私がウォシャウスキー

私がウォシャウスキー

ランディ・エデルマンの軽快なメロディーがいい。「ハワイ5-0」のテーマ曲にちょっと似ている。同じ頃レンタルした「潮風のいたずら」も彼だな。覚えやすくて明るくて気持ちがいい。あとはヒロイン、キャスリーン・ターナーの魅力全開・・と。それで終わりかな。あッ、ジェイ・O・サンダースもよかったけど。ストーリーはあるようなないような。ああいう感じで事件起こって、調べていって、ああいう結論に達します?たどり着けます?でも、どういう事件かは重要じゃないんでしょ?ウォシャウスキーがどういうふうにかかわったかだけが重要なのであって。一人で生きてるタフな女が、子供を守るはめになって・・って「グロリア」みたいだな。シャロン・ストーンのは見てなくて、大昔ジーナ・ローランズのをテレビで見て、でも内容ろくに覚えていない。ウォシャウスキーはいつもV.I.ウォシャウスキーと名乗る。ファーストネームで呼び合うような関係にはなりたくないから。身の上話や告白はさっとさえぎる。聞きたくないから。仕事の話の要点だけをさっと・・が望ましい。女探偵としてやっていくのは大変だ。金になりそうな仕事はふいになるし、マーリーには他に女がいるようだ(彼のこと恋人と呼んでいいのかどうか)。家賃はためてるし、冷蔵庫の中はカビだらけ。見ていて引っかかったのはバーナード(スティーヴン・メドウズ)の死。彼女に仕事を依頼した後すぐ殺される。でも最初見た時は、ちゃんと死んだのかどうかはっきりしなくて。二、三度見てやっとああ死んだのか・・と。あたしゃてっきり犯人油断させるため死んだことにして・・かと思っちゃった。何であんなふうにあいまいに見せるのかな。バーナードの次兄と元妻が結婚していて、大きな借金かかえているんだけど、その理由は不明。海運会社の経営が傾いた理由も不明。この映画ではっきりしていることって何?マーリー役サンダースは今ほど太っていない。この頃の彼はショーン・ウィリアム・スコットに似ている。クライマックスで撃たれたので、彼まで死んだらいやだな~って思ったわけよ。そしたら何とか助かるようで・・よかったわ。「ハード・ターゲット」もそうだけど、港ってあれこれいろんなしがらみがあって(縄張りとか)、ストレートに行かないことも多いのだろうな・・なんて思いながら見ていた。ターナーの演技のうまさは楽しめるが、内容にはコクがないように思った。