ミステリと言う勿れ
これは元はコミックらしい。テレビドラマにもなったらしい。全く前知識なしで見ているので、我路という人はどうなったの?とずっと不思議に思っていた。冒頭車が崖下に落ちて炎上するので、このために死んじゃって、代わりに整にお鉢が回ってきたのだと思ったけど違ってて。二回目見たら警察に追われてるとか。何したの?整役菅田将暉氏は「デスノート」しか見ていない。今回のような髪型だとデビューした頃の原田真二氏に似ているなあと。パッチリした目も。鼻の形は違うけど。整は19歳の大学生。菅田氏は若く見えるから全然違和感なし。一人で広島を旅行していて、汐路(原菜乃華さん)という高校生に声をかけられる。彼女は我路の知り合い。彼が手伝ってくれることになってたけどだめになったとか。それで上にも書いたけど死んじゃったんだと思ったわけです。この後は「犬神家の一族」っぽい描写になるんだけど、文字通り「っぽい」だけで終わってしまうのでアレレ?遺言書で誰か一人・・この場合だったら汐路・・が全財産を相続するとなって他の遺族が怒り狂うなんてのもなし。この場にいることにとまどっている整がおかしい。考えてみりゃバイトだと言われたけど、報酬のこととか何も聞いてない。最後まで支払われた形跡なし。さて、亡くなったのは狩集家の当主幸長。子供四人はすでに死亡。冒頭の事故がそれで、8年前のこと。子供の嫁や婿は除外されるから、遺産を相続するのは孫世代。事故の原因は弥(遠藤憲一氏)の居眠り運転とされているが、娘の汐路は信じない。殺されたのだと思っている。整にボディガードのようなこと頼んだのもそのせい。現に植木鉢が落ちてきたり、階段に油が塗ってあって転げ落ちたり危ない目にあってる。相続人は汐路の他に新音(萩原利久氏)、理紀之助(町田啓太氏)、ゆら(柴咲コウさん)の四人。町田氏は大河で公任やってるし、狩集家の顧問弁護士車坂は兼家の段田安則氏、車坂の孫朝晴は周明の松下洸平氏だ。見ていてもヘンな感じ。将軍義昭(遠藤氏)も出てるし。遺言書には蔵のことが出てくるが、映画を見終わって思うのは、あれ?結局財産は誰が相続するんだっけ?ということ。途中で、汐路が命を狙われているってのは芝居とわかる。
ミステリと言う勿れ2
整は彼女を注意深く観察していてそれに気づいた。彼女は事故が父親の居眠り運転のせいだとは思いたくない。だから殺されたのだと主張するが、誰も彼女の言うこと信じない。だから狙われているフリをする。この・・汐路の芝居がばれる頃から、私は「犬神家」的ムードからは離れてきたな・・と。いつまでたっても殺人は起きない。四人の相続人誰も死なない。殺人は起きるけど・・と言うか起きたけど一つは8年前だし、もう一つは遺産とは無関係。この、もう一つの方の殺人の被害者は幸長の世話をしていたマリの弟。彼女のような一見おどろおどろしいこととは縁のなさそうな太った気のいいオバチャンが実は・・となるのかと思ったらそれもなし。マリやってるのが松坂慶子さんだとはエンドクレジット見るまで気がつかなかった。誰だろうこのオバチャンは・・って思ってた。途中で唐突に「鬼の集」という芝居が出てきて、あれやこれやあるんだけど正直言って何じゃそれ。でも二回目見たらいちおう話はつながってたな。遺産相続なんちゃらは表向きで、正統な相続人を見つけ出して抹殺するのが目的。犯人の目星は原作知らなくたって簡単につく。自分のやったことは正しいことだと思ってる。犯罪だとは思ってない。私は別におどろおどろしいことや血なまぐさいこと期待していたわけではないので、「犬神家」的ムードからかけ離れていっても別に失望もしなかった。これを見たのはWOWOWのガイドブックに載っていた、モフモフ頭で目がパッチリしていて鼻の形がよくてマフラーが暖かそうな菅田氏の写真に引かれたからで。実際に見たらホントかわいくて。朝晩のヒゲ剃りも不要なんじゃと思うくらいお肌ツルツル。某探偵のように逆立ちしたり頭かきむしってフケ落としたりもなし。オフロに浸かっているところがとんでもなくかわいい。ラストの新幹線の中で眠ってるところなんてもう!時々ストーリーに関係ない長弁舌が入るけど・・それをけなしている人もいるけど・・それが入らないと整じゃないってことなんでしょう。私は気にしませんよ。「サスペリアPART2」の人形のこととか、ホラー映画あるある・・固まっていればいいのにバラバラになるから殺される・・もムフフだった。続編は作られないのかしら。テレビドラマは再放送されないのかしら。