album

1st Album『Good-bye My Loneliness』● '91/3/27 release

ZARD、記念すべきデビューミニアルバム。6曲入りと、随分コンパクトな仕上がりですが、B-ingの力の入れようが凝縮されています。 ただ、まだまだ「ZARD」というスタイルが確立されていないせいか、暗中模索の姿が見え見えですね。 デビューシングル曲はキャッチーでポップなものなんですが、そのほかの曲の力がまだ弱いね。 川島だりあが作詞・作曲を手がけた曲が2つ収録されているところが面白い。

1. Good-bye My Loneliness

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

デビュー曲はミディアムテンポのナンバー。思い切りB-ingの特徴が出ている。 にしても坂井泉水の声がまだ初々しいですね。 ZARDのすべてがここから始まったわけですが、デビュー時からZARDはZARDですね。

ここから数多くのヒット曲を作り出す道を歩み始めたわけです。

2. 愛は暗闇の中で

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:ZARD、寺尾広

もろ栗林、ってな感じのマイナー調のアップテンポなナンバー。 初期の頃はこういったロックテイスト溢れたナンバーが多かった。

編曲者クレジットにSoul Crusedersだった寺尾広の名が。キャリア長いっすね。

にしても編曲者:ZARDって坂井泉水以外の誰がやったのでしょうか?

3. 恋女の憂鬱

作詞・作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫

珍しく坂井泉水が関わっていません。ちょっとハードなロックに仕上がったナンバーの作り手は あの“川島だりあ”。さすがですね。

4. Oh! Sugar Baby

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

ストレートに言えばつまらない曲だなぁ。音の高低が一定で変化があまりない。 サビもつまらない。

5. 女でいたい

作詞・作曲:川島だりあ 編曲:葉山たけし

曲、詞さながら詞の主人公は強い女。どっしりとした詞がそう感じさせる。 サビの頭が今までにない感じでなかなかよいです。

6. It's a Boy

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

締めはバラードナンバーで。っていうかサビが変わりすぎ。おもしろいです。 全体的にはむむむって思う場所があって引っかかる。

●2nd Album『もう探さない』● '91/12/25 release

ZARD、デビューから9ヵ月で早くも2枚目となるアルバム。 ミニアルバムながらに多彩な楽曲がそろっています。この時期には珍しく、ドラマの主題歌となったタイトルチューンや、 岩井俊二が監督を務めたPVが話題の「不思議ね・・・」を収録しています。 ただ、全体的に見ると歌詞のほうはマイナス面のほうが強い雰囲気を放っていますね。 ジャケットからして、ものすごく暗いです。妖しいです。

1. 不思議ね・・・

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

2nd Single。詞の中にもあるけれど夏っぽい感じでとっても爽やかな仕上がり。 サビの爽快感がとっても気持ちよく感じる。 この曲はSingle曲の中で1,2位を争うほど好き。でもセールス的にはあまり振るわなかったんだよね。

2. もう探さない

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

アルバムのタイトルチューンであり、先行シングルとしてリリースされたナンバー。 ホーンが印象的なイントロにマイナー調のサビ。

シングルにしてはちょっと薄いんですよね。 サウンドはやはりB-ingの王道ですね。アレンジもそう。

3. 素直に言えなくて

作詞・作曲:坂井泉水 編曲:明石昌夫

詞・曲とともに坂井泉水。やりますねぇ。ハードロックを彷彿とさせる スピーディーな曲。ちょっと無機質なヴォーカルがクールに聞こえます。

4. ひとりが好き

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

栗林お得意のマイナーナンバー。ひとりが好きと言いながらまだ思い続けている 複雑な女心を歌っています。

途中に入ってくる電話の効果音がいい!

5. Forever

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫

ミディアムテンポのバラードナンバー。力強いコーラスが入る。なかなかメロディアスでいいんじゃない? いかにもB-ingな曲。

6. Lonely Soldier Boy

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

ちょっと今までにない曲の始まり方。スピーディーなロックナンバーで間奏じゃギターがバリバリうねる。

でもサビはキャッチーで意外にツボにはまる曲。

7. いつかは・・・

作詞・作曲:坂井泉水 編曲:明石昌夫

こちらも坂井泉水による詞・曲。かなり感情が入った感じのバラードナンバー。 特にサビが強いです。

●3rd Album『HOLD ME』● '92/9/2 release

ZARDにとって、初のフルアルバムとなる3枚目のオリジナルアルバム。 B-ing黄金期を飾るクリエーターが集結。これでもかというくらいのB-ingサウンドで魅了してくる。 ポップでキャッチーながらも、なんか素朴な感じがするんだよね。 この後にリリースされた「負けないで」のヒットによって、チャートを延々とたどったロングヒットのアルバムでもあります。 シングル曲は1曲しか収録されていませんが、M-4「あの微笑を忘れないで」やM-10「遠い日のNostalgia」など、 人気曲が詰まっています。

1. 眠れない夜を抱いて

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫・池田大介

いかにもB-ingな爽やかロックナンバー。夏のフレーバーたっぷりで ミディアムテンポに坂井泉水の澄んだ歌声が響き渡る。

サビの部分のメロディーといい曲といい本当にB-ing。でもSingleとしての魅力はたっぷりありとってもキャッチーな仕上がり。 この曲でZARDはテレビ初出演を果たしました。もちろんテレビ朝日に。

