事故物件 恐い間取り
最近日本製のホラーとかサスペンスを見ることが多くなっている。ハリウッド製のCG使いまくりの物量作戦でガシガシ来るような映画には飽きちゃったと言うか。多少欠点があっても作りに工夫のある映画がいいかなと。たぶんあまりジャパニーズホラー見たことないので、新鮮に思えるのかも。ヤマメ(亀梨和也氏)と中井(瀬戸康史氏)はジョナサンズというお笑い芸人コンビを組んで10年になるが、なかなか売れない。中井は見切りをつけて放送作家を目指すが、これと言った才能のないヤマメは途方に暮れる。ふとしたことから事故物件に住んで、心霊現象を撮影することに。一軒目は一人暮らしの女性が殺された部屋。二軒目からは仕事のない中井も同居。他にヤマメのファンで、メイクアップアーティストを目指す梓(奈緒さん)も協力する。彼女には霊感があり、見たくないものがいろいろ見えてしまう。一つのアパートとか貸家をじっくりと・・だと思っていたら違った。少しすると次の物件、また少しすると次の物件と、四軒ほど移る。それとあまり間取りは関係なかったような・・。せいぜいロフトへの梯子が首吊り自殺に使われたってくらい。そのうち中井は家族に次々と不幸が襲いかかったため、故郷へ戻ることにする。呪いのせいだと考え、ヤマメにも忠告するが、売れ始めたヤマメは耳を貸さない。不幸は偶然で、呪いのせいではないだろうが、彼を事故物件から引き離すきっかけにはなる。一方梓はさんざん怖い思いをする。東京へ進出することになり、さらに同じような部屋に住もうとするヤマメを必死で止めるが、迷惑だと突き放されショックを受ける。ヤマメは家族に何かあったわけではないし、交通事故にあった時も中井よりずっと軽傷ですんだ。梓のように血も凍るようなシーンを見るわけでもない。テレビに出、本が売れ、女性ファンにチヤホヤされる今の状態は気分がいい。ちょっと警戒心なさすぎに思えるが、あまり怖い思いをしていないのだから仕方がない。その彼も四軒目では・・。このクライマックス部分は画面が暗い。それとあのフード付きマントの人物は誰なのか。中井や梓も協力して何とか撃退するが、ここだけは何だかよくわからないムードになっていると言うか。ファンタジーと言うか、何じゃこりゃと言うか、怖いのとはちょっと違うような。奈緒さんの恐怖演技はとてもよかった。彼女が主人公の方がよかったという意見ももっともだ。亀梨氏を見るのは三度目。こういうフツーの、ちょっと鈍感なキャラの彼っていいよな。だんだんファンになりつつある私。