ポルターガイスト(1982)
クエスタベルデに住むフリーリング一家。スティーヴは腕のいい不動産販売員。妻のダイアンは32歳で、長女のダナは16歳・・はあ?ずいぶん若くして母親になったのね。長男ロビーが8歳で、次女のキャロル・アンが5歳。他に犬のイーバス。にぎやかで忙しいごく普通の家庭。最初はものが動いたり犬の様子がおかしかったり。木が窓を突き破ったけど、それは竜巻のせい。でもキャロル・アンの姿が消え、テレビの中から声がする。警察には届けず、超心理学の専門チーム、レッシュ博士らに調査を依頼。しかしあまりに異常な状態なので、レッシュらもどうしていいかわからない。霊媒師のタンジーナを連れてくるが、小柄なおばあさんなので最初はスティーヴも信用しない。そのうち彼はボスのマーティノから意外なことを聞く。マーティノはこの辺一帯を開発し、住宅を次々に作って売るつもりでいる。その中には墓地も含まれるが、少し離れたところに移動させるから問題ない。前にも同じことをやったと。不思議なことにこれを聞いてもスティーヴは自分達に起きている怪異と結びつけない。クライマックスでやっと気づく。マーティノは手間を惜しみ、墓石だけ移動し、遺体はそのままにしたのだ。フリーリング家があるのは元の墓地の上。ちなみに隣りの家は全く影響を受けていない。成仏できない魂は生命力にあふれたキャロル・アンに引きつけられている。中に凶悪なのがいて、キャロル・アンには子供に見えるが、実際は怪物だとか何とか。で、それと戦ってキャロル・アンを取り戻し、この家は浄化されたとタンジーナは高らかに宣言。こんな家はこりごりなので引越しすることにするが、その夜再び・・何だよ全然浄化されてないじゃんよ。スティーヴ役はクレイグ・T・ネルソン。ダイアン役はジョーベス・ウィリアムズ。彼女は「刑事ジョー/ママにお手あげ」に出ていたきれいな人。ここではまだ細い。「ポルターガイスト」は三作まで作られ、2015年にはリメイクもされたらしい。キャロル・アン役ヘザー・オルークは12歳で病死し、ダナ役ドミニク・ダンは22歳で殺されるなどいわくつきのシリーズ。タンジーナ役はゼルダ・ルビンスタイン、レッシュはベアトリス・ストレイト。監督はトビー・フーパーで、出てくる亡霊と言うか亡者は「スペースバンパイア」風味。怖さはさほどなく、全体的に説明不足な感じ。墓地の移転が1976年なのに、なぜ今頃になって怪異が起こり始めたのかとか。プールのせい?