劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021)
解説を見てもよくわからない。ややこしそう。テレビの方は見ていない。オリジナルは韓国製らしい。内閣情報調査室次長三谷の乗った車が事故を起こし、運転手もろとも死亡。調べてみるとVA2ガス・・ヘロンによって、事故を起こす前に死亡していたことがわかる。2001年の西新宿テロ事件で使われたヘロンは、すべて回収されたはず。主犯の雨宮もすでに死刑が執行されている。彼の本を書いた記者ミチルによると、残党はもうおらず、ヘロンは他の者には作れないと言っていたらしい。だとすれば今回使われたのは政府が保管しているもの・・となる。青木刑事部長に、内部の犯行かもと告げた直後、三枝は罠にかかり、山崎警視監殺しの犯人として追われるはめに。かくまってもらったミチルも殺され・・。無線機で過去とつながれるということで、「オーロラの彼方に」が引き合いに出されたりするが、この映画は見ていない。考えてみりゃ無線で過去とつながることができるなんてありえないし、過去にいる大山の行動によって三枝のいる現在ががらりと変わってしまう、それも何度もというのはムチャクチャな設定だ。しかも三枝や桜井は変化の影響を受けることもなく記憶はそのまま。三枝がいるのは2021年で、大山がいるのは2009年の12月。また、大山は2010年から行方不明になっているらしい。無線は常につながっているわけではなく、今回は九年ぶりとか言ってたな。西新宿テロ事件でミチルは両親を失う。青木は2009年11月の加藤政務官殺し(ヘロンが使われた)の巻き添えで妻を失い、娘は植物人間に。今大山がいる2009年12月より前に起きたことはもう変えられないのか。犯人が青木なのは三枝が罠にはめられた時点でバレバレ。西新宿の件で終結宣言をし、加藤の件(テロの予告があったのにいたずらだと無視した)の後では保身に走った三谷、山崎、それに内閣官房長官板垣の三人を殺すのが目的。意識を取り戻すことなく死亡した娘の復讐だ。その気持ちはわかるのだが、彼が雇ったのであろう殺し屋達のやってることが乱暴すぎる。ミチルを殺し、板垣を殺すため多くの人々を巻き添えにしようとする。あたしゃてっきり板垣に、みんなの前で罪を自白させるのが目的だと思ってたから。三枝役坂口健太郎氏を見るのは初めて。どう見たって韓流スターだよな。線は細いけどアクションとかがんばってる。大山が北村一輝氏、桜井が吉瀬美智子さん、ミチルが奈緒さん。青木が伊原剛志氏、板垣が鹿賀丈史氏、三谷が杉本哲太氏。まあ何と言うか・・よくわからない映画でしたな。関係ないけど元公安伊藤役の人が力士の藤ノ川に似ているのが笑えた。それと、西新宿の件を担当し、加藤の死の後公安をやめたという彼の人生も気になった(メインの事件よりもね!)。