ノーカントリー
私はアカデミー賞とったような名作映画はあまり見ないけど、この妙なヘアスタイルの殺し屋キャラにはちょっと興味があった。見た理由はそれだけ。猟をしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、麻薬の取引現場に遭遇。何人も死んでいて、車には大量の麻薬。少し離れたところで死んでいた男のカバンには200万ドル。モスはカバンを奪い、そのせいでシガー(ハビエル・バルデム)という殺し屋に追われるはめに。シガーには独自のルールがあって、取引とかそういうのは通じない。あまりにも異常なので、彼を雇う者がいるとは思えないが。次々に人を殺し、雇い主も殺しちゃったのかな?こんなやり方していたのでは報酬も受け取れないのでは?モスの方はベトナムに二回も行っていて、サバイバル技術とか度胸があって、かなりの抵抗見せる。妻ジーンを母親のところへ行かせ、自分はあちこちモーテルを泊まり歩く。途中で金の中に発信機があるのを見つけると、武器を構えて待ち伏せするなど強気。保安官役がトミー・リー・ジョーンズだが、あまり活躍しない。現代の犯罪についていけないと言うか、なるべく動かずやり過ごす。いつものような熱血漢ぶりはどこにもなし。その分モスががんばるけど、彼が金をネコババしたせいで無関係な人々が次々に殺されていくので、応援も共感もできない。家族に危険が迫ることくらい予想つくはずだが、呆れるほど楽観的。途中ウェルズ(ウッディ・ハレルソン)という賞金稼ぎが出てくる。頭のいい男で、カバンのありかを突き止めるが、シガーにあっさり殺される。この頃になると、シガーの目的は金を取り戻すことではなく、モスになっている。結局モスを殺し、金を奪ったのは別の殺し屋達か?義母も殺されたようで。葬式から帰ってきたジーンの前にシガーが現われるけど、彼女は殺されたの?終わり頃になると何が何だかよくわからなくなってくる。保安官が元保安官訪ねたり、妻に夢の話したり、何でこういうシーン入るのかね。意外だったのはシガーが死なないこと。あたしゃてっきり保安官が彼を倒すのだと思っていたもんで。それにしてもハビエルは何で助演男優賞なんだろう。彼が助演なら主演は誰?保安官?