった。
ザ・フォロイング1の4 狂える愛
もうシーズン2の放映も終わりだってのにこんなところでぐずぐずしている私。最初この設定を知った時、そんなに長く引き延ばすような内容には思えなかった。元FBI捜査官と殺人鬼との死闘・・15話で内容濃く終わらせることは可能で。「2」だ「3」だと欲張れば必ず内容が薄くなり、引き延ばし感が出てくる。他のシリーズだとレッド・ジョンの正体は・・とか、リズとレッドの本当の関係はと言ったメインテーマがあり、それとは別に個々の事件が起きる。だから広がりが出るけど、こっちは毎回せっぱつまったライアンやクレア見せられる。演じている方も毎回極限状態なんて気が滅入るだろうが、こっちだって重苦しいのばっかは嫌。それを補おうとでも言うのか、やたらめったら回想シーンが挟まれる。でも気晴らしになるどころか停滞感がつのるだけ。3話まで書いてその後ほったらかしておいたのは、見ていてもイライラするだけだから。と言ってベーコンやピュアホイは好きなので途中でやめるわけにもいかない。見始めた以上は最後まで行かなくちゃ。まあとにかく一本の映画だったらどんなによかったか・・。さてライアンには妹ジェニーがいる。最初は彼の妻か同棲相手だと思ってた。やたらべたべたしてるから。そのジェニーがマギーにとらわれ、ライアンに電話が来る。一人で来いと言われるけど、パーカーに内緒でマイクも同行。同僚のトロイが殺されたので復讐に燃えているようだ。ライアンはマギーに、体中に磁石を付けられる。ペースメーカーを誤作動させてやれということらしいが、何でこんな手間をかけるのか。本当に一人かどうか確かめてもいなかったし、自信持ちすぎ。ライアンは大ピンチだけど、心のどこかではマイクがいると安心していたはず。でもそのマイク、現われるまでずいぶん時間がかかっていて・・何をしていたんだ?結局彼はマギーを撃ち殺すけど、ライアンに駆け寄る彼に「その前にもう二、三発マギーに撃ち込め!これ以上ないくらい殺せ!」と思ったのは私だけ?絶対ゾンビみたいに起き上がると思ったんだけど。一方ジェイコブ、ポール、エマの三バカトリオ。ポールが拉致してきた女性をめぐってごたごた。見ていてうんざりする。
ザ・フォロイング1の5 包囲網
今回は(今回も)見ていても停滞感がつのる。三バカトリオと書いたが、くっついたり離れたり。結局一人になるのが嫌なのだ。誰かとつるんでいたい。ゲイのはずのポールがエマといちゃついたり、あげくの果ては三人で。とらわれの身のジョーイがまた、子供のせいもあるけど何を信じていいのかわからずふらふら。こっそり抜け出したまではよかったが、森の中で老人に会ったばっかりに。彼の妻はジョーイを見て、すぐテレビでやっていた子供だと気づく。後から現われた女(エマ)もそうだ。警察に通報するが、ポールに殺されてしまう。ジョーイのせいではないけれど、抜け出さなければ二人は死なずにすんだ。夫婦も電話なんかせず、すぐ車に乗って逃げればよかったのだ。あのまま誘拐犯が何もしないとでも思っていたのか。クレアはクレアで警備をまいてチャーリーという男のところへ。ジョーイのことを持ち出されると後先考えず行動する。警備している方もたまったもんじゃない。何かあれば自分達の責任にされるし。ライアンはやっとジョーイがとらわれているとおぼしき家を見つける。でも応援が来るのを待たずひょこひょこ動き回る。そのせいでハンクという男に気づかれ、ロペス巡査が撃たれて死ぬ。とにかくライアン、クレア、ジョーイが死なないのはわかってる。そのまわりの者はばたばた死ぬ。増殖するのはフォロワーだけではない。毎回たくさんの遺族も発生する。キャロルは弁護士のウォーレンを呼び出す。貸しがあるようなこと言っていたけど・・。