album

Indies Album『Man Here Plays Mean Piano』● '05/2/23 release

“グラインド・ピアノ・ロック”を操る末光篤のSUEMITSU & THE SUEMITHのデビューアルバム。 リードトラック「Irony」と「Arabesque」の巧みなまでにキャッチー且つ洗練されたサウンドにやられます。 これでもかというくらいにSUEMITSU & THE SUEMITHを味わえる1枚となりました。 しなやかながら力のあるピアノサウンドと、勢いのあるロックサウンドの融合系。 そして、巧みまでとは行かないものの、耳にスムーズに入ってくる英語の歌詞がおしゃれであると同時にかっこいいね。 ピアノマンでありながら、ロックな男でもあります。 マジでやばいくらいにかっこよく、デビュー盤ながら完成度が高すぎる1枚です。レベルが高いね。

Reissue Album『Man Here Plays Mean Piano -A New Edition 4 Sony Music』● '06/4/19 release

“グラインド・ピアノ・ロック”を操る末光篤のSUEMITSU & THE SUEMITHのメジャー・デビューアルバムは、 デビューアルバムのリイシュー盤です。 リードトラック「Irony」と「Arabesque」の日本語バージョン(しかも、日本語詞を担当したのはex.スーパーカーのいしわたり淳治だ)と、 ディズニーのモッシュアップカバーなど、4曲をデビュー盤に加えたメジャー盤なわけですよ。 これでもかというくらいにSUEMITSU & THE SUEMITHを味わえる1枚となりました。 しなやかながら力のあるピアノサウンドと、勢いのあるロックサウンドの融合系。 そして、巧みまでとは行かないものの、耳にスムーズに入ってくる英語の歌詞がおしゃれであると同時にかっこいいね。 ピアノマンでありながら、ロックな男でもあります。 マジでやばいくらいにかっこよく、デビュー盤(のリイシュー盤)ながら完成度が高すぎる1枚です。レベルが高いね。 アートワークも漆黒で決まっています。黒鍵を表しているんです。 こういうこだわりもあって、目から耳から離せないSUEMITSU & THE SUEMITHなんです。

1. “SUEMITSU”Here Plays Mean Piano

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

弾むピアノを英語のナレーションと共にお届け。 これから何かを予感させるイントロダクション。後半に進むにつれて厚くなっていく音がかっこいい。

2. Irony

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

滑らかなピアノの音と重たいベースとドラムの音が絡み合うリードトラック。 ピアノが前面に出たロックサウンドが、本当にかっこいい。 そこにSUEMITSUの渋いヴォーカルが響き渡る。全編英語詞で、さらにかっこよく。 サビでの畳み掛けもかなり迫力のあるナンバーですね。

3. Arabesque

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

ポップに弾けるミディアムロックチューン。 SUEMITSUのピアノがまた、クール且つおしゃれに響き渡ります。 ピアニストについて歌った曲。あたかもSUEMITSU自身を重ねるような雰囲気だ。 サビでのキャッチーな仕上がりと分厚いサウンドが気持ちいいね。しかも、途中での転調はかなりよかった。

4. Skyscraper

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

いかにも鍵盤を叩いているというような弾けっぷりがたまらないロックチューン。 随分と深いところをたどっているようだけど、サビでは一転してつきぬけるような展開に。 クールでおしゃれかつポップなサウンドを放つ。勢いもあっていいね。

5. Basketball Game Crush

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

ノイジーなギターが鳴り響く痛快ロックナンバー。 なんか弾けまくっていますね。全編を通してSUEMITSUのヴォーカルにはエフェクトを施して、彼らしさを出しています。 とにかく音が攻撃を仕掛けてくる。熱く厚い1曲だ。

6. The Desperado

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

こちらもピアノの音をはじめとして、色々な音が弾けまくっているロックナンバー。 これぞSUEMITSUの本領発揮と言わんばかりに暴れまくっていますね。 サビでの畳み掛けといい、かなり強力。パンチが効きまくっています。

7. Mini Cooper

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

ポップなサウンドと聞き応えのあるメロディが絡むロックナンバー。 パートごとにメリハリがあって、盛り上がりを聞かせてくれるロックサウンドに、ブラスも加わってかなり華やか。 それと同時におしゃれ要素もあって、かっこいいんだ。

8. Etude

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

鐘やタンバリンの音が鳴り響くミディアムロッカバラード。 メロディ自体はとても切なくて、胸がキュンとなります。 サビでのコーラスがとても盛り上がっている。SUEMITSUらしいバラードチューンでかっこいいですね。 聞き応えがありますよ。

9. (I'm In) Mad Cherry Red

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

かなり攻撃的なイントロ。でもAメロはピアノのみをバックにSUEMITSUが歌い上げる。 かなりピアノが前面に出ていて、ドラマティックな構成となっている。巧みな技法で聞くものの耳をとりこにする1曲。

