明治開化 新十郎探偵帖

明治開化 新十郎探偵帖

1仮装会殺人事件

数十年ぶりに原作を読んでいる時、NHKで放送すると知って驚いた。ドラマ化されていたんだ。「快刀乱麻」の印象が強いせいで、どうしても比較してしまう。アメリカから戻った結城新十郎(福士蒼汰氏)。ちなみに原作ではアメリカではなく、フランスあたり行っていたようだ。「快刀乱麻」では自由民権運動の闘士だったから、こっちの方が原作に近い設定。なぜか西郷隆盛が出てくる。彼が生きていて、鉄道も開通しているようだから、明治5年から10年の間ということになる。原作では鉄道開通から十数年たってるから、時代設定はもっと後。したがってこちらの勝海舟(高橋克典氏)若い。この鉄道という新事業をめぐって、イギリスと手を組む神田と、フランスと手を組む加納が争っている。加納は娘の梨江(内田理央さん)を大使ダンピエールと結婚させたいが、梨江はまっぴらだ。加納が開いた仮装舞踏会。途中で彼はナイフで刺されて死ぬ。ちょうど梨江がヴィーナスの仮装で登場し、みんなの目はそちらに集まっていたため、刺されるところは誰も見ていない。駆け寄ったのは大警視速水(勝村政信氏)と洋画家の田所。当然商売敵の神田やイギリス大使シェラードが疑われるが・・。原作では加納と後妻であるアツ子の間に良介という男の子がいるが、これが実は田所の子。アツ子は良介を跡継ぎにするため、加納を殺し、おりを見て満太郎(先妻の子で梨江の兄)もき者にしようと企む。だからこっちは田所を、はは~んこいつが愛人だなと思いながら見ているわけだが、謎解き場面で引っくり返る。何と田所はアツ子の弟で、不義も良介も満太郎もなし。彼女は大名の出で、プライドが高く、加納の扱いにがまんできなかったと・・。ほんなら離婚すりゃいいじゃん!悪徳商人加納のせいで家がつぶされたというのならわかるけど。ラスト、新十郎はなぜか勝の家に居候することに。彼には何か秘密があるようなないような・・。福士氏は背が高く、甘い顔立ち。時々目を少し細めるような表情をする。虚無的でステキ・・と言うより、メガネかけたら?と思ってしまう。ところで・・テーマソングに「少女ひとり」を使えばいいのにと思ったのは私だけですかね。胸がキュンとするいい曲なんですよ。

2死神人力車

原作と違い、前回の神田が引き続き出てくる。彼の妻ヒサ(青木さやかさん)が浅草飛龍座の夢の助(真飛聖さん)の奇術を見に行ったまま行方がわからなくなる。夜になって人力車夫が神田家に荷物を届けるが、中にはヒサの死体。彼女はいつも西洋のドレスを着ているので目立つ。舞台の途中で出ていく姿を、夢の助も勝の妻民(稲森いずみさん)も目撃している。なぜ彼女は途中で出ていったのか・・新十郎にはそれが気になる。彼女には男が何人かいて、そのうちの一人が小屋付き作家の荒巻(河我聞氏)。ヒサを捜し回る姿が目撃されており、容疑者として逮捕される。しかし勝は神田への復讐が動機ではとにらむ。それくらい神田は方々から恨みを買っていた。今度はその神田が殺される。警視庁からのウソの呼び出しで人力車に乗ったまま・・。で、荒巻は犯人じゃないとなって放免される。新十郎は神田家の使用人から女中ヤスの身の上を聞かされる。彼女は両替商の跡継ぎ娘、神田は番頭だった。ところが両親が死ぬと神田は店を乗っ取り、ヤスを女中としてこき使った。その神田に劣らずヒサも悪らつなやり手だったように描かれ、青木さんが憎々しく演じる。それはいいのだが、こんな性悪女に何で荒巻が夢中になるの?という気もする。と言うわけでヤスには動機も機会もあるが、新十郎は彼女一人でやったのではないと。夢の助が協力したと見抜く。ヒサは西洋ホテルやビリヤード場を建てようとあちこち土地を狙っていて、夢の助の小屋もその一つ。この小屋を建ててくれた恩人がヤスの両親。ヒサ殺しでは二人が協力したが、神田の方は夢の助単独の犯行。あのままだと無実の荒巻が犯人にされてしまうから。それに、文明開化の波に乗って暴利をむさぼる神田のような連中をふるえ上がらせたかった。あの~それはいいけど、人力車夫は変な目で見られて大いに迷惑したと思うよ。ヤスと夢の助の犯行と見抜いたのは新十郎だけ。話を聞いていたのは梨江と虎之だけ。勝をめ、他の連中は神田を恨む者の犯行だと思ってる。新十郎は警官じゃないし、このまま表沙汰にしないですませることもできたはずだが・・。原作はヤスの単独犯行。テレビに比べるとかなりゴチャゴチャしている。