回想によると、彼女は彼の弁護で大いに名を売ったが、旗色が悪くなるとあっさりキャロルを見捨てたらしい。「ジャッジメント/推定有罪」もそうだったけど、弁護士の中には大丈夫任せてと言っておきながら、途中で手を引くのがいる。ビジネスライクと言うか、冷たいと言うか。あの時のウォーレンも明るくあっさり。キャロルじゃなくても腹が立つ。ウォーレンがキャロルのメッセージを発表したことで、他のフォロワー達が動き出す。ハンクとかチャーリーとか。ハンクはエマ達を連れていく役目だけど、家を引き払うのにいやに手間取っていて、ここらへんはおかしい。
ザ・フォロイング1の6 招かれた訪問者
前回はライアンがハンクを倒し、ジョーイを見つけたものの、ポールに銃を突きつけられて絶体絶命というところで終わり。今回は・・終わってもほとんど進展していない。ミーガンが保護されたくらいか。あとポールが撃たれて重傷とか。とらわれの身のライアンはエマ達の会話に耳を傾ける。この三人の関係は危なっかしい。リーダーシップを取りたい者、流されてばっかの者、愛と憎しみ、嫉妬。チャンスはきっとある・・と、辛抱強く待つ。一方クレアはチャーリーが二年間も自分を監視していたと知って驚く。寝ているところまでカメラでうつされて・・これじゃ「ブラックリスト」だ。チャーリーは内向的で薄気味悪い男だが、監視しているうちにクレアを好きになってしまったらしい。だから彼女が逃げ出そうとしたりすると困っちゃうわけ。彼女をキャロルの元へ連れていくのが彼の任務だから、殺すわけにもいかない。FBI達が到着したものの、ライアン、ジョーイ、ミーガンがつかまっているせいで手が出せず、こう着状態。時々パーカーの思念がさまよい出す。過去にキャロルと何かあったのか・・なんて最初は思えた彼女だが、違ったようだ。まだあまりはっきりしないけど、彼女の両親はコミューンみたいなところにいるらしい。最初は実父か義父に性的虐待を受けているのかと思わせたが、この男は集団のリーダーか教祖らしい。母親に助けを求めたのに、逆にスケベ男のところへ連れていかれた。大人になって久しぶりに両親を訪ねた時も、二人はあやまるどころか、おまえのせいで立場が悪くなったと非難する始末。彼女は両親を許すと言っていたけど・・けじめをつけたかったんだろうけど、だからと言って心の傷が癒えたわけでもない。そんな辛い過去を思い出したのも、エマが母親に押さえつけられたせいでこんなことをしでかしたのだとわかるから。彼女も心に傷を負っている、良心に訴えれば何とか・・いやいや、そんなの無理ですってば。ライアン達は助かったものの、またしてもエマはジョーイを連れて逃走。何しろ女巡査は裏切るわ、SWATはフォロワーに入れ替わってるわで、もうメチャクチャ。ここぞという時に実はフォロワーでしたとなるのは卑怯。
ザ・フォロイング1の7 檻を開ける鍵
何だかよくわからんがキャロルは別の刑務所に移送されることになる。この機会を利用して彼が逃亡するってのは見え見え。刑務所の所長の娘ディナが誘拐され、協力しなければ娘の命はないと脅されていたのだ。それにウォーレンも協力。とは言え、FBIや護送スタッフをどうやってだましたのか今いち不明。監視カメラの映像をすり替えたってことしかわからず、何となくごまかされた気分。キャロルの脱獄成功は二度目である。ジェイコブやポールを置いてジョーイを連れ出したエマは、ボーという男の元へ。このボーがディナを誘拐したらしい。ジョーイは監禁されている彼女を見て、逃がしてあげようとするが、チャーリーに阻止されてしまう。エマはディナのことは知らないらしい。よくわからないが、ここでクレアとジョーイを会わせ、そのままキャロルの元へ連れていくことになっていたのだろう。クレアには逃げられてしまったけれど。