10. Chelsea

Lyrics and Music by SUEMITSU atsushi

SUEMITSUによるピアノ弾き語りで始まるバラードナンバー。 サビからはガツンとロックサウンドをぶつけてきました。 どっぷりとSUEMITSUワールドに引き込まれる1曲。ピアノがもはや武器として、どんどんと攻撃してくる。 こんなバラードになるとは。とにかくすごい。

11. Part Of Your World 006 New Recording from“Mosh Pit on Disney”

Lyrics by ASHMAN howard Music by MENKEN alan

SUEMITSUがアグレッシヴにディズニーの楽曲をカバー。 ノリが出まくったピアノロックでガツンと聞かせてくれます。もはやSUEMITSUの曲というくらいに出まくっていますね。 ピアノサウンドとロックサウンドが畳み掛けてきます。

12. Don't You Worry 'Bout a Thing from“Rock Motown”

Lyrics & Music by WONDER stevie

ピアノつながりということで、スティーヴィー・ワンダーの楽曲をSUEMITSUがカバー。 ピアノよりもロックサウンドが結構前面に出たアグレッシヴな仕上がりで聞かせてくれる。 思った以上に勢いがあって、ノイジーなギターが包み込む。

13. Irony“Bittersweet Irony”Japanese Version

Lyrics by ISHIWATARI junji Music by SUEMITSU atsushi

「Irony」の日本語バージョン。やっぱり日本語詞ということもあり、 音や言葉の響き方が違いますね。いしわたり淳治の歌詞が、結構突き刺してきますね。

14. Arabesque“Melody Played by Great Pianist”Japanese Version

Lyrics by ISHIWATARI junji Music by SUEMITSU atsushi

同じくいしわたり淳治が日本語詞を手がけた「Arabesque」の日本語バージョン。 文学的な歌詞とピアノロックサウンドが絡み合い、また不思議な雰囲気が生まれますね。

Sound Track『TBS系ドラマ「花嫁は厄年ッ!」Original Soundtrack - SUITE OF“Unlucky Year for the Bride”Presented by SUEMITSU & THE SUEMITH』● '06/8/23 release

初のテレビドラマ主題歌「Astaire」と同時にリリースされた、 ドラマ「花嫁は厄年ッ!」のオリジナル・サウンドトラック。なんと、全曲SUEMITSU & THE SUEMITHが手がけているという、渾身の1枚であります。 もちろん、グラインド・ロックをベースに、SUEMISTUのピアノが響きまくり。 これがサウンドトラックというのも、なんだかもったいない気がするくらいに、極上メロディがドラマを盛り上げます。 シングル「Astaire」の英語バージョンも収録されていたりと、聞き応え十二分なサントラです。

1st Album『The Piano It's Me』● '07/3/21 release

“グラインド・ピアノマン”ことSUEMITSU & THE SUEMITH、待望の1st Albumをついにドロップ。 メジャー作品としては2作目だけれども、完全なる新作は今作が初。初めから終わりまで、作り込まれた洗練された楽曲を提供してくれます。 激しいものからしっとりとしたバラードまで、時にはクラシカルなものから斬新的な楽曲まで、実にバラエティ豊だ。 ピアノを武器に、ここまで幅広い音を投げたアルバムも、ほかにはないよね。 ピアノとSUEMITSUが見事に一体化した作品。既発のシングル曲を敢えてボーナストラック的にラストへ配置したのも正解だね。 アルバムのコンセプトを見事に表現できた名作の誕生。初回限定盤は、既存曲をクラシカルにアレンジしたインストを収録したボーナスディスク付き2枚組み仕様。 オリジナルとクラシックの融合がまた、実に心地よいですな。

1. The Piano It's“SUEMITSU”

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

ここからすべてが始まる。SUEMITSUとピアノとストリングスが、見事なまでに融合するイントロダクション。 子供の声から始まり、SUEMISTU自身も歌う。そしてユニゾン。このメロディがまた美しすぎるんだ。この歌詞も、とても優しくていいね。次曲へとうまく流れます。

2. Saga

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

ゴージャスなピアノの音色とエッジの効いたギターがイントロを彩るポップロックチューン。 本編に入ると疾走しまくりで、駆け抜けるSUEMISTUのピアノ。これがもう巧みでな技術がほとばしる。眩しいくらいに勢いが出ていますね。 それでいてキャッチーなメロディで、どんどんと引き込んでいます。

3. 100 Strawberries

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya Brass Arranged by KOBAYASHI masahiro