2. 誰かが待ってる

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

ホーンを使ったミディアムテンポの曲。なんか、 詞の世界がいかにも90年代前半。

サビのメロディーがちょっと「不思議ね・・・」に通じるような爽やかな感じの曲です。シングルとしてリリースしてもいいんじゃないかな。

どこかで聞いたことのあるような聞きなれた感じです、と思ったらマジカルのエンディングだった。

3. サヨナラ言えなくて

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:池田大介

マイナー調のポップソング。ただ、いたってフツーなんだよね。 これといった特徴が見つからない。残念。

4. あの微笑みを忘れないで

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫

この曲がまたキャッチーで、Singleになってもおかしくない曲。 ファンからの人気も多い。

夏の雰囲気を思わせるアレンジ、とっても前向きな歌詞に共感? こんな風に素直になることで自分を解放できるよ、といったことを促したいのでしょうが、 実際問題現代の荒波に飲まれている限りは難しいですねぇ。

5. 好きなように踊りたいの

作詞:坂井泉水 作曲:和泉一弥 編曲:葉山たけし

この曲も一部ファンに人気のある曲だそうで。 はじけたポップソングなんでのりが結構よいよい。歌詞もとっても弾けた感じです。

6. Dangerous Tonight

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

いかにも栗林サウンド。スピーディーなマイナー調の曲。 無機質なコーラスがちょっと恐い。にしてもタイトル、詞は相当すごいですね。

この頃のZARDでしかできない感じ。

7. こんなに愛しても

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

ミディアムテンポのマイナーナンバー。ちょっとオリエンタルフレーバーを醸し出す 微妙な曲。裏方向きです。

8. Why Don't You Leave Me Alone

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:葉山たけし

1番のA・Bメロが珍しい感じです。マイナー調のミディアムテンポ&ロッカバラード。 やっぱサビの力が強いです。

ただ、最後のサビの連続をクロスフェイドにしてかぶせたら曲適にもスムーズに行ったんじゃないかな。

9. 愛は眠ってる

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:池田大介

いかにもB-ing的なイントロ。ギターとキーボードでこう入ってくるとそう思っちゃうんだよね。 この曲もいたって普通に感じちゃう。

ところどころで“あれっ?”って思う。でもそこをすんなりと流してしまう。おそるべし。

10. 遠い日のNostalgia

作詞:坂井泉水 作曲:望月衛介 編曲:明石昌夫

この曲、隠れた名曲です。これもB-ing的な曲なんですが、やっぱサビでグッと来させるところがうまいです。

とくに英語の部分でクラッと来ちゃう。 ミディアムテンポのバラードはやっぱ1ヶ所ポイントがあったほうがいいよね。

人気があってか後にリクエストベストにも収録されるんですが、その際になぜかEditかかっていて短くなって収録されています。

これはちょっと納得行かないなぁ。

11. So Together

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫

バラードで締めくくり。なんかとっても濃ゆい愛の歌ですなぁ。 ま、結婚の歌ですからねぇ。アレンジもどっしりとしていて絆を深めているような感じ。

●4th Album『揺れる想い』● '93/7/10 release

言わずと知れたZARDの大ヒットアルバム。何せ大ヒット曲「負けないで」、「揺れる想い」などのシングル曲4曲を始め、タイアップソングが全部で6曲も収録されています。 これぞB-ingの力だよね。とにかくB-ingサウンドのオンパレード。編曲担当の明石昌夫&葉山たけしがいいお仕事をしています。 やはり夏にリリースされたアルバムということもあって、とっても爽やかな仕上がりになっている。 タイアップソングではない後半4曲もなかなかの力を持っていますよ。ハードなロック、ポップでキャッチーな曲、じっくりと味わえるバラードなど、多種多様でヴァラエティ豊かなサウンドが揃っております。 このアルバムを機に、ZARDのヒット街道がしばらく爆進するわけですよ。1990年代の名盤。

1. 揺れる想い

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

アルバムの初っ端からビッグヒットシングル曲。そしてこのアルバムチューンでもあります。

ZARDにとって1,2を争うほどの代表曲、夏にもぴったりで、ま、CM効果もありますからねぇ。

とにかくB-ing王道のポップソング、サビがとってもキャッチーで90年代を代表する曲となりました。

この坂井=織田のゴールデンコンビにかかれば恐いものなしの状況でしたねぇ。 この曲がある意味CMタイアップの走りだったかもしれませんね。とにかくテレビからガンガン流れていた。

あたかも洗脳のように頭に焼き付けた1曲。

2. Season

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

いかにもB-ingなポップロックナンバー。何かイントロからして分かるんだよね。

何かどれもこれもアレンジが統一されていて今ひとつ個性がない感じがする。確かに曲的にはいいんだけど・・・。 ま、夏を彩る爽やかな曲です。

3. 君がいない (B-version)

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

カッティングギターが♪ンジャッンジャッとのっけから入ってくるヒット曲。あら、キー下がってるよ、このバージョン。

それだけに少しパワーダウンを感じてしまった。曲はもろにB-ingロック。このマイナー具合がまたたまらないんだ。

2番のサビの初めの部分が特にくる。

シングルバージョンはキーがこのバージョンよりも高く、パワーを感じる。きっと「負けないで」のパワーに押されているな。 でも、この曲もドラマの主題歌としてではなく、単独としてヒットしたようなものですね。 ドラマは残念ながら低視聴率に終わっています。

4. In my arms tonight

作詞:坂井泉水 作曲:春畑道哉 編曲:明石昌夫

ミディアムテンポのロックチューン、と思ってみたら作曲はTUBEのGuiter、春畑でした。 マイナー調にのせて愛を歌います。

そしてサビでキャッチーな攻撃。もうカラオケ向きですね。うまい具合に英語詞がのってるし歌いやすいんじゃないでしょうか? 何か曲中の主人公の人生、すごいぞ。 「たまには束縛して」とか「いつも強がっていたの あなたを困らせたくて」とか「ひとり占めしたいの」とか。

お手上げです。

5. あなたを好きだけど

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

栗林が作曲にしてはメジャーコードなポップチューンの仕上がり。 まぁ、珍しいこと。そして坂井さん、ちょっと歌い方違いませんか?