ジョーイに、あの女の人を助けてあげるよう頼まれたチャーリーは、ボーを殺したらしい。たぶん彼はディナを殺すよう言われていて、チャーリーと争いになったのだろう。どうも・・次から次へと人が殺されるので見ていてうんざりする。たくさん殺せばショッキングだとなって、視聴率が上がるとでも考えているのか。ジョーイ君、君がお願いしたせいでまた人が死んだぞ。キャロルは自由の身になってもうウォーレンは用ずみだとばかりに殺してしまう。まあウォーレンもこんな危ない橋を渡っていて末はどうなるかわかっていただろうに、何の用心もしていない。会話を録音するとか、自分の安全のための保険かけとく頭もない。銃も護身用スプレーも何にもなし。みすみす殺される。さらに遠くへの脱出を助けるのがルイーズとデヴィッド。ここでまた警備員か何かを殺す。駆けつけたライアンと対峙するけど、キャロルは彼を殺さない。ライアンがいなくちゃ事件を起こす意味がないから。ラスト・・キャロルがとある館に到着。フォロワー達がうじゃうじゃ出てくる。一方クレアは保護下に置かれるため移送される。ジョーイに会えないことで絶望し、ライアンにいら立つ。
ザ・フォロイング1の8 漆黒なる快感
さて、失態続きのFBI、てこ入れのためにやってきたのがドノヴァンという男。当然のことながらライアンの存在が煙たい。と言ってつかまえたデヴィッドが要求するのはライアン。でもすぐ毒を飲んで自殺。キャロルはやっと会えたジョーイに取り入ろうとするが、なかなか打ち解けてくれない。館を準備し、フォロワー達を集めたのはネルソンという保安官。彼はキャロルの最初の教え子らしい。また、キャロルがやったとされる殺人のうち二件は彼がやったものらしい。罪をかぶってくれたことを感謝している。キャロルはクレアの居場所を探るためマイクを誘拐させる。痛めつけるが口を割らない。ライアンとパーカーが駆けつけて重傷の彼を病院へ運び込む。任務に失敗したネルソンやルイーズ。チャーリーはクレアに逃げられたのに続いてのミスなので、自らキャロルに殺してもらうことを願い出る。チャーリー役トム・リピンスキーはこれで出番終わりか。彼は他の連中とは違い、共感できると言うか気の毒と言うか。エマやジェイコブ、ポールには嫌悪感を感じるが彼にはそういうのはなし。今後重要なキャラになりそうなのがネルソン。作り手によれば、今までは彼が一番だったのにキャロルが来たことで二番手に。当然おもしろくなくてそのうち闘争が始まるみたいな・・。このネルソンを演じているのがウォーレン・コール。「ミディアム」で見た時から気になってた人なので、彼が出てくれてうれしい。だって見ていても全然おもしろくないんだもん。出てる人みんな不幸。若い頃と今とはヘアスタイルをちょっと変えていて。前髪垂らすだけでだいぶ感じが変わる。チャーリーの死でキャロルもルイーズもネルソンも興奮気味。ルイーズとネルソンは前々から関係があるようだ。SM趣味と言うか。ネルソンの二重性が興味深い。エマの方はスキあらばキャロルを誘惑しようとあの手この手。やれやれチャーリー・・アンタこんなやつらのために命捧げたんですぜ。その頃ライアンとパーカーはマイクの病室に。マイクは過去の仕事柄クレアの行方を突き止めようと思えばできるようで、その点ではキャロルの読みは当たっていたのよ。
ザ・フォロイング1の9 愛の鋭利