華やぐブラスと強力ベースで幕開けるポップロックチューン。 これまた、SUEMITSUのピアノが優雅でキャッチーなメロディをとことん奏でる。Bメロとサビのメロディが、どこかしら懐かしく感じさせるんだよね。 昔からあるようなメロディを、現代に蘇らせるSUEMISTUマジック。ここまで楽しい曲もないよね。 なんか聞いていて幸せになるような曲です。

4. The Soda Fountain

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

これまたミディアムナンバーで、ブラスが花咲くトラックです。 聞いていてハッピーになるようなポップなメロディを聞かせてくれます。 この曲も昔からあるような感じがする。こういうセンスがSUEMITSUの武器になり、リスナーに届けてくれるんだよね。 伸びやかなサウンドが印象的です。

5. Night Walking Miss Lonesome

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya Brass Arranged by KOBAYASHI masahiro

優雅なSUEMISTUのピアノとロックサウンドが絡み合うミディアムチューン。 サビ前のブラスが盛り上げ、サビでガッツリとすべての音が集約。 キャッチーなメロディと伸びやかサウンドが、見事なまでにサビを構築しています。これがグラインドロッカバラードだよね。 ラストですべてをぶつけてきます。

6. (U Have) The Alternatives

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

ブラス、ベース、ギター、ピアノがメッセージを届ける6分の大作。 弾けるピアノと勢いよくギターサウンドがぶつかるグラインドロックチューン。 とにかくポップに、とにかくかっこいい。特に、サビの畳みかけがいいんだわ。SUEMISTUが伝えるべくメッセージを、これでもかというくらいに投げかけてくる。

7. White Cat Waltz

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

猫好きのSUEMITSUg、猫をテーマに書き上げたワルツ。 弾けるピアノと軽快なリズムを奏でるドラムが心地よいね。ポップでキャッチーなメロディは、さすが職人SUEMISTU。締め方がまたいい。 猫が自由に生きている感じが曲から伝わってきます。

8. Sonatine

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

SUEMITSU流ソナチネ。ピアノをベースに、アグレッシヴながらも主旋律を支えるロックサウンドがかっこいいバラードチュン。 激しいサウンドが、悲しみの思いを拭い去るかのようだ。結構、美しいメロディ。

9. Pansy

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

アコースティックギターがメロディパートでは武器となるアップテンポチューン。 そこに繊細ながら、力強さを表すストリングスが印象的。サビのメロディがまた、泣けてくるほどにいいんだ。 1980年代のアニメ主題歌にあるような懐かしさや親しみさを生む美メロです。後半で転調して、さらに盛り上がる。この曲、本当にいい曲だ。 哲学的な歌詞もまたよい。ラストではギターがうねりを上げている。

10. Soul Concatenation

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

SUEMITSUのピアノがしっとりと響き渡るバラードナンバー。 「終わる」ということを、はかなく歌っています。重たくどっしりとしたサウンドが、ガツンとぶつかってくるね。

11. Sherbet Snow and the Airplane

Lyrics written by ISHIWATARI junji Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

これぞ“グラインド・ロックマン”を象徴する激しいロックチューンがぶつかってくる。 SUEMISTU & THE SUEMITHの記念すべきデビューシングル。歌詞の方は、元スーパーカーのいしわたり淳治が手がけております。 これまた、彼らしいセンスの出た詞だこと。その言葉を、アップテンポのロックチューンに乗せて届けるSUEMITSU。 とにかく勢いは出ている。元々、昔にベースとなるメロディは出来ていた曲ということもあって、 こういうところで日の目を見るとは、思い入れがあったんでしょうね。

12. Astaire

Lyrics written by ISHIWATARI junji Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

SUEMITSU & THE SUEMITHの2nd Single。もう、涙が出るほどの名曲ですよ。 デビューシングル同様に、歌詞を元スーパーカーのいしわたり淳治が手がけております。 初のドラマ主題歌ということで、曲のほうも随分とドラマティックな内容となっています。 ギターにドラムにベース、ブラスにストリングスと。さらにSUEMISTUのピアノが融合する。 美しい旋律がリスナーの心に響き渡る名曲。フレッド・アステアに捧げられた曲であります。

13. Sunday'z Sun

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

勢いに乗るSUEMITSU & THE SUEMITHの3枚目のシングル。 シングルA面としては、初めてSUEMITSU自身が作詞・作曲を手がけているナンバー。ミディアムテンポのグラインド・ロックチューン。 重々しく攻撃的なロックサウンドとストリングスが響き合う様は、さすがSUEMISTUです。 所々に入る鐘の音が、またいい感じですね。「明日、生まれ変わる」という決意の表れた、前向き姿勢を見せ付ける1曲です。

14. Allegro Cantabile

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Brass Arranged by MURAYAMA tatsuya