ちょっとかわい娘ぶってるように聞こえる。曲はいつものB-ingロックですっきり爽やか。

でもちょっとこの曲は際立っていて、シングルにしてもいいくらいのキャッチーさ。何気にコーラスで栗林が参加。

クレジットには“ZYYG”と。栗林の消したい過去。

6. 負けないで

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

来ました、ZARDにとっての最大ヒット曲。これを聞かずしてZARDは語れない!? もとはドラマ主題歌。

しかしその後春の選抜の行進曲になったりと、世にでまくりで知名度up↑。

しまいにゃ24時間テレビでマラソンをバックに必ず歌っている。ま、応援歌としてはぴったりですね。 黄金コンビ、織田哲郎の知名度もこれで知れ渡ったような気がする。 とにかく極上ポップチューン。サビだけでなく全体がキャッチー。

このイントロのドラムからもうこの曲だと分かってしまう。

7. Listen to me

作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫

この曲、とにかく弾けまくり。というか後のコーラス(大黒摩季、川島だりあ、近藤房之介)が濃い。濃すぎ。ある意味ZARDを食っている。

モータウン風のポップソングで軽快に。砕けた歌詞がまたいい感じ。

8. You and me (and…)

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

アコースティックバラードナンバー。ひとまず落ち着きますね。 2番から音が加わります。でもこの曲いいですよ、歌詞とは裏腹に。

この世界は切ないですね。

9. I want you

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

このアルバムの中では最速ナンバー。しかもマイナー調のロックだから 迫力がある。これもどちらかというと初期サウンドだね。

サビ直前のエフェクトヴォイスがちょっと怖い。

納得いかないのが♪la・la・la・la・la・la・・・・・・の部分。歌詞が単に思いつかなかったんじゃないの?

10. 二人の夏

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

最後はバラードで。ただ一つ、別にあまりいい曲とは思えない。 サビの前半部くらいだけだな。なんかね、しつこいというかくどいというか。

“いかにもバラード”メロディーに聞こえてしまう。栗林、作りこみすぎだぞ。最後しまりがちょっと重いです。

●5th Album『OH MY LOVE』● '94/6/4 release

約1年ぶりに放たれたZARDのオリジナルアルバム。今作で6枚目。驚いたことに、全曲で明石昌夫が編曲を担当しています。 まさしくB-ingサウンドのオンパレードです。作曲陣も織田哲郎と栗林誠一郎という2台巨頭で、ZARDの黄金期を飾る布陣でもありますね。 前半はポップでカラッとした曲が多いね。後半は見事な栗林メロディーでジーンとさせてくれる。 ヒットシングル3枚もちょうどいいバランスでアルバムを構築しています。 アルバムのタイトルチューンも十分シングルとして切れる力もあるポップな仕上がり。 だから大ヒットするんだよ、このアルバムもね。

1. Oh my love

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

アコースティックとロックの融合形、まさにB-ingサウンド。 夏に向けてとっても爽やかなオープニングで今回はスタート。

ただ、織田哲郎、至る所にパクリの要素が見え隠れしているんですがねぇ。 たとえばサビの直前とか、「Good-bye My Loneliness」に行きたいし。

2. Top Secret

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

ミディアムテンポのロックナンバー。これもいかにもB-ingサウンド。 ドラムといい、キーボードといい、ギターといい、って全部か。

でもサビの部分はなかなか良質だと思うし、これも夏向きだね。

3. きっと忘れない

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

1番はしっとりと、冬の味が出ている暖かな曲。 で、そこから段々と音が加わってきて、彩りが濃くなりサビでポップなロックに変身。

来た来た来たーってな感じで。 やっぱり同じタイアップなだけに前曲と比較してしまう。 ちょっと落ち着いた、というか威力が減った?

ヒットの方程式に無理矢理組み込んだような作品でちょっとねぇ。

4. もう少し あと少し・・・

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

ミディアムテンポのバラードナンバー。なんかものすっごく切ない曲。 さすが、マイナーサウンドの職人、栗林の曲だけあります。

歌詞には神戸が登場しますが、リリース1年3ヵ月後にあの震災が訪れたわけです。 歌詞に追伸って出るところなんか今までにない感じ。にしてもこの主人公、ちょっとストーカー入っていませんか?

困らせたいとか、生まれた家を見てきたとか。

5. 雨に濡れて

作詞:坂井泉水・上杉昇 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

もともとは「ZYYG,REV,ZARD&WANDS」としてリリースされた曲。それをZARDとしてかバー。 でも、最初っからZARDの曲だよね、こりゃ。

アレンジといい曲調といい何から何まで。とってもポップでキャッチーな曲。

6. この愛に泳ぎ疲れても

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

両A面としてリリースされたうちの1曲。織田の作曲としては珍しくマイナーで攻めてきた。

1番はミディアムテンポのチューンでじっくりと聞かしてくれる。そして2番からはテンポアップで スピーディーに。いやぁ、なんか迫力が違うねぇ。 この曲のポイントは2番のサビ直前じゃないでしょうか。