ポールを連れたジェイコブが隠れていたのは・・たぶん自分ちの別荘。そこへやってきたのが母親。自宅は警察やらマスコミやらで落ち着かない。それで一時的に避難しようと・・と言うか、ジェイコブの立ち回り先としてここはマークされていなかったのか。連絡があるのでは・・と、母親は監視されていなかったのか。元看護師の母親はポールが敗血症を起こしていると告げるが、ジェイコブは例によって何も決断できない。ここで母親が警察に通報していれば、ジェイコブはポールを殺さずにすんだ。回想がいろいろ入って、人を殺すことが信頼のあかしだの、自分を認めさせる手段だのと、ばかばかしい論理がくり返される。縛られて転がされている人間を前にして全く何をやってるんだ。何を考えているんだ。ホント見ていて腹が立つ。このシリーズは最初は視聴人口も多かったが、シーズン2の最終回にはかなり少なくなっていたようで。そりゃそうだろう。不快なだけだもの。結局母親は何もしなかったな。警察に差し出せば少なくともジェイコブは殺人犯にはならずにすんだろうに。殺してくれと頼んだのはポールだけど、他人の命を大事にしない者は自分の命も大事にしない。今回動き回るのはアマンダというフォロワー。夫と浮気相手の女を殺し、バラバラにして始末した過去がある。キャロルの指令で彼女はクレア・マシューズという名前の女性を殺して回る。同姓同名というだけで無関係な女性達が次々に犠牲になってると知ったら、クレアはきっと姿を現わす。ドノヴァンはテレビは見せないと言ってたけど、甘い!クレアが勝手な行動取るのは証明ずみ。大学のパーティに出ているクレアを保護しようと急行するライアン達。なぜまず音楽を止めないのか。その後みんなでぐるりと取り囲んでマスクをはずしてもらうとか。喧騒の中で捜すからまたまた犠牲者が出ることになる。何とかルイーズを射殺し、クレアを確保。アマンダもつかまえる。一方館では一夜を過ごしただけでもうエマが恋人気取り。キャロルだって私の魅力にイチコロってか?そんな二人を冷めた目で見ているのがネルソン。じっと観察して弱点とか力関係とか頭の中で計算しているんでしょうなあ。
ザ・フォロイング1の10 死の大渦
ジェイコブはポールの悪夢をよく見る。ポールはジェイコブの心の声でもある。自分達を見捨てて逃げたエマのことが許せない。その怒りがポールの形を取って現われる。キャロルにはエマと話せと言われる。許すよう言われる。で、お定まりの流れ・・イチャイチャモードになるのかと思ったら・・途中でやめましたな。もう今までの自分とは違うということらしい。ポールを殺したことで成長したらしい。間違った方向へ成長しちゃったけど。ところでポールの死体はどうしたのかな。あたしゃあのまま別荘に置いてきたのではと思ったけど。だとすればニュースになるはずだが。クレアが保護されていたモーテルは、いとも簡単に発見される。いともあっさり侵入される。みんな何もできずに殺される。何でみんな防弾チョッキ着ないのだろう。何でドアの前で銃を構えて待ってるのだろう。威力のある銃でドア越しに撃たれればひとたまりもないってわかってるはずなのに。何で脇にいないのか。ライアンはFBI時代の友人タイソンのところへクレアを連れていく。ここなら絶対安心・・て、のん気すぎる。カーテンのすき間が気になる。車はちゃんと隠したか?パニックルームみたいなものはないのか。クレアは知らないうちに発信器を付けられていた。衣類を調べなかったのね。襲ってきたのは三人。ネルソンはキャロルに命令された時断った。でも無理に行かされた。命令すれば何でも従うと思っているのが腹立たしい。自分は保安官だから、こちらにかかりきりというわけにはいかないのに。銃撃戦でタイソンが撃たれ、そばに付いているようライアンに言われたのに、クレアはひょこひょこ出ていく。ジョーイのことを持ち出され、またしても勝手な行動を取る。ライアンを振り切り、ネルソン達と去る。いや~もう笑っちゃいました。これじゃあ堂々めぐり。ライアンも捜査権がDCに移ったのを機に、手を引けばよかったのよ。しばらく他の連中に任せればいいのよ。私がいつも不思議に思うのは、キャロルがフォロワー達と面会する回想シーン。彼の面会履歴を調べりゃエマもジェイコブもチャーリーもネルソンもアマンダもみんな来ていたとわかる。ライアンの隣りに住んでいて、一時は恋人で、今も関係があるモリーのことだって・・。