これぞ“グラインド・ロック”の決定版。弾けるドラムとピアノが競り合うアップテンポロックチューン。 アニメ「のだめカンタービレ」のテーマソングということで、主人公でもあるのだめのキャラクターを表したようなポップでキャッチーなメロディを放つ。 こんなに音が暴れているのに、とっても楽しそうな雰囲気。その本質はやはりピアノが持っているんだと思わせる華麗なる音符の舞。 そして、メッセージがまたいいんだ。

3 Pieces for Paino and Chamber Orchestra -ピアノと室内オーケストラのための3つの小品

1. Tuning

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Woodwind Arranged by MURAYAMA tatsuya

ボーナスディスクのオープニングは、なんとチューニング。 すでべての基本は音を整えることにあり。いかにもオーケストラだよね。

2. Allegro Cantabile - Piano and String Orchestra

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Woodwind Arranged by MURAYAMA tatsuya

弾けっぷりがたまらない4枚目のシングルナンバーが、 ピアノとオーケストラのセッションにより、優雅な楽曲へと変身しました。 クラシックの名曲「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」を取り入れているところも面白い。

3. The Piano It's“SUEMITSU”- Piano and String Orchestra

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Woodwind Arranged by MURAYAMA tatsuya

アルバムのオープニングチューンが、さらに優雅に。 バイオリンの主旋律がまた、美しい奏で。SUEMISTUのピアノもゴージャスな印象で伝わってきます。

4. Arabesque - Piano and Woodwind Ensemble

Lyrics, Music written and Arranged by SUEMITSU atsushi Strings & Woodwind Arranged by MURAYAMA tatsuya

ピアノと笛のアンサンブルで聞かせてくれる、インディーズで発表したナンバー。 フルートやファゴットがいい味を出していますね。激しかったオリジナルも、ここではしっとりと。

2nd Album『Shock On The Piano』● '08/3/19 release

“グラインド・ピアノロックマン”、SUEMITSU & THE SUEMITHが待望の2nd Albumをドロップ。 今作も、ピアノを武器にロックサウンドとぶつかりあっては、迫力あるナンバーを聞かせてくれる。 前作アルバム「The Piano It's Me」以降の3枚のシングル「Sagittarius」、「Rock a Nova」、「Boyz Boy Don't Cry」を筆頭に、 ヴァラエティ豊かな楽曲のオンパレード。 グラインドロック炸裂のアップテンポナンバーや、疾走感溢れるロックチューン、はたまたSUEMITSUの心のこもったバラードトラックなど、 よりパフォーマーとして、ソングライターとしての幅が広がっています。 よりポップに、よりゴージャスに。さらに進化を続けるSUEMITSU & THE SUEMITH。 オープニングのシュトラウスから、CMソングにもなった「It's a Brand New Day」を通り越し、「Sagittarius」で終わる展開は、山の如し。 今作も、初回限定盤は特典CDが付いた2枚組み。 既発曲を別アレンジで楽しませてくれる、貴重な作品集です。音大卒ならではのセンスが光るトラックたちですね。

1. Shocking“SUEMITSU & THE SUEMITH”

Lyrics and Arranged by SUEMITSU atsushi Music by STRAUSS richard georg Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

「2001年 宇宙の旅」でおなじみのシュトラウスのナンバーをオープニングに配してくるとは。 なんだか、このアルバム、相当スケールがでかいですね。クラシックサウンドに負けじと、ピアノも暴れています。

2. Rock a Nova

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

SUEMISTU & THE SUEMITHの新章が始まるシングルナンバー。 これほどまでに疾走感溢れるロックサウンドを前面に押し出すとは、かなり熱いですね。 バンドサウンドに負けじと、SUEMITSUのピアノも弾けまくっています。 とにかく圧巻。転調、そして転調で迫力満点。勢いよく突き抜けてゆくグラインドロックに圧倒されます。

3. Teddy Bear

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

前曲の流れを組んで、疾走感溢れるグラインドロックチューンが続きます。 攻撃的なギター。それに負けじと、ピアノの音がぶつかる。 サビでさらにぶつかる。キャッチーなメロディも耳になじみやすいね。イントロとアウトロのピアノの勢いある弾みがいいです。

4. The Island March

Lyrics by ISHIWATARI junji Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

タイトル通りに、まさにマーチングから始まるポップチューン。 弾むピアノとインパクトを与えるロックサウンドが、見事なまでにかっこいい。 いしわたり淳治による歌詞が、独特の世界観を創り上げる。まさしく人生はサバイバル。間奏でクラシックを入れる展開も、さすが。

5. It's a Brand New Day

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

これぞSUEMISTU & THE SUEMITHの決定版。グラインドロックの象徴。そして様々な音の組み合わせで成り立つ、壮大で爽快なロックチューン。 とにかく疾走。駆け抜ける音がポップでキャッチーな楽曲を組み立てる。 やっぱりサビがいいんだよね。そして後半部へは一気に突き抜ける。こういう構成の曲もなかなかありませんね。 最後はしっとりと、ピアノの音を楽しませてくれる。

