エンド・オブ・アメリカ 合衆国壊滅
安心のアシュラム製品(←?)。陥没と言えば日本では道路だったけど、ミズーリ州ニューマドリッド付近では地震による陥没が。近いうちにマグニチュード10クラスの大地震が起きる。ミシシッピ川が氾濫し、大惨事になる。もちろんそれだけでは映画が持たないので、もう一年も別居しているキャミとアランのあれこれをくっつける。生活や子供達の将来のためには金が必要と考えたアラン。金よりも人の命を守るのが大事という考えのキャミ。意見の相違から気持ちが離れ、キャミにはフィンという恋人もできた。もちろん心の中ではどこかに別れたくないという気持ちがある。大地震、大洪水、大陥没・・いろいろ出してくるけど一般の人々の描写はほとんどなし。軍隊もそう。二年前、キャミの勧めで非常事態宣言を出し、結局は無駄にパニックを引き起こしただけという経験に懲りた知事のバーバーは、なかなか動かない。キャミよりロダースの方を信用し、彼の計画を支持。もちろんそのせいで事態はいっそう悪化する。今回も解決方法は爆弾。それしか思いつかないらしい。一回目は失敗し、二回目で成功というのもいつも通り。息子のエリックはあらかじめアランからヘリコプターの操縦を習ってある。都合がいいにもほどがある設定。出なくてもいい犠牲者が出るのもお約束。こういう時は引き返しちゃいけない。何かを取りに戻っちゃだめ。誰かを助けようとするのもだめ。でもそれをやって命を落とす。抱き合って時間を無駄にしても助かるのは主人公だから。フィンは見かけによらず繊細で、アランとキャミの間にいまだに強い絆があるのに気づくと、自分から身を引く。子供達はもちろん両親には元の鞘におさまって欲しい。フィンには不利。まあ生きていればきっといいパートナーが見つかりますって。キャミ役ジェシカ・モリスはなかなかきれいな人。エリザベス・シューに似ているかな。アラン役クリス・ブルーノはケヴィン・コスナーを両側から圧縮したような顔立ち。ロダース役ジョー・クラクはアーロン・エッカート風味。若くてハンサムだが、オーラも個性もない。彼のせいで大きな被害が出るが、生き残るのは珍しい。娘のエミリー役アリソン・ゴールドはリーリー・ソビエスキー風味、エリック役クルー・モローはマット・ディロン風味。バーバー知事役の人は演技へたに見えたけど、最後はちょっとかわいそうだったな。ラスト、ヘリの中でよりを戻したキャミとアランが微笑み合っているところは長すぎるな。あんたらはいいムードになってるけど、地上では大変なことになっているんでっせ。と言うわけで大災害も小さな爆弾一ヶで、一家族の活躍で解決という、いつも通りのストーリーでした。