3万引き一家

乾物問屋の女将、スギ(若村麻由美さん)には困った性癖がある。金がないわけでもないのに、あっちの呉服屋、こっちの履物屋とショッピングの合間に万引きするのだ。しかしどの店も表沙汰にしない。娘のキク(堀田真由さん)が後で支払いをしてくれるから、いつでもどうぞまたどうぞなのだ。浅井家の主人権六が庭師梶谷に殺されたのは半年前。店は傾くかと思われたが、スギはりっぱに切り回し、でもその心労のせいで万引きするようになったのではと、キクは思っている。浅井家の主治医花田もそう言っている。キクはその花田の息子心平と祝言をげることになっている。ある晩浅井家の下男が死体で見つかる。男が目撃されており、花田だという。彼が医学を修めることができたのは権六のおかげ。彼のところには労咳(結核)に関する医書や朝鮮ニンジンが・・。また、スギの戦利品(←?)をしまってある土蔵には誰かが隠れているような・・。権六の死体は無残すぎるからと、葬式の時キクは顔を見ていない。梶谷の行方はわかっていない。こうくれば、殺されたのは梶谷で、殺したのが権六、しかも彼は重病・・と予想つきますわな。原作では労咳ではなくライ病。権六はそれを苦にしての自殺となっている。しかしそれは表向きで、実は植木屋がキクをレイプして身ごもらせ、それを知った権六が激怒して殺害。花田の指示で皮をいで権六として葬り、本人は土蔵に隠れてもう五年・・となっている。テレビは登場人物を削り、わかりやすくしてある。強調されるのはもちろん権六とスギの間に通う深い愛情。権六は重病でそのうち亡くなり、花田は放免され、キクと心平の若夫婦は店を継ぎ、スギは田舎に引っ込む。キク役の堀田さんはかわいいが、声が小さく、字幕があるからいいようなものの、ないと何を言ってるのかさっぱりわからない。いらいらさせられる。原作だとすごい金持ちなのでばんばん買い物(万引きも含めて)してもへっちゃらだけど、テレビの方はそこまで金があり余ってるわけじゃない。買いまくっても大丈夫なのかねという気はする。原作では花田は死んでしまうが、テレビでは死なない。そこはよかったかな。今回新十郎が幕臣の息子で、戊辰の役で家族がみんな死んでしまったことがわかる。したがって西郷には敵意を隠さないし、勝のこともあまりよく思ってないらしい。