6. November is the Ballade

Lyrics and Arranged by SUEMITSU atsushi Music by CHOPIN frederic francois / SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

ショパンの楽曲をベースにしたバラードチューン。 元が元なだけに、じっくりと味わい深い楽曲です。タイトルの季節にぴったりな、叙情深いメロディにうっとり。 最後のピアノは、もはやSUEMITSUの腕の見せ所だね。

シングルにはミックス名が付いているけれども、ヴォーカルパートがなく、メロディを美しく奏でるインストチューンということで。 これまた、味のあるトラックとなっております。

7. Boyz, Boy Don't Cry

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

イントロのハモンドオルガンがとてつもなくかっこいい、2nd Album「Shock On The Piano」からのパイロットナンバー。 グラインドロックから、まさかのモータウンへシフトチェンジ。 それでもSUEMITSUの武器であるピアノの勢いは変わらない。とってもポップでハッピーな雰囲気が、ストレートに伝わってきます。 間奏のピアノも弾んでいますね。掛け声もあって、ノリのよいナンバーです。

8. ID

Lyrics by ISHIWATARI junji Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

リズムのよいポップチューンは、これまた、いしわたり淳治の歌詞が独特の世界を構築する1曲。 ブラスが華やいでいますね。パンチが効いているのと同時に、キャッチーなメロディが耳に入ってきます。 井の中の蛙のような主人公なんだけれども、あがきながら一生懸命生きる様子が伝わってくるね。イントロとアウトロのメロディも、なかなかいいんだよ。

9. Peppermint Blue Vespa

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

ミドルテンポのグラインドロックチューン。聞き応えのあるロックサウンドと、なかなか聞かせてくれるメロディラインに魅かれますね。 ミドルテンポでも、音の起承転結がきちんと構築されている。さすがは職人、末光篤。最後は雨が降る。

10. Chill is a Drug

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

前曲と同じくもミドルテンポのミドルロックナンバー。 文学的なSUEMITSUの歌詞が印象的ですね。力強く説得力のあるサウンドがかっこいいですよ。後半はとにかく、 グラインドロックを聞かせてくれます。見事な演奏です。

11. Spellbound

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

ポップに富んだグラインドロックチューン。なんかSUEMITSU & THE SUEMITHには珍しく、ストレートなラブソングです。 キャッチーなメロディと重たく攻撃的なサウンドが、絶妙な音を創り上げる。かっこいいし、聞き入っちゃうね。 後半はサビの畳み掛けです。

シングルでは、「After the prom」と副題が付き、若干、歌詞が変わっています。聞き比べるのもいいですね。

12. The Indication

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

男性のナレーションからスタート。何を言っているのか、ちょっとわかりませんが、これだけでも十分かっこいい雰囲気を放つ。 その後はピアノとギターの絡み。疾走感溢れるグラインドロックに変身。SUEMITSUのヴォーカルにエフェクトをかけて、空間に広がりを感じさせる。 そして、文学的な歌詞がまた、かっこよさを感じさせるんだ。ラストでも語りがあります。かっこいいね。

13. Sagittarius by SUEMITSU & THE NODAME ORCHESTRA

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi Brass Arranged by TAKEGAMI yoshinari Strings Arranged by MURAYAMA tatsuya

1st Album「The Piano It's Me」発売後にリリースされたシングルナンバー。 SUEMITSU & THE NODAME ORCHESTRA名義で発表された、美しいバラードです。 本当に美しいメロディにうっとりさせられます。ピアノを基調としたロッカバラードなんだけれども、そこにのだめオーケストラの音が加わって、 とてつもない力を発揮。星の出た夜空が本当に似合うナンバーとなっております。感動の6分半。 涙なくしては聞けない曲だね。

Shock On The Piano feat. Instruments

1. Skyscraper [at the Vennue in 1968 Version]

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

また一味違った雰囲気で聞かせてくれるロックチューンに仕上がっているね。 ポイントやっぱり、ハモンドオルガンでしょう。荒れ狂うような雰囲気ながら、楽しいセッション。

2. Mini Cooper [on the London Streets Version]

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

ポップで、なんかウキウキ気分で街中を歩くようなイメージに仕上がっています。 ちょっとジャジーな雰囲気も醸す、おしゃれナンバー。

3. Petite reunion (25 Leichte Etuden Op.100-4)[Kidz, Kid Don't Cry Version]

Lyrics and Arranged by SUEMITSU atsushi Music by BURGMULLER johann friedrich franz

