花嫁はエイリアン

花嫁はエイリアン

こういう「ほんのりお色気映画」っていいと思うんだけど。実家に中古ビデオがあるけど、最初見た時は意味のわからないギャグもあった。でも最近「午後のロードショー」でやったのを見た時には「?」の部分はなかったな。うまく訳してあるのかカットしてあるのか。妻に死なれ研究一筋の科学者スティーヴ。実験で放射した電波がある星に到達。おかげでその星は重力が三倍になって滅亡の危機。元に戻すためにはもう一度放射してもらわないと。重大な任務をおびて宇宙の果てからはるばるやってきたのがセレステ。ソノ気に(仕事する気ってことヨ)なるためには結婚してくれないと・・いいわ結婚してあげる。ところで結婚って何?スティーヴ役のダン・エイクロイドは「ブルース・ブラザース」の頃とくらべて爆発的に太り始めたって感じ。モジャ胸毛、せり出しおなか(うげー)。セレステ役キム・ベイシンガーはあんまり変わんないよな。他にスティーヴの弟役でジョン・ロヴィッツ(いつもこんな役ばっか)、スティーヴの娘ジェシーのボーイフレンドがセス・グリーン、友達がジュリエット・ルイス。この映画のいいところは、変にひねらずわかりやすく笑わせてくれるところ。セレステは何かわからないことがあるとバッグにひそんでいる目玉オヤジ・・じゃない目玉ババアに聞く。するとその単語の意味とかをそこらへんをスクリーン代わりにしてうつしてくれるのだ。例えば「キス」だと古今の映画の甘いラブシーンがうつる。それならまだいいが、ハーシーのチョコレートなんて出てくる(テレビではカットされていたようだが)。外国の首脳による儀礼的なもの、果ては吸血鬼がかみつくシーンなんて出てきてセレステはそれを全部マネするのだ。そこが笑える。朝食を作るのに食堂のメニューにある料理を全部作ってしまう。テーブルの上には料理がぎっしりでスティーヴもジェシーも呆然。ついでにワン公の前にも料理がずらり。そこが笑える。男性向け雑誌で勉強して(?)スティーヴを悩殺。髪や下着が風になびくが、まるで隣りの部屋から扇風機で風を送っているよう。セクシーシーンなのに笑える。白い花嫁衣裳姿のキムは息をのむほど美しい。いやとにかくスティーヴじゃなくたって男は全員メロメロになりますわな。その美しさとスタイルを今でも保持しているキムには脱帽。同じ女性として尊敬いたします。たわいのない内容だけどとても楽しい映画です。