シャーク・ド・フランス
シャーク・ド・フランス
シャーク・ド・フランス
珍しいおフランス製サメ映画。マジャは49歳。ラ・ポワントの海上憲兵隊で27年間働き、あと数日で引退するつもり。そうすれば夫ティエリーとのんびり暮らせる。ドイツ人観光客がサメを見たと言ってたけど、どうせボートを中洲にぶつけたに違いない。でもその直後マジャのボートに何かぶつかった。彼女はビーチの封鎖を要求するが、最初は誰も信じない。悪臭の苦情があって行って、食いちぎられた片足を見つける。それでビーチは封鎖になったけど、みんなブーブー文句を言う。コロナの次はサメかよ!こっちは生活かかってる。責任感の強いマジャは、このまま引退するわけにはいかないと延期。部下のブレイス、ウージェーヌの三人で巨大ザメを仕留める。と言っても今は動物の保護がうるさい。殺したのではなく、大量の麻酔を打ち、インド洋あたりに放すことになる。一件落着、マジャは英雄扱い。引退して今度こそティエリーとのんびり・・のはずだった。ところが再び犠牲者が出ると、人々の怒りの矛先はマジャに向く。この映画、サメはあんまり出てこない。犠牲者の息子二人はネットでマジャを人殺し扱い。そればかりか待ち伏せし、殴る蹴るの暴行。傷害事件なのになぜ訴えないのだろう。何で泣き寝入り?それと見ていてもよくわからないのだが、最初に捕獲したサメはどうなった?今回現われたのは別のサメ?それともあれが逃げてこの始末?ケガはそのうち癒えるけど、心の傷は深い。彼女には何の責任もないのだが、人々は何かあると誰かを血祭りに上げてたたかずにはいられない。サメより恐ろしいのは人間。サメをおびき寄せるため、生の魚をぶつ切りにして血でドロドロのやつを海に注ぎ入れてたけど、人々の心の中もきっとあんなふうにドロドロなんだと思う。いちおうサメ警備隊なるものが来ているけど、全然やる気なさそう。能力もなさそう。マジャは決心する。一人でもサメを仕留める。ティエリーには止められたけど縛り上げて出かける。どうもこのティエリー、善人なのは確かだが、マジャばかり働かせ、自分は何をしてるんだ?って感じ。フランス人から見るとああいうのがいい夫なのかね。ありがたいことにブレイス、ウージェーヌが助けに来てくれた。このサメ退治のところはいちおうドキドキした。犠牲者が出てしまうのはちょっと後味悪いけど。出演者は知らない人ばかり。マジャ役マリナ・フォイスは化粧っ気がなく、シワの目立つオバサン。美人でも何でもないけど、意志が強そうな、見ていて応援したくなるタイプ。