ピアノ練習曲みたいな感じの、ハッピーな1曲。 少年が子供に変わったことで、少々優しさが出たバージョンとなっております。

4. The Entertainer [Astaire pt.2]

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

パッと聞いた印象では、JACKSON5的な匂いがする、SUEMITSU & THE SUEMITHを代表する曲の別バージョン。 モータウンロックとでも言いましょうか、オリジナルよりも肩に力が入っておらず、ポップに弾んでいます。 さすがはエンターテイナーだ。

Best Album『Best Angle for the Pianist - SUEMITSU & THE SUEMITH 05-08 -』● '08/12/3 release

“グラインド・ピアノロック”として新たな魅力を振りまくSUEMITSU & THE SUEMITHのキャリア初となるベストアルバム。 残念ながら、今作をもって活動休止ということもあり、これまでの活動をまとめたものとなりました。 季節柄、クリスマスナンバーも収録され、さらには初回版にマライア・キャリーの名曲「恋人たちのクリスマス」をSUEMITSU流にカバーして収録。 こういう染め方も斬新だよね。新曲も収録されています。特に、M-16「Amen」の歌詞が心に突き刺さります。 ピアノを弾く喜びを失ってしまったという内容は衝撃で、SUEMITSUが自身を見つめ直したいからこその決断だったことが伺えます。 なお、収録曲はニューミックスやニューエディット、ニューバージョンなど、一工夫されており、過去の曲と比べるとおもしろそうです。 初回版は、前述のボーナストラックと、これまで発表したPVを収録したDVD付き2枚組み仕様。特に、DVDは副音声でSUEMISTU自身の解説が収録されていて、 撮影秘話などが聞けます。昨今に溢れるレコード会社が勝手に出したものではなく、SUEMITSUの案も生かされた作品となっています。

1. “SUEMITSU”Here Mean Piano (Duck Rock Pulsatile Remix)

Remixed by Duck Rock

インディーズ時代のアルバム「Man Here Plays Mean Piano」のオープニングを飾ったナンバーをリミックス。 これまた、かなりアグレッシヴで攻撃的なトラックに変身。 ボコスカ打ち込みのビートがSUEMITSUのピアノといい勝負。

5. It's OK (I Guess)

Lyrics by ISHIWATARI junji Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

ベストアルバムに収録された新曲。作詞をいしわたり淳治が手がけたナンバーは、 いかにもSUEMISTU & THE SUEMITHらしいポップに弾けたピアノロックチューン。 なんだか、SUEMITSUの気持ちをいしわたりが代弁して詞に表しているようだ。そしてまた、SUEMITSUが叫ぶように歌う、 なんか、純粋にいい曲だよね。

11. The Status Quo

Lyrics by ISHIWATARI junji Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

SUEMITSU & THE SUEMITHの音がダイレクトに伝わってくるミディアムテンポのグラインドロックナンバー。 激しいサウンドの中に優しさがあるね。 歌詞を1つ1つ噛み締めるように展開していく音とヴォーカル。いしわたり淳治の歌詞が生きているね。

16. Amen

Lyrics, Music and Arranged by SUEMITSU atsushi

重圧なピアノとオルガンが絡んだバラードチューン。 ゆったりとしていながらも、奥底に何か熱いものがあるようだ。ヴォーカルにエフェクトがかけられていて、ちょっと距離感を出している。 しかし、ここに綴られたSUEMITSU自身による歌詞を表すにはちょうどいい具合だね。 苦悩に満ち溢れているような印象です。

18. All I Want For Christmas Is You (Bonus)

Lyrics & Music by AFANASIEFF walter n. / CAREY mariah Arranged by SUEMITSU atsushi

SUEMISTU & THE SUEMITHが今回のベストアルバムの初回版ボーナストラックに選んだのは、マライア・キャリーの大ヒットクリスマスナンバー。 弾けたオリジナルのポップ要素を、見事にグラインドロックへと変えた。 こちらも強力サウンドとともに聞かせてくれる。 随分と男っぽいナンバーに仕上がっているね。かっこいい曲です。

[DVD]

