映画 妖怪人間ベム(2012)
やみにか~くれていきる~・・おなじみのテーマソングや、三人のキャラは今でもはっきり覚えているけど、どんなエピソードがあったかは全然覚えていない。放映されたのは1968年らしいが、こっちでもリアルタイムでやったのか、それとも遅れて放映したのか。ちょっと意外だったのはその後もアニメ化されていたこと。もちろん全然見ていない。あの頃は「妖怪人間ベム」という題名が不思議だった。だって動き回るのはたいていベロで、何で「妖怪人間ベロ」じゃないのだろうと。キャラで強烈なのはベラ。これは声をやっている森ひろ子さんのせいもある。ウィキによるとベラは27か28の設定らしいが、どう見たって(聞いたって)オバサン。肌の露出度も大きいけど、(オバサンなので)セクシーさはなし。でも一番魅力的だった。きつい性格だけど、それでいて情にもろい。で、実写版だけど刑事の夏目(北村一輝氏)一家という理解者がいるし、続編かな?と思ってみたり。そしたら亀梨和也氏主演でテレビドラマ化されていて、その映画版なんですってよ。アニメのベムは見かけは50歳くらいで、体型はがっしりと四角いから、亀井氏とは全く違う。でもほらアニメでは一番印象薄いキャラだし、若くて細くて美形に変更してもらっていっこうにかまわないわけよ。クライマックスでは変身して服破けるから半裸になってくれるしごちそうさまです。ストーリーは・・製薬会社の社員が次々に殺される事件と、ベロがみちるという足の不自由な少女に恋をするのと半々。ベロ役鈴木福君は目のあたりがハーレイ・ジョエル・オスメント君に似てません?目と言えばベラ役杏さんの眼力もよかった。あと、アイシャドーね。人間になりたいというのがこのシリーズのキモだけど、それと同時に強調されるのは、彼らは決して人間を傷つけない・・たとえ悪人であろうとも・・善の存在であること。悪を取り込まなければ人間になれないというのも皮肉だが、ベムは誘惑されても退ける。クライマックスでは・・一人の人間の中にあんな大きなものが入ってたのかよ・・となる。「パラサイト」状態なのはいいとして、暗いせいで何がどうなってるのかよくわからなかった。また、変身後の三人の造形が今いちに思えた。他の出演は柄本明氏、観月ありささん、筒井道隆氏、中村橋之助氏。