リンカーンの影

これは映像化は難しいと思っていたけど、うまく”きれいに”アレンジしてありました。何しろ原作での被害者は、笛をかみ取られ、腹を裂かれ、臓物ビロ~ン。肝臓がなくなっているというアレな状態。どうやって(NHKが)そこまで見せるのかと思ってたもんで。でも・・な~んもなし。梨江が滝を連れて訪ねてくる。因果が一週間ほど姿が見えないので力を貸して欲しい。しかし新十郎は断って大久保(篠井英介氏)のところへ。意外と友達がいのないやつだな。巷では林肯会とやらが話題になっている。見つかった因果はすっかりその思想・・自由と平等・・にはまってしまっていた。これはリンカーンの唱えた思想が元になっていて、貧しい母子達はごはんが食べられると感謝していた。山賀という資産家が家屋敷を提供し、運営は寄付によって賄われている。一見いいことずくめに思えるが、虎之は怪しみ、調べに戻ってそのまま帰ってこない。を主宰する世良田(浅利陽介氏)に会った新十郎は驚く。何とボストンで一緒だった橋本ではないか。新十郎がいつも手にしている万華鏡も、橋本が贈ったもの。ここらへんになると、あらまあという感じ。原作とはえらい違いだ。あちらはリンカーンは関係なし、天王会という宗教団体で、絶世の美女が何人か出てくる。でもこちらはパタリロ・・じゃない、加藤氏が出てくる。加藤氏扮する佐々木は原作には出てこないし、原作では犯人の世良田は新十郎をかばって死ぬいい人に変更されている。催眠術も腹話術もグレートデンもこちらではなし。別に変更されまくっていたってかまわないけど、新十郎に魅力がないのは困るね。 その分勝がよかったかな。青いと言うか黄色いと言うか、そういう新十郎に対し、こちらは西郷もそうだけど維新の修羅場をくぐり抜けてきている。ちっとやそっとのことでは動じないの。それはイコール役者としての経験の差でもあるけど。ウム、何だか支離滅裂な文章になりかかっているかな。それにしても「快刀乱麻」では若林豪氏だったから、青くさいところはなかったな。虎之が花紀京氏で、古田巡査が河原崎長一郎氏、勝が池良氏で他に沖雅也氏や尾藤イサオ氏、ナレーターが佐藤慶氏。みんな覚えてる。でもなぜか因果役植木等氏だけはきれいさっぱり忘れていたな。

ロッテナム美人術

実は原作は精神病院へ入れられた宗久が自殺し、シノブ達はまんまと莫大な財産を手に入れるという、あんまりな結末。新十郎も、からくりは見抜いたけど、それ以上のことはできず、どちらかと言うと逃げ腰で、したがって後味は非常に悪いエピソード。テレビではそうはいかないから、いちおう解決して終わる。銀座で評判を集めているのが、ロッテナム美人館。神秘の美顔術としてもてはやされている。何しろ美貌のシノブ(伊藤歩さん)・・元大名大友宗久と結婚したばかりで、華族の出身・・が先頭に立っているのだから、宣伝効果はばつぐん。彼女のように美しくなりたいと女性達が群がってくる。梨江もその一人だが、彼女に気づいたシノブはなぜか新十郎への紹介を頼む。夫の様子がおかしい、普段は穏やかだが時に錯乱し、刀を振り回すとか。妻と女中のキミ、カヨの三人が一人の人間だと思い込んでいるらしいのだ。医者の小林は病院へ入れるべきだと勧めるが・・。どうか新十郎に力を貸して欲しい。宗久に会った新十郎は博識な彼に好感を持つが、発作を起こすところはシノブの言う通りだ。そのうち銃で撃たれた男の死体が川から上がる。美人館で働いていた男だ。その美人館は突然閉店し、ロッテナム夫人もいなくなる。原作では宗久の妹克子が兄を助けようと奮闘するが、こちらではカット。シノブは華族と言っても実は養女で、低い身分の出ということになっている。美しさを武器に成り上がろうとする野心家。宗久の錯乱がシノブのつけている香水によって引き起こされるというのは原作通りだが、幻覚剤はなし。香水の名は「黒衣の女の涙」。原作だと「黒衣の母の涙」。「黒衣人の香り」という小説がありましたな。退屈な凡作だったけど。原作ではシノブの父親とか、大友家の相談役とか、財産を狙う男どもがカゲにいるけど、こちらはシノブだけ。莫大な財産があるのに本の虫だなんてバッカじゃないの。私が有効に使ってあげるわよ。原作では美人術は宗久を狂気に追いやる、そのためだけに利用される。したがって化粧水やクリームなどはインチキ。しかしこちらではシノブは今度は自分の名で美人術を立ち上げるつもり。逮捕されてもまだ自分の美貌で何とかなると信じている。まあ宗久が死なずにすんだのはよかったかな。ヒゲを剃ってさっぱりしましょう。