こちらへ→☆☆☆

3rd Album『Bagatelle』● '16/10/12 release

末光篤がSUEMITSU & THE SUEMITSH名義で活動を再開させ、ついにアルバムをリリース。オリジナル作だと、前作「Shock On The Piano」から、実に8年半ぶり。 今作は、たくさんのアーティストたちとのコラボレーションも行なっており、ざまざまなスタイルで聞かせてくれるところは、末光篤の前作アルバム「色彩協奏曲」に通じるところがあるけれども、 今作は、やはりこの名義ということもあって、ロックなアプローチが強く感じられるね。 初っ端で、本人は歌わずに大橋トリオを迎えた美メロバラードを聞かせてくれたかと思いきや、大江千里作詞、tofubeats編曲の打ち込みチューン、 末光渾身の少女隊参加作品、チャットモンチーの橋本が歌うロッカバラードなど、 よりどりみどりで盛りだくさん。もちろん、細美武士を迎えたシングル「Appassionata」、そして末光篤名義でリリースしたシングル「This Merry-Go-Round Song」「Venus feat. Kentaro Takizawa」 も収録。うん、SUEMITSU & THE SUEMITHが戻ってきたね。この音、ミト、柏倉隆史、鈴木俊介えお軸とした音に安心感と勢いを感じます。 本人の故郷のことを歌ったナンバー「Y.A.N.O.」、もろに「雨に唄えば」なポップチューン「水玉賛歌」、シリアスな「言葉」の流れが最高ですね。 ボーナストラックとして、大江千里のヒット曲「Glory Days」をカバーしているんだけれども、なんでEDMアレンジなの? 昔、ライブで披露したロックなアレンジで良かったのにな。ここが残念。まぁ、あくまでボーナストラック扱いということで。 DVD付き盤には、細美武士とのコラボシグル「Appassionata」のPVを収録。でも、この1曲だけというのも、とってももったいないぞ。

DISC 2

1.

Appassionata feat. 細美武士 (MV)

1. Invention feat. 大橋トリオ

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

アルバムのオープニングを飾るのは、大橋トリオをヴォーカルにフィーチャーしたメロウなミドルチューン。 ストリングスやブラスも入ってきて、ほんのり温かさが伝わってくる。メロディラインのひねりはさすが末光篤。 せっかくだったら、大橋トリオとのWピアノのみでも良かったんじゃないかな。ラストのみんなのコーラスで、心が温まります。

2. 未完成

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

イントロからピアノが弾けまくっていますね。 ヒット曲「Allegro Cantabile」のような勢いを感じさせるアップチューン。しかし、メロディパートの末光篤のヴォーカルが低すぎて低すぎて、なんだか歌いづらそうだ。 歌詞の内容はいかにも音楽家・末光篤ですね。メロディの扱い方を、彼なりのセンスで表現。それにしても、このアグレッシヴな音を聞くと、S&TSが戻ってきたということを実感、 感慨深いものがありますね。

3. Pinocchio

Lyrics. 大江千里 Music. 末光篤 All Programmed and Arranged by tofubeats Produced by 末光篤

この組み合わせも新鮮かつ豪華ですね。作詞を大江千里、アレンジをtofubeatsが手がけた極上ポップなナンバー。 ただ、この音使いは、正直S&TS名義ではなく、ソロ、もしくはボーナストラックの位置の方がいいんじゃないかな。 キラキラポップすぎて眩しいアレンジにノックアウトです。 幻想的かつ勇気をくれるような大江千里の歌詞が生きているね。

4. Shooting Star We Are feat. 少女隊

Lyrics. 安原麗子 Music. 末光篤 Produced by 末光篤

末光篤が個人的に愛してやまないという少女隊、しかもメンバー4人全員を迎えたナンバーは、アイドルソングとロックサウンドを見事に融合させた1曲。 しかも、作詞をメンバーの安原麗子が手がけ、少女隊の過去の楽曲タイトルを散りばめるという粋な計らい。工夫を凝らした歌詞は、なかなかいい流れを生み出します。 末光の作りメロディも、極上ポップな流れで、アレンジともいい相性です。末光篤の並々ならぬ少女隊愛を感じるナンバー。ラストのピアノソロもなかなかです。 それぞれソロパートがあったり、ペアでのおアートがあったりと、ディレクションでも楽しませてくれますね。 このアルバムので、山場です。

5. 幻想ノ即興曲 feat. 橋本絵莉子

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

こちらも変化球。チャットモンチーの橋本絵莉子をヴォーカルに迎えたロッカバラード。 やっぱりヴォーカルに特徴がありすぎて、効いていますね。ファンタジックな歌詞は、末光自身が手がけていて、コーラスでも本人が参加。 チャットモンチーの曲としても聞くことができそうな、力強さをダイレクトに伝えてくるナンバーです。

6. Y.A.N.O.

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

イントロのギターが味わいを出すナンバー。タイトルは、末光自身が育った故郷、広島の矢野地区について歌ったナンバー。 矢野駅の表現から思い出を蘇らせるようなノスタルジックチューン。 音はゴリゴリしているけれども、メロディラインはとっても切なくてキャッチーです。昔と今の変わり様に驚くのは、街だけではなく自分自身ということも歌っています。

7. 水玉賛歌

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

末光流「雨に唄えば/Singin' in the rain」な極上ポップソング。コーラスも盛り上げて、弾んだ楽曲は、とっても心温まる楽しいナンバー。 この曲も見事にポップスを表現したナンバーだよね。キャッチーなメロディはとっても親しみやすさがあります。 どの年代にもぴったり。口ずさみやすいし、曲とともにポップに弾みたくなる。

