プレゼンス 存在
これは監督がスティーヴン・ソダーバーグだというのが売りなんだろう。安心のソダーバーグ印。でもこちとら別に興味ないもんで、目にフィルターもかかりません。珍しくルーシー・リューが見られるかな・・と、それだけ。ある家に引越ししてきた家族。クリス(クリス・サリヴァン)とレベッカ(リュー)の夫婦、息子のタイラー(エディ・マディ)、娘のクロエ(カリーナ・リャン)。クリスの仕事は何だろう。体はでかいが性格は繊細らしく、心が壊れそうだとか言ってる。レベッカはタイラーを溺愛しているが、タイラーはたぶん迷惑してる。クロエは親友のナディアの死にショックを受け、まだそこから抜け出せていない。新しい家に幽霊がいることに気がついたのは彼女だけ。彼女の部屋のクローゼットにたいていそれはいる。クロエはナディアの霊だと思い込むが、実際は違うようだ。家についた幽霊。どこか「A GHOST STORY」に似た感じ。途中で霊能者が登場するが、こういうのの常で言うことはあいまい。ただ、この幽霊にとっては時間は関係ないみたいなこと言ってて、これが伏線。クリスとレベッカの気持ちはすれ違っている。レベッカの愛情はタイラーに向けられ、クロエは後回し。クリスは二ヶ月の間に二人も死んだことを心配している。その一人はナディアで、二人とも原因はクスリ。クロエはそのうちタイラーの友人ライアンと親しくなる。ライアンは一見クロエと心を通わせることのできる、繊細なタイプに思える。しかしハッパは持ってるし、もっと強いクスリも。見ていて不思議に思う。友人が二人もクスリで死んだのにクロエはなぜやめないのか。ハッパだってクスリの一種だ。タイラーも何とも思っちゃいない。彼は両親が留守だと酒も飲む。みんな何で自分の体をもっと大事にしないの?ライアンはジュースに何か入れてクロエに飲ませようとするが、霊が邪魔する。そういうところはナディアの霊のように思える。死んだ後もクロエのこと心配して・・。でも違ってた。実はライアンは殺人鬼だった。前の二人の成功に味をしめたのか、今度はクロエを殺そうとする。クスリを飲ませ、動けなくしておいてラップのようなもので窒息させるのだ。クスリによる中毒死にしか見えない。それでなくてもクロエはナディアの死にショックを受けていたし。ラスト・・一家は引越しの準備をすませている。霊が住み着いているし、タイラーは命を落としたし。古い家具の鏡にタイラーがうつり、レベッカは取り乱す。見ている時は?だったが、ネットで調べたらクロエを助けたのはタイラーの霊なのだそうな。そんなことができるのも霊は時間を超越しているから。生きているタイラーと彼の霊が同じ空間にいてもおかしくないということらしい。は~そうなんですか。だとしたらレベッカはこの家を離れないと思うんですけど。タイラーの霊がいるのなら引越しなんて・・。