TWO-MIXの「TRUE NAVIGATION」のサビ直前部分に通じるものがある。

7. I still remember

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

随分と濃いピアノのイントロ。そのまま1番はピアノをバックにして歌い上げます。 織田っぽいけど栗林メロディー。間奏のマイナー部分なんてモロ。

詞の内容はちょっとすごいね。一応別れの曲みたいなんだけれど、バックでギターがうねりにうねったり。

8. If you gimme smile

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

カラッと爽やかロックナンバー。とにかく明るくドライブミュージックに最適。 夏らしい1曲。これも栗林サウンド。意外な感じ。

9. 来年の夏も

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

前半はコースティックのミディアムバラードナンバー。 そして後半は音も加わってのロック調のバラードに変身。

サビの力が強く、切なさ伝わってきます。なんかでも夏らしくない曲なんだよな。最後はピアノがとても激しい。

10. あなたに帰りたい

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

悲しげなギターが鳴り響く今作の締めの作品。 といってもそのギターはイントロにすぎず、しかも本編とは関係ない。

そこから悲しげでマイナー調の本編のイントロが始まる。1番はあっさり、しっとりと。2番からはまたバーンと音が加わって壮大。

過去と切り離す歌で、ある意味ポジティブな歌詞。そして後半1分はまたまたストリングスが響き渡って幕を閉じます。

●6th Album『forever you』● '95/3/10 release

前作より9ヶ月ぶりにリリースされるZARD6枚目のオリジナルアルバム。 冬にリリースされているからか、温かみ溢れるサウンドや、冬の厳しい冷たさを誘うような鋭いサウンドなど、ヴァラエティ豊かにそろっています。 全10曲と少なめな楽曲数だけれども、1曲1曲に坂井泉水の気持ちが詰まっていることでしょう。 シングルも3曲、そしてセルフカバーも1曲収録された渾身の作です。

1. 今すぐ会いに来て

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

イントロ無しで入るミディアムテンポの曲。珍しくA、B、Cメロとありサビへ行くパターン。 サビからしても今までのZARDではなかった曲かな。

キャッチーまでは行かないけれどひきつけられる曲だね。独特のメロディーラインがそうさせているのかな?

2. ハイヒール脱ぎ捨てて

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

前作のアルバムからの流れを組んだような切ないロックチューン。

歌詞にもあるように海を感じさせるような曲、といってもなんだか荒れた感じの海が想像できる。

何といっても後半1分のアウトロ部分が余韻を伸ばして曲の魅力を引き出している。やっぱりサックスは効果大。

3. Forever you

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

アルバムのタイトルチューンでもあるシンプルなアコースティックバラード。 温かみがあり柔らかい曲をしっとりと歌っています。

しかし途中からロッカバラードに変身してしまった。えーっ、そう来るか?チョット残念だな。シンプルだからこそよかった部分があったのにね。

4. もう逃げたりしないわ 想い出から

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

イントロのピアノ部分がチョット印象的。サウンド的にもちょっといいかも。 ただチョット物足りない部分がるかもしれない。

せいぜいインパクトがあるのはこの倒置法を使ったタイトルだろう。

5. あなたを感じていたい

作詞:坂井泉水 作曲・編曲:織田哲郎

寒い冬を一瞬にして温かくさせてくれるような冬のヒット曲。珍しく織田哲郎自ら編曲を担当しているのも聴き所かな。

サビ直前の2泊のドラムがまたインパクトを与えてくれる。これがまたサビの部分を強調しているんだよね。

ただ最後の部分が太田裕美「木綿のハンカチーフ」の歌詞に似ている部分があるような無いような。 タイアップがポケベルだからねぇ。何か時代を感じてしまう。

6. 気楽に行こう

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:池田大介

明るきポジティブな感じがしているイントロで来たと思ったらAメロでマイナー調に。あれっ? サビの部分はとても爽快でポップ。

おまけにキャッチーです。歌詞からしてドライブしていますね。

7. I'm in love

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:池田大介

これまたアップテンポで段々と力が入ってきてはサビで爆発するタイプの楽曲。 バックのコーラスの力もありますね、きっとだりあ&摩季でしょうね。

いやぁ、なかなかこういうZARDもないでしょう。いい感じです。

8. こんなにそばに居るのに

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫・池田大介

イントロでサビのリフを効かせるスピーディーナックナンバー。

A、Bメロは暗めなんだけれども、後半に行くに従ってだんだん盛り上がりを見せてくれる。

サビなんかはわかりやすく覚えやすい、しかも引き付ける力あり。この疾走感がたまらないんだなぁ。

アルバムのテイクはもろにバンドアレンジスタイルなんだけれど、一方シングルテイクはその勢いを薄っぺらくさせた感じ。

まぁ、よく言えばライトなしあがりっていうことで。

9. Just believe in love

作詞:坂井泉水 作曲:春畑道哉 編曲:葉山たけし

TUBE春畑久々の提供曲はイントロからして切ないロッカバラード。 まぁ、切ないと言うか暗いだけかもしれないけれど。

しかしサビの盛り上がりははずせない。こう、何かこみ上げてくるものがありますが、これもZARDの力なんでしょう。

ちなみに歌詞に出てくるアルバムとはBoys Town Gangの「Can't take my eyes off of you」だって。 タイアップの付いたドラマはというと低視聴率でした。 それよりもこのドラマの存在をご存知の人が居るのでしょうか?微妙なキャスト人。

10. 瞳そらさないで

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

DEENに歌詞を提供した楽曲のカバーです。爽やかなアコースティックナンバーの仕上がり。

DEENとはアプローチが違うけれども、味わい深く仕上がっています。

●7th Album『TODAY IS ANOTHER DAY』● '96/7/8 release

ZARDもアルバム7枚目。とにかくヒットシングルがぎっしりと詰まっています。4枚もね。おまけに、詞を提供した曲をセルフカバー。

こちらも4曲も。なんとも活発的で実験性に富んだアルバムだよね。季節柄か、ちょっと爽やかなイメージが漂ってきますね。

新曲が3曲というのがちょっと心淋しいけれども、全編ZARD色に染まった楽曲です。坂井泉水本人によるライナーノーツ付き。

1. マイフレンド

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

アニメのテーマソングとしてオン・エアされていたZARDにとって久々にミリオンセールスを記録したナンバー。

何がいいって、もろにZARDサウンドを展開する爽やかロックなんだな。サビでのキャッチーさがきらりと光る。

友達以上で恋人未満の微妙な関係を歌った作品です。あぁ、友情。 久々に織田哲郎とのタッグを組んだこの作品、やはり最強ですね。

2. 君がいたから

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

F.O.V.に詞を提供した曲のカバーです。しっとりとしたアコースティックなナンバーなんだけれどもなぁ。

おしいことに少々ドラムの音をもう少し生音っぽく聞かせてくれた方が感じが出たと思う。 曲自体は坂井泉水のヴォーカルで温かく包まれている。

3. サヨナラは今もこの胸に居ます

Words by IZUMI SAKAI Composed by SEIICHIRO KURIBAYASHI Arranged by TAKESHI HAYAMA