8. 言葉

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

イントロのマイナーメロディからキリッとさせ、緊迫感を漂わせるナンバーは、 どっしりと深く、前曲の明るいイメージから一転、電気を消した真っ暗な部屋がお似合いなナンバー。 この曲も歌謡曲にある様な、インパクトのあるメロディラインが印象的です。訴えかける様なメロディと、重たい雰囲気が、逆に曲として盛り上げてきます。 末光のピアノやギターの音色が、みごtな世界を作り、塗りつぶしてきます。この曲の力は相当ですね。

9. Appassionata feat. 細美武士

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

末光篤、なんとSUEMITSU & THE SUEMITH名義で楽曲を発表。 ミト、鈴木俊介、柏倉隆史という鉄板の布陣をバックに迎え、さらには細美武士をヴォーカルに迎えるという豪華なメンツで聞かせてくれるバラードナンバー。 ゆったりと広がるサウンドの中で、男2人のヴォーカルが熱いバトルを繰り広げる。この名義での活動再開ということもあって、正直もうちょっと激しい曲を想像していただけに、見事に覆されたかな。 なお、このシングルが、タワレコ限定というところに注意が必要。

アルバムでは、ミックスを新たに施して、バランスの良い音で聞かせてくれます。

10. Rock Black

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

イントロから、ロックな1曲は、これぞSUEMITSU & THE SUEMITHな世界。 ブンブンとうねりをあげる中尾憲太郎のベースにやられます。そして、全編英語詞をクールに歌い上げるのは、モデルのBenjamin Perryとのこと。 このつながり、起用はどこからなんだろう。末光篤は、ピアノにキーボードにと、裏に回りながらもバンドとして核を担っています。

11. Miss Lily Blossom

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

イントロからどっぷりと、ディープに聞かせてくれるバラードナンバー。 エッジの効いたギターの音と、末光のピアノの力強い音が重なり合い、世界を広げていく。 サビに向かって明るくなっていく流れは、おなじみだね。そして、キャッチーに展開。 鐘の音の様なサウンドもポイント。初期の頃のS&TSが蘇ってくる。

12. Summertime ’83

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

ロックなのにポップなところは、2枚目のアルバム「Shock On The Piano」期あたりの雰囲気。 夏の爽やかさを出しながら、歌謡曲のラインを辿るキャッチーなメロディラインでノックアウト。コーラスとともに懐かしさを出すのは、 1983年の頃を切り取っているからかな。こういう切り口を持ってくるのが、やっぱり歌謡曲で育った末光篤のバックグラウンドが生かされているんだろうな。 手拍子して一緒に口ずさみたくなる様なナンバー。

13. This Merry-Go-Round Song

Lyrics and Music. 末光篤 Produced by 末光篤

末光篤、お久しぶりとなるシングルナンバーは、末光篤節満載の鮮やかなグラインドロックチューン。 ピアノの滑らかな音色と音楽に関する用語を並べて、人生を繰り広げてゆく。 MITOのベースや鈴木俊介のギターなども、力強く支えています。そして、ストリングスの音が結構前に出ているね。かっこいいじゃないですか。 タイアップにもなっているアニメタイトルの1文字「繰」をうまく歌詞に組み込んでいます。

14. Glory Days

Lyrics and Music. 大江千里 All Programmed and Arranged by 下条慧 Produced by 末光篤

ボーナストラックは、大江千里の名曲カバー。 ただ、EDMアレンジなのが残念。なぜ、バンドスタイルでカバーしなかったのか。もったいない気がする。 原曲の良さが引き立つとともに、ボーナストラックの位置付けだし、これもこれでありなんだろう。 ただ、前にライブでバンドスタイルで聞いた時の方が、やっぱりインパクトがあったし、 それでこそS&TSとしての音だと思うんだよな。

15. Venus feat. Kentaro Takizawa

Lyrics and Music. Robbia van Leeuwen All Programmed and Arranged by 瀧澤賢太郎 Produced by 末光篤

BANANARAMAもとより、Shocking Blueのカバーを披露とは、驚きですよ。 往年のディスコナンバーと化した名曲をどのように料理するのか。そこで末光篤が選んだ手段はコラボレーションということで、 クラブミュージックでも活躍している滝澤賢太郎をFeaturingしての配信限定シングルとしてリリース。 バリバリの4つ打ちビートと末光篤のピアノが躍る魅惑のダンスナイト。 ヴォーカルにもフィルターをかけたりして、21世紀型のディスコを聞かせてくれます。何はともあれ、インパクト大です。いろんな意味で。

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