ザ・フォロイング1の11 鞭と悔恨
ライアンは酒浸り。キャロルからはしつこく電話がかかってくる。一人じゃつまんないからだ。モリーは看護師らしい。それも死の天使。何人始末したかわからないほど。あの~だからそういうの調べれば必ず引っかかってくると思うんですけど。エマやジェイコブ達のことを考えれば、数年かけて信頼関係を築いているとしても、いちおうはモリーのこと疑ってかかるべきでしょ?クレアの場合はチャーリーだったけど、ライアンの方はモリーが監視。隠しカメラ付けてイチャイチャまで撮影。それらすべてをキャロルが見る。で、ネルソン達はいつになったらキャロルが行動を起こすのかといらつくわけ。他のフォロワー達だって不満持ってる。なだめ、まとめ・・それらの苦労をキャロルは全く解しない。脱走後の彼がやったことと言えば、妻と息子を連れてこさせたことだけ。みんなのためと言いつつ、教団を利用しているだけ。さて、フォロワーを集めるためのサイトがあって、たどっていくとSMクラブ”鞭と悔恨”へ。フォロワーの一人ヴィンスはサーバーを借りたり荷物を置かせてもらったり。で、ライアン達はヴィンスのなじみの女ケイトを利用してクレアの行方を突き止めようとする。引きこもっていたライアンを連れ出したのはパーカー。空しさを感じているのは彼女も同じだが、酒に逃げたりしない。それにしてもヴィンスが荷物を取りに来て、ケイトを連れ出そうとした時のライアンの仕打ちはひどすぎる。クレアのためなら彼女なんかどうでもいいと思ってるのか。最終的には使われていない武器庫にたどり着く。後でわかるが、ここはフォロワー達の訓練所でもあった。ケイトは何とか殺されずにすんだが、何度も合言葉で助けを求めたのに・・と、怒り狂う。この先彼女がヴィンスとの関わりで罪に問われたら、協力したのに見捨てられ、死ぬような思いをしたとライアンを訴えてやるといい。ヴィンスは結局逃亡。中を調べていた隊員は人が監禁されているのにびっくりし、あわてて助けようとする。で、殺される。ホントバカだねえ。一方クレアはやっとジョーイと会えたけど、ここまで来るのに死体の山。たぶん死体置き場はパンク状態。見舞金とか保険金とかも莫大。今の時代人が死んでハイ、終わりってことはないからね。
ザ・フォロイング1の12 忌まわしい落下
だいぶ間があいてしまった。今回はライアンの意外な過去が明らかになる。武器庫が見つかったけれど、ライアンにはこれがキャロルと結びつくとは思えない。訓練の様子などいろんな証拠が残されていて、浮かび上がったのはモンローという男。武装組織のリーダーで、ライアンは知らなかったけれどFBIもCIAも追っていたようで。後でモンローを見つけるが、すぐ殺されてしまう。彼の線から自分の隠れ家が見つかるのを恐れ、キャロルが先手を打ったのだ。ネルソンはモンローの始末に反対するが、無視される。そんなこんなでキャロル達とライアン達はモンローの隠れ家で鉢合わせすることに。喜んだのはキャロル。何しろ彼はライアンを主人公に小説を書いているが、行き詰まっているのだ。今いちライアンの心理がつかめない。で、マイクを人質に取って、ライアンの父親の死について根掘り葉掘り聞く。警官だった父が強盗に殺されたのは17歳の時。彼は車の中で待っていた。銃声を聞いて外に出ると、店から飛び出してきた犯人と鉢合わせ。店に入ると父親のまわりは血の海。死んでいく父親を前に彼は何もできない。犯人はその後クスリの過剰摂取で死亡。強盗で得た金でクスリを買ったのだ。”