すっかりZARDの曲のイメージが定着した「白鳥麗子」の映画版のテーマ曲でした。 栗林サウンドによるミディアムテンポのバラードナンバー。

全体的にキーボードが跳ねまくり。1番は抑え目で、2番からはロッカバラード調に。 栗林がゲストヴォーカル扱いにされているんだけれども、結局はコーラスじゃないか。Brbier的。

一応アルバムテイク用にヴォーカルを取り直している・・・らしい。

4. LOVE 〜眠れずに君の横顔ずっと見ていた〜

Words by IZUMI SAKAI Composed by SEIICHIRO KURIBAYASHI Arranged by MASAO AKASHI

でもってそのBarbierのカバーです。

オリジナルはストレートなロックナンバーだったのに比べて、こちらのカバーバージョンははじけまくりで明るくポップな仕上がりに。

これがZARDねぇ。とにかくすごいアレンジだ。

5. DAN DAN 心魅かれてく

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by DAISUKE IKEDA

再びF.O.V.提供曲をカバー。オリジナルと引けをとらないくらいほどの極上ポップサウンド。 前曲に続いてやけに力を出しまくりだ。

最後はコーラス仕様でオリジナルと違って少々新鮮に聞こえる。

6. 眠り

Words by IZUMI SAKAI Composed by IZUMI SAKAI Arranged by DAISUKE IKEDA

「素直に言えなくて」以来の坂井泉水による詞・曲。スパニッシュなギターのイントロが印象的なバラードナンバー。

本編は温かみのあるキーボードとヴォーカルが包み込んでいる。思い出にふけながら眠たくなったという内容をドラマチックに演出。

シングルテイクとは若干違いアルバム用にリミックスされています。

7. 心を開いて

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by DAISUKE IKEDA

アコースティックサウンドを軸としたミディアムテンポの爽やかロックナンバー。

A、Bメロの展開が少し早いがサビがそれを拭い去るかのようなキャッチーなメロディーで包み込んでくれる。間奏でもスカッと爽やか。

さすが織田哲郎だ。 やはりスパイスになっているのは“川島だりあ”の声量あるコーラスでしょうね。 そして珍しくサビでキーが1つ上がる展開を見せている。

8. 突然

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

この曲もF.O.V.に詞を提供したもの。オリジナルとは異なるアレンジでも、 やはり爽やかサウンドですな。

Bメロで大きくアレンジが違うことが確認できる。ただ、全体を通して聞くと何かが物足りないんだよなぁ、何かが。

9. 今日も

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

アルバムの中の新曲の1つ。初期ZARDを思わせるようなマイナー調の曲で、夏の終わりを演出するかのよう。

サビでの深刻そうなメロディーが逆に世界観に引き込まれてしまう。なんか、すごいよ。

10. TODAY IS ANOTHER DAY

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

アルバムタイトルでもあるポップなチューンです。ブラスも入って華やか。 からっと晴れた青空が似合う王道の曲ですね。

11. 愛が見えない

Words by IZUMI SAKAI Composed by MASAZUMI OZAWA Arranged by TAKESHI HAYAMA

スピーディーで畳み掛けるシングルナンバー。PAMELAHの小澤正澄によるマイナー調のギターロックナンバー。

Bメロの早口部分が若干音に乗り遅れているように聞こえたりもするが、何のその。サビでは爆発するかのようなキャッチーさを展開させる。

間奏じゃサックスまで飛び出し、その後にはヴォーカルを歪ませるエフェクトまで。お手上げ。 PVじゃ白いジープを乗り回していたな、坂井さん。

12. 見つめていたいね

Words by IZUMI SAKAI Composed by SEIICHIRO KURIBAYASHI Arranged by MASAO AKASHI

最後はバラードで締めです。ってかメロディーがものすごくどんよりとしているんですけれど。 いかにも栗林サウンド。

サビになるとジワジワと温かさが伝わってくる。“3Gのキーパー”に捧げられた作品、いい曲です。

●Selection Album『ZARD BLEND 〜SUN & STONE〜』● '97/4/23 release

坂井泉水自身によってセレクトされた夏向きのコンパイル作品。一応リマスタリングやリミックスなどが施されているらしいんですがね。

そのおかげで音もよりクリアに軽やかに変身。なによりもデビュー曲のM-5を歌い直すという手がいいじゃないですか。

M-6もバスドラパートを変えましたね。さまざまな趣向を凝らしながらも、ちょっとブックレットなどに粗が見られて残念。

これはベストアルバムじゃない、というところもミソですね。

●8th Album『永遠』● '99/2/17 release

オリジナルアルバムとしては前作からおよそ2年半ぶりにリリースされるアルバム。

ヒットシングルが多数収録されており、お得感はありますが、新曲の少なさはやっぱり否めない。

また、WANDSに提供したセルフカバーはかなりかっこいい仕上がりになっていて、これは聞き応え十分です。

タイアップ満載でどこを切ってもZARD印のB-ingサウンドを聞かせてくれます。

初回限定版には小西康陽とのコラボレーションシングルつき。

あの「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」を見事なアレンジでカバーしています。

1. 永遠

Words by IZUMI SAKAI Composed by AKIHITO TOKUNAGA Arranged by AKIHITO TOKUNAGA

幻想的なイントロが印象的なヒット曲でもあり、今作のアルバムタイトルチューンでもある曲からの幕開け。

1番はアコースティック調でしっとりと聞かせてくれる。弦がとっても繊細なイメージを引き立たせる。

2番からはアグレッシブなロッカバラードへと重みを増す。

サビでのコーラスが曲の壮大感を演出していますね。 ちなみに作・編曲を徳永が担当。ようやく日の目を見たようで。 相反するかのような2つのタイアップもそれぞれうまい具合に染まっていたような気がします。 ちなみに裏ジャケットの題字には度肝を抜かれますね。

