ワーニング 地球最期の日

ワーニング 地球最期の日

トム・ジェーンが出てるので見たけど、何じゃこりゃ映画だった。ネットでの評価も最悪で、「ワーニング」というのはこの映画を見るなという警告らしい(←?)。地球が滅亡するというのは救いようのない最悪の結末。だから一部の者は脱出して助かるとか、少しは希望が持てる設定にするものだが、この映画はそれもなし。ジェーン扮するデヴィッドは最初から最後まで宇宙空間漂っている。たぶん最初から最後までブルースクリーンの前で・・。船外活動の最中アクシデントで放り出され、助かる方法がない。設定は近未来で、人型の精巧なアンドロイドが出回っている。でも旧型のチャーリー(ルパート・エヴェレット)は引き取り手がなく、安楽死させられる。クレア(アリス・イヴ)はゴッドというAIに頼りきりだが、ある日なぜかゴッドは反応しなくなる。ゴッドの声やってるのはジェームズ・ダーシーらしい。ベンとアナのエピソードはわけがわからない。ベン役パトリック・シュワルツェネッガーはシュワちゃんの息子で美形だが、この映画ではむさくるしいだけ。リアム(アレックス・ペティファー)とニーナは愛し合っているが、上流階級のリアムの家族は不老不死。やがて老いて死んでいくニーナは受け入れてもらえない。頼みのリアムもニーナに関する記憶を消されてしまった。17歳のマグダは金欲しさに危険な仕事をする。中年男ノバクの意識が48時間彼女の体の中に入り込む。酒やドラッグが絡んでくると危険な状況に。次から次へといろんな人が出てきて、中には誰が誰だかよくわからない場合もあって混乱する。地球の最期というからには何かしら予兆があるはずだが、そういうスぺクタル的なシーンはなし。そのうち緊急事態になってシェルターへ避難するよう警告が出るが、理由は説明されない。どうやら隕石が急速に接近し、衝突したために最期を迎えるはめになったらしい。クレアが時々見かける少女はいつも一人ぼっちだ。シェルターの中にはその少女エマもいる。宇宙空間ではデヴィッドが自分の娘エマのことを思い出してる。自分では子供なんて欲しいと思ってなくて。でも今思い出されるのはエマのことばかり。何かが地球にぶつかって燃え上がり、皮肉なことに彼は地球にいる人類すべてよりも長く生きることになったけど、生命維持装置が働くのもあと少しだ。