死が自分に火をつける”という点で、ライアンとは共通点があった・・と、キャロルは喜ぶ。お定まりの”君と私は似た者どうしだ”。しかしライアンにはキャロルに話さなかった部分があった。あの時彼は犯人の顔をしっかり覚えていた。その後捜し出し、銃を突きつけて脅し、クスリを打つよう強要した。つまり彼は犯人を殺したのだ。ここは意外だった。今回印象的だったのは、ネルソンがクレアに話した言葉。彼がキャロルに協力したのは、自分のような人間も安全に暮らせるところが欲しかったから。まわりが異常な人間ばかりなら、自分がその中にいても目立たずにすむ。サディストだろうが殺人鬼だろうが誰も気にしない。そういう意味を含んでいるんだけど、クレアは彼の裏の顔はほとんど知らないから、何も気づかない。保安官だし、まともそうに見えると思っている。
ザ・フォロイング1の13 崩壊の影
今回は・・と言うか、今回もジョーイがあっちの手に落ちたりこっちへ連れ戻されたりと忙しい。まるでボールのようにやり取りされる。見ているこっちはハラハラなんかしない。またやってるぞ・・って感じ。キャロルにとってうまくいかないことばかりが続く。モンローを始末したものの、そのせいでネルソンの地元にFBIがやってくる。彼はマイクが復帰したことは知らず、すぐ気づかれてしまう。逃げた彼はキャロルに行動を起こすよう迫るが、彼は動かない。見ている我々にも彼が何を考えているのかわからない。ついでに作り手にもわかっているかどうか怪しいものだ。キャロルを見限ったネルソンは、ジョーイを連れて逃走。クレアは連れ戻しに出かけるジェイコブに、見つけてもここへは戻さないよう頼んだりする。辛い決断だ。ライアンはフォロワー達にゆさぶりをかけようと、テレビで勝手に声明を出す。名乗り出れば罪は問わないとか。ネルソンは再びつかまるが、ジョーイと引き換えに自分を自由にするよう要求。承知したふりをしてジョーイのところへ向かうライアン達をジェイコブ達が見ていて。何だかんだあって、ネルソンはジェイコブ達に撃たれて死亡。ここ何回か私の興味を繋いでいたウォーレン・コール・・残念ながら退場です。一見真面目そうな、それでいて異常なネルソン。ライアンと取引するところでは小さく口笛を吹いていて、余裕たっぷり。キャロルなんかよりよっぽど魅力的。さて、ジョーイは何とか保護できて、ライアンも一安心。でもクレアのことが心配で。そのクレアは、キャロルとよりを戻すフリをして近づき、スキを見てナイフで刺す。あらま・・アンタそんな小さいナイフじゃだめですってば。それにどこを狙ってるんじゃい。行動を起こすのも早すぎる。キャロルが寝入ったところとか、そういう時でないと。首とか心臓狙わなきゃだめだってば。ジョーイを連れ戻すことができず落ち込んでいるジェイコブのところへエマが来て、何があったのとしつこい。この女よっぽどヒマらしい。キャロルになれなれしくするが、冷たくされるといかにもショック受けたような顔をする。キャロルがだめだと今度はジェイコブ。相手の気持ち考えない勘違い女。
ザ・フォロイング1の14 早すぎた埋葬
今回やっとフォロワー達が行動を起こすらしい。キャロルは酒ばっかり飲んでるし、鎮痛剤も。そのせいかやたらハイになってる。クレアに刺されたのに・・ろくな手当てしてないのに、なぜか感染症も起こさず生き延びる。クレアは刺す前にナイフにホコリやサビやドロやありとあらゆる汚いものをくっつけとく知恵もないのか。後でまた今度はフォークで刺すけど効果なし。そろそろこの隠れ家もやばい・・となって、キャロル達は別の家へ。ライアン達が踏み込んだ時には誰もいない。と言うか一人首を吊ってぶら下がっていたけど、自分の役目がそれって情けなさすぎる。絶対あれは芝居で、パッと目を開けてそばに来た者を殺し始めると思ったけどそのまんま。