ヒットマン(2023)
ゲイリー(グレン・パウエル)は大学で心理学と哲学を教えている。離婚して今は独身、二匹の猫と暮らす。電子工作が得意で、ニューオーリンズ警察に協力している。囮捜査の際の盗聴や盗撮を担当。警官が殺し屋に扮して依頼人に会う。「殺して欲しい」という言葉と、金の支払いが逮捕の条件のようだ。ところが殺し屋役のジャスパー(オースティン・アメリオ)が少年への暴力で休職に。ゲイリーが急遽代理を務めるはめに。どういう流れかはわかっている。あとは臨機応変にリラックスしてやるだけだ。ところが予想外にうまくできちゃって・・。ジャスパーよりもずっとうまく。地味でさえない、誰の印象にも残らない男だったのが、別の人間になれちゃう。髪型を変えてみたり目の色を変えてみたり服装も。裁判の時は証言を。有罪のこともあれば無罪になってしまうことも。実際の犯罪が起きる前に逮捕するわけだから、有罪になったとしても・・。ああやって顔を覚えられて、後で復讐とかされるおそれはないの?ある日マディソン(アドリア・アルホナ)という女性が夫を殺して欲しいと言ってくる。しかし殺し屋ロンに扮したゲイリーは彼女を止める。二人は恋に落ち、イチャイチャの連続。お互いのことは聞かないとかいろいろ決めてもやはり好きになった相手のことは知りたい。そのうち外へ出かけましょうとなって、そうなると偶然マディソンの夫レイに出くわしたりする。なるほど気の荒い、暴力ふるいそうなクズ男だ。レイはマイクと名乗って妻と彼氏(ゲイリーのこと)の殺しを依頼してきたりする。もちろん契約の場に現われたゲイリーを見てびっくりし、逃げ出すけど。そのレイが殺される。しかもマディソンに会ってただすと、殺したのは自分だと言う。しかもゲイリーの正体を知ると、ウソをついてたのとか、出てって!となる。まずいことに生命保険金のことで警察はマディソンを疑い始めた。そっちの方を何とか切り抜けると、今度はジャスパーが脅し始めた。彼は二人の関係に気づいている。ゲイリーがいなくなれば元の地位に戻れるし、黙っている代わりに例の保険金も手に入れたい。その彼が昏倒。どうやらマディソンが彼のビールに薬を盛ったらしい。どうも彼女、後先考えず行動しちゃうみたい。最後は結婚し、子供も二人できてハッピーエンド。でもどうなんだろ。例えば子供のためならマディソンはためらわずゲイリー始末しそうなタイプに思えるんだけど。常に警戒が必要なタイプに思えるんだけど。ラストではマディソンの影響で犬派になってたゲイリー。猫はどうしちゃったんだろ。