フェノミナ

フェノミナ(1985)

ジェニファー・コネリーが出ているってことしか知らん。スイス、チューリッヒ郊外、バスに乗り遅れた少女。ん?コネリーかな?いや、違う。ってことは犠牲者ね。監督の娘らしい。街道から少し離れたところの家。ハサミでズブリーの、首がチョン切られーの。そして絶世の美女・・いや、14歳だから美少女か・・コネリー登場。アメリカからスイスへ、全寮制の女学校、何年ぶりかで起きる夢遊病の発作。ジェニファー(コネリー)の父は有名俳優。両親は離婚。到着早々少女が殺されるところを目撃したけど、夢遊病で歩き回っている最中だったので記憶に残ってない。そのうち昆虫学者マクレガーと知り合いになるが、ドナルド・プレザンスなので、見ている人は「はは~ん」となる。ただ、後で事故で車椅子生活なのがわか、これじゃ少女を追っかけるのは無理だなとなって容疑者圏外へ。「ダークグラス」の後でこれを見ると、月日の移ろいを感じる。40年近くの歳月はこの鋭さやまがまがしさ、毒々しさをどこやらへ洗い流してしまった。盲目のヒロイン、孤児となった少年、主人思いの盲導犬だもんなあ。別にそれでもいいけどさ。アルジェントと言えば氏姓制度!氏→ウジ、姓→かばね→しかばね!まあそれが全開で。ウジ、ウジ、ウジ、ハエ、ハエ、ハエ。腐った死体でいっぱいのプールにドボーン。もうこれでもかってくらいの大サービス。しかも動き回るのがサラサラの長い黒髪、白いすべすべの肌、頬はポッとピンク色、明るく透き通ったブラウンの瞳。もちろんシワもなければ目が血走ってもいません。若さで光り輝いている。知り合いのいない異国での学校生活。有名人の子供で夢遊病でなどといじめの対象になる。で、精神を集中させると虫の大軍を呼び寄せる超能力発揮。いやもうメチャクチャですな。でもそこがいいんだけど。ジェニファーを尾行したガイガー刑事は例の家に行き着く。不動産屋から話を聞いたのだろうブルックナー(ダリア・ニコロディ)を訪ねてくる。彼女は精神病院に勤めていた15年前患者から暴行を受けており・・。で、生まれた息子がこれまた異常で少女達を惨殺。それを隠すためマクレガー達を殺したのがブルックナー。つまり犯人は二人いたのね。クライマックスではマクレガーが飼っていたチンパンジーが復讐・・あらま、「ダークグラス」のネレアと同じじゃん。