絶対どこかに爆弾仕かけてあって、爆発で犠牲者が出る・・と思ったけど何も起こらない。長い年月・・周到な計画って何だったのよ。付近の住民が避難しているコミュニティセンターで騒ぎを起こすというのがフォロワーの任務?そうやって警察やFBIの目を引きつけておいて、その間に自分はクレアを連れて逃げる。いちおうライアンがあとを追ってこれるようにはしてある。小説の最終章のために・・。う~ん、だからキャロルは自分のことしか考えてないのよ。自分は二流小説家じゃないッ!それを証明したい。フォロワー達はキャロルが自分達のこと考えてくれていると思っているけど、それって自分達がそう思いたいってだけの話。ジェイコブは今になっても迷っている。他の者はキャロルのためなら死んでもいいと思っているけど、自分は死ぬのは嫌だから逃げる。でも一人では嫌だからエマにも一緒に逃げてくれるよう頼む。で、彼女に殺される。全く何というバカな男なんだろう。何回もあったチャンスを今回も無駄にした。で、もう次のチャンスは来ない。彼が変われなかったように、エマも変わることはないのだ。それに気づかない。今回また彼女は警官二人を撃ち殺した。それを目の前で見ていて何で彼女が変われると思えるのか。パーカーはフォロワー達に拉致され、生き埋めにされてしまう。この前の大学のシーンもそうだったけど、今回のコミュニティセンターも人でごった返している。誰がフォロワーなのか区別がつかない。うまくいかないことは目に見えてる。
ザ・フォロイング1の15 灯台
やっと最終話だ。1を終わらせて2を見ないと、3が始まっちゃう。全15話なのがせめてもの救い。3で終わりらしいので助かる(←?)。クレアが目を覚ますと、灯台のそば。キャロルがぐずぐずしているのはライアンが来るのを待っているから。自分がクレアを殺すところを目撃してもらわなきゃならない。ライアンやマイクの必死の捜索も空しく、パーカーは死亡。どうも後味が悪いなあ。ライアンは怒りのあまり、パーカーを埋めたアレックスを射殺。これってあとを引きそう。また、一人で来いというキャロルの指示なので、マイクを置き去りにする。これらいくつかのライアンの行動のせいで、マイクの心は傷つく。以前ネルソン達にボコボコにされ、体が傷ついたが、恐怖で心も傷ついた。それでも懸命に心の均衡を保とうとがんばってる。それなのに・・。まあこのライアンへの不信感はシーズン2でも続くってことなんですかね。2への目配せはあちこちに。パーカーの妹のこととか。さて、彼女の死で見ている者のテンションは下がるけど、作り手は灯台でのクライマックスを見てよ・・と、自信満々。あのねえ、何が起ころうとキャロルは生き延びるってのはわかってるんだからドキドキもハラハラもしませんてば。パーカーの件でハラハラして損しちゃったってみんな思ってるはず。ラスト・・いちおうキャロルは死に、事件は解決となってライアンはクレアを自分のアパートに連れ帰る。で、一時関係のあったモリーに刺され、クレアも刺され、この続きは2で・・となる。たぶんモリーは合鍵持ってる。監視カメラだっていまだについてるかも。ベッドをうつすようになっていて、キャロルは二人のイチャイチャをパソコンで見る。ライアンは決して清廉な日々を送っているわけではない。テキトーにアソんでいる。クレアのことは愛しているけど、結婚するには障害があるし、気をまぎらわせるためには仕方ないじゃんて感じ。それでいてクレアの方は適当な相手見つけて気晴らしなんてありえない。ジョーイがいるし、ライアン一筋でなければならない。これって不公平。それにしても結局キャロルは何をするつもりだったのかな。作り手にもはっきりしたものは何もなかったのではと思うのは私だけ?