2. My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by DAISUKE IKEDA

バリバリのギターがイントロから登場しながらも、曲全体のやわらかさが見事に伝わってくる冬の曲。

ギターの強さばかりが目立ってしょうがないのがもったいないかなぁ。シンプルな展開だから味付けが濃いのかもしれない。

「心を開いて」のような進行だよなぁ。温もりがじっくりと伝わってきますね。サビの高音部にキュンとくる。 思ったよりヒットしなかったのが残念ですね。せっかくいい曲なのに。 個人的にはC/Wのほうも捨てがたいので両A面でもよかったかな。

この頃からちょっとセールス的にも下降気味だったよね。

3. WAKE UP MAKE THE MORNING LAST 〜忘れがたき人へ〜

Words by IZUMI SAKAI Composed by HIROYA FUKUYAMA Arranged by HIROHITO FURUI

アルバム内新曲3曲のうちの1つはミディアムテンポの楽曲です。 A、Bメロは雰囲気がヨーロッパ的に感じますね。

何でだろう。 ホーンと弦かな?サビでは一転フツーにポップソングになってしまうのが残念。

全体的にじっくりと作り上げられ 完成度は高い楽曲だとは思うんだけれども、だからといってちょっと通り過ぎやすくなってしまっているな。

4. Brand New Love

Words by IZUMI SAKAI Composed by MASAAKI WATANUKI Arranged by AKIHITO TOKUNAGA

セルフカバー曲ですよ。新生WANDSに詞を提供した楽曲をZARD流にデジタルロックでお料理。

曲に無機質感があり、マイナー調の具合が引き立つよね。デジタルサウンドもそれに相乗してかっこよく聞こえます。

サビ直前の一瞬のブレイクがポイントですかね。

WANDS、和久のコーラスもいい感じで曲を盛り上げています。 曲の最後ではなんと坂井泉水のラップまで聞けるといういろいろと仕組まれた曲です。

5. 運命のルーレット廻して

Words by IZUMI SAKAI Composed by SEIICHIROH KURIBAYASHI Arranged by DAISUKE IKEDA

前曲からの流れが見事に組み込まれたヒットシングル。

イントロのスパニッシュギターがタイトルさながらのミステリアスな雰囲気を醸し出しています。

でもって曲の方はちょっとドラムンベースを下地にしたアップテンポな楽曲で、1番から2番にかけて音がだんだん増してゆく。

基本的にはAメロからBメロ、サビへ向けて盛り上がるのが1番と2番で2回あるといった感じ。 間奏なんかちょっとサウンドが広がりすぎで壮大です。

一応アルバムテイクではrumania montevideoの三好“弟”誠がギターで参加しています。

アウトロもやけに壮大でドラマティック。こっちのほうに持っていきすぎですな。

6. 遠い星を数えて

Words by IZUMI SAKAI Composed by SEIICHIROH KURIBAYASHI Arranged by AKIHITO TOKUNAGA

坂井泉水がやけに気に入っている曲の登場です。 ZARD流ボサノバでゆったりとサウダージを感じる1曲。

前曲からの勢いをここで一気にクールダウンして じっくりと聞かしてくれる。それほど曲が素晴らしいということでね。

ただ、シンプルすぎであっさりとし過ぎなのでちょっと物足りない部分もあるかなって言うのが本音なんです。

7. 新しいドア 〜冬のひまわり〜

Words by IZUMI SAKAI Composed by MASATO KITANO Arranged by HIROHITO FURUI

2枚同時発売というZARD史上初の試みに挑戦したシングルのうちの1枚。

イントロ部はやけにデジタル感が出ているけれども、本編に入っちゃうといたってフツー。

ZARD王道を行くミディアムテンポの楽曲。アコースティックギターが裏で支えていますね。

詞の方も応援歌っぽく背中を押して元気付けてくれるような曲です。

何気に6分近くもあるのでびっくり。アルバムでの山場でしょうか。 注目すべきは作曲者。day after tomorrowの北野がバンドデビューの前に楽曲を提供しています。 いったいどういう繋がりなんだ?

8. GOOD DAY

Words by IZUMI SAKAI Composed by MASAAKI WATANUKI Arranged by DAISUKE IKEDA

続けて2枚同時発売のもう1枚。

こちらはアコースティックギターからロッカバラード調に変身するイントロで、 ZARDのマイナーバラードにはありきたりな展開を見せる1曲。

絶望、苦しみ、壮絶みたいなキーワードが浮かんでしまうような曲です。 ただ、これといって特徴が無いんだよね、曲に。もったいない。 下手したら前曲のc/wとして収められていてもおかしくは無い。 あまりメインタイトル向きじゃないような気がする。

9. I feel fine, yeah

Words by IZUMI SAKAI Composed by MAKOTO MIYOSHI Arranged by HIROHITO FURUI

明るく爽快でポップなサウンド。作曲が三好“弟”誠ですよ、この曲が。 それにしても坂井泉水の書く詞がまた遊びすぎじゃないですか?