稲妻は見たり

国内では暴動が多発。政府内では大久保と西郷が対立。何やらきなくさい状況になってきた。大久保は新十郎を引き抜きたそうだったけど、彼にはその気はないだろうな。母里(もり)家の女中お三枝の行方がわからなくなり、勝家の女中お兼が心配している。二人は幼なじみらしい。昨夜雷鳴の中、母里家の跡継ぎ由也が帰ってきた時、出迎えたのは使用人の吉澤。その時井戸の方で音がしたので、底をさらってみたが何も出ない。鍋島焼の高価な皿が割られていたため、お三枝はこれを盗もうとして割ってしまい、怖くなって逃げたのだろうということになる。雷嫌いな横澤とその妻お千は蚊帳の中でずっとふるえていた。事情を聞く新十郎だが、由也と使用人時田の様子に不審なものを感じる。そのうちお千が時田がいなくなったと言ってくる。実は由也は養子で、時田と共に茨城の分家からやってきた。彼の両親は暴動で殺されたため、本家に引き取られたのだ。母里家の両親は今函館へ行っていて留守である。また、お千は二週間ほど前時田とお三枝が深刻そうな話をしているのを見たという。新十郎は茨城へ行ってみることにする。虎之介と梨江もついていく。途中村人に襲われるが撃退する。ここでわかったのは、時田と若いのが由也の世話をしていたこと。この由也が手のつけられないろくでなしだったらしいこと。今の大人しく学問好きな由也からは想像もつかないが。そのうち例の暴動が起きた時、両親だけでなく由也も死んだことがわかる。このままじゃ由也を見殺しにしたと責められる・・と、時田は若いの・・与助を由也に仕立て上げることにする。本家と分家は行き来もなく、向こうは由也のことは何も知らない。それに与助は東京で念願の学問ができる。こちらへ来てうまく母里家に入り込めたが、お三枝に秘密を知られてしまった。と言うわけでお三枝を殺したのは時田。与助は自首しようとしたけど、時田は隠しておいた死体を井戸に投げ込もうとする。で、もみ合っているうちにはずみで時田が井戸に落ちてしまったと。一度井戸をさらわせて何もないことを明らかにさせておいてから、後で死体を投げ込むというのはよくある手。縁起が悪いからと井戸は埋められ、誰ももう一度調べようなんて思わない。真相を突き止めた新十郎だが、表沙汰にする気はない。与助はお三枝殺しには無関係だし、時田のは事故。ああでも金持ちの家を継ぐってのは詐欺ですけど・・?ラスト、西郷は鹿児島へ。

