アルティメット・ハルマゲドン 堕天使を撃て
寄せ集めみたいな題名からして、内容は予想つく。ゴミ・クズだろうけどいちおうね。2011年のイラク。ガブリエル率いるチームは敵との銃撃戦でピンチに。彼自身撃たれ・・時は現在に飛んでロサンゼルス。海軍を名誉除隊し、車の整備工場で働く。胸にはあの時の銃弾のあと。家族はおらず、PTSDのため薬が欠かせず、悪夢には悩まされ。ある時バルタザールと名乗る男が現われ、「時が来た」だの「人類の救済」だのわけのわからんこと言ってくる。その時は消えてしまうが、後でまた現われ、大天使ミカエルと悪魔軍団からこの世界を守れとか言われる。いつまでも疑ってると話が進まないので、ガブリエルはイラクでのチーム三人に声をかける。心から信用できるのはこの三人だけ。スナイパーのトリガー、衛生兵だったリア、他にポール。リアは娘が難病で、それを理由に一度は断るが、思い直して加わる。彼女には予言者的能力があって、予知夢のようなものを見る。一方でミカエルは自分の手先になりそうな者・・異常者や暴力的なタイプ・・を集める。最初は真面目に見ていたが、そのうちアクションシーンになると、画面を見ずに他の場所を見て目を休めるようになる。何がどうなってるのかわかりにくいうつし方なので、見ていても仕方がないと言うか、見てなくたって差しつかえないと言うか。それ以外の部分は、モタモタと行き当たりばったり。非現実的なことをどうやって主人公達に信じ込ませるのか。何で行き先がジョージアなのか。そもそも何で胸を撃たれたガブリエルが生き延びられたのか。隣りに病院があるわけでもなし。ジョージアへ来てもバルタザールが現われないと何をどうしていいのか彼らにはわからない。人類を救うための指令を与えるにしても、バルタザールの言うことは漠然としている。「行間を読め」と言ったって読めませんがな、情報少なすぎて。したがってストリップクラブのようなところへ行って鼻の下を伸ばすシーン入れて時間稼ぎ。酒を飲んだり気楽なもの。ガブリエルはトリガー達と違い注意を怠らないが。そのうちに殴り合い。どうやら別のグループが入り込んでいたようだ。こちらは神父のパードレ、元警官のロアーク、ITに強いファルーク。彼らは情報を集めるためここへ来ていたが、ガブリエル達のせいで逃げられてしまった。じゃあ2チームで協力するかというと、しない。それでいて後で図書館のシーンで現われてガブリエル達のピンチを救う。どうもストーリーに一本芯が通ってないと言うか、あっちへフラフラこっちへフラフラ。
アルティメット・ハルマゲドン 堕天使を撃て2
洞窟遺跡のある山へ登った時も、ほとんど何の装備もせず手ぶら。洞窟のあたりで場違いな怪物が出てくる。ま、いちおうCGも見せとかないとね・・って感じ。その前にデボラという女性から武器を渡されるが、弓とか剣とか。銃も使うけど、どっちかと言うとテレビゲームみたいな設定。パードレが負傷するけど、次の瞬間には・・ん?ここはどこだ?まあステンドグラスとかレースみたいな装飾は美しいけど、そこがどこなのかは不明。パードレの教会?戦う相手も、スカウトされてた連中はどうなったんだっけ。途中から主に怪物になってたし。現金輸送車を襲うみたいなシーンあったけど、それは何のためなんだ?資金調達?いや違うな。ミカエルは石を金塊に変えてたから金なんて必要としないはず。あ、またアクションシーンになったぞ、目を休めよう・・ってこれでもアクション映画?ラスト近くになって意外なことがわかる。俺は抜けるとか言ってたポールが戻ってくるのだが、実は彼はミカエルだった!抜けてる間にすり替わったわけではなく、かなり早い段階で。つまりガブリエル達の行動は全部筒抜けだったというわけ。あのーバルタザールも全然気づかなかったわけ?それってあまりにもお間抜けじゃ・・。もっとびっくりさせられるのは、実はガブリエルは2011年のイラクで撃たれてすでに死んでいたということ。自分では気づいていなかったけど・・ってそういう問題?リア達も気づいてなかったの?手当てしたはずだが。何だか妙なことになってきたぞ。まあそれくらいばかばかしいと言うか、破綻していると言うか。ガブリエルにバサッと羽根が生えるシーンなんか、見てる人爆笑?リアが渡された特殊な薬みたいなのは結局何だったの?娘に使って、それで難病が治ったの?ガブリエル役ジョシュ・バーデットは知らない人。ジェームズ・ブローリンにちょっと似てるかな。リア役の人はどことなくパトリシア・アークエット風。しゃべり方とか胸の大きいところとか。マーカス役ランディ・クートゥアは「エクスペンダブルズ」シリーズに出ているらしい。ミカエル役マイケル・テイはこの映画の前編みたいな「レギオン 血界戦記」に同じミカエル役で出ているらしい。この映画以上にクズ・ゴミらしいが、やってくれれば見ますぜ。バルタザール役はキューバ・グッディング・ジュニア。シワが深く、老けた印象。デボラ役はデニース・リチャーズ。目のあたりの化粧とか60年代、70年代風。彼女もう50越えたけど、これだけこってりケバいと、シワもわからないね。