イコライザー
ホームセンターで働くマッコール(デンゼル・ワシントン)は実は元エージェント。ネットではDIAとあるけど、WOWOWではCIA。彼の生活はきちんとしている。身ぎれいにし、部屋は片づき、性格は穏やかでまわりに好かれている。夜は眠れないのか24時間営業のダイナーで読書。そこで出会ったのが娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女を入院するほど殴ったスラヴィや、その仲間をあっという間に始末。でもこういう組織にはそのまた上がいて、一番上のボスはプーシキン。スラヴィら五人の死は縄張り争いかと思われたが、トラブル処理係のテディ(マートン・ソーカス)はマッコールに目をつける。マッコールは元同僚のスーザン(メリッサ・レオ)に、テディのことを調べてもらう。スーザンの夫ブライアン役はビル・プルマン。この後ホームセンターでテディ達と対決。クライマックスだが、困ったことに画面が暗くて何も見えん。ここに限らず他のシーンも暗い。あたしゃ猫じゃありません!!次に気がつくのは、2時間以上あるわりにははしょり部分が多いこと。取られた指輪を取り戻しました(どうやって?)。タンカーを爆破しました(どうやって?)。次に感じるのは、「ブレイブ ワン」もそうだったが、殺人を始めるとそれだけではすまなくなってくること。向こうからトラブルが近づいてくるようになる。もちろんテリーを助けようという善意からスタートしたわけだが、この世はいろんなことが絡まり合ってできている。一つ片づけて終わり・・とはならないのだ。ラスト、マッコールはネットに広告を出す。困っている人がいたら助けてあげます・・ああ、自分から手を広げちゃってるぞ。テリーは病院の支払いはどうしたのかしら。保険になんか入ってるはずないし。マッコールがあげたお金・・彼女は組織の手切れ金だと思っている・・を使ったのかしら。それだと手元にあんまり残らないと思うが。あと、ホームセンターはひどい損害受けたけど誰が弁償するんだ?そんなこと考えず映画を楽しめってか?ソーカスはロバート・ダウニー・ジュニアとケヴィン・スペイシーをミックスしたような感じ。タトゥーだらけの体見せるところはダラハイド風味。テディに殺されるマンディ役はヘイリー・ベネット。
イコライザー2
冒頭トルコでの列車の中、妻を罰する・・それだけの理由で娘を誘拐した男と、その仲間。次はボストンで母親が娘を抱きしめる。「1」と同じく省略するのね。マッコールは今は配車サービスやってる。タクシー運転手のようなものかな。後で書店へ行くが、ここの店主が冒頭の母親か。ネットで助けを求めたのか。今自分の目の前にいる男性が救世主だとは知らない。ベルギーのブリュッセルでガルベル夫妻が殺される。CIAの協力者だったらしい。スーザンがいるのがワシントンD.C.。あちこち場所が飛び、見ていても落ち着かない。施設に入っている老人や、近くに住んでいて悪の道に引きずり込まれそうな黒人少年の話もある。まあそのうちにまとまってくるんだけどさ。ブリュッセルのホテルでスーザンが殺される。マッコールは昔の相棒ディヴの前に姿を現わす。ディヴ役ペドロ・パスカルは「マッシブ・タレント」の人か。マッコールが死人になったのは妻ヴィヴィアンの死がきっかけらしいが、詳しいことは不明。暮らしぶりは質素だが、外国へ飛んだりそのお金はどこからわいてくるんだろ。途中でガルベル夫妻やスーザン殺しの犯人はディヴ達の犯行と判明する。過去マッコールが率いてたチームのメンバー。マッコールがやってたのも暗殺だった。それにしても今回の指令はどこから出ていたんだ?スーザンを殺したのは裏稼業に気づかれたかららしいが、そんな描写あった?手袋の裏についていた粉だけじゃ気づかれたとも思えんが。後半になって、マッコールの部屋の本棚の後ろの隠し部屋とか、マジックミラーとか、ワクワクさせられる。クライマックスの激闘は嵐の中。あんな暴風じゃ弾丸もそれると思うけど、それでもディヴは高所から狙う。小麦粉を扇風機で飛ばして空気中に舞わせるなど工夫した見せ場が続いて楽しい。老人の方もスーザンのおかげだろうが、思いがけない結末を迎える。盛んに肖像画のことを言っていたから、てっきり老人の手に戻るのかと思ったら、現われたのは生き別れた姉。シワクチャヨボヨボ姉弟の涙の再会。よかったネ。反対にディヴの妻子は理由もわからず夫、父親を失って途方にくれたことだろう。