7終局の一手

不平士族による謀反は増加し、彼らがよりどころとするのは西郷だと大久保にもわかっている。勝は説得を頼まれるが、断る。廃刀令は虎之にとっても心外だ。剣術を教えて食っているのだから・・って教えてる場面あったっけ?でも前回村人に襲われた時とか見ていて頼もしかったけど(新十郎よりも)。千頭(大和田伸也氏)と速水が碁を打っている。二人は同じ薩摩の出身。千頭は商いで成功し、速水は大警視にまでなったけど、ほとんどの士族は生活に困っている。妻千代(田中美里さん)の出した汁を飲んだ千頭は突然苦しみ出し、速水の方を指差しながらことれる。そのため速水が疑われるが、後で味噌の中に毒が入っていたことがわかる。ということは、速水も死ぬおそれがあったということになる。そのことに全然触れてないのは変。怪しいのは碁仲間の大工の勘八と、金の無心に来た旧幕臣天鬼、それに裏の山で祈祷をしている志呂足。千頭はもう金を貸すのはやめにし、全財産を持って西郷の元へ行こうと思っていた。そのうち勘八が殺され、天鬼と志呂足がつかまる。碁の心得のある勘八は、千頭が殺された後もそのままになっていた局面を見て、「石の下」という手筋なのに気づく。志呂足が祈祷に使っている大きな石が金の隠し場所に違いない。で、一人じめしようとして殺されたのだ。でもこれだと隠し場所がはっきりする前に千頭を殺したことになるけど・・。原作では千頭は脳溢血か何かで急死。先祖伝来の金箱があるとうわさされているが、長子にしかそれは伝えられない。伝える前に逝ってしまったため、千代には「石の下」はわかったけど、どの石なのかはわからない。そのまま20年たってしまうという展開。結局最後まで金のありかはわからないまま。事件の謎は解いても、新十郎は宝捜しまではやってくれない。頭の足りない息子を抱え、金の亡者に家に入り込まれ、女の身とて何もできず耐えるしかない千代の苦しい日々は続く。しかしテレビではそういうのはなし。速水が千頭の遺志を継ぐべく、金箱を抱えて西郷の元へ急ぐ。少しは千代のために残しておいてあげてよ!!

維新の遺言

最終回である。もちろん原作にはなしのオリジナル。新十郎は特命探偵をやめたいと大久保に申し出る。えッ、彼って特命探偵だったの?いつの間に雇われていたの?大久保は最後の任務として速水の行方を突き止めるよう言う。何しろ彼は大金を持ってるから、西郷側の軍資金に回ったらえらいこっちゃ。薩摩へ向かう船には虎之介の他に梨江もちゃっかり乗ってる。だって加納家の船だも~ん。案内役は福原。薩摩の出身で速水の部下。向かったのは西郷が作った学校。当然怪しまれるが、福原のおかげで何とか中へ。新十郎は勝の手紙を持参していたが、内容は不明。まあ西南の役が起きるのも、西郷方が負けるのもわかっているから・・つまり歴史の流れは変えられないから、興味が持てるとしたら新十郎が今後どうするかくらい。西郷と一緒に戦って散るのか、東京へ戻って遠くから西郷の動きを見守るのか。彼の任務は西郷の本心を探ることにある。速水のことは口実と言うかオマケ。でも西郷がみんなの前で本心なんか言うわけがない。まわりの者は彼なら何とかしてくれる、彼のためなら命も惜しくないと熱くなっているが、西郷は誰にも死んで欲しくない。大久保による西郷暗殺の動きあるが、皮肉なことに西郷が生きているおかげで反乱が起きずにすんでいるのだ。しかしそのうち彼の力をもってしても若い者を押さえきれなくなるだろう。さて、虎之介はなぜか新十郎の荷物を探り、銃を見つける。翌朝蔵の中に洋靴のあと。誰かが忍び込んだ、政府の密偵だとなって新十郎がとらえられる。ゴタゴタしているスキに西郷を銃で狙う者が・・。つまり新十郎はスケープゴート。でもそんなことぐらい彼にもわかるから、相手を安心させ、行動を起こさせ・・。今回は事件も謎解きもなしかなと思っていたらいちおうありました。申し訳度に。でも謎を解いたってくり返すけど歴史の流れは変わらない。あの後大久保に何と報告したのか不明だが、新十郎達は東京へ戻る。西南の役が鎮圧され、西郷は自決。その今度は大久保が暗殺される。新十郎達は結城探偵社を立ち上げ、早速事件が・・というところでエンド。続編も作れそうという余地を残してる。福士氏はたぶん目の演技要求されていたように私には思える。真実を見出す目。でもあんまりうまくいってなかったな。最終回になってもそれは感じた。