実験的というか、肩の力が抜け切ったへろへろ感が出ています。 この曲だけはアルバムの中でちょっと浮いているような気がします。

たまにはこんなZARDもありでしょうか?

10. 少女の頃に戻ったみたいに

Words by IZUMI SAKAI Composed by AIKA OHNO Arranged by DAISUKE IKEDA

しっとりとしたピアノがまたぐっと来るイントロです。

大野愛果によるバラードチューンは映画の主題歌ということもあってかちょっとスケールが大きいですね。

バラードチューンを奏でるサウンドやコーラスがちょっと協力ですね。じっくりと歌い上げる坂井泉水のヴォーカルも聞き応えが十分です。

11. 息もできない

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by TAKESHI HAYAMA

いやぁ、爽やかなイントロだなぁ。♪はぁ〜 と息も吐いてしまうよ。曲の方は弾けるZARD王道ポップ。キャッチーなのはさすが職人織田哲郎。

TVアニメのタイアップならば妥当なところです。バックのサウンドはもう出来上がっていますがこれもまた編曲のきっちりしたお仕事でしょうね。 酸欠の愛ってどんなものなんでしょうか。春だけに。

12. 風が通り抜ける街へ

Words by IZUMI SAKAI Composed by TETSURO ODA Arranged by AKIHITO TOKUNAGA

夏向き爽やかポップソングで弾けまくりのシングルナンバーが続けて登場。 この曲は曲自体もそうだけど、アレンジの力がもっと大きいんだよね。

ガットギターで♪ンジャンジャと 「君がいない」見たいな感じとなっております。

まぁ、この曲はメジャーコードですがね。 色々な楽器も登場しているし、聴いてて楽しくなる曲。

コーラスもばっちりで聴き応え十分。間奏なんかはパーティー状態です。 ただ、もう少しパンチがあったほうがいいなぁ。メリハリというか、こう、どーんという部分が欲しいと思いました。

13. フォトグラフ

Words by IZUMI SAKAI Composed by AKIHITO TOKUNAGA Arranged by AKIHITO TOKUNAGA

最後は新曲のバラードを。

アコースティック調のサウンドで前半はしっとりと、 サビでは暖かいサウンドを丁寧なヴォーカルでじっくり歌い上げる。

独特のZARDムードで包み込んでいる。

サビでのキャッチーなメロディーは本当にいい曲で聞き入ってしまいます。 2番からは音数が増えてしっかりと固めてきた。

サビのシンプルなメロディーが本当に伝わってくる曲でした。

初回特典CD

1. CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU

(B. CREWE / B. GAUDIO) Arranged and mixed byYASUHARU KONISHI

坂井泉水の思い入れが強い曲でもあり、「擦り切れるほど聴いた」(from sg「Just believe in love」) BOYS TOWN GANGの曲をカバー。

しかもただのカバーじゃないところがまたこの曲のいいところ。 アレンジがいつも陽気な小西さんだ。

さらにはcobaをアコーディオンに迎えてフレンチテイストで仕上げてきました。

テンポが若干早いのが気になりますが、とってもおしゃれ要素がでまくっています。

子供の大合唱がいかにもピチカート。 後半のサビのたたみかけが強力です。

2. CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU 〜readymade wizard mix short cuts〜

(B. CREWE / B. GAUDIO) Arranged and mixed byYASUHARU KONISHI *Remix Album 「Cool City Production vol.6 ZARD 〜WHAT RARE TRACKS!〜 ZARD Edit」 収録*

●Best Album『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』● '99/5/28 release

ZARDにとって“初の”(←ここがポイント)ベストアルバム。 オリコンで“1位と2位”(←ここもポイント)を記録したシングル曲を中心にセレクト。

これまたZARDの活動がこの1枚に凝縮されています。B-ingの女王が放つ須玉の名曲コレクション。 おまけに長嶋茂雄が参加した曲まで収録。

収録曲は全てがリマスタリング済み。おまけに最後の2曲はそれぞれ小細工を施している。

「永遠」はオリジナルテイクでは弦だったイントロをピアノに変更。

ちょっとしっとりとした。 「運命〜」に至ってはよりロック色が強くはなったけれども、若干バスドラ弱くないかな?

初回特典としてアナログ盤サイズの豪華写真集付き。

その中の数冊にはなんと本人直筆のサインが!(テレビ朝日系「N.O.」より)。 しかしこの初回特典は実は第1弾。

第2弾はPVビデオ三種のうちの1つ。

いずれにも最後のテレビ出演となったテレビ朝日系「ミュージック・ステーション」での「負けないで」が収録されている。 でもってなんと第三弾。

「永遠」のイングリッシュバージョン入りの8cm CD-ROM。

ちなみに第三弾のブックレットの中身が違うんですけれど。シングルの写真が中で使われています。

4. 果てしない夢を(ZYYG,REV,ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄)

Words by IZUMI SAKAI SHOW WESUGI Composed by MASAYUKI DEGUCHI Arranged by MASAO AKASHI

B-ingのスター達の共演。ただ、T-BOLANが参加していないとはいかがなものか? 大黒摩季はコーラスで参加しています。

川島だりあも、近藤房之助もお得意のコーラスをフルに活用。 作曲がREVの出口というのがまた驚きですね。

サウンドの方はいたってふつうのB-ingロック。

しかしながら出口本人あまり歌っていないし。 ヴォーカルがコロコロと変わる。ZARDもサビの後半をおいしいとこ取り。

おまけにZYYGとして栗林が歌っています。

かなりレアですね。2番サビ後半、上杉の声のすごいこと。圧倒されますね。

長島さんは・・・ちょっと辛そうじゃないですかね。やっぱり浮きます。

第2弾特典VIDEO 「showreel>>ver.0.2.」

「☆☆☆」参照*

第2弾特典VIDEO 「showreel>>ver.0.3.」

「☆☆☆」参照*

第3弾特典 CD-ROM

まずはCDトラックの「永遠」の英語バージョン。トラックはそのままです。発音がうまく聞き取れないんですけれどねぇ、坂井さん。

1番だけのエディットバージョン。

そしてROMの中身。永遠のビデオクリップ with 英語バージョン。これも1番のみのエディット。 そして「負けないで」ミュージックステーションより。

サビでは高いキーの部分を頑張っています。 ちなみに編集で1番のみ。

目がきょろきょろしていますが、不安の表れでしょうか。

●Best Album『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』● '99/9/15 release

前年にリリースされたB'zのベストアルバム方式で発売された第2弾ベストアルバム。 葉書による投票で選ばれた上位14曲をそのまま収録。

でも本当かなぁ?と疑ってしまう。 M-14なんてリリースされたばかりだったしね。

ちなみに隠れた名曲「遠い日の〜」 が上位に来るなんてファンも徒者ではありませんな。

しかしこの曲、エディットがかけられて短くなっている。 なんか嫌らしい。第1弾に入らなかったシングル曲が多数収録。

ちなみにこのベストアルバムも特典として第1弾にポストカードカレンダーがついてきます。

第2弾に「不思議ね・・・」のPV(なんと監督は岩井俊二!)、第三弾はミニゲーム収録のCD-ROMでした。

第2弾特典VIDEO 「ZARD Memorial Video」

☆☆☆」参照*

●Live Album『Cruising & Live 〜限定盤ライヴCD〜 LIVE AT THE PACIFIC VENUS● '00/1/26 release

波のSEからスタート。そしてキーボードがゆったりとメロディーを弾くM-1。歌が始まると歓声が湧き上がりました。そりゃぁ生ですからねぇ。

夏ぴったりの爽快ヒットチューンで誰もが歌えますね。オリジナルのキーです。 間髪いれずに急に入るM-2。こちらも手拍子の嵐。ギターがいいよね、この曲は。途中で声を詰まらせる部分がありました。間違えちゃった。

MC「えー、こんにちわ。えー、ZARDの1st Liveへようこそ。今日は最後まで楽しんでいってください。」

爽やかな曲M-3が続きます。キーボードが大活躍。2番が無くサビのオンパレードでエディットかけられている。 転調部分がまたいい感じです。

そして間髪いれずにM-4が始まる。スムーズに流れると思いきや、 なんと1番サビの歌詞をど忘れ。ありゃぁ、やっちまいましたか。これが記録として残ってしまいましたね。

勢いを保ったまま突入したのはこの時点での新曲M-5。アップテンポのロックナンバーですね。まぁ、作曲が岩井ですからこう来るのも普通かな?

サビでは爽快なメロディーを聴かせてくれると共に、高音部でもキチッと決めてくれる。

MC「えー、今日は随分と遠いところから来てくれたと思いますが、ありがとうございます。船の旅はどうでしたか?楽しんでいただけましたか?

一期一会と言う言葉がありますが、私たちにとってもそうですが、皆さんにとっても一生の思い出の一つになるようにしていってください。よろしくお願いします。」

ここでアルバムからのナンバーM-6を。バラード曲をちょっくらボッサタッチで心地がよいです。いいメロディーだなぁ、と改めて思いました。

前曲のテイストをふまえたミディアムナンバーのM-7。こちらもじっくりと歌われていますね。なんか曲の重みが伝わってきます。

MC「えー、次の曲は初めてTVに出るときに歌った曲です。今日も同じくらい緊張しています。眠れない夜・・・」

とここで「がんばって!!」という声援が飛び交うが、タイミングが悪いなぁ。

MC「それでは“眠れない夜を抱いて”を聞いてください」

なんか思い切りカラオケサウンドみたいで忠実に音を再現しているようなM-8。無難すぎてちょいとつまらない。

次のM-9もシングルテイクの再現にちょっと走りすぎですねぇ。ギターの強さは伝わってきます。

アウトロではなんと坂井泉水がフェイクを披露。ここでちょっと余裕ができたのか。それにしてもこんな技を披露してくれるとはね。 懐かしいナンバーM-10の登場。ここでもギターがサウンドを押し出している。 さらにさかのぼる曲M-11

シングルナンバーでもないのに人気がありますね。力強さと爽快感が交差する痛快なナンバーですね。

MC「もう最後の曲になってしまいました。楽しんでいただけましたでしょうか。これからも末永くZARDをお願いします。」

イントロからどっしりと来たM-12。でもこの曲が本編最後でいいのかい?最初はしっくりと、そしてテンポアップで勢いつけて力強く来ました。

MC「どうもありがとうございました。」

曲が終わると即アンコールだからね。まぁ、これだけじゃ物足りないよね。

坂井泉水が特にお気に入りだというバラードナンバーM-13をボッサテイストでしっとりと。

でもってじっくりと聞かせてくれる1曲。 イントロを聞いただけでピンと来るM-14

ってかこの曲がないとZARDじゃないだろ。会場全体が盛り上がっては手拍子の嵐。

「みんな一緒に」と煽る坂井泉水。すると大合唱ですよ。さすがこの曲の持つ力は本当にすごい。

CD-ROM

会場となった船の中を探検するゲーム。結構シビアです。銃で撃たれたりと・・・。でも簡単ですよ。

クルーズの様子が見られたりもします。そしてどこかでライブの入場パスをGetするとライブのダイジェストが見れます。

「揺れる想い」、「君がいない」、「Don't you see!」、 「世界はきっと未来の中」(フル)、「遠い星を数えて」、「負けないで」(フル)

VIDEO making of CRUISING & LIVE The Day of 1999.8.31